西成ゴローの四億円

劇場公開日:

西成ゴローの四億円

解説

「ひとくず」の上西雄大が監督・脚本・主演を務め、大阪・西成を舞台に家族を救うため4億円を稼ごうとする男の生きざまを描いた2部作の前編。大阪のドヤ街と呼ばれる西成地区。日雇い労働者の土師悟朗は腕っぷしが強く周囲から頼られる一方で、殺人罪で服役していた過去から「人殺しのゴロー」の異名を持っていた。断片的に記憶を失っていた彼は、かつて自分が政府諜報機関の工作員だったこと、そして妻と娘がいたことなどを徐々に思い出していく。やがて、娘が難病のため心臓移植を必要としていることを知ったゴローは、娘を救うため4億円を稼ぐことを決意する。そんなゴローの前に、工作員時代の同僚だった日向が現れ、闇の仕事を持ちかける。ゴローの最大の敵となるフィクサーを奥田瑛二、元同僚の日向を津田寛治、元妻を山崎真実が演じる。映画プロデューサーの奥山和由が製作総指揮。

2021年製作/104分/G/日本
配給:吉本興業、チームオクヤマ、シネメディア
劇場公開日:2022年2月12日

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(C)上西雄大

映画レビュー

4.0もやもやしない感じがいい

2024年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

映画に求めることは、今の現状の延長線にないもの。
淡々と日常系がダメというわけじゃないけど
そういう映画は自分に余裕がないと観られない。

ある意味、この映画のように設定も状況もぶっ飛んでる方が
映画を観ている感じがして心地いい。

非日常の中にいる人物たちの日常はとても面白い。

上西さんからXにコメントが来たのがうれしかったす。

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西の海へさらり

4.5大阪版ダークヒーロー

2024年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品で、ヒーローは、必ずしもみんなの味方である必要はないということを教えられた。
ヒーローとは国のためではなく、国民のためでもなく、組織のためでもなく、ただ家族のために為すべきことをする者のことだ。
面白いのは、必要な分の4億円までまだ残り半分ほどで物語が終了することだ。
それは、ヒーローであってもそんなに簡単にお金を集めることはできないし、苦労しなければ格好もつかないと大阪人は考えているからだろう。
また、似たようなシーンをしつこく繰り返す必要もない。十二分にしつこかった。
作った現金すべてを元妻のもとに届けるゴロー。
屋上で語られた娘のユウカの現状で、物語のすべてが理解できる。
そして物語には型があり、この作品もそれらを寄せ集めているワンパターンなところがあるが、記憶を取り戻したにもかかわらず、相変わらず基本的な身分を日雇い労働者にしている点が面白い。
その日に作った有り金全部をマリコに届けたいのだろう。大阪人が考える最もかっこいい男の姿がうまく描かれている。
吉本のスーパーが冒頭に出るので、吉本興業が作った作品なのだろう。
芸人たちの付焼刃的セリフとアクションは否めないところではあるが、心が熱くなるいい作品だと思った。

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R41

4.5これや!ここが舞台の映画を観たかったんや!女装旅行の思い出。←またか…

2024年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

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野球十兵衛、

4.0完全に出来ていない所から命が湧いてきている映画もある。

2023年8月4日
PCから投稿

映画の製作技術としては不器用であるけれども、その不器用であるところが素晴らしい。
映画的には不調和で無茶苦茶な作であるが、寧ろその破綻から良さが出てきている。
深作欣二を思いながら作った映画なのではないかと信じる。
私の心を撃ったのは技巧ではなく、わけてその形ではなく、しかもその中に籠って出てくる物凄い気魄のようなものであった。
この映画、甚だしい不協和音の強引な和音でできている。

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はる

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