わたしは最悪。のレビュー・感想・評価
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手遅れ感の表現かな?
すべてを失ってから、やっと「やるしかない」とキャリアが始まるのは、(重要性に気づかないまま死ぬ人間もいるので)いいんだけれども、「遅い」「手遅れ感」がすごいです。
そういった「失敗」を見せるのが目的ならば、成功した作品かもしれません。
軽く「なんかちがうな」だけで、仕事や恋人や家族を放り出して、自分探しに興じられるのは、恵まれた環境があるから。
許してくれる周囲の人間の存在や、社会福祉面の補助、金銭的に太い関係などが揃っているからで。
依存し甘ったれて、よりラクな方へ乗り換えしてるだけの人間は、幸せを目の前で逃がしていると言いたいのかな、と思いました。
行動力★5 忍耐力★1
行動力★5 忍耐力★1のユリア
幕開けから彼女の天真爛漫なペースに持ってかれて彼女に釘付けになる。
アイヴァントのパーティーでの秘密の言い合い。
勃つ前が好き。勃たせてあげられるのは私だから。
見られながら尿を出すのが好き?見るのが?
といった楽しいことを何でもできるアイヴァン。
でも文学やアートについては話せない。それを話せるのはアクセル。
年齢が離れすぎると、人生のステージ違いすぎて求めるものが異なる。
身を固めて子供が欲しいアクセルと、いつかは欲しいけど今ではないユリア。
結局はないものねだり。自分の欲のままにいきるユリアが1番素敵。
30歳のリアルを描いていてとても共感できふ部分が多かったけど、結局なんで写真だったんだろってちょっと疑問。
あと、時間止めたり薬でラリってる非現実的なシーンもいいね。
最初の黒いドレスでタバコを吸って立っている姿が、美しくて、惹き込まれました。
聡明な女性良いね。
映画の良さより主人公の価値観への嫌悪が勝った
わたしは私
タイトルは最悪ですが、中身は生き生きとした女性の自立物語としては、最高点をあげたくなる。今までいろんなタイプの女性像を映画で観てきましたが、こんな共感できるヒロイン像を作り上げるとは、この監督はかなりの切れ者とみました。
職業を転々とする自分探しは、あくまでも軽やかにすっとばし、me tooや環境問題等々を絡め、男が望む女性の姿は自分にはしっくりこないと言い放つスタイル等、「最悪」とは思えない位の吹っ切れ方ではありませんかね!?
古くは私は好きだったんですが、「欲望という名の電車」のビビアン・リーが演じた主人公。「草原の輝き」のナタリー・ウッドが演じたヒロイン等、ほんとうの女性の姿が描かれていたのかはギモンかな???
映画的に観たらあの時代はあれがベストのドラマツルギーなのかもしれないけれど、今は違いますよね。監督もいいし、脚本も素晴らしい。もちろん主役の彼女はベストな役作りで魅力的でした。
新しい時代の新しいヒロイン誕生ですね!
主人公を反面教師として行きたい
周りが結婚し子供のいる家庭を望む
さらに出版が成功し夢に向かっている彼
その中で主人公は孤独を感じる
なんで自分は中途半端なのだろうかって
だからこそ自分と価値観の合う同じような人を見つけて
好きになる、安心する
と思ったら妊娠をきっかけに関係は破滅
現実逃避したい、そしてその刺激に耐えてる私カッコいいでしょ!!!?
そんな感じが伝わってきた
でも最後、
元彼がベビーカーを押し奥さんといる姿を見て
逃げてるのは自分だけだと気づいたんじゃないかな
それと同時に
あいつはそんなもんか、私はまだ自由でいたいわ
とか思ったのかもしれない
自分は自分らしく生きたい!
そう言ってるけどひたすらに甘えている主人公
こんな30歳にはなりたくない!
でも
タバコの煙を吸い合うシーンすんごく美しかった…
痛みのない決断は無い
愛してるけど、愛してもいない。
基本自分大好き。感動している自分大好き。私はイケてる。
見た目は大人だけど頭は子供のような。
容姿が良く勉強もできるが世間知らず。
分からないことは否定する。苦手なことは認めようとしない。
向上心があるようで努力はしない。
相手を思いやるより自分の感情が1番最優先。
異性には積極的だが人には興味なし。
空気は読めるが気は利かない。
好き嫌いで選んでいる人生。
同じことを繰り返す成長しないタイプに見えてしまう。
できれば関わりたくないタイプだったりする。
こいう人いますよ身近に。好きにしてって感じ。
実は自分のことだったりする…
The worst person in the world
世界で一番最悪の人
なるほど…納得。
潔くて気持ち良い彼女の選択、経過を微笑ましく見れる不思議さ
言葉にするのが凄く難しい。けどなんかそれが凄く心地よい。分岐の前に現れた予感。高ぶって、後悔して…そうして一人の人間が出来ていくのかもしれない、なんて思ったり。
キャリア至上主義は世界共通で、それを壊しながら自分を作っていくヒロインもなかなか珍しい。そこに対してのアプローチがとにかく絶妙。高学歴や既婚者といったかつての理想を鮮やかに壊しつつ、幸せの本質を手繰っていく姿がなんとも微笑ましい。良くも悪くも彼女らしいと周りの人は感じていただろうし、何よりそれが生き生きしている。
この作品が他の作品と一線を画すのが、選択と結果を章付けされたプロットに組み込みながら照らしてくれる点だ。複雑に華やかに見せる訳ではなく、フィクションの力を借りながら選択を写し出し、よって起きた変化を1つの形として落とし込む。だから、同時に周りの彼らも歳を重ねていき、それによる変化を伴う。少し大人っぽい作品だと感じつつ、また見方が変わる頃に再鑑賞したいと感じた。
思い切りの良さが作品に拍車をかけ、形容し難い感情へと引き込んでいく。だから、恋も愛もセックスも仕事も皆鮮やかに見えちゃう。観た日も相まって、こうして2時間ちょっとで別世界に連れて行ってくれる映画を改めて有り難く思った。
タイトル通りだと思います。
わたしは最高。。
自分自身が最悪なのか、それとも自分の周りが最悪なのか、浮ついて将来や男もコロコロと変えながら決め兼ねる人生があっという間に若くもなく、でも嫌な女性に思えないし感じが悪いのは父親くらいか。
時が止まったり幻覚症状に陥る場面はヨアキム・トリアーらしい演出描写でありながら『母の残像』や『テルマ』と比べると清々しいロマンティック・コメディでありながらのダークな雰囲気はチラつく。
ポール・トーマス・アンダーソンの『リコリス・ピザ』とセットにみたいな?ジャック・オーディアールの『パリ13区』とのセットでも、確かに『フランシス・ハ』でもフランス映画の『プレイリスト』もミランダ・ジュライの『ザ・フューチャー』も良い。
漫画家の彼の件はロバート・クラムを参考にしているように『フリッツ・ザ・キャット』の映画化の話と似ているナイスな展開。
職場の本屋で女性の客を相手に再会する場面の演出に驚かされ、彼女の人生に於ける意味ありげな圧倒的映像に陰鬱さが醸し出される雰囲気とそれに相反するように街並みや空の色が綺麗で、そんな両極端で難解にも取れる世界観が印象的でもある。
彼女は最悪?
女性に関する十二章
予告編で街の人々が静止している中を女性が走り抜ける映像に惹かれたので見に行ったのだが、あの箇所を除くとほかはそんなに飛び抜けたシーンはなかった。ああいう映像の遊びがあと10くらいあると良かったのだが。「1秒先の彼女」にも似たシーンがあって、あちらもよくわからない理屈だったが、この映画でも主人公とアイヴィンは丸一日過ごした後に前の日の朝に戻っているので、「1秒先〜」と同じく“失われた一日”パターンなのか?彼女の心象風景とかで済ますには謎が残る。
ジョコヴィッチ似の漫画家とレンドル似のバリスタの間で心のラリーが行ったり来たりする主人公は、ちょっとどうなのとは思うが、所作や感情表現がいちいちリアルで自ずと寄り添わされてしまう魅力はある。基本ささいな日常のスケッチではあるが、章で区切ることで良いメリハリになっている。
ちょっと古い統計だが、ノルウェーの年間の映画製作本数は27本で、世界31位だそうだ(2009年。ちなみに.日本は同年448本で4位)。月に新作2本程度か。人口も少ないので当然マーケットも小さく、映画産業もなかなかきびしいと思われる。
トナカイと接近遭遇するシーンが心地よかった。ああ、まさしく北欧だなぁ…と。
人生はその都度の選択
映画は序章に始まり、12章の本論があって終章で語り終わる「ユリヤ(レナーテ・レインスベ)の人生の物語」です。『わたしは最悪。(原題:The Worst Person in the World)』、思い切ったタイトルですが、元々自分の性格をおおいに自覚し、客観的に見て語られた「彼女の自伝」になっています。
ユリヤは、自分の力で制御できないようなことにぶつかると「方向転換」を辞しません。若いころはそれが自身の進路のことなど、主に自分自身への影響で済むことでしたが、年齢を重ね、男性と交際をすることでそれが自分以外にも影響し、更には人の生死にまで及ぶこととなり、おおいに思い悩み、そして選択に苦しみます。
しかし、彼女の性格を理解し、そこを含めて彼女を愛している男性たちは、最終的に説得しようとすることを諦め、彼女の生き方を尊重することを選びます。その点では、ユリヤの選ぶ男性の正しさも裏付けられるような気がします。或いは、最後まで見れば、全ての選択についての意味と、自身の人生について納得している彼女が語っていることなのだと理解ができるのです。
ちなみに私、このユリヤの生き方に強いシンパシーを感じます。
(それを踏まえて、)他人の映画評を読んでいるとたまに「主人公に共感できない」と低評価を付けているのを見かけることがありますが、そのたびに「共感と評価は別物だろう」と思ってしまいます。逆に、私にとってこの作品、共感云々を評価に直結させているつもりはありません。純粋に面白いし、きちんと今の時代の作品になっているし、時に思い切ったVFXによるギミックで楽しませてくれます。特に『第5章:バッド・タイミング』における「思わず走り出すシーン」は印象的です。
悩み
主役女優は魅力的でした。
わたしは最悪。
自由奔放の30才女性の生き方を12章で描く恋愛ドラマ。
自分の未来の可能性を諦めきれず安定を望まない主人公ユリヤの行動に右往左往する男性達。
ラブシーンも卑猥には見えず変態チックな行為もこの美人なら許せてしまう。
題名のセンスが微妙な感じ”わたしは最悪。”と口では言うが勢いで行動してしまう主人公に共感できる女性は多いかも。
女性監督の作品かと思っていましたが男性監督とプロデューサーのオリジナル脚本でした。
人生の岐路に迷っている方、彼女の決断と行動力は何かの指針になるかも。
大人の女性向けの作品に感じました。主人公の女優はとても美人で魅力的に撮れてます。
個人的には彼女に共感はできませんが飽きないで見れました。
同世代の女性が見れば、「いいね!」を連打したくなる作品だと思う
中年男性が見た感想。
映画って
「主人公に感情移入できるか?」
「主人公に共感できるか?」
が大事だと思う。
それが出来ないと、「ストーリーに入り込めない」から。
「良いヤツ」に感情移入、共感できることが多いが、
「イヤなヤツ」だから「感情移入、共感出来ない」とは限らない。
例えば、「アイアンマン」のトニー・スタークは嫌なヤツだが、魅力的で「弱さ」があって、「人間的」なので、感情移入、共感できる。
一方、「スターウォーズ」のアナキン・スカイウォーカーは共感出来ないイヤなヤツの典型だ。だからエピソード2~3はストーリーに入り込めない。
主人公のことを、
「ワガママで自分勝手なバカ女」
と思うヒトもいるだろうが、私は彼女に対し、そうは思わなかった。
自分探しが迷走中で、仕事も彼氏も定まらない。そういう自分自身に対する憤りがありつつ、でも「自分がどうしたいか?」が分からない、という感情は誰しもあるのでは。
(もうちょい年齢を重ねると、体力も選択肢もなくなるので、諦めというか達観することになる)
それに、恋人、友人、家族に対する「感情」は、「感情的」というか「直感的」になのは仕方ないのかな、と。
それより、彼女の「行動力」が羨ましく思う。
同世代の女性が見れば、「いいね!」を連打したくなる作品だと思う。
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