コンティニューのレビュー・感想・評価
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70‘sロックと80‘sゲームへのリスペクト漲る血塗れなのに爽快なタイムリープSFの新たなる傑作
酒場でナンパした歯科衛生士の女の子が傍で寝ているベッドで目覚めた元デルタフォース特殊部隊員ロイは突然正体不明の男にナイフで襲われる。難なくかわすと窓の外でホバリングするヘリがぶち込んでくる銃弾の雨霰、それもかわして路上に出るとそこにも殺し屋が・・・といったサバイバルを幾度となく繰り返す朝に閉じ込められたロイはそのループが始まったのは前日に会った元妻で科学者のジェマを訪ねたことに原因があることに気がつくがどうしても午後12時47分から先には進めず息絶えてしまう。ある朝いつも立ち寄るダイナーで小耳に挟んだ常連客の一言で些細なヒントを掴んだロイは自分がループに囚われたことそのものに意味があると確信、さらに様々なパターンで終わらない朝に挑んでいく。
冒頭に奏でられるシンセサウンドだけで本作の肝を表現するツカミ。原題も邦題も結局これで何度も何度もトライ&エラーを繰り返すアクションゲームへのオマージュで、そこは『ピクセル』にも似たアプローチで80‘sの8ビットゲームに対するリスペクトが滲みまくっています。『パーム・スプリングス』や『隔たる世界の2人』と違って時間に閉じ込められた原因に物語の中盤で辿り着く辺りの展開は往年のタイムリープサスペンスの傑作『リバース』の影響下にあることが見て取れます。あくまでスラップスティックに繰り広げられる血塗れの大殺戮は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』っぽいですがPG12というのがちょっと信じがたいくらいグロいです。R15+指定だった『スモーキング・エース 暗殺者がいっぱい』よりも全然手数が多くてテクニカルで爽快でエクストリームなわけで映倫の仕事なんて建前とは全然かけ離れたやっつけ仕事だということまで垣間見れます。もう一つ注目したいポイントはサントラの選曲チョイスの素晴らしさ。最近グローバルな傾向として70’sロックが重用される映画が多くなってきましたが、こちらもその影響下にあってボストン、レイナード・スキナード、バッドフィンガーといった何処となく埃臭いアナログサウンドがほぼ全編で鳴っていて耳当たりがバカみたいに心地いいです。この辺りはジョー・カーナハンがやりたい邦題やってる感じで爽快感がハンパないです。
共演陣がとにかく贅沢で、それほど出番がないのに主演を食わんばかりにカリスマを醸すメル・ギブソン、元妻ジェマを凛とした美しさと溢れる母性で体現するナオミ・ワッツ、ダイナーにフラッと現れる剣豪役のミシェル・ヨー、ダイナーのオーナー役のケン・チョン等豪華な配役が作り上げる世界観の中で何度も何度も嬉々として蘇る主演のフランク・グリロは今まで観た作品の中で一番生き生きとしていて、本作は彼の代表作として今後語り継がれることになると思います。結末は賛否両論あるかも知れませんが、個人的には観客それぞれが好きなように解釈できる余地をたっぷり残していると捉えていて意外性を楽しめました。
ちなみにロイの息子ジョーを演じてるのが、フランク・グリロの実の息子リオ・グリロ。名前にリオを付けるとはブラジルに何か思い入れあるのかなと思ってググったら、フランク・グリロはブラジリアン柔術の有段者で、ヒクソン・グレイシーに師事したそうです。
いろいろと楽しめる
タイムループものというと、トム・クルーズ主演の映画「Edge of Tommorrow」(邦題「オール・ユー・ニード・イズ・キル」)と、今年日本で公開された「パーム・スプリングス」が頭に浮かぶ。いずれも、どうやってタイムループから抜け出すかがポイントになっていた。
本作品も同じようにどうやってタイムループから抜け出すかが一番のポイントだが、主人公の性格が一筋縄ではいかないところがあって、なかなか面白い。人生を客観視して面白がるようなところがあるのだ。
それ以外は、何度も繰り返すうちにいろいろ学んでいき、時には手順を間違えてヘマをしたりもしながら解決へ向かって進んでいく。このあたりの演出は見事で、飽きずに鑑賞できる。最初に登場する持ち帰り女や途中で登場する子供が意外に重要な役割を果たしているのもケッサクである。
タイムループものにハズレはないが、本作は主人公の慣れと熟達の他に謎解きのような部分もあって、いろいろと楽しめる。ラストシーンがくどくないところもいい。メル・ギブソンの声は何度聞いても痺れるいい声だ。ミシェル・ヨーがこんなところでチョイ役で出ているのも贅沢だと思う。
原題は「Boss Level」で、ビデオゲームの一種であるロールプレイングゲーム(RPG)で、現れる敵が、雑魚レベル、中ボス、大ボス、ラスボスなどとゲームが進むにつれてだんだん強力になっていく。本作品のストーリーをRPGにたとえてお手軽感を出している訳で、観客が楽な気持ちで観ることができる。その点もよかった。
観てると徐々に面白さが倍増して行った感じで楽しめたー!
タイムループ&アクション系作品。
主人公ロイが朝ベッドから目覚めるといきなり刺客が。
殺されると朝のベッドから再スタート。
殺された場面を経験値として少しずつ先に進むストーリー。
最初はタイムループする理由が解らなかったけど少しずつ理由が解って行く展開。
何度も殺されるから、そこを切り抜けるのも馴れたもの(笑)
殺されそうになのに余裕でコーヒーの飲むシーンが笑える。
笑えるシーンも多め。
残酷な場面も何故か笑えるのが本作の良いところかも。
後半、タイムループする理由が解ってからのテンポがとても良かった。
ロイが朝、起きてから短時間でミッションを成し遂げなければならない展開にドキドキ、ハラハラ。
夫婦愛や親子愛もあって終わってみれば満足度は高かったです。
車で人を引き回すシーンはかなり残酷なんだけど、2回目の引き回しは場内は爆笑でした( ´∀`)
とても面白い
タイムループもので次第にスキルアップしていく系。奥さんが朝のうちなら生きていることが分かってからグンと気合が入ってスリリングになる。最後にヘリに乗り込む展開が気持ちいい。何度も戦っているうちに殺し屋たちにもシンパシーが沸く。敵のボスが何をやりたかったのか、今一つ不明だ。
ギャラガやりたい!
「しつこいなぁ〜」「もぉ、いいよ〜」
タイムループ系作品において個人的には何度か舌打ちをした事がありましたが
「こりゃ違う!」…明日を無事に迎えられるのか?自身がゲーム対戦をしているかの様な錯覚感をワクワクしながら楽しみました!
美魔女ナオミ・ワッツ目当ての鑑賞でしたが
何度も何度も殺される主人公ロイ…タフなマッチョマンだが果てしなく自己中で女と酒好き…
そんな彼が受難に巻き込まれ同じ日を繰り返し何度も殺されて行くうちに妻子を守る為だけに闘い、強さと共に心の成長を得て家族愛が築かれる様に胸が熱くなりました…
曖昧な結末に?…ではありましたが決して後味は悪くは無かったなぁ
圧倒的に「老若男子」率高しの客層でしたがスピーディでテンポ良くバイオレンス色満載の中でも笑いとヒューマン要素も織り込まれた新感覚SFアクション作品を女子の皆さんにも是非!堪能していただきたいですね!!
【ゲームのやりすぎ】
昔、RPGをやり過ぎて、いつもは夢なんか覚えていないはずの僕が、しばしゲームの夢を見るようになり、ついでに鮮明な記憶が残って精神的に疲弊したことがある。
佳境のところで、決着などついていないのに、はっと目が覚めるのだ。
ドキドキしてるし、汗もかいてたように思う。
この映画は、その感覚だ。
ゲームの感覚なのだ。
やられたら、元のところにもどる。
少しずつ進んでいるが、なかなか倒せないボスキャラのところで行き詰まる。
だから、僕達のゲームの世界では、攻略本がバカ売れしたのだ。
親友と、大人だってこうなるんだから、子供にゲームやらせちゃダメだよね。勉強しなくなるよねと話し合ったこともある。
今のゲームシーンは知らないけど、僕の時代のゲームは、そんなだった。
あるところで行き詰まって進めなくなったら、実は、発想の転換が必要だったりする。
ある意味、人生にも通じるストーリーを感じさせるところもあるが、この映画で、その教訓を感じるかといったら、まあ、それほどじゃないなあ笑笑。
それに、まだ、続ける気?と。
次、出来るほどヒットしてるの?と、心配になった笑笑。
突然終わるラストの後は……
最近多い、タイムリープ物。
前半スピーディーでコミカルな展開でよろしい。
途中少し中弛みするが、また後半にかけて躍動感が増してくる。
最高に面白い展開になりそうなのに、もう少しだった。
まあ、なかなか難しい脚本になるわな。
あと、お年を召したがナオミワッツはお綺麗です。
あとあと、いただけないのはラスト。
突然終わる。
なので、最近の映画の傾向でエンドタイトル後に、何か映像が流れるかと思いきや他の鑑賞者も含め、誰も席を立ちませんでしたが、何もありませんでした。
やっぱり何かある。と思うんでしょうね。
ここはひとつ、ナオミ・ワッツに免じて
パームスプリングスに続いてのタイムループもので、こちらはアクション。主人公は体育会系でアーミーの特殊部隊の幹部。嫁は天才科学者なんですよねぇ。どんな馴れ初めで、そうなったん?なんて言う疑問は置いといて。
タイムループものって「人知を超えた何者かの大きな力」で繰り返しが起き、キーパーソンが「意味的進化」を遂げる事でループが開く、って言うパターンのファンタジー系が多いと思うんです。ループの開閉の仕組みを「科学的っぽく」説明するのって難しいから。と言うか、どうこじつけても嘘嘘嘘っぽくにしか聞こえないですやん。
それがですよ。今回は真っ向から科学です。ところがですよ。「説明しない自由の行使」で、よく分からないけどループするするする。終いにはですよ。「このトンネルに核レベルで同質量の物質をブッ込めばループは終わります」。
はぁ、そうですか。
でも、なんでですのん?
原理は?仕組みは?何物理?何科学?
なんて疑問は禁止です。なんせ、純粋にアクション映画だから。本能で楽しめば、結構楽しい。ストーリー的には分かりやすいし、テンポ良いし、アクションはよく出来てて楽しかったです。
でも、あそこは日本刀の方が良かったかねぇ、日本人としちゃ。と、男の首は飛ぶのに、女子の首はとばないんだ。やっぱりw
心臓∞
死に戻り系はゲームみたいでとても好きです。ゲームっぽい予告で楽しみにしてました。
初っ端からいきなり殺されかけてからヘリがやってきて、銃ぶっ放して、ヘリの人間を突き落としてから下の道路にあるトラックに飛び降りるというあ〜てんこ盛りな展開に心ウッキウキになりました。基本的にここからこの始まりを軸に物語が展開されますが、中盤までは飽きずにひたすら違う物語なので楽しいです。何故ロイが狙われたかのかは、曖昧すぎる説明でさっぱりでしたが、そんなものは気にせず世界観に浸りました。
ただ中盤から会話が多くなってきたので、少ーし怠い感じになりました。どっちかっていうとアクションを見たい人間なので、このパートは微妙でした。ですが、本部に乗り込んで色々死にながら進んでいく感じは楽しかったです。観音は決め台詞へのスピードが早いのでこっちにも飽きはきました。
最後の何かに続くような終わり方は訳わかりませんでした。あれだけが超汚点。
何はともあれ、部分部分ではかなり面白いんですが、編集での繋ぎ方が適当な感じのせいで、コレジャナイナー感が否めませんでした。惜しい。
鑑賞日 6/6
鑑賞時間 12:35〜14:25
座席 C-4
主役に華がない!!
まあ、B級アクションと思って観たし、メル・ギブソンも最近のブルース・ウィリス同様、脇役扱い(よくあるポスター詐欺!)
と思っていたので、良いのです。(苦笑)
兎に角、第一印象が主役がぱっとしない?
この俳優初めて知りましたが、なんと言うか、悪役の手下の一人くらいな、脇役にいてもいい感じな役者風で、(殺し屋側にもそっくりな風貌の人居るし。それを利用したりするんですが。)
肉体凄いし、アクションも悪くはないのですが、主役やるタイプの役者ではないかなと。
内容として、1日を繰り返すループ系で、そちらを見せることとアクションに注力してるせいか、主役の妻や子への愛情とか関係性が希薄で、ラストの自己犠牲も(しかもどうなったか、はっきりしない)感情移入出来ない。
後半、ループしながら放ったらかしにしていた息子との絆を取り戻すと言うことで、死に繰り返す訳ですが、完全な自己満足で、自身は色々な話を息子から聴けますが、息子は毎回リセットしているので父親への愛など深まらないのです。
まあ、B級だし、いいか。
B級アクションコメディ調でもラストは真面目
タイムループものはSF映画の定番ですが、この作品は最初はアクションコメディ調で後半は息子と元妻を救うシリアス展開が変わっていて
飽きずに見れました。ループを数百回繰り返していくうちに習得レベルが上がってクリアしていくのは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に近いですが、
この作品はグロいシーンも笑って見れるB級アクションのノリが延々続くのは好みがわかれるところでしょう。
メル・ギブソンとナオミ・ワッツという名優も出演しているので見どころは多いですが終わり方はすっきりしないのも好みによるかも。
タイムループ物としては及第点の作品。
=オールユーニードイズキル(以下ak)
展開がakと同じだが、コミカルな死に方描写が面白かった。ただak同様、主人公、最強設定なので、途中悲劇が描かれても、リセット連鎖で追々解決できることが予測できるので感情移入はしづらかった。転、結の流れもakのほうが良かった
ゲームテイスト
全体的に「ゲーム」と「SF」、それも80〜90年代アーケードゲームと、あの頃ゲームテイストを取り入れてたSFを意識したシナリオなのが特徴かと。
メル・ギブソンが出てきたのもあって、まるでこの作品が1982〜84年くらいにあった映画のリメイクのような気分になりました(『トロン』『ウォー・ゲーム 』と同時期ね)。
スタッフロールまで、「パックマン」や「ギャラガ」の最終ステージ攻略後のクレジットみたいなドット文字表示だったのには笑いました。
ただ、観客の一人として、そろそろ単なるタイムループものは飽きて食傷気味で、味付けの差異を比べる領域に入ったかなとも思います。
その点では味付けはそこそこ食べられる及第点ではあるものの、味に深みのない、油と塩で誤魔化したファーストフード的な料理に似ているかも。
とってつけた息子との交流とか、装置の仕組みの説明が雑とか、いろいろ「軽さ」「粗さ」も目立ちました。
量産された配信映画の一つくらいのクオリティにも感じ、映画館までわざわざ行くほどのパワーはないかもとも思いました。
いきなりスピンドル?ってなに
映画のリズム感は良いがそれ以外は?
終わりが理解できずエンドロール見終わる(汗)
オール.ユー.ニード.イズ.キルに似てるけれども残念(>_<)
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