「前半○後半△ ※ネタバレ注意」ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー らららぎさんの映画レビュー(感想・評価)
前半○後半△ ※ネタバレ注意
序盤はめちゃくちゃコミカルで面白かったしパンも可愛くてドラゴンボールとして凄く新鮮で良かった。
新キャラは人造人間特有の無機質な感じがなく、より人間らしく描かれていてこれはこれで新しくて良いなと感じた。
ただ肝心なラスボス戦は個人的に萎える部分が多かった。
セルという言葉を聞いて、原作と地続きの、つまり因縁めいたものを期待してしまった分、相手に理性がなかったことが致命的すぎると感じた。
コントロールができないうんぬんの描写はあったが、セルは一貫して知的で泊のあるイメージがあったので、戦闘中にいつ完全体になるのかとワクワクしてみてたけど結局そのまま終わってしまって少し期待はずれだった。
途中欠損したときも、理性がないとはいえセルなら再生くらい出来るだろうにそれをしないのも違和感しかなかった。
個人的な感想になるけれど、爆発した後にパーフェクトセルとして知性を得て復活し、新形態の悟飯と戦うみたいなオマージュがあれば最高だったと思う。(上映中そうなると思って観ていたため肩透かし感が凄かった。。。)
所々の原作オマージュの描写は凄く良かったけれど、肝心なストーリーというかセルマックスの設定がやっぱり足引っ張ってる感じが否めない気がした。
総じて見ると、やっぱり前作のブロリーが、これだよ!!これが見たかったんだよ!!!過ぎて、今回のはなんか愛のない同人作品を観てるみたいな気分(後半部分のみ)になった。
尺が短いせいもあると思うが、新人造人間達にもバックボーンの描写がもっとあれば彼らにより感情移入が出来ただろうし、セルとの戦闘で因縁が全く感じられない点など、面白かったが、総じて惜しい部分が多かったなと感じた映画だった。
今後の作品に期待。