劇場公開日 2021年7月30日

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「邦画界のポップでゆる〜い処刑人」ベイビーわるきゅーれ miwanoizさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5邦画界のポップでゆる〜い処刑人

2024年10月1日
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笑える

楽しい

興奮

ナイスデイズ鑑賞を機に再鑑賞

1作目という事もありキャラクターも人間関係も世界観も土台造りがメインのターン
だが、必要以上に語らず
こういう物なので楽しんでって下さいね!
という様なスタンスは、
どこかスターウォーズやジョン・ウィックを初めて観た時の様な印象を受けました。

まだ1作目だというのに
まひろ(伊澤沙織)とちさと(高石あかり)のキャラ造形が完璧過ぎる...
性格、ビジュアル、衣装、小道具、関係性
最高すぎでしょ...
この2人が演じていなかったら
ここまでのマジックは、起きていなかったと断言できる程度には、ハマり役のお二人。本当に感謝しかないです。
演じてくれてありがとう😭

2人の存在感が濃いぶん敵側の造形が若干薄味に感じてしまいました。(初見時は、めちゃくちゃキャラ濃く見えたが2、3鑑賞後の感想)
2、3と違いバックボーンを細かく描く余裕が
余りなかったという事なのか最終的にまひろが
1対1で戦う渡部なんて、もう少し掘り下げがあっても良さそうなところ...
予算や尺の関係など理由は、色々ありそうだが
ベビわるは、敵対するキャラが魅力的なので是非掘り下げて欲しかった。

2作目、3作目を観た上で一作目を見返すと
流石に低予算に見えてくる場面が多少あるが、
やはりアクションシーンの構築やカメラワークの設計、
会話のテンポ感が良く考え抜かれているおかげか
意識して観ないとあまり気にならないのは、凄い事だと思いました。

ゆるっとした日常会話のボリューム感は、
個人的には、本作とナイスデイズぐらいが
良い塩梅なのかもしれないと観ていて思いました。

総合的に改めて観ても
やっぱり何回観ても楽しめる原点でした。

可愛さあり、手に汗握る本格アクションあり、
理不尽な世の中あり、
ゆる〜い日常会話ありのベビわるの最高な原点でした!

miwanoiz