西成ゴローの四億円のレビュー・感想・評価
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完全に出来ていない所から命が湧いてきている映画もある。
映画の製作技術としては不器用であるけれども、その不器用であるところが素晴らしい。
映画的には不調和で無茶苦茶な作であるが、寧ろその破綻から良さが出てきている。
深作欣二を思いながら作った映画なのではないかと信じる。
私の心を撃ったのは技巧ではなく、わけてその形ではなく、しかもその中に籠って出てくる物凄い気魄のようなものであった。
この映画、甚だしい不協和音の強引な和音でできている。
上西雄大・・・不覚にもお名前を知りませんでした。
ドラマでも映画でも、お目にかかったことはありません。
きっと観てても気が付かなかったのでしょう。
映像劇団テンアンツ主催(所属?)に作・主演。
監督・脚本・主演として外国映画賞多数受賞。
知らなかったです。
今回先輩のレビュアーさんからご紹介に預かり本作品を観ました。
妙な勢いと魅力があり、とても面白かったです。
3歳まで戸籍が無かったという上西さん。
児童虐待を受けた子供の頃を思って描いた映画「ひとくず」2017年。
監督・脚本・主演して高い評価を受ける。
以後、精力的に映画制作を続けている。
上西雄大。55歳。身長179センチ。
特徴は薄い。
トビキリのハンサムとは言えない感じです。
声も地味ですが妙に口跡は良い。
(ミスマッチなサラサラ髪が特徴)
ヒットマンというか、殺し屋としては、薄目のキャラです。
観てると上西雄大さんが段々すごく素敵に見えてきます。
なんでなのだろう?
子供の頃、岩下志麻とかたせ梨乃の「極道の妻たち」。
ヤクザとしては成田三樹夫をよく覚えています。
ニヒルでした。カッコよかった!!
「極妻シリーズ」は、なにせ普通にテレビ放映がよくありました。
私の中では、ヤクザ映画イコール【極妻】です。
当時の放送コードは今よりぜんぜん緩くて、お茶の間に女の人の
おっ○○が普通に写ってたり血もドバドバ出てました。
刺激的でドキドキしましたっけ。
極妻に較べると「西成ゴロー」は非常にスマート。
内容は、10歳の娘の心臓移植費用の4億円を西成ゴローが
どうやって工面するか?
そこがちょっと変わったヤクザ映画でした。
所持金、預金高、借入金がレジスターの閉まるガチャンの音と共に
表示される。
ゴローの所持金が増えていくのが楽しみになる。
(死体も比例して増えて行く)
前編では1億3千万位まで貯まった。
後編で残りの工面と、ゴローの記憶喪失前の【殺人事件の真相】が分かる
筈です。
それでは後編に向かいます。
ちょっとくどいんだよなぁ
「ひとくず」が好きで以降、上西さんの作品は鑑賞させていただいています。本作見ても思ったのは、あぁエンタメ大好きな方なんだなぁ・・・ってことです。僕としては「ひとくず」の雰囲気が好きなんですがね。
本作は二部構成の一部。そこそこおもしろいのですが説明がくどくてリズムが悪くて乗り切れなかったんですよね。なんか<バタ臭い>。狙っているのかな?あと、上西さんが思う「カッコイイカット」を積み重ねてる感じがあって、それがリズムを壊している気がしました。それゆえの全体的に漂う冗長感。また、ストーリーや人間関係が突拍子なく飛び込んでくる感じを受けました。
あと、悲しいかなBGM音量が大きすぎてセリフ聞き取りにくかったんですよね。あれはかなり残念でした。見る気がなくなっていくんです。改善してほしいですね。西成ホームレスがじつは、、、ってのは面白いんですが・・・もっともっとワクワクさせてほしかったなぁ。フィクサーのクライマックスしょぼかったし。
第二部に期待
東京生まれですが、西成が面白く感じる。
仕事の関係で
上西雄大監督とは絡ませて頂いた事がある。
映画の中の役者&監督という貫禄とは違う
オヤジギャグをかますめっちゃ良い方だ(^_^;)
その仕事の流れから
上西作品を観るよつになったのだが
昭和臭のある熱き893映画なのだが、
今作のPOWER UPが予算も含め半端ない。
ここが見せ場だ!!!
とかじゃなく
淡々と西成を暴力で描くので
淡々とこの世界にずーっと居たくなる。
そんな流れで「死闘篇」も観ます!
序盤はキツいが尻上がりに面白くなる
序盤はBGMに頼っている感じがしてゲンナリ。
娘の病気を知り驚く時の表情が大袈裟でその時のBGMも露骨に感情を揺さぶろうとしてあざとさを感じた。闇金姉妹の妹うるせぇなぁと感じつつ、死闘編も予約しちゃって失敗したなぁと思った。
しかし、津田寛治が出てきてからアレ、面白くなってきたぞこれとなった。
足りなかった?と感じていた清潔感のあるイケおじ枠を津田寛治が埋めてくれたからか、やっぱり存在感のある俳優が出てくるだけで、作品のレベルが上がる気がする。
そこからは濃いめのキャラも暴力描写も楽しむことができた。
ダークヒーロー上西雄大復活
2部構成の前編。観る前にストーリーを読んで、ちょっと盛りすぎでしょ〜と思ったがいえいえそうじゃありません。「ひとくず」のカネマサが戻ってきた感じで嬉しかったなぁ~。後編も楽しみだ~!
癖になる
いまだにひとくずが掛かる十三にて鑑賞。上映後に舞台挨拶、西成の神様の熱唱と濃い時間だった。上西雄大さんの演技は、最初にひとくずを見た際、癖あるなあと思ったものですが、今は完全にその癖にハマっています。とにかくゴローが良い味出してます。山崎真美さんもとても美しい。ハードな内容ながらもユーモアも入れながら、娯楽に振った1本
山崎真実が綺麗だった
大阪の西成地区で日雇い労働者の土師悟朗は喧嘩が強く周囲から頼られていたが、殺人罪で服役の過去が有ったので、人殺しのゴロー、とも呼ばれていた。また、その殺人の際に怪我をして記憶を失っていたが、妻と娘がいたことなどを少しずつ思い出してきた。やがて、娘が難病のため心臓移植を必要としているが自分のせいで寄付が集まらず、元妻が身体を売ってお金を稼いでいる事を知った。ゴローは、娘を救うため4億円を稼ぐことを決意し、金になる裏の仕事を引き受けることになるという話。
前編なので、話は途中までだけど、なかなか面白かった。
監督兼主役の上西雄大がカッコよくはないけど存在感は有った。
元妻役の山崎真実は綺麗だった。
後編も期待したい。
ガサツに優しい世界と歪な欲望
後編ありきの作品なので、最終的にスッキリ出来るとは言えませんが、コレはコレで良い前振りだった気がする。キャラクター達が時間経過と共に魅力と輝きを増していくのが心地良かったです。
上西監督は「ひとくず」のみですが、作り出す世界の匂いみたいなものがしっくりくる気がしました。後編はまだこれからですが、ソワソワしながら待ちたいと思います。
人夫
大阪は西成で日雇い労働者として働く記憶を無くした元受刑者が、娘の病気の治療費4億円を稼ぐ様になる話。
記憶は無いが過去にとある一家を殺し服役したものの、何故か恩赦の対象となり5年で出所し西成に辿り着いた主人公が、小さなトラブルを切っ掛けに少しずつ断片的に記憶を取り戻して行くと共に、元妻から娘の病気のことを聞かされて、金を稼ぐ術を模索していくストーリー。
あらすじ紹介に記されているけれど、なんとまさかの諜報機関ヒューミントのトップエージェントだったとか、そのツテで下請け仕事を請け負って…って4億円結構あっと言う間!?まあ、前後編2部作だしねw
ちょっとだけ軽めのノリと派手さは無いけど圧倒的な実力を見せつける格闘と、そして大きな力を有する人物や、半グレにヤクザにと話が拡がり、ベタだしリアリティの欠片もないけれどドロドロ感もなかなかあって次作に期待が膨らんだ。
上西監督作品はベタで最高!
「ひとくず」に始まり、上西監督作品は、ベタで、人への愛があり、最高です!
そして、ハッピーエンドっブリが、またまた最高!
「西成ゴローの四億円」は前編、後編、連続鑑賞をおすすめします!
ぜひ、劇場でご覧ください!
とても良い映画
当直明け5/5本目。
当直明けで、ほとんど寝れなかった次の日に、よく5本も映画観たよな…時間にしてほぼ12時間…アホだわ(笑)
で…この作品。
Vシネマくさいオープニングに嫌というほど匂い立つB級感、そして、主役のやたら聞き取りづらい関西弁に、もう嫌な予感しかしなかったが、なかなか気持ちよいアクション・シーンとコテコテの物語と演出に、90分間飽きずに観ることが出来た。なかなか面白い(笑)
主役兼監督の演技が、正直ひどい(笑)
でも、西成を舞台にした物語と主人公の一途さに、これはこれでアリかも…と思えてしまう。
何とこの作品、まだ前編らしい…4億円、まだ集まってないしね…後編が楽しみ(笑)
*出て来る俳優、出て来る俳優、見事に名前も知らん人ばっかりでした、『部長刑事』並に(笑)…顔は見たことあるなぁぐらいで。
でも、フィクサー役で奥田瑛二とか出て来るから、なんかオモロい…しかも、そのフィクサー、住んでる所が、町工場の2階みたいな所…なんでやッ!?(笑)
*とにかく見所が多すぎ(笑)…ハーレーとか目玉とかSM趣味とか"所持金"とか…。
あかん!もう一回見たくなって来た!笑
ホンマ、プロデューサーの思うツボやでぇ!
星3つにしてたけど、1つおまけしとく!笑
ひとくずが良すぎて…
ひとくずがとても良かった流れで、拝見。どちらとも家族愛モンであるが、こちらの作品はなんというか、心に刺さるモノが不足していて…。吉本も絡んでいる為か、パンチがない。これは前半分で、後半で巻き返して欲しい。
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