愛なのにのレビュー・感想・評価
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me心(御心)のままに行動すると
これは面白い。時間が余ったからチョイスしたんだけど大当たり。前半はニヤリとする小笑いが続いていたが、後半に吹き出してしまう大笑いがやってくる。
古本屋の店主の多田(30)が、本好きで店によく来る女子高生の矢野岬(16)から突然、求婚される。この2人を軸に多田の失恋相手とその婚約者、そしてその浮気相手が絡んでくる。
今泉さんの脚本は、ホント上手い。返しのセリフが、予想の斜め上をいく言葉だから、驚きと笑いでどんどん引き込まれてしまう。一花が、結婚式場の神父さんに相談するシーンがあるんだけど、「神様は何でもお許しになります。安心して神様に悩みを吐き出しなさい」と神父に言われて、それを口にできる?
そのほかにも、亮介が浮気相手との関係を解消しようとするときに、浮気相手のウェディングプランナーから衝撃の一言を言われるんだけど、面白すぎて吹き出してしまったけど、自分が言われたらトラウマ級のショック。
それにしても河合優実は、出る映画、出る作品で存在感が抜群で、役になりきる演技が完璧。伊藤沙莉といい河合優実といい、これからが楽しみでしょうがない。
亮介にゲス不倫をされてしまった一花を演じた「さとうほなみ」はどこかで見たことがあると思ったら、ゲスの極み乙女。の「ほな・いこか」だった。お後がよろしいようで。
愛をとりもどせ
今年の恋愛映画の中ではきっとピカイチ心に刺さったものになると思う。個人的な経験とシンクロしたのもあるけれど、丁寧で優しいが芯のある物語だった。
ネタ(展開)からすると結末は好みじゃない方向かな?なんて思っていたけれど、このコンビ(今泉&城定)にそれは杞憂だったようですね。お見事でした。
ファミリーにもカップルにもちょっとオススメし辛いけれども、ファミリーにもカップルにもコッソリ観て欲しい作品でございます。
いまいちおさまりの悪い脚本だったけど、瀬戸くんはよかった。今までと...
いまいちおさまりの悪い脚本だったけど、瀬戸くんはよかった。今までと少し違う落ち着いたキャラ。ここまでセックスが下手、ということがテーマ化された映画も珍しい。浮気してた彼はすごく悪い子には見えないけど、こんな奴とは付き合いたくないし、彼女も変なやつで、何で主人公が彼女を好きになったのか全然見えない。それに、結婚式場の彼女が身体だけの関係を求めていたのなら、何で彼みたいに下手な奴とずっとやってたのかも全然わからない。
高校生の彼女の気持ちを主人公が守ろうとした点はよかったけど、この高校生もちょっと変なんで、今泉さんがこの女子高生の視点で書いてるとしたら、ちょっと変かな。そんな彼女に依存してしまう主人公のそれも含めての脚本なんだろうか。若い子の一途な気持ちには、多少理はあるし。
欲望って奴は…
愛だの恋だの、綺麗事だけではない事くらいわかってはいたが、ここまであっけらかんと描いてくれちゃって愉快爽快な気分になった。
時には欲望に身をまかせるとは、自分を知ることだったりする。
深い部分を突っ込まれた気分。
好きだから出来ないとか、もしかしたら好きになるかもとか、そこら辺に溢れている曖昧でグレーな感覚を楽しむのも悪くない。
リアルな感じで良い
変にカッコつけてない演出がリアルというか普通というか、いい雰囲気でした。
婚約中の経験少なめな後輩から淡白すぎて、、これが普通なのかわからない、、という似たような相談を受けたことがあり、、なんかシンクロしましたね。その子は婚約破棄しました、最終的に。。
女子高生が好きになる過程をもう少し見たかったなーなんでそこまで好きなんだろってのがピンとこないからしっくりこない。あとは婚約者の男性の方、、あえてなのかわからないけど喋りがあまりに軽くて、ちょっと苦手。あとはよかったなーラブシーンも美しかったし。
思えば「ヘタな男」以外、皆好きになっていた
城定秀夫(監督)× 今泉力哉(脚本)‼︎
古本屋の店主を演じた瀬戸康史さん。
なんか初めて好きになりました。
そしてこの作品好きだ‼︎
彼に憧れ店に通う女子高生・河合優実さんをしっかりキープしつつ、他の男との結婚が決まった憧れの彼女・さとうほなみさんときっちりハメて見切りをつけるあたりは共感しかない。
ほなみさんに思わず「ヘタな男と結婚したらいかん」と叫んでしまった。心の声が漏れた。
そしてそのヘタな男・中島歩さんと何故か関係を続けるウェディングプランナー・向里祐香さん。素敵でした。
下手なのに
「下手」のシーンは思わず笑ってしまいました
全体的に面白かったんですが、1つ違和感のあるシーンがあってそれがちょっと残念でしたかね
(なんで住所知ってんの?シリアスなシーンなのにお母さん笑わせにきてる?)
「猫は逃げた」とセットで見るのオススメです
R15なのにこの心地よさ
由宇子の天秤で注目し始めた、河合優実の女子校生がやっぱり気になる。彼女と瀬戸さんの純愛が何となく心地ち良い。不倫の話で、しっかりR15作品なんだけど、笑わせてくれて後味も悪くない。オススメの一本。
愛についてセックスの相性含め深く考えさせられる
古本屋の店主・多田は、店に来る女子高生・岬から「好きです。結婚してください。」と求婚されるが、多田には一花という片思い女性がいた。その一花が結婚式の準備に追われてる時に、婚約者の亮介とウェディングプランナーの美樹が不倫している事を知らず、美樹に結婚式の相談をしていた。服のポケットからホテルのライターが出てきた事から、亮介が飲み会で浮気した事を知った一花は自分も浮気すると言って自分を好きだと言ってた多田に、抱いてくれと頼んだ。そして多田のセックスが気持ちよかった一花は・・・という話。
好きって言われ嬉しいが、自分にはまだ忘れられない人がいる。よくあるよな、って思うがさすがに女子高生からはなかなか無いかも。また、浮気性でセックスの下手な夫(または婚約者)について悩むことも有るだろう。男のセックスが下手、というのは女性側から言いにくいだろうし、男性経験が多いと思われ嫌がられそうで、思ってても言いにくいだろうし。
愛について深く考えさせられる内容で良かった。
一花役のさとうほなみがゲスの極み乙女のドラマーほな・いこかと同一人物とは知らず、後で調べて驚いた。ウェディングプランナー役の向里佑香とともに身体を張った演技で素晴らしかった。
中島歩は相変わらずダメ男役が上手いなぁ、と思った。
女子高生岬役の河合優実が可愛かった。
でも、愛なんだよ
今泉力哉監督と城定秀夫監督がタッグを組み、監督と脚本をそれぞれ2つの作品で行うLR15。今泉力哉監督は「街の上で」、城定秀夫監督は「アルプススタンドのはじの方」で好きになった為、このタッグはめちゃくちゃ嬉しかったし期待していた。公開から1ヶ月越しでようやく見れた本作。評判通り、めちゃくちゃ面白かったです!
あまりこういうエロを題材にした映画は好まないのだけど、本作はストーリーに上手く掛け合わせていてとても見やすかった。余計じゃなく、意味のあるエロ。流石、今泉監督×城定監督です。2人の良さがグッと詰まった作品がこれ。2人が監督した作品がひとつでも好きならば、結構な確率で好きな映画だと思いますよ。
登場人物は主に5人。
街の上でみたい、アルプススタンドのはしの方みたい。クスッと笑える場面から、グッと心に染みる場面まであり、街の上で程ではないけど色んな形で登場人物が関わって行くため、ずっと見応えがある。普通の大人たちの誰にでも起こりそうなリアルな物語。なんて出来がいいんだ、なんて質が高いんだ。
ストーリー展開としても無理がなく丁寧で、冒頭から観客を掴みその手を一瞬たりとも離さない。特に特別変わった雰囲気がある訳では無いんだけど、何故かめちゃくちゃ引き込まれる。軽さと重さを兼ね揃えた不思議な映画。R15だけど、誰か一緒に見に行って「あのシーン良かったよね」「あのセリフ胸に刺さるよね」と語りたくなる。見やすいのに深いところを突いてくるんですよね...。
人物像に粗があってストーリー自体に新鮮味が薄いのは難点ですけど、役者全員の演技力と監督2人の実力が発揮されていて、思わずお見事!と言いたくなる上質な恋愛映画でした。いやぁ、見てよかった。主題歌も聞き心地が良くて、満足度高めです。今年の日本の恋愛映画、すげぇ。
この順で上映してくれたイオンシネマに感謝
2022年劇場鑑賞75本目。
「猫は逃げた」とセットの今泉力哉監督と城定秀夫監督が互いに脚本と監督を入れ替えて撮った、こちらは城定監督作品。東京ではこちらが先で「猫は逃げた」が後に公開されたようですが、石川県では逆の順。「猫は逃げた」では「愛なのに」の俳優が絶対違う役で出演しているのですが、こちらにはもしかして「猫は逃げた」のキャラクターがそのまま存在しているんじゃないかと匂わされましたので良かったです。こちらが先だったら猫の見分けなんてつかないですもん。
内容は向こうが終わり始めている夫婦の不倫を描いたのに対し、こちらは始まりかけている夫婦の不倫の話です。終わりかけはもうお互い様なので嫌悪感ないのですが、始まりかけは嫌悪感感じてやな映画だな!と思いましたがちゃんと嫌なまま終わらなかったので良かったです。自分は笑いどころがなかったのと、「猫は逃げた」の最後一つに繋がっていく感じがこの映画ではしなかった(一つの恋愛がもう一つの恋愛に影響を与えたというのがしっくりこなかった)ので「猫は逃げた」の方が好みでした。でもこの作品も面白かったです。
ちなみに2枚つけると破れてかえって危ないので良い子はまねしちゃだめだぞ!
いろんな愛のカタチがありますね...
こんなにドキドキして、キュンとなるは
笑えるは、予想つかないは、オチあるはのバラエティに富んだ映画久々に観ました。
城定監督の作品も今泉監督作品もどっちも観ていますが相乗効果ってこういうこというんですね。
まさしくお互いの良さがプラスに作用してました。会話劇の今泉脚本も感じられ、エロさは城定監督の手腕ですね。
それにしても、河合優実さんは本当に上手いなぁっていつも感心させられます。
同じ女子高生でも『由宇子の天秤』と『愛なのに』では全く違う人格の女子高生を演じていて、醸し出す雰囲気や喋り方まで違っていて同じ子とは思えない。
また、瀬戸康史さんが演じる多田さんがまっすぐな岬の気持ちをふざけたり、バカにするわけでもなく、真正面から受け止めて、誠実に応えてあげている姿は本当に人間性が素敵すぎると思ってしまいました。
多田がすばらしいとこはいくつかありますが、岬に書いた初めてのお返事の手紙、そして、押しかけてきた岬の両親にぶつけた台詞、そしてラストのシーンです。もう拍手でしたね。
多田が思い続ける一花とその婚約者との関係性。
結婚するというのにあれあれ??と思うようなことだらけでまさかのオチには笑うしかなかったです。
こんなまったく方向性が予想できなくて、のめり込むように観れた作品は最近なかったですね。
今度はぜひ今泉監督、城定脚本の『猫が逃げた』観たいと思います。
テーマの意外性。
そこを撮るか。
話しの焦点の意外を愉しんだ。
心身に素直でいることと社会や自身の思込みから受ける有形無形の干渉との折合いを如何に付けるか?
正解など土台ある筈もないこの命題に緩く確かに切り込んだ感は流石。
あくまで軸足を喜劇に留める潔さも良し。
そして物語る量の丁度良さ。
怖いよねー 心ってさ…
あるわけないよなって言いたいけど、大概そうなんじゃないの?って思う。 冒頭に女子高生岬の話から始まるのは「これから始まる修羅場に気をつけろ!」みたいに振り返ると感じる。
愛とは? キリストも御心と言って明確な答えを出さないように、不確実なものに対してえぐってくるのが今泉脚本。 そもそも永遠のテーマだけど、かの監督の表現はハマるなー。
結果として個人に委ねられた愛のカタチはどうあっても「美しく尊い」ということだと解釈した。セックスの上手い下手、過ごした時間の長い短い、年の差は至極社会
的で陳腐だ。
もうすぐ50になる自分にとっても楽
しめたし、隣の70オーバーの紳士も爆笑しているということは普遍的なテーマなんだね。
あっという間の良作
お前が言うなと何回突っ込んだろうか
本当に良く出来た作品
俗におじさんと言われる古本屋の店主に急に女子高生が結婚の申し込みをしてくるという突拍子もない場面からの連鎖。
シニカルな笑いの連続で引き込まれた。
カメラワークも凝っていて好感。
郡を抜いて面白い
人を好きになるということは
なんとなく紙一重で
理由を聞かれても
わからないけども
ただ好きだということは
知っているし
自分の中での確かな事実
愛なのにの
なのにの中に
なのにのなにか
が隠れている気がする
最後の郡を抜いての
下りが
コントみたいで
面白すぎた笑
郡を抜いて面白いです
間違いない
ほっこり
大人たちのろくでもない恋愛模様の中での、一本まっすぐの愛。最後のシーンは、見ていて、うん良かったねっていう気分になりました。
あと、どうでもいいことですが、しばらくは中島歩さん見るたびに、この人群を抜いて下手なんだとか思ってしまいそうです。
観る人を選ばない、案外エンターテインメントな90分間
不倫とか浮気の考え方・行動に関して「あるよね〜、なるよね〜」と個人的には共感がいっぱい。
自分を好きでいてくれる人に甘えて、自分勝手なやり方で自分を癒やして傷つける気持ちもとってもわかる。みんな人間臭くて大好き。
不倫・マリッジブルー等々大人な世界の恋愛と、一途に人を好きでい続ける純情な女子高生との交差がマーブル模様って感じで面白かった。
あとはやっぱり、下手くそに気づかないイケメン男性、いるいる過ぎるしめちゃくちゃ面白かった笑笑笑笑
私も、一言では言えないような恋愛・普通ではない形の恋愛をしてきたので、「愛を否定するな」という主人公の気持ちもわかる。本人たちが満足するまで、やってみればいいと思う。
ふふって笑える場面がちょこちょこあって、登場人物達の行動も真っ直ぐすぎておかしかったり、あるあるがたくさん散りばめられていたりで終始笑顔になれた!主人公の不憫すぎる展開はもはやコメディで、嫌な気持ちにならずに観られた。
女子高生と30歳という組み合わせに対して、両親の否定的な目や友人のそれはどーなのよという視線(たぶん)がきちんとあったので、現実的でよかった。
上映時間が3時間近くある邦画も多いけど、これは90分で短くすっきり観られて、飽きもなかったし中だるみする部分もなかった。
最初から最後まで次の展開が読めなくて、「次はどうくる…!?」と前屈みになって観られる純粋に楽しめる映画でした!
連作を連続鑑賞
今泉脚本/城定監督の「愛なのに」と城定脚本/今泉監督の「猫は逃げた」を連続鑑賞。
どちらも二組の男女の恋愛(SEX?)コメディに、異物要素として、前者はJK(河合優美)を、後者は猫をトッピング。
初めっからファンタジーとしてJKの告白をぶっ込んで来る今泉脚本と、後半に猫行方不明の種明かしというファンタジーを展開する城定脚本は、それぞれの特徴が出ているようで面白い。
役者はみんな素晴らしい。特に女優さんたちはみんな(河合優美除く)惜しげもなく濡れ場を披露しているが、個性が活きているし、中島歩のダメな感じも笑える…ww
そして河合優美はファンタジーをギリギリ地上に繋ぎ止める良い芝居だったと思う。
「今年ベスト!」みたいな映画ではないが、時々思い出してクスクス笑えるような映画。
そして、向里祐香と手島実優は今後も注目したい。
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