西成ゴローの四億円

劇場公開日:

西成ゴローの四億円

解説

「ひとくず」の上西雄大が監督・脚本・主演を務め、大阪・西成を舞台に家族を救うため4億円を稼ごうとする男の生きざまを描いた2部作の前編。大阪のドヤ街と呼ばれる西成地区。日雇い労働者の土師悟朗は腕っぷしが強く周囲から頼られる一方で、殺人罪で服役していた過去から「人殺しのゴロー」の異名を持っていた。断片的に記憶を失っていた彼は、かつて自分が政府諜報機関の工作員だったこと、そして妻と娘がいたことなどを徐々に思い出していく。やがて、娘が難病のため心臓移植を必要としていることを知ったゴローは、娘を救うため4億円を稼ぐことを決意する。そんなゴローの前に、工作員時代の同僚だった日向が現れ、闇の仕事を持ちかける。ゴローの最大の敵となるフィクサーを奥田瑛二、元同僚の日向を津田寛治、元妻を山崎真実が演じる。映画プロデューサーの奥山和由が製作総指揮。

2021年製作/104分/G/日本
配給:吉本興業、チームオクヤマ、シネメディア
劇場公開日:2022年2月12日

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(C)上西雄大

映画レビュー

4.0完全に出来ていない所から命が湧いてきている映画もある。

2023年8月4日
PCから投稿

映画の製作技術としては不器用であるけれども、その不器用であるところが素晴らしい。
映画的には不調和で無茶苦茶な作であるが、寧ろその破綻から良さが出てきている。
深作欣二を思いながら作った映画なのではないかと信じる。
私の心を撃ったのは技巧ではなく、わけてその形ではなく、しかもその中に籠って出てくる物凄い気魄のようなものであった。
この映画、甚だしい不協和音の強引な和音でできている。

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はる

3.5日本のダブルオー

2023年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(上西雄大)は記憶を失って、殺人で服役、出所してからは西成にいた。
どういうわけか喧嘩がめっぽう強かった。
記憶の一部が戻り始め、政府の仕事でエージェントをしていたらしい。
妻と娘を思い出すが、辛い現実が待ち構えていた。
切れの良いアクションで、とても楽しませてくれる。

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いやよセブン

3.5上西雄大・・・不覚にもお名前を知りませんでした。

2023年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ドラマでも映画でも、お目にかかったことはありません。
きっと観てても気が付かなかったのでしょう。

映像劇団テンアンツ主催(所属?)に作・主演。
監督・脚本・主演として外国映画賞多数受賞。
知らなかったです。
今回先輩のレビュアーさんからご紹介に預かり本作品を観ました。
妙な勢いと魅力があり、とても面白かったです。

3歳まで戸籍が無かったという上西さん。
児童虐待を受けた子供の頃を思って描いた映画「ひとくず」2017年。
監督・脚本・主演して高い評価を受ける。
以後、精力的に映画制作を続けている。

上西雄大。55歳。身長179センチ。
特徴は薄い。
トビキリのハンサムとは言えない感じです。
声も地味ですが妙に口跡は良い。
(ミスマッチなサラサラ髪が特徴)
ヒットマンというか、殺し屋としては、薄目のキャラです。
観てると上西雄大さんが段々すごく素敵に見えてきます。
なんでなのだろう?
子供の頃、岩下志麻とかたせ梨乃の「極道の妻たち」。
ヤクザとしては成田三樹夫をよく覚えています。
ニヒルでした。カッコよかった!!
「極妻シリーズ」は、なにせ普通にテレビ放映がよくありました。
私の中では、ヤクザ映画イコール【極妻】です。
当時の放送コードは今よりぜんぜん緩くて、お茶の間に女の人の
おっ○○が普通に写ってたり血もドバドバ出てました。
刺激的でドキドキしましたっけ。
極妻に較べると「西成ゴロー」は非常にスマート。

内容は、10歳の娘の心臓移植費用の4億円を西成ゴローが
どうやって工面するか?
そこがちょっと変わったヤクザ映画でした。
所持金、預金高、借入金がレジスターの閉まるガチャンの音と共に
表示される。
ゴローの所持金が増えていくのが楽しみになる。
(死体も比例して増えて行く)

前編では1億3千万位まで貯まった。
後編で残りの工面と、ゴローの記憶喪失前の【殺人事件の真相】が分かる
筈です。
それでは後編に向かいます。

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琥珀糖

2.0ちょっとくどいんだよなぁ

2022年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「ひとくず」が好きで以降、上西さんの作品は鑑賞させていただいています。本作見ても思ったのは、あぁエンタメ大好きな方なんだなぁ・・・ってことです。僕としては「ひとくず」の雰囲気が好きなんですがね。

本作は二部構成の一部。そこそこおもしろいのですが説明がくどくてリズムが悪くて乗り切れなかったんですよね。なんか<バタ臭い>。狙っているのかな?あと、上西さんが思う「カッコイイカット」を積み重ねてる感じがあって、それがリズムを壊している気がしました。それゆえの全体的に漂う冗長感。また、ストーリーや人間関係が突拍子なく飛び込んでくる感じを受けました。

あと、悲しいかなBGM音量が大きすぎてセリフ聞き取りにくかったんですよね。あれはかなり残念でした。見る気がなくなっていくんです。改善してほしいですね。西成ホームレスがじつは、、、ってのは面白いんですが・・・もっともっとワクワクさせてほしかったなぁ。フィクサーのクライマックスしょぼかったし。

第二部に期待

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バリカタ
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