前科者のレビュー・感想・評価
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WOWOWからの視聴
森田剛は俳優としてこれからも重要な役を任される人だと思います
彼の上手さを初めて知ったのは舞台で、「夜中に犬におこった奇妙な事件」でした、有村架純は「中学聖日記」多分有村架純だから最後まで見たと思う
彼女は清順さの中に芯を感じる役作りが上手い女優さんなので好きです、綾瀬はるかもタイプはちがうけどそんなイメージ
前科者、、役者さんの上手さで最後まで目を逸らさず観れました
犯罪者は特別な人間ではない。
有村架純の熱演に脱帽である。若い女性の保護司というのは特別な存在である。よく知らないが、「保護司」というのは無給の国家公務員という立場からも分かるように、人生の経験を積んだ経済的には余裕のある人がボランティアでやる仕事に思う。それを人生駆け出しの何も持っていない女性が、コンビニでバイトをやりながら従事するなんてありえない。そこには強い動機なり思いがあるのかもしれない。そんな謎の保護司を有村架純が実に巧みに演じている。一筋縄ではいかない犯罪者に対する本気度が伝わって心地よい。物語が進むにつれて彼女の人となりも徐々に明らかになっていくが、「社会正義」みたいな上から目線の使命感ではなく、彼女自身の贖罪感みたいなものが根底にある。なるほど犯罪者とある意味同じ目線でいられるから、彼らからも信頼されるのだなと納得させられる。
この作品は、苦労して犯罪者を更生させましたという内容ではなく、むしろ更生の困難さとそこに手を差し伸べる事の大切さを教えてくれる。人は間違いを犯す生き物である、「弱さ」を恥じる事はないというメッセージが伝わった。
サスペンスの色が強くなった分感じる「過ちとの精算」引っかかりもなく良かった
ドラマ版鑑賞済。どうにも逃れられない現実に向き合いながら、不確かな答えを手繰る。役者たちが骨の髄まで見せるような圧巻ぶりで、1つひとつが重く心に残る。
ドラマ版も同じような空気だったが、映画は3年経ったので、阿川佳代を描く内容は少なめ。よって「償うことは何か」に重きを置いたプロットに。ドラマ版の不安は払拭され、結構グッと引き込まれる。それでもちょっと終盤は間延びしていたが、芯が強くて硬い。決して現実的ではない部分も多かったが、心にスーッと沁みるような温もりが存在していた。
同時に、ドラマ的なカラーよりサスペンスに近い濃度だったのも印象的。次にどうなるか分からない、それは展開としてもあるが、心の揺れにもある。ドラマ版から一貫した「悲劇の元凶」を掘り下げながら向き合うからこそ、重みが滲む。
内容により厚みを感じさせるのは、やはりキャスト冥利に限る。有村架純さんが中学から推しなのだが、毎度毎度佇まいから何から宿り、いつも別格なのだと感じさせられる。そして、過去の役とは1つも被らない。新人時代の阿川佳代とも少し違い、構えや寄り添い方にも違いが出ている。
そんな姿を凌駕しそうな森田剛さんには優しさが、若葉竜也さんには彷徨う感情が宿る。阿川佳代の幼少期を田畑志真さんが演じていたのは嬉しかったし、カトウシンスケさんも華を添える。総じてキャストの力が大きい作品でもあると感じた。
「更生」とは生まれ変わるということ。そんな手助けをする人を無償の愛、いわば性善説で行う今の制度はいかがと思う。報われるべき対価があるべきだし、彼女の正しさが全て正解とも思えない。だからこそ、どの距離でもいいから考えるべき問題なのかもしれない。そういう意味では、メディアのレンズを通す今作に意義を感じる。皆正しく生まれ変われるように、その手を取りたい。
こんな仕事?があったとは
エンドロールで漫画原作と知りました。この仕事?ならいくらでも話が作れそう。連続ドラマ向きだなと思ったら、WOWOWドラマだったのですね。
保護司について勉強になりました。こんな仕事?ボランティアがあるとは、、、なぜ無給なのか。
評価が高いのも納得。ストーリーも切ない。また、どうなるのか最後まで引き込まれた。中だるみ無しの133分。細かいところは、そんな間抜けな人いる?とかちょっと気なるけど、そんなことはどうでもいいくらい良い映画でした。
演者が凄い。演技が上手いとかそういうことではなく、まさに本人という感じ。森田剛と有村架純は特にすごい。若葉竜也もいい。マキタスポーツも磯村勇斗も石橋静河も。
また、演出というか映像というか、それも完璧でした。
個人的に、献花のところはまさにそうだと思います。事故でも事件でも、献花するなとは言わないけど、持って帰らないといけないね。交差点の花とか。もっと言えばお墓参りのお花も。毎月月命日に献花してくれるのは嬉しいけど、墓守する側からすると大変ですね。
加害者と被害者が線引きされずに物語になっている所が良い。加害者が被害者で被害者が加害者で。善人と悪人の境界が曖昧で。誰でも加害者にも被害者にもなる。
最後の方、それってそういう意味なのか、、、と涙。
むしろ保護司ってタイトルでもよかった。
元受刑者の再出発への第一歩を見守り、支援する保護司。殺人で服役した工藤誠の保護司となった阿川佳代。その更正を手助けしていた最中、近くで連続殺人事件が起こり真面目に働いていた工藤が姿を消すというストーリー。
保護司はあくまでも対象者の今を見ている。その人物の過去や本質の全てを知っている訳ではない。自分に見せていた姿が本当とは限らない。その現実を突きつけられ苦しむ佳代。でも関わった以上真実を知りたいと工藤の過去に触れながら行方を追う。その中で自分自身の過去とも向き合ってゆくことになる。
サスペンス要素盛り沢山で見応えはあったんですけど、かなり都合良すぎの展開で3回くらいげんなりしてしまった。銃強奪は1映画1回が関の山でしょう。警察無能か、ってなります。実のヴィジュアルキャラみたいなのもなんか違う気がする。
これ観て何より衝撃だったのは保護司がボランティアってことでした。よほど人生経験積まないとできないことのように思うけど、実際は若い方もいらっしゃるのかな。頭が下がります。
【前の前も考える】
この作品は切ない。
まず、この作品に物語として描かれた状況にどのように向き合うかというより、前科者になってしまう前、つまり、犯罪を犯す前に救いの手を差し伸べることが出来るような社会であって欲しいと、僕は祈りたくなった。
誠や実の人生はあまりにも過酷だ。
(以下ネタバレ)
警察の無関心やマニュアルありきの対応。
行政の穴だらけの措置や無責任。
虐待やイジメ。
よく報道もされることだが、どこか一つでも救いがあればと思ってしまう。
この作品を通じて「保護司」の位置付けや役割を初めて知った。
そして、過酷なボランティアだなと考えてしまう。
佳代の保護司となった経緯や葛藤、真司への贖罪の気持ち、みどりとの交流を通じて、この仕事の持つ意味や意義も感じる。
また、自分も含めて先入観を持ちがちな社会のあり方も考えてしまう。
Amazonprimeのドラマも観てみたくなった。
絶対ドラマとセットで観るべき!
みどりの立ち位置に保護司の展望がある
有村架純が演じた主人公阿川佳代のことを、森田剛の工藤誠が「先生」と呼んだことに、何か違和感があった。北村有起哉が演じた上司みたいな人(保護観察官か?)も、佳代を「阿川先生」と呼んでいた。これにも違和感がある。
私見ではあるが、自分のことを「先生」と呼ばせる連中にろくな人間はいない。国会議員のセンセイたちを見れば一目瞭然だ。人に「先生」と呼ばせると、おのずから目上、目下の上下関係が出来てしまう。それは近しい関係ではない。「先生」と呼ばせたい人は自分を目上の存在にしたい訳で、レベルの低いマウンティングである。
友だちには話せるけれども教師には話せないということがある。「先生」と呼ばせてしまうと、本当のことを話してもらえなくなるのだ。だから保護司を「先生」と呼ばせることに強い違和感を覚えたのである。もし教師を「〇〇先生」ではなく「〇〇さん」と呼ぶようになったら、それだけで学校の問題のいくつかが解決すると思う。
保護司を「先生」と呼ぶ人がいる一方で、佳代のことを「佳代ちゃん」と呼ぶ前科者がいる。石橋静河が演じたみどりである。そんなふうに呼ぶ以上、佳代とみどりは友だちの関係だ。なんでも話せる。頼ったり頼られたりする信頼関係がある。そういう関係は、自分にも生きる意味があるのだという自覚を促す。いわゆるレーゾンデートルだ。
保護司が前科者に持たせなければならないのは、環境への適応力ではなく、まずはレーゾンデートルだと思う。それがなければ頑張れないし、頑張っても長続きしない。みどりが「佳代ちゃんは弱いからいい」と言う。弱い佳代ちゃんが信頼してくれるから、裏切ることはできないのだ。佳代がみどりの言葉の本質を理解したら、次の担当対象者には「私のことは佳代ちゃんと呼んでください」と言うだろう。
本作品で最もよかったのはみどりを登場させたことである。みどりの存在がなかったら、本作品は単なる保護司残酷物語で終わってしまっただろう。みどりの立ち位置に、保護司という仕事の今後の展望がある。それにしても、石橋静河の演技の幅が広がっていて嬉しかった。
本筋とは無関係の話で恐縮だが、本作品ではラーメンを食べるシーンがある。ラーメンの食べ方で、麺を途中で切る人と最後まですする人がいると思う。当方は断然、最後まですする派である。有村架純も森田剛も、麺を最後まですすって食べていた。とても好感が持てた。
脇を固める役者がことごとく渋い
元受刑者の更生をサポートする保護司。ドラマや映画に出てくる保護司はおじいさんが多い。保護司が無給のボランティアであることや、社会経験豊富な方が引退後に務めることが多いからなんだろう。だから、有村架純演じる阿川さんが保護司であることにものすごく違和感があった。仕事もコンビニのアルバイトだし。そして、何よりその誠実な感じが非現実的に思えてしまう。主人公の保護司を、誠実な若い女性キャラにしたかったのはわかるけど。
でも、フィクションと割り切った後、阿川さんのキャラを徐々に受け入れている自分がいた。元受刑者たちを待ち受けている過酷な現実、彼らの更生に寄り添おうとする彼女の真摯な姿勢がいい。その非現実的なところに不満を感じていたのに。
あと、元受刑者たちが悪そうに見えて実はいい人って設定は、予想はしていたけどとても重要。彼女の誠実さに助けられているんだということがわかるエピソードだ。
有村架純がよかったのはもちろん、それ以上に脇を固める役者たちの人選がことごとく渋いのも評価が上がるところ。石橋静河や若葉竜也なんて、初登場シーンだけでは彼らとわからないくらい。
正直、有村架純を観に来たのだが、嬉しい誤算だった。
音のない世界
犯罪を行うことはどんなことがあったていけないことだとわかっているけれども、こうしてそこに焦点をあえて当てていき改めてこの映画は普通に生きることの大変さを教えてくれました。
この映画を見るまで知らなかった保護司という職業
相手を更生させたい、そうできると信じて頑張る視点。
どんなことがあったて犯罪者は犯罪者であるという警察側の視点。
それぞれの役職や感情が入り混じることによって、とても難しい感情になりました
事実を事実として受け止める、それだけではダメで寄り添うには心が必要なんですね
最初から最後まで気を張り詰めっぱなしだったこの映画
ある意味一定の感情を保っていました
だからこそED、すごい心に沁みました
1人で見てよかったなって、私も自分自身と向き合うことができそうです。
でもひとつだけいうのならば最後のシーンが少しだけ気になりました。
描き方は正解なのかもしれない
この映画の締めの一言がそれでいいのか?って
ド直球な展開に引き込まれたー!
何の伏線も捻りも無し。
素直な展開が満足度を上昇させた感じ。
ありがちなストーリー。
だけど人間ドラマが満載!
それぞれの目線からの描写に引き込まれた。
有村架純さん目当てで鑑賞。
それ以上に良かった森田剛さん!
以前観た濱田岳さんとの共演した作品同様。
迫力ある演技に圧倒!
自分好みの場面が満載。
名シーンのオンパレード。
阿川(有村架純さん)が初めての保護観察対象者の斉藤とコンビニの駐車場で会話するシーン。
泣ける。そして惚れた(笑)
保護司は仮釈放中の人とはお酒が飲めないルール。
阿川が「一杯だけっ♪」とお酒を飲むシーンからの朝の置き手紙。
笑えた!
そしてメッセージがとても良い!
阿川の人間味に惚れる。
病院で阿川が誠(森田剛さん)に保護司になった理由を語るシーン。
誠と一緒に鼻水を出しながら泣けた(笑)
阿川がコンビニでバイトしながら保護司の活動をする中でのコンビニ店長が何気に良い。
阿川の同級生だった刑事の滝本との関係も見所あり!
もう少し掘り下げて欲しかったのは残念だった感じ。
保護司がボランティアと言う事実に驚き。
誠が好きなラーメン屋。
時代の流れで200円値上したのは見逃せませんでした( ´∀`)
昨日、同時公開となったノイズを見てあんまりの駄作にがっかりしていた...
泣きました…
森田剛よかった。
ドラマ版観てからの鑑賞がオススメ!
auマンデー『前科者』
ノイズは『デスノート』の2人の再演でしたが、こちらは『ひよっこ』コンビが、切ない関係で再演
この作品は、予告観た時にWOWOWで、ドラマ版がある事を知りましたが・・・
加入してないので観れないと思ってたらAmazonプライムでもやってたので、全6話観てからの鑑賞です。
有村架純さんが、世代で少し抜けてると感じるのは・・・・
可愛いのに素朴で発展途上なイケてない女性を演じれる部分なんですが、ソコがいいんです!
今回もコンビニで勤めながら無報酬の保護司って仕事をする女性を演じますが・・・
ドラマ観てないと彼女の魅力やドラマ版から続投の『惚れるなよ』の石橋静河さんとの関係が分からないですね。
今回の映画は、森田剛さん演じる前科者の半生と・・・・
架純ちゃん演じる阿川佳代は、何故!?保護司になったのかがクロスオーバーしながら物語は進みます。
久々の森田さんもいいですが・・・
弟役の若葉竜也さんが良かったですし、マキタスポーツさんと磯村勇斗さんのコンビも良かったです。
で、あのコンビニ、架純主演ドラマ『姉ちゃんの恋人』のコンビニちゃう!?
人との繋がりや距離感を考えさせられる良作〜機会があれば是非!
私的には、ドラマ版の5話6話の古川琴音さんの回がオススメです。
@インスタアカウント → eigatama41 にも同じ投稿してますので、映画系のインスタされてる方は是非!宜しくお願いいます。
役者の力量が出ている作品
「保護司」
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