愛なのにのレビュー・感想・評価
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恋愛の光と影を巧妙に描いている
片思い同士の恋愛事情を描いたラブコメディ。派手さは無いが要所要所を上手く纏めていて地味な展開でありながらも引き込まれていく。恋愛の光と影を巧妙に描いている魅力的な作品。ラストの展開や落とし所も理想的で凄く良かった。
2022-66
完全に持っていかれました😊
me心(御心)のままに行動すると
これは面白い。時間が余ったからチョイスしたんだけど大当たり。前半はニヤリとする小笑いが続いていたが、後半に吹き出してしまう大笑いがやってくる。
古本屋の店主の多田(30)が、本好きで店によく来る女子高生の矢野岬(16)から突然、求婚される。この2人を軸に多田の失恋相手とその婚約者、そしてその浮気相手が絡んでくる。
今泉さんの脚本は、ホント上手い。返しのセリフが、予想の斜め上をいく言葉だから、驚きと笑いでどんどん引き込まれてしまう。一花が、結婚式場の神父さんに相談するシーンがあるんだけど、「神様は何でもお許しになります。安心して神様に悩みを吐き出しなさい」と神父に言われて、それを口にできる?
そのほかにも、亮介が浮気相手との関係を解消しようとするときに、浮気相手のウェディングプランナーから衝撃の一言を言われるんだけど、面白すぎて吹き出してしまったけど、自分が言われたらトラウマ級のショック。
それにしても河合優実は、出る映画、出る作品で存在感が抜群で、役になりきる演技が完璧。伊藤沙莉といい河合優実といい、これからが楽しみでしょうがない。
亮介にゲス不倫をされてしまった一花を演じた「さとうほなみ」はどこかで見たことがあると思ったら、ゲスの極み乙女。の「ほな・いこか」だった。お後がよろしいようで。
愛をとりもどせ
いまいちおさまりの悪い脚本だったけど、瀬戸くんはよかった。今までと...
いまいちおさまりの悪い脚本だったけど、瀬戸くんはよかった。今までと少し違う落ち着いたキャラ。ここまでセックスが下手、ということがテーマ化された映画も珍しい。浮気してた彼はすごく悪い子には見えないけど、こんな奴とは付き合いたくないし、彼女も変なやつで、何で主人公が彼女を好きになったのか全然見えない。それに、結婚式場の彼女が身体だけの関係を求めていたのなら、何で彼みたいに下手な奴とずっとやってたのかも全然わからない。
高校生の彼女の気持ちを主人公が守ろうとした点はよかったけど、この高校生もちょっと変なんで、今泉さんがこの女子高生の視点で書いてるとしたら、ちょっと変かな。そんな彼女に依存してしまう主人公のそれも含めての脚本なんだろうか。若い子の一途な気持ちには、多少理はあるし。
欲望って奴は…
リアルな感じで良い
思えば「ヘタな男」以外、皆好きになっていた
下手なのに
愛についてセックスの相性含め深く考えさせられる
古本屋の店主・多田は、店に来る女子高生・岬から「好きです。結婚してください。」と求婚されるが、多田には一花という片思いの女性がいた。その一花が結婚式の準備に追われてる時に、婚約者の亮介とウェディングプランナーの美樹が不倫している事を知らず、美樹に結婚式の相談をしていた。服のポケットからホテルのライターが出てきた事から、亮介が飲み会で浮気した事を知った一花は自分も浮気すると言って自分を好きだと言ってた多田に、抱いてくれと頼んだ。そして多田のセックスが気持ちよかった一花は・・・という話。
好きって言われ嬉しいが、自分にはまだ忘れられない人がいる。よくあるよな、って思うがさすがに女子高生からはなかなか無いかも。また、浮気性でセックスの下手な夫(または婚約者)について悩むことも有るだろう。男のセックスが下手、というのは女性側から言いにくいだろうし、男性経験が多いと思われ嫌がられそうで、思ってても言いにくいだろうし。
愛について深く考えさせられる内容で良かった。
一花役のさとうほなみがゲスの極み乙女のドラマーほな・いこかと同一人物とは知らず、後で調べて驚いた。ウェディングプランナー役の向里佑香とともに身体を張った演技で素晴らしかった。
中島歩は相変わらずダメ男役が上手いなぁ、と思った。
女子高生岬役の河合優実が可愛かった。
でも、愛なんだよ
今泉力哉監督と城定秀夫監督がタッグを組み、監督と脚本をそれぞれ2つの作品で行うLR15。今泉力哉監督は「街の上で」、城定秀夫監督は「アルプススタンドのはじの方」で好きになった為、このタッグはめちゃくちゃ嬉しかったし期待していた。公開から1ヶ月越しでようやく見れた本作。評判通り、めちゃくちゃ面白かったです!
あまりこういうエロを題材にした映画は好まないのだけど、本作はストーリーに上手く掛け合わせていてとても見やすかった。余計じゃなく、意味のあるエロ。流石、今泉監督×城定監督です。2人の良さがグッと詰まった作品がこれ。2人が監督した作品がひとつでも好きならば、結構な確率で好きな映画だと思いますよ。
登場人物は主に5人。
街の上でみたい、アルプススタンドのはしの方みたい。クスッと笑える場面から、グッと心に染みる場面まであり、街の上で程ではないけど色んな形で登場人物が関わって行くため、ずっと見応えがある。普通の大人たちの誰にでも起こりそうなリアルな物語。なんて出来がいいんだ、なんて質が高いんだ。
ストーリー展開としても無理がなく丁寧で、冒頭から観客を掴みその手を一瞬たりとも離さない。特に特別変わった雰囲気がある訳では無いんだけど、何故かめちゃくちゃ引き込まれる。軽さと重さを兼ね揃えた不思議な映画。R15だけど、誰か一緒に見に行って「あのシーン良かったよね」「あのセリフ胸に刺さるよね」と語りたくなる。見やすいのに深いところを突いてくるんですよね...。
人物像に粗があってストーリー自体に新鮮味が薄いのは難点ですけど、役者全員の演技力と監督2人の実力が発揮されていて、思わずお見事!と言いたくなる上質な恋愛映画でした。いやぁ、見てよかった。主題歌も聞き心地が良くて、満足度高めです。今年の日本の恋愛映画、すげぇ。
この順で上映してくれたイオンシネマに感謝
2022年劇場鑑賞75本目。
「猫は逃げた」とセットの今泉力哉監督と城定秀夫監督が互いに脚本と監督を入れ替えて撮った、こちらは城定監督作品。東京ではこちらが先で「猫は逃げた」が後に公開されたようですが、石川県では逆の順。「猫は逃げた」では「愛なのに」の俳優が絶対違う役で出演しているのですが、こちらにはもしかして「猫は逃げた」のキャラクターがそのまま存在しているんじゃないかと匂わされましたので良かったです。こちらが先だったら猫の見分けなんてつかないですもん。
内容は向こうが終わり始めている夫婦の不倫を描いたのに対し、こちらは始まりかけている夫婦の不倫の話です。終わりかけはもうお互い様なので嫌悪感ないのですが、始まりかけは嫌悪感感じてやな映画だな!と思いましたがちゃんと嫌なまま終わらなかったので良かったです。自分は笑いどころがなかったのと、「猫は逃げた」の最後一つに繋がっていく感じがこの映画ではしなかった(一つの恋愛がもう一つの恋愛に影響を与えたというのがしっくりこなかった)ので「猫は逃げた」の方が好みでした。でもこの作品も面白かったです。
ちなみに2枚つけると破れてかえって危ないので良い子はまねしちゃだめだぞ!
いろんな愛のカタチがありますね...
こんなにドキドキして、キュンとなるは
笑えるは、予想つかないは、オチあるはのバラエティに富んだ映画久々に観ました。
城定監督の作品も今泉監督作品もどっちも観ていますが相乗効果ってこういうこというんですね。
まさしくお互いの良さがプラスに作用してました。会話劇の今泉脚本も感じられ、エロさは城定監督の手腕ですね。
それにしても、河合優実さんは本当に上手いなぁっていつも感心させられます。
同じ女子高生でも『由宇子の天秤』と『愛なのに』では全く違う人格の女子高生を演じていて、醸し出す雰囲気や喋り方まで違っていて同じ子とは思えない。
また、瀬戸康史さんが演じる多田さんがまっすぐな岬の気持ちをふざけたり、バカにするわけでもなく、真正面から受け止めて、誠実に応えてあげている姿は本当に人間性が素敵すぎると思ってしまいました。
多田がすばらしいとこはいくつかありますが、岬に書いた初めてのお返事の手紙、そして、押しかけてきた岬の両親にぶつけた台詞、そしてラストのシーンです。もう拍手でしたね。
多田が思い続ける一花とその婚約者との関係性。
結婚するというのにあれあれ??と思うようなことだらけでまさかのオチには笑うしかなかったです。
こんなまったく方向性が予想できなくて、のめり込むように観れた作品は最近なかったですね。
今度はぜひ今泉監督、城定脚本の『猫が逃げた』観たいと思います。
テーマの意外性。
怖いよねー 心ってさ…
あるわけないよなって言いたいけど、大概そうなんじゃないの?って思う。 冒頭に女子高生岬の話から始まるのは「これから始まる修羅場に気をつけろ!」みたいに振り返ると感じる。
愛とは? キリストも御心と言って明確な答えを出さないように、不確実なものに対してえぐってくるのが今泉脚本。 そもそも永遠のテーマだけど、かの監督の表現はハマるなー。
結果として個人に委ねられた愛のカタチはどうあっても「美しく尊い」ということだと解釈した。セックスの上手い下手、過ごした時間の長い短い、年の差は至極社会
的で陳腐だ。
もうすぐ50になる自分にとっても楽
しめたし、隣の70オーバーの紳士も爆笑しているということは普遍的なテーマなんだね。
あっという間の良作
郡を抜いて面白い
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