隔たる世界の2人のレビュー・感想・評価

おもしろい

洗濯機を回してる間に何か見ようかなとネットフリックスの番組を選んでいたら、時間も30分ほどでアカデミー賞も受賞しているし、これでいっかと軽い気持ちで全く前情報無しで鑑賞しました

30分前の自分にばかやろう！と言いたいです

素晴らしい作品でした

殺されるのを繰り返すタイムリープという事のみをどのように終わらすのかなと鑑賞していましたが、キチンと確実にメッセージがあり、それを何とも見やすい鑑賞時間でそしてポップに仕上げる

こんなに色んな方にメッセージを広げるやり方があるんだなと思いました

脱帽です

何度も何度も黒人が白人警官に殺される、何をやってもどうしても殺される、本当にもう大丈夫だと安心しても殺される。

悲劇が繰り返されている事のメッセージが刺さりました

とても良い作品ですね

洗濯機を回している時間に観るような作品ではなかったかな

いやでも、考えようによってはとても有意義な洗濯機を回している30分だったな

ショート動画などを見続けてるよりよっぽど良かった

まだご覧になってない方はぜひ洗濯機を回しいてる暇な時間など、もちろん、洗濯機を回してなくてもご覧ください！
オススメです！

黒人差別への問題提起がなされるが、重苦しくなくポップなので見やすい。
ラストの何度でも諦めない的なセリフがマイノリティには希望につながるなとちょっとじんときた。

ジョージ·フロイドの事件が元になってるであろう、アメリカ黒人男性が何をやっても何かしらの理由をつけて白人男性警察官に射殺される無限ループを描いた啓蒙作品。ポップでユーモラスな演出でうまい具合にバランスが取れている。一方でこの作品を受けて「白人男性警察官は黒人差別者だ！」などと一般化するのもよくない。

　解決が簡単ではない問題を　限られた登場人物で　限られた時間だけで　SF風な作品にしている。
　テンポが良く　刺激的で、いつの間にか引き込まれて　最後まで観てしまう。

　ラスト、ハッキリ描かれているのは　主人公カーター（ジョーイ・バッドアス）が　決して諦めないということ。

　せめて　作品の中だけでも　奇跡が起きることを期待したい。

なんとも短編でうまいこと作りこまれた作品だと思いました。
やまない白人警官による黒人への暴力をタイムリープ作品にするとは。
終わらないという地獄。
手段が見つからないという地獄。

美しい部屋や主人公の清潔感、カラフルな色合いの映像がとても軽快さのある印象で冒頭から引き込まれます。言動で主人公たちの人柄がよく分かる。
そのために知的で美しく若い二人が肌の色のみで判断されるという現実にひどくやるせない気持ちにさせれます。
警官の最後まで何を考えて感じているのか分からない鉄壁さがやはり恐ろしい。
しかも私たちがイメージする白人警官ドンピシャな雰囲気で息が詰まる目線でした。

それから…。
ジョーイバッドアスのカッコ良さよ。
ライブの様子もかっこいいけど、演技している姿もかっこよかった…。

「人種差別問題を真正面から描いた短編映画」と解説を読んだが、私はそんな事は感じずに「ただ殺人者が個人的に、ある男を殺して楽しんでる映画」にしか思えなかった。
なんだ あのラストは。

　白人による黒人差別のメッセージ性は強かった。しかし、ストーリーはメッセージのゴリ押しだけで微妙。タイムリープで何回も黒人が殺される様を見せて嫌な気持ちにさせるのが狙いなのかな。

　白人と仲良しになれるかと思いきや、改心する気のない白人警官はイラつく。これによりハッピーエンドの線は消えた...。

　最後は爽やかな終わり方に見せてるけど、白人警官は改心しないだろうし、永遠に死のループに陥る主人公を思うと胸糞エンドで可哀想。

黒人青年が白人警官を射殺したとしたら…。
続編として白人警官側のシナリオも観たいです。

採点3.8
自身が殺される未来を延々と繰り返し、それに争う物語。
いわゆるタイムリープなのだが、黒人差別も絡めこれが実によく出来ている。
日本で言うと「ジョジョ」のそれに似ていて、とても深みがあるミステリー。中々みられないレベルのショートムービーでした。
エンドロールも素晴らしいアイディアで、とても楽しめた作品です。

まずは、白人の社会だから何をやっても駄目。この場での解決策は黒人の女性が言った行動しか無い。そして、現在はそうなっている。つまり、アメリカでは、白人社会と同時に、銃社会も根絶しなけりゃ駄目だと思う。かつて、暴力を肯定する黒人社会があり、僕もそれに賛同したこともあるが、人種、宗教、国の隔たりは抜きにして、暴力は避けるべきだと思う。
と、言いつつ、暴力は無くならない。たぶん、このループは永遠に続く。そして、被害者が白人になる時も来るかもしれない。

伝えたいことを持った映画。

自身の種族を守るために他の種族を恐れるのは動物としては自然なこと。

差別を無くそう。ではなく、動物として差別すると、定義して、人間として生きるとは？を、思考し実践できる様な倫理観を教育してほしいものです。

だって、その種族だけを守ればいつかそれらは絶えるのだから。

他者を思いやれと人は言うけど、仏教的に考えれば、他者などいない。全ては自分と考えれば、傷つける事に意味などないとわかるのに。平和は自分の中にあるんです。

どーしても自分と思えなくても、ホモ・サピエンスとして考えた時、同属殺しになることを思い出してほしい。

タイムループのお話としては、よくできていて、短いのですぐ観れますが、あまり気分の良いものではありませんでした。

観た後は下手な2時間ものより考えさせられます。

1人の黒人男性が一夜を共にした女性宅を出ると警官に詰め寄られ、不条理に殺害される。死後、目を覚ますと同じ日にループしてしまうという強いテーマ性とSFがかけ合わさった本作。

全編を通してアメリカ社会に根深く残る人種差別に対してダイレクトにメッセージを
残していると感じた。

何をどうしても殺されてしまう主人公の苦悩の末に導かれた対話という答えに現代社会の課題アプローチとして納得感のあるものだと感じだが、現実はそれほど甘くなかった。
主人公がただ家に帰りたいだけなのに対して相手はただ殺したいだけというひどくシンプルで救いようのない構図でアメリカ社会に蔓延る差別意識の根深さを鮮明に表していると感じた。
最後の主人公の意地でも家に帰るという意思表示はこれまで虐げられてきた人々の狼煙と捉えることができ、結末は現実に託すという作品のスタンスに思わず唸った。

白人至上主義の警官だと、結局こうなるのよって物語。
重い話を軽妙な映像で作りつつ、最後に考えさせられる。
短編だから観やすくて良いね。

トムクルーズのオールユーニードイズキルの
短編バージョンみたい。
白人警官の人相悪っ。

アカデミー賞最優秀短編実写映画賞受賞作品。32分とは思えない、エンタメクオリティの非常に高い映画でした！警官による有色人種殺害を扱った作品ということで、非常にセンシティブな気持ちで観てしまったが、タイムループというポップな設定を巧みに活かして目が離せない良作でした！

Netflixのリコメンドで、何気に鑑賞。短いなぁ、この長さなら良いか、程度の気持ちでした。
が、見事に裏切られた。ループの結末。しばらく余韻を残す。

女性の家で一晩過ごし、愛犬が待つ家に朝帰宅途中に警官ともめ殺される。
そんな時間軸を繰り返す男の話。

29分のしんどいループ。
見ているこちらまで息をするのがきつくなる短編。

BLM(Black lives Matter）が世界共通語となり、
黒人に対する人種差別撤廃の運動が日々されているけれど、
それに限らず差別はどこにでもある。

差別も理不尽もこの世からはなくならない。

日本は無関係とか。日本では差別はあんまりない。
なんて思われがちだけど、そんなことはない。
だって、人間は区別をしてしまう生き物だから

我々も映画のような出来事に出くわす可能性はゼロではない。

こっちが平和的解決を望んでいたって相手が会話できない相手だったとき我々はどのように立居振舞えばいいのか。逆にこの警官のような事までしてなくても無意識的な区別で人を傷つけていないか。

自分自身の問題として今一度考えさせられる作品。