サンマデモクラシー

劇場公開日:

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サンマデモクラシー

解説

沖縄の抱えるリアルな実情を描いた「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」に続き、沖縄テレビが製作したドキュメンタリー映画の第2弾。米軍占領統治下にあった沖縄で、サンマの関税に端を発した訴訟が民主主義をめぐる闘いに発展していった歴史をひも解く。1963年、米軍の占領統治下に置かれていた沖縄。祖国復帰を願う沖縄の人々が日本の味として食べていたサンマに関税が掛かっているのはおかしいと、魚屋の女将・玉城ウシが政府を相手に裁判を起こす。彼女が起こした「サンマ裁判」のさざ波は、いつしか統治者アメリカを追い詰める、民主主義をめぐる闘いとなっていく。沖縄出身の川平慈英がナレーション、うちなー噺家の志ぃさーがナビゲート役を務める。

2021年製作/99分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2021年7月17日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
山里孫存
撮影
祝三志郎
編集
祝三志郎
音楽
巻く音
jujumo
ナレーター
川平慈英
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(C)沖縄テレビ放送

映画レビュー

4.0サンマ裁判

2022年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1963年アメリカ治世下、法規に記載されていないサンマに税金をかけられ、怒った魚屋の女将が琉球政府を訴える。
この裁判はサンマ裁判として知られ、その後の沖縄復帰運動につながっていった。
相手はアメリカのように見えるが、実は日本だったということか。

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いやよセブン

4.0沖縄返還への道のり

2021年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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りあの

4.0「これが最後の高等弁務官になりますように」

2021年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

敗戦後の米国統治下の沖縄にて、最高権力者である高等弁務官相手に、漁師の妻である霊長類最強のおばぁ(佐藤栄作似)とだいたい法律に触れるタイプの強キャラ弁護士と米軍が最も恐れた男が立ち向かっていく作品。
…と書くとなんのこっちゃ?ですが。

この映画を観るまで全然知らなかったです。沖縄がこんなにガチでアメリカに統治されて、しかも収奪されてたなんて。
米軍の基地に対しても、彼らが起こす暴力事件に対して立腹してるんだろうなとしか思ってなかった。
この映画を観たら、考え方が変わった。

改めて、戦争ってクソだなという視点を、統治下の沖縄の県民の目線を通して再確認出来ました。
映画館の大人料金=サンマ一匹の値段だった時代には、二度と戻りたくないもんです。

なお、すごく真面目なレビューですが。
登場人物は全員強キャラ、結構ブラックジョークの効いてる場面も多いので、全世代満遍なく楽しめる作品だと思います。

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BONNA

4.0神は細部に宿る。サンマは神?、民主主義は神話に過ぎないという物語。

2021年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 たかがサンマ、されどサンマの物語。
 ウシさん、幼い時分の娘さんを亡くし、夫にも先立たれ、エネルギーの矛先がサンマ裁判に集約されたのでしょうね。何れにしても太っ腹で、大したものです。
 実は発端から運命的に繋がっていた弁護士の厚かましくもたくましい人生、占領時代の高等弁務官の交代(首のすげ替え)が相次いだ(占領期間四半世紀で十五人以上?)わけの一端が垣間見られたこと(サンマ以外にも普通に考えれば苦しい立場)、どうしたってこの人抜きには沖縄は語れない、瀬長亀次郎の貴重な記録、、、、つながるつながる沖縄ワールドヒストリーが集約されていました。
 つながるといえば、時は下って終盤、菅官房長官(当時)が「辺野古しかない」と最後通牒を突きつけるカットがあり、翁長知事(当時)が思わず口にした一言が刺さりました。
 統治者にとって、「民主」とは、「民が主(あるじ)」なのではなく「民の主」なのだそう。法治国家ゆえ、法律(統治下の沖縄では布令)さえ変えれば裁判結果何するものよの精神。今の日本、民の主(あるじ)は誰なんだろう?
 沖縄の落語家や川平慈英をナレーターに据えたのは、重苦しさ・事の深刻さをストレートに訴えるよりも、テンポ感を重視する事でこういった構造が決して過去のものでないことを示唆するかのような、クリエーティブの考え方だと思いました。

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Kumiko21