梅切らぬバカ

劇場公開日:

梅切らぬバカ

解説

加賀まりこと塚地武雅が親子役で共演し、老いた母と自閉症の息子が地域コミュニティとの交流を通して自立の道を模索する姿を描いた人間ドラマ。山田珠子は古民家で占い業を営みながら、自閉症の息子・忠男と暮らしている。庭に生える梅の木は忠男にとって亡き父の象徴だが、その枝は私道にまで乗り出していた。隣家に越してきた里村茂は、通行の妨げになる梅の木と予測不能な行動をとる忠男を疎ましく思っていたが、里村の妻子は珠子と密かに交流を育んでいた。珠子は自分がいなくなった後のことを考え、知的障害者が共同生活を送るグループホームに息子を入れることに。しかし環境の変化に戸惑う忠男はホームを抜け出し、厄介な事件に巻き込まれてしまう。タイトルの「梅切らぬバカ」は、対象に適切な処置をしないことを戒めることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」に由来し、人間の教育においても桜のように自由に枝を伸ばしてあげることが必要な場合と、梅のように手をかけて育てることが必要な場合があることを意味している。加賀にとっては1967年の「濡れた逢びき」以来54年ぶりの映画主演作となった。

2021年製作/77分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2021年11月12日

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(C)2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト

映画レビュー

4.0すくすく伸びてちゃんと実を付ける梅も切らなきゃダメですか?

2024年10月10日
Androidアプリから投稿

泣ける

幸せ

珠子さんのように愛情深い人たちと、自分の利益不利益を一番の判断基準にしている浅い人たちの対比が、分かりやすく描かれていました。 廃品回収車のアナウンスが言っていた『壊れていても大丈夫』の広い心で、社会全体が障害や多様性を受け入れてくれれば、もっとのびのびと生きられる人はいっぱいいるのになと思います。 加賀まりこさんと塚地武雅さんは普通過ぎて演技しているように見えなかったので、話の内容が自然に入ってきました。

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YOTSUBA

3.5身の回りにある問題

2024年10月7日
iPhoneアプリから投稿

障害者に対して、自分の大切な人が傷つけられるかもしれないから追い出す。 これは本当に自然な思考で、 自分の大切な人が障害者だったら意見は変わるのに、 そうは言ってられないと言って主張する。 本当に身の回りにある問題で、 大切な人に危害があってはいけないし、いい人ぶる訳じゃないけど、ただ容れ物が違うだけなのになって思ってしまう。 だけど、自分の大切な人が何かされたら同じことが言えるかな? 障害を持っているというだけで、誇張して怖い存在だと声を発してしまうんじゃないか? 本当に起きたことの原因を、その人を知ろうとしたのだろうか。 憶測だけで簡単に発言して、誰かの人生を狂わせてはいないのだろうか。 なんて思うけど、忠さんと、お母さんはまた一緒に暮らせて幸せで、グループホームを建てようかなんて話も出て、 そう思うと、追い出されて悪いことばかりじゃなかった。 忠さんのお母さんは近隣住民に"なんてひどいんだ!"なんて言わず、起きたことを受け入れ、その先の幸せを前向きに見つけていく。 すごいなぁと思いました。 きっとたくさんの嫌な思いや、苦労や、悩みがあって、 そうなったのだろうな。 お母さんの忠さんへの愛が滲み出ていて本当に素敵でした。

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みのすけ

2.5難しい

2024年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

どう評価すれば良いのか難しい。面白いかと言われるとそうでは無いような。 障害者が身内にいる人の苦悩、葛藤のある日々の、ある数ヶ月の切り取り。オチもなくそうなんだなぁという。 学びにはなるのかな。私にはどう評価すれば良いのかわからなかった。

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Keita

5.0一人でも多くの人に見てもらえたらなぁと思える作品でした

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

脚本もよく取材されていてると思いました。 障碍者、周囲の人々、ほぼリアルな感じで、エンタメなので当然見せるべきポイントはデフォルメされていますが、よく描けていて好感が持てました。 周囲の人々の距離感、いざ問題が起こった時の、自分の立場だけでものをいう感じ、これは自分自身も今一度、どのような場面でも、ああなってはいないだろうか、と反省を促す鏡の様に思えました。 俳優さんの演技も素晴らしかったと思います。 障害を持つお子さんがいるお母さんのやさしさやせつなさ強さ加賀まりこさんの言葉一つ一つに心が震えました。 人それぞれに受け止め方はあると思いますが、障害を持つ人たちに対して少し理解が深まると思うのでぜひ多くの人に目にしてもらいたい作品だと思います

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なりなりなりたさん