劇場公開日 2022年2月25日

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「でも、愛なんだよ」愛なのに サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0でも、愛なんだよ

2022年3月27日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

今泉力哉監督と城定秀夫監督がタッグを組み、監督と脚本をそれぞれ2つの作品で行うLR15。今泉力哉監督は「街の上で」、城定秀夫監督は「アルプススタンドのはじの方」で好きになった為、このタッグはめちゃくちゃ嬉しかったし期待していた。公開から1ヶ月越しでようやく見れた本作。評判通り、めちゃくちゃ面白かったです!

あまりこういうエロを題材にした映画は好まないのだけど、本作はストーリーに上手く掛け合わせていてとても見やすかった。余計じゃなく、意味のあるエロ。流石、今泉監督×城定監督です。2人の良さがグッと詰まった作品がこれ。2人が監督した作品がひとつでも好きならば、結構な確率で好きな映画だと思いますよ。

登場人物は主に5人。
街の上でみたい、アルプススタンドのはしの方みたい。クスッと笑える場面から、グッと心に染みる場面まであり、街の上で程ではないけど色んな形で登場人物が関わって行くため、ずっと見応えがある。普通の大人たちの誰にでも起こりそうなリアルな物語。なんて出来がいいんだ、なんて質が高いんだ。

ストーリー展開としても無理がなく丁寧で、冒頭から観客を掴みその手を一瞬たりとも離さない。特に特別変わった雰囲気がある訳では無いんだけど、何故かめちゃくちゃ引き込まれる。軽さと重さを兼ね揃えた不思議な映画。R15だけど、誰か一緒に見に行って「あのシーン良かったよね」「あのセリフ胸に刺さるよね」と語りたくなる。見やすいのに深いところを突いてくるんですよね...。

人物像に粗があってストーリー自体に新鮮味が薄いのは難点ですけど、役者全員の演技力と監督2人の実力が発揮されていて、思わずお見事!と言いたくなる上質な恋愛映画でした。いやぁ、見てよかった。主題歌も聞き心地が良くて、満足度高めです。今年の日本の恋愛映画、すげぇ。

サプライズ