くもりのち晴れ

くもりのち晴れ

解説

ひとつの工程から次の工程へとタスキをつないでいく、建設業の現場で働く職人たちの知られざる葛藤などを描いた人間ドラマ。高校時代、駅伝選手だった昇は、大事な大会でタスキを途切れさせてしまった過去があった。そのトラウマから、社会人になった今も、何かで立ち止まることに対して焦りを感じてしまう。今は建設業の職人として働いてるが、その仕事は一朝一夕でうまくなれるものでもなく、仲間たちに追い越されていくことに焦る日々が続く。そして焦れば焦るほど、思い出したくない過去を思い出して感情が逆なでされる昇だったが……。監督は、俳優としても活動し、北米の日本映画祭ジャパン・カッツで上映された「轟音」や、安楽涼と共同監督を務めた「まっぱだか」などで映画監督としても活躍する片山亨。

2021年製作/65分/日本

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(C)2021 株式会社タッセイ

映画レビュー

3.0【”モノ作りは、人づくり。そして任されたタスキ(仕事)をキチンと繋いで、お客様に完璧な製品をお渡しする。”不器用な主人公が新入式で披露する朴訥なスピーチの内容が佳き作品である。】

2023年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 建設現場を舞台に、負けず嫌いな職人の葛藤と希望を描くドラマ ー

■高校時代、駅伝大会でたすきを途切れさせてしまった昇(細川岳)は、そのトラウマが消えず、建設業の職人となった今も「立ち止まること」に対して焦りを感じていた。
 仲間にどんどん先を越されていく昇だったが、焦れば焦るほど思い出したくない過去が蘇り、且つての駅伝仲間の女性からその焦りが表情に出ていると指摘されるが、彼は何のことか分からない。
 きつい、汚い、危険=3Kと呼ばれる建設現場で働く主人公が、過去と向きあいながら未来を切り開いていく姿を映し出した作品。

◆感想・・になってません。

・モノづくりを生業にする私にとっては、製造現場の命は人間関係であり、組織力だといつも言っている。

・誰もが最初から巧く仕事がこなせるわけではないし、それをカバーするのが周囲の先輩の仕事だと言っている。

・職制には”毎朝、全員の顔色を見て声を掛けろ!”と言っているのは、安全面が第一だが心に悩みを抱えていて良い仕事は出来ないからである。

<『佐々木、イン、マイマイン』の細川岳さんが、主演していると知り鑑賞したが、建設業で巧く仕事をこなせず、同僚にも抜かれていく昇の焦燥感や、駅伝仲間だった女性から言われた”仲間でタスキを繋ぐ”という言葉から、新規一転して行く姿が自然に描かれている。
 白眉は彼が、入社式で上司から選ばれスピーチをするシーンである。
 ”仕事はキツイ。夏は暑いし・・。”
 けれども、彼がスピーチを終えた後、拍手が起こり、彼の表情は吹っ切れたかのように爽やかだ。
 今作は、特に仕事に悩んでいる方が観ると、良いのではないかと思います。>

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