わたしは最悪。のレビュー・感想・評価
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潔くて気持ち良い彼女の選択、経過を微笑ましく見れる不思議さ
言葉にするのが凄く難しい。けどなんかそれが凄く心地よい。分岐の前に現れた予感。高ぶって、後悔して…そうして一人の人間が出来ていくのかもしれない、なんて思ったり。
キャリア至上主義は世界共通で、それを壊しながら自分を作っていくヒロインもなかなか珍しい。そこに対してのアプローチがとにかく絶妙。高学歴や既婚者といったかつての理想を鮮やかに壊しつつ、幸せの本質を手繰っていく姿がなんとも微笑ましい。良くも悪くも彼女らしいと周りの人は感じていただろうし、何よりそれが生き生きしている。
この作品が他の作品と一線を画すのが、選択と結果を章付けされたプロットに組み込みながら照らしてくれる点だ。複雑に華やかに見せる訳ではなく、フィクションの力を借りながら選択を写し出し、よって起きた変化を1つの形として落とし込む。だから、同時に周りの彼らも歳を重ねていき、それによる変化を伴う。少し大人っぽい作品だと感じつつ、また見方が変わる頃に再鑑賞したいと感じた。
思い切りの良さが作品に拍車をかけ、形容し難い感情へと引き込んでいく。だから、恋も愛もセックスも仕事も皆鮮やかに見えちゃう。観た日も相まって、こうして2時間ちょっとで別世界に連れて行ってくれる映画を改めて有り難く思った。
タイトル通りだと思います。
色々ノミネートされてたので期待しすぎたのかも知れない。
自分軸が揺らいでしまう若い女性ありがちなフラフラ顔半端なく人生を重ねた者から見ると青すぎる😱
主人公が可愛いからまだ良かったけど途中まだ続くのかとため息がでそうになった。
映画館で見なくても良いかな。
わたしは最高。。
自分自身が最悪なのか、それとも自分の周りが最悪なのか、浮ついて将来や男もコロコロと変えながら決め兼ねる人生があっという間に若くもなく、でも嫌な女性に思えないし感じが悪いのは父親くらいか。
時が止まったり幻覚症状に陥る場面はヨアキム・トリアーらしい演出描写でありながら『母の残像』や『テルマ』と比べると清々しいロマンティック・コメディでありながらのダークな雰囲気はチラつく。
ポール・トーマス・アンダーソンの『リコリス・ピザ』とセットにみたいな?ジャック・オーディアールの『パリ13区』とのセットでも、確かに『フランシス・ハ』でもフランス映画の『プレイリスト』もミランダ・ジュライの『ザ・フューチャー』も良い。
漫画家の彼の件はロバート・クラムを参考にしているように『フリッツ・ザ・キャット』の映画化の話と似ているナイスな展開。
職場の本屋で女性の客を相手に再会する場面の演出に驚かされ、彼女の人生に於ける意味ありげな圧倒的映像に陰鬱さが醸し出される雰囲気とそれに相反するように街並みや空の色が綺麗で、そんな両極端で難解にも取れる世界観が印象的でもある。
彼女は最悪?
自己中で人を振り回すから最悪なのか?
それができる人間はそうやって生きていくのは問題ないと思う
許容範囲の迷惑でなければ
男女関係についてはヨーロッパ、特に北欧ではドライでくっついたり離れたりなので問題無いのだろう
普通、映画が進んでくると主人公が魅力的に見えてくるものですが、今回は違った
顔がだんだん丸くなってきたきた感があるが、それは意図したものなんだろうか?
それとも私が気持ち的にそう見えただけ?
それを正直に反映して星減です
女性に関する十二章
予告編で街の人々が静止している中を女性が走り抜ける映像に惹かれたので見に行ったのだが、あの箇所を除くとほかはそんなに飛び抜けたシーンはなかった。ああいう映像の遊びがあと10くらいあると良かったのだが。「1秒先の彼女」にも似たシーンがあって、あちらもよくわからない理屈だったが、この映画でも主人公とアイヴィンは丸一日過ごした後に前の日の朝に戻っているので、「1秒先〜」と同じく“失われた一日”パターンなのか?彼女の心象風景とかで済ますには謎が残る。
ジョコヴィッチ似の漫画家とレンドル似のバリスタの間で心のラリーが行ったり来たりする主人公は、ちょっとどうなのとは思うが、所作や感情表現がいちいちリアルで自ずと寄り添わされてしまう魅力はある。基本ささいな日常のスケッチではあるが、章で区切ることで良いメリハリになっている。
ちょっと古い統計だが、ノルウェーの年間の映画製作本数は27本で、世界31位だそうだ(2009年。ちなみに.日本は同年448本で4位)。月に新作2本程度か。人口も少ないので当然マーケットも小さく、映画産業もなかなかきびしいと思われる。
トナカイと接近遭遇するシーンが心地よかった。ああ、まさしく北欧だなぁ…と。
人生はその都度の選択
映画は序章に始まり、12章の本論があって終章で語り終わる「ユリヤ(レナーテ・レインスベ)の人生の物語」です。『わたしは最悪。(原題:The Worst Person in the World)』、思い切ったタイトルですが、元々自分の性格をおおいに自覚し、客観的に見て語られた「彼女の自伝」になっています。
ユリヤは、自分の力で制御できないようなことにぶつかると「方向転換」を辞しません。若いころはそれが自身の進路のことなど、主に自分自身への影響で済むことでしたが、年齢を重ね、男性と交際をすることでそれが自分以外にも影響し、更には人の生死にまで及ぶこととなり、おおいに思い悩み、そして選択に苦しみます。
しかし、彼女の性格を理解し、そこを含めて彼女を愛している男性たちは、最終的に説得しようとすることを諦め、彼女の生き方を尊重することを選びます。その点では、ユリヤの選ぶ男性の正しさも裏付けられるような気がします。或いは、最後まで見れば、全ての選択についての意味と、自身の人生について納得している彼女が語っていることなのだと理解ができるのです。
ちなみに私、このユリヤの生き方に強いシンパシーを感じます。
(それを踏まえて、)他人の映画評を読んでいるとたまに「主人公に共感できない」と低評価を付けているのを見かけることがありますが、そのたびに「共感と評価は別物だろう」と思ってしまいます。逆に、私にとってこの作品、共感云々を評価に直結させているつもりはありません。純粋に面白いし、きちんと今の時代の作品になっているし、時に思い切ったVFXによるギミックで楽しませてくれます。特に『第5章:バッド・タイミング』における「思わず走り出すシーン」は印象的です。
悩み
「北欧では〜」とよく進歩的な例として取り上げられる事は多いが生活に溶け込んだ先進のテクノロジー、社会通念の変化はあっても人間の憂い迷いは普遍
周囲には衝動的かつセルフィッシュに写る主人公がなりたい自分を探し当てる道程の悲喜こもごも
主演女優は最高。
主役女優は魅力的でした。
わたしは最悪。
自由奔放の30才女性の生き方を12章で描く恋愛ドラマ。
自分の未来の可能性を諦めきれず安定を望まない主人公ユリヤの行動に右往左往する男性達。
ラブシーンも卑猥には見えず変態チックな行為もこの美人なら許せてしまう。
題名のセンスが微妙な感じ”わたしは最悪。”と口では言うが勢いで行動してしまう主人公に共感できる女性は多いかも。
女性監督の作品かと思っていましたが男性監督とプロデューサーのオリジナル脚本でした。
人生の岐路に迷っている方、彼女の決断と行動力は何かの指針になるかも。
大人の女性向けの作品に感じました。主人公の女優はとても美人で魅力的に撮れてます。
個人的には彼女に共感はできませんが飽きないで見れました。
同世代の女性が見れば、「いいね!」を連打したくなる作品だと思う
中年男性が見た感想。
映画って
「主人公に感情移入できるか?」
「主人公に共感できるか?」
が大事だと思う。
それが出来ないと、「ストーリーに入り込めない」から。
「良いヤツ」に感情移入、共感できることが多いが、
「イヤなヤツ」だから「感情移入、共感出来ない」とは限らない。
例えば、「アイアンマン」のトニー・スタークは嫌なヤツだが、魅力的で「弱さ」があって、「人間的」なので、感情移入、共感できる。
一方、「スターウォーズ」のアナキン・スカイウォーカーは共感出来ないイヤなヤツの典型だ。だからエピソード2~3はストーリーに入り込めない。
主人公のことを、
「ワガママで自分勝手なバカ女」
と思うヒトもいるだろうが、私は彼女に対し、そうは思わなかった。
自分探しが迷走中で、仕事も彼氏も定まらない。そういう自分自身に対する憤りがありつつ、でも「自分がどうしたいか?」が分からない、という感情は誰しもあるのでは。
(もうちょい年齢を重ねると、体力も選択肢もなくなるので、諦めというか達観することになる)
それに、恋人、友人、家族に対する「感情」は、「感情的」というか「直感的」になのは仕方ないのかな、と。
それより、彼女の「行動力」が羨ましく思う。
同世代の女性が見れば、「いいね!」を連打したくなる作品だと思う。
てっきり女優さんの自作自演かと思った
あまりにリアルな、演技を超えた自然すぎる佇まいに、
「これはこの女優さんの自伝なのかな…?」と勘違いした。
本屋でアイヴィンを偶然見かけた時、思わず顔がパッと明るくなるシーンとか、
演技では出来ないような超自然体!!
最初はナレーションがあったのに、いつの間にかなくなったり、
統一感のない演出とも思えるし、ちょっと長いし、
ストーリー自体ありがちと言えばありがちだけど、見て悪い気はしない映画でした。
自分の人生を生きていますか?
映画館で、主人公以外の時間が止まる予告編を観た時から楽しみにしてた映画です。
ラブストーリーで、序章と終章、12の章で成り立っていて、観やすいです。
爽やかな映画かと思っていたら、露骨で卑猥な性的表現が結構あったり、お下劣ですね少し…
でも、心に響くセリフがあり、
「私の人生なのに、傍観してて、脇役しか演じられない」とか、
「失敗を恐れて時間をムダにしてきた、でも不安な事は案外うまくいく」とか、
(一字一句おなじでなく、少し間違ってるかもです)
すごく心に刺さりました。
面白かったけど、そこが着地?そんな終わり?でした。
甘めの4です。
世間一般の既成概念などに閉じ込められず、本当に自分がしたい事を、本当の自分の人生を、生きるべきです。
そう思いました。
あ、結構エロイですよ、この映画(笑)
「あなたは最高」と言ってくれる人と出逢い
人生の決断に対して、“果たしてあの決断は正解だったのか?”“あの時〇〇していたら”というタラレバが脳裏をよぎる時がある。
ユリアとアクセルの2人を見て、自分自身の体験が蘇った。
映画やドラマのように人生がスムーズに進む人ってどのくらいいるんだろう。
とりわけ人間関係や恋愛は本作のようにタイミングが合わなかったり、人生のステージや求めるものが違うとあっという間に終止符が打たれる。
多くの人が今いる場所に不満や疑問を抱きながらも行動せずに、惰性で生きている。
だからこそ迷い、つまづきながらも、オスロの街で果敢に生き抜く逞しいユリアに対して、羨望や共感が大きかった(もちろん老婆心もあるが…)。
(以下、ネタバレ)
10章から物語が大きく動き出す。ベッドの上でアクセルがヘッドホンをつけて踊る姿になぜか涙が止まらなかった。アクセルがユリアに「君は最高だよ」と話すシーンがある。自信のなかったユリアが最も求めていた言葉じゃないだろうか。
こうして自分を認めてくれる人がそばにいてくれるだけで希望が持てる。だけど、大事な人、大切なことって失ってから気づくんだよね…。嗚呼、人生。
期待をもたせない“人生讃歌”に好感が持てる。
傑作です。
万人に薦めずらい描写もありますが、傑作だと思います。湿度、気温までも伝わりそうな実在感のあるカットに感動しました。シーンに描かれていない時間すらも伝わる細やかな情景には誰もが没入出来ると思います。目線、表情の説得力も最高です。ストーリーに関しては、恋愛や価値観、選択の話なので各々の経験値や考え方で評価は分かれるものだと思います。それでも劇中の彼らの実在感が素晴らしいので、そういった余白を生み出せる作品は傑作と言うべきなのだと思います。日常における輝かしい瞬間、自分を見つめ直す瞬間の切り取り方が尋常じゃないです。
意外に含蓄のある内容でした・・・・1秒先の彼女のパクり?シーンあり
わたしは最悪っていうほどではありませんよ。医学部に入り辞めて、臨床心理士、それも辞めて、写真専門学校と適性を求めてさ迷う美人さん。臨床心理の先生と付き合って、その後は15歳年上の風刺漫画家とお付き合い。なかなかのリア充ではありませんか。
見終わって、気がついたんだけど、ダコタ・ジョンソン系の健康美人が好きみたい。
なかなか、唸らされるセリフが多くて、チクチクと刺される感じがした。年とってる方が奥歯に凍みるような内容。もう一回、チクチクされに行こうか思案ちう。
ただ、去年観た台湾のチェン・ユーシュン監督の映画、「1秒先の彼女」の一番印象的ないいシーンをパクっていたのはいただけないけど、旨い❗
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