流浪の月のレビュー・感想・評価
全526件中、281~300件目を表示
心に傷を抱えて生きる生きづらさ
たまたま舞台挨拶中継付きの回でした。
松坂桃李さんは映画が公開されて沢山の方から連絡が来て、3人とも幸せになって欲しい、と言う感想が多かったと仰ってましたが、私の感想もまさしく。
大人の女性に興味が持てない青年、家庭環境に問題があった少女、そして彼女に執着してしまう男、みんなそれぞれの理由があって辛い気持ちを抱えて、それをどうにか消化しようと必死にもがいて生きてる様子が切なく苦しかったです。
出てる役者さんみんな演技が素晴らしく、150分とかなりの長尺ですが入り込んで観ることができました。
面白い、という表現はあまり合わず、深く考えさせられる映画でした。
衝撃の!というよりは、あまりにも「気の毒な」ラスト…そしてポップコーン容器でアイス食べたくなる映画。
まず、更紗の少女時代を演じた白鳥玉季ちゃんの、天真爛漫かつ純粋無垢なキャラクターが特筆に値するものがありました。
また文字通り体当たりの演技を披露してくれた広瀬すずさんも、もちろん素晴らしかったです。
そして十代終わりから三十代への幅広い役どころを違和感なく演じきった松坂桃李さんの好演も見事でした。
かなりイラつく、ウザい役作りの横浜流星さんも。
私にしては珍しく、役者さんへの賞賛から始まる、真面目な滑り出しレビュー?いやいやいや、油断しちゃダメですよ…
この映画切ないですね。
私には更紗の気持ちも文の気持ちも痛いほどよくわかりました。
ロリコンとかそういう不埒な気持ちじゃないよ!
“自分を救ってくれるかもしれない”寂しく、いたいけな少女へ対する純粋な優しさ。
“自分を救ってくれるかもしれない”ちょいと年上のお兄さんに惹かれる純粋で淡い想い。
決して結ばれることも報われることもない、お互いの純粋な心。
痛いなぁ…つらいなぁ…純粋であればあるほど、結末はド腐れきった世間で、残酷にズタボロに引き裂かれる運命にあるんだよなぁ。
トロッコに乗って逃げて行ける夢の国があればいいのに。
それもきっと地獄なんだわー!(筋少ネタぶっこみました)
私が純粋だからわかるんだって?冗談じゃありません!私はもう穢れきってくたびれきった、ただのオッサンです!でも!わかるんです!わかるんです!←大切なことだから二回言いまs…
幼少の頃から亡き母に「あンたは、繊細過ぎる。女の子に生まれてきた方がよかったのに」とかは言われ続けてはきましたけれど(笑)
女装した時も、そこそこ純真でちょっと天然ボケしたOLという設定ですけれど (๑>• ๑)テヘペロ
レビューでしたよね…今回も使う恒例の『閑話休題』
正直、少女時代の更紗と青年時代の文の出会いと別れのパートが印象的すぎました。
なので更紗が大人になってからのパートにはあまり感情移入できなかったです。
タイトルにもある月が物語に何度も描かれていて、何かを暗示していたと思うのですが、アホの私には、ちょいとよくわかりませんでした。
流れゆく雲の合間の、紺い月明かりの美しさには魅せらましたけれど。
衝撃の…というよりは、その紺い月明かりの下で晒されるのは、あまりにも「気の毒な」ラストでした。絵面は衝撃的すぎましたけれどね!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
結局、文は超米且〇ソだったのですね。女性と交わるには、あまりにも自信がなさすぎる体だったのですね。
(ここ、わかっちゃう人にはわかっちゃうから、ネタバレ設定でレビュー公開しました)
考えてみると性別問わず、大人を前にした時の文の自信なさげな“おどおど感”はぱねぇ感じでしたもんね。
思えばそこへの伏線は、いくつも張られていたのですが、あまりにも予想外・想定外すぎて、全く考えが至りませんでした。
文が語っていた「墓場まで持っていきたい秘密」とは、決してロリコンっていうニセ性癖なんかじゃあないとは思っていたのですが。
まさかなぁ…
調てみると、先天的にそのような病気?があるそうです。
「できそこないだから根っこから引き抜いた」お母さん、先天的な要因は、あなたに責任があるかもですよ!
調てみたサイトで、こう記されていました。
[母親のお腹の中にいる時には、母親が食べる物によって影響を受けるということもあるようです]
何食べてたん?アイス?ケチャップぶちまけすぎのオムレツ?
しっかしあのアイス美味しそうだったなぁ。
上映中の期間限定で、あの容器と同じプリント柄のポップコーンの容器でアイス売ればいいのに。
底のほうに、そこそこ残ったアイスを劇場売店で売ればいいのに。もちろんスプーンはふたつで。(大盛じゃないところがミソ)
名前は、そのまんま『流浪の月』(量が少ないので税込み価格330円)なんてロマンチックなネーミング♡←自画自賛ときたか…
( ´•д•`; )
カップルで食すにはピッタリじゃん!
あっ…私…いつもぼっちだゎ… o(*>Д<)ゝ <チクセウ!!
すごかった
もう、すごかった。
これは役者がみんな素晴らしい。そしてそれを引き出した李監督。あっぱれ
松坂くんの技量、すずちゃんの底知れぬ演技力、流星くんのポテンシャルの高さ、そして多部ちゃんの計算と心理と合わさった一瞬の素晴らしいタイミングでの涙は正しく女優。
30前後の役者が揃いもそろって素晴らしい。
あとは子役時代と全く違和感がなかった。
どっちがどう合わせたのかはわからないが、雨の中で過去をフラッシュバックするかのような再会のシーンはすずちゃん演じるさらさが一瞬昔に戻ったようなすごいバランスでの芝居。子役のさらさも声に芯があり、子役っぽさがなくすごく良かった。
流星くんの登場シーン毎に段階を追って狂気になっていく様も全く違和感がない。この徐々にいく芝居は難しい。ちゃんとちょうどいい塩梅で段階を追っている。
多部ちゃん。登場シーンは少ないものの、ばっちり必要なタイミングと見せ場での去り際に流れる涙。女優過ぎる。さすがすぎる。
今回、キャストが素晴らしく、一つだけ違和感があったとすれば文の母親役の内田さん。最初、おとんだかおかんだか分からなかった。もうちょい違う方の方がハマったのかなぁーって。
アップシーンが多く、役者としては少しの表情の変化も全て画面に映るので神経使うと思うがお見事。
そして李監督だから、人間をすごく繊細に演出してくれるだろうと思っていたら、物凄く繊細だった。
いいもん見た
久しぶりに映画らしい映画を見た気分。
「悲劇」なのに心温まり、「孤独」なのに強い絆があり、「弱者」なのに強い。簡単には表現出来ない物語の微妙な空気感。劇中さまざまな対比が繰り返し、単純な悲恋の物語とは一線を画した出来になっている。
家庭環境の被害者は、家庭は帰る場所ではなく、さらに社会の常識という色眼鏡に晒され、寄り添うこともできない。それでもなんとか自分の居場所を築くが、そこには自分の本心も無く、自由では無い。そうした嘘に耐えてしがみついても、ちょっとした弾みで一瞬にして瓦解する。
松坂桃李に広瀬すず、若手実力派2人に圧倒されっぱなしの150分。横浜流星が期待以上の活躍で、今後も楽しみ。多部未華子もしっかり根を下ろして、安心して物語に没入できる、盤石な世界を築き上げていた。中でも内田也哉子がどきりとするくらい、母親の面影があり、現実と虚構の境に居る存在感に迫力を感じた。
主演2人は、これでまた賞レースに名乗りを上げただろう。そうした評価を抜きにしても良い映画だと思った。
今更か…広瀬すずさんの魅力。
スクリーンがエンドロールになったと同時に拍手を送りたくなった。舞台が終わった後のように。
原作の雰囲気をそのままに1番観たいところを凝縮したシーンの連続に頭は冷静なままなのに、違う…違う…と心はどんどんと引き込まれていった。
これまで広瀬すずさんの出演されてる映画を何作か観ているがあまりしっくり来ることがなくてどうしてそんなに人気なのか分からないままだったが、今回の作品で彼女の印象がガラリと変わった。更紗本来の天真爛漫さを纏いつつも、抗うことの出来ない数々の試練に真摯に向き合う姿は感動的だった。
松坂桃李さんの魅力は存じ上げているつもりだったがまだこんな表情もあるのか。底知れない俳優さんだ。
更紗と文の放つ台詞が心に刺さり、現実とは離れた世界の話であるようで根底の部分にあるテーマはとてもシンプルで且つ手放しちゃならないものだと実感する作品だった。
久しぶりに映画熱の上がる作品でした。ありがとうございました。
個人の意見・見解ですので・・・
この李相日監督の作品は初めてで、小説も未読での今作の鑑賞でした。
うーん150分この内容は、自分はどうしても長く感じてしまいました……何故だろう。泣けるシーンは、あったし共感出来る所もちゃんとあったのに、どうしてもベットシーンや「いやいやそうはならんやろ」みたいなツッコミな所がありやや残念だったなと思いました。亮君の彼女を心配する余り過剰な束縛や暴力的になるシーンはどっぷりと見入ってしまいました。それだけの映像や暴力シーンだったので飽き飽きはしませんでしたが、出てくる人がなんかみんな嫌な人達だなと思いました。ファミレスなどにいるババァ共はどうして群れになって1人を徹底的に潰そうとするのか……
そして冒頭からの更紗と文の関係性初めはお互い初々しいですが、更紗の事情を知ってからの文の行動は、行き場を失った少年少女からすると本当に救いだよなと思いました。どうして親と言う物はここまで子供にクズなのか本当に不思議でありません😱。さらに「世間一般」ではどれだけ優しい大人が子供の事情を知り預かったり側にいるだけで誘拐された子と誘拐犯という関係に戻ってしまう。そういった見解になってしまうのは、仕方ない事だが、大人の汚い部分がより見えて19の自分にはまだ早いのかなと感じました笑そして豪華キャスト陣だったので3.5にしました。
これが原因でパラサイト半地下が中々見れないのかも知れない、
最強純愛の恋愛ドロドロ映画だなと思いました。少し評価は低くつけます。
多部ちゃんがただただ可哀想で仕方がなかったぞ!
帰りに原作本を買って読んでしまいました。
いいね
いやぁ、良いですね、素晴らしかった。もうね、良いなんてもんじゃないね、Fです。E超えちゃってFです。わかります?Fランクって意味じゃないですよ?バリバリSランクですからね。あの、アルファベット順に並べるとEの次がFでしょう?だから、良い(E)を超えてますよって、そういう意味です。くだらないですね。でも、こんなくだらない事言えちゃうくらい、興奮してるってことなんだよね。伝わってるかな、これ。伝わってほしいな。原作読んだ人も、読んでない人も、ぜひ観てほしいです。自分の正義は本当に正しいのか、常識に飲み込まれてはいないか、そんな風に自分を見つめ直すきっかけになってくれるんじゃないかな。原作読んだ人は「もうオチとか知ってるし…」って思うかもしれないけどね、映像として見せられる、いや、"魅せられる"とね、また違った世界が見えてくるんじゃないかなって思いますよ。失望させられるってことは、まず無いだろうしね。原作に忠実に作られてるよ、とても。愛を感じる。あと、高校時代、僕に無理やり読まされたよって人達もね、五等分の後とかで全然いいからね、ぜひ観に行ってほしいな。あ、でもね、これは忠告なんだけどね、カップルでは観に行かない方がいいと思うな。いや、これはね、1人で観に行った寂しい男の妬み・僻みとかでは断じてないですよ。断じて。心優しき男の善意100%の忠告です。まぁ、なんでかって言うとね、after talkがね、絶対に盛り上がらないと思うんですよね。まぁ〜〜〜弾まないと思いますよ、話。テニスボールかと思ったら泥だんごでした!ってくらい。もうね、ゼロバウンド。卓球で言うゼロバウンドですよ。「あのシーンめっちゃ感動したよね🥺」とか「あそこの○○くんめっちゃかっこよかった〜🥰」みたいなの、全ッッ然無いですからね。ただひたすらに重い、暗い。まぁ唯一話せるとしたら倫理観的な話になると思うんだけど、これはね、やめといた方がいいと思う。男女で倫理観の話なんてしたらね、99%雰囲気悪くなりますからね。別れる原因に十分なり得ると思いますよ。まぁ、これに関しては、「あいつ意味わかんない!」ってお互いに愚痴り合ってればいい部分だと思いますね、私は。あと、もう1つの理由としてはね、広瀬すずちゃんがね、ちょっと魅力的すぎるんだよね。あまりにも。あれはいくら彼女ちゃんのことが好きでもね、目を奪われちゃいますよ。おっふしちゃうの。おっふ。僕なんてさっきから余韻おっふが止まらないからね。こうなるとね、隣にいる彼女ちゃんにはね、嫌でも伝わっちゃうと思うんだよね。女の勘は鋭いってよく言うし。やっぱりこれも別れる原因に十分なり得ると思う。まぁ、その他諸々の理由で、カップルで観に行くのはあんまりお勧めしないかな。家族と、友達と、あるいは1人で観に行ってみてはいかがでしょうか。んー、まぁ、こんなとこですかね。あんまり語られても見る気失せるだろうし。あ、待った、あと1つだけ。この映画ね、すごく良いんだけど、観る側が推測で補わないといけないシーンがちょっと多いんだよね。最後に関しては、映画だけじゃ完全に理解するの不可能だと思う。だから、観終わったら図書館か書店で最後の30ページくらいをパラパラって読んでみてほしいな。そうすれば全部わかると思う。はい、これまで。映画のレビュー書くのくそおもろいやんけ。
重いのに飽きることない見事な作品
すず様ファンとしては
深いテーマ
ネタバレです。
更沙:性的虐待、
文:性染色体疾患、
亮:DV歴、
安西:ネグレクト…
偶然だけど、最近観た映画が虐待的なテーマが多い。
心が満たされていない大人によって子どもが傷つく。
そして、被害に遭った子どもが大人になった時、
同じことをする。
無意識に。
悪気もなく。
そして後で後悔する。
障がいがある、ない、に関わらず
周囲の人が受け止めてあげる社会になってほしい。
子どもの時の記憶は、大人になって忘れているように
みえて、潜在意識として残っている。
どこかで負の連鎖を断ち切り、子どもが幸せになれる
社会になることを願う。
弱さを持って生きる
なんていうか、超大作だった。
話がしっかり1部2部で分かれてるイメージ
とりあえず広瀬すずがやばい。
文とのシーンで少女に戻ってるんよ。
あれはすごい。
松坂桃李の説得力もいいよねー。
文の実家のシーンはものすごく半地下の家族を感じた。
なんか、音楽の使い方もすごく印象的だったし、作り込まれてたー!って感じ。
松坂桃李の秘密も絶対そんなことないのになー、って思いながらあぁーやっぱりってなるし、構成として面白かった。
92/100
濃〜い内容をこの2人で…
いろいろリアル
はじめから終わりまで引き込まれてました。文と更紗の、お互いに相手のために遠慮しながらもどうしょうもなく、求めてしまう気持ちになんとも言えない気持ちになった。周囲に賛同されない関係だとしても、最後のシーンでは更紗の隣にいるのが文でよかった。演じるキャスト陣も難しい演技だったことでしょう。特に文、更紗、彼氏役の流星くん、更紗子供を演じた子。流星くんとすずちゃんのリアルなシーンが(ベッドシーン)衝撃的でした。流星くんはこれからもいろいろな役で活躍を期待してます。
横浜流星の脱皮
役者の演技力と映像美で持たせる退屈な時間
全体構成が冗長でつぎはぎ感があります。
どこかで見たような表現の寄せ集めといった印象で、人物描写もステレオタイプです。
純愛を押したいのだとしたら、「大人になったさらさをふみが愛せるのか?」という点に葛藤を持たせた方が、際立ったのではないでしょうか。
小児性愛に対する偏見や生きづらさを描くのであっても同様に感じます。
彼にとってさらさが特別である理由がありません。
また、最終的にふみは病気を患っているために大人になれないというコンプレックスが明かされますが、
それと小児性愛はイコールにならないのでは?
なんかそれっぽく可哀想で切ない感じにまとめられて、
性に歪な2人が手を取り合って受容しながら生きていく…となっていますが、
それと互いを愛しているかは別の話ですよね?
主題のわからない中にそれぞれの人物が抱える苦悩が熱量高めな演技で詰め込まれ、
情緒不安定な作品といった印象。
泣いている人は一定数居たので、
ポイントで感情移入して楽しめる方なら切なくなれるはず。
繊細な演技
桃李くん、流星くん、すずちゃん、3人とも難しくて、パブリックイメージを損ねかねない役を、よく受けたなぁとおどろきつつ感心しました。
しかも、すごく繊細な演技は引き込まれてよかった。
カメラワークや色遣いと相まって、悲しみの深さがよく表現されておりました。
桃李くんがギスギスに痩せなきゃいけなかった理由は、観ても分かりにくいのですが、たまたま自分には知識があったので納得できました。
ネットに残った過去の事件……いわゆる「デジタルタトゥ」による、無関係な第三者の、元受刑者への差別と嫌がらせの描写は、フィクションとはいえ、なかなか嫌なものがありました。
ただ、後になって冷静になって考えると、現代の疑惑に対するいろいろな反応がおかしくないだろうかと。
週刊誌が本人への裏取りなく誹謗中傷記事を載せていることと、子どもの親の被害届もなく裁判所の逮捕状もなしに、警察が任意同行ではなく逮捕して連行しているあたりがどうにも違和感があり。
映画の表現だとそんなところが気になって、原作を読みたくなってしまいました。
たぶん、小説なら瑕疵はないんじゃないかorこのモヤモヤが解消されるんじゃないかと期待して。
全526件中、281~300件目を表示