太陽と踊らせて

劇場公開日:

太陽と踊らせて

解説

地中海に浮かぶイビサ島の伝説的DJ、ジョン・サ・トリンサを描いたドキュメンタリー。世界一のパーティアイランドとして知られるイビサ島では、夏場はヨーロッパの有名ナイトクラブが店を開け、世界中からスターDJが集結する。そんな中、イギリスから移住したジョン・サ・トリンサは、島の最南端サリナスビーチの小さな海小屋で25年間、パーティサウンドとは一線を画す“バレアリック・ミュージック”を紡ぎ続けている。ジャンルレスで物語性にあふれたイビサ発祥のバレアリック・ミュージックは、自由で垣根のない生き方をする彼の精神そのものだ。映画ではそんな彼の生きざまと島に息づく多彩な文化を、息をのむような映像とバレアリックな音楽にのせて映し出す。台南生まれ新宿歌舞伎町育ちの映像作家リリー・リナエの長編初監督作。

2020年製作/71分/G/日本
配給:オンリー・ハーツ
劇場公開日:2021年7月24日

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(C)Pure in the Moon

映画レビュー

4.5日本に感じるガチガチの閉塞感をじんわりと解きほぐしてくれる最高の癒し映画

2021年8月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

コロナ禍2年目のギスギスした日常をこの映画を観ることで、登場する彼ら彼女らの表情や風貌を見ることで、日本人の観客はホッとするに違いない。
とにかく出てくる人たちの顔が最高です。
島の影響もあると思うのだけれど、やっぱり監督とカメラの向こう側の人たちとの関係が良好じゃないとああいう良い表情って撮れないんじゃないかなあと。
監督はじめスタッフ陣、素晴らしいです。
こんな時代を明るく照らしてくれる映画を作ってくれてありがとうございます!

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Naokisky2

2.0もう少し、

2021年8月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

もう少し、ジョンさんのプレイが聞きたかった。
思ってたより、かなりドキュメンタリーよりです。
映像がとても綺麗でジョンさんの人となりがよく、理解出来ましたが、音自体は繋がらずエピソードごとに途切れ途切れ…とても残念。
大音響上映が出来るくらいなら良かったのにと思いました。

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momo8

2.5監督独自のリサーチが弱すぎる

2021年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

セレブもおしかけるという、名前はよく聞くイビサ島。
しかしながら、映画の舞台は大人数の人気スポットではなく、空港にもほど近い最南端の小さなビーチ。
最先端のクラブシーンからは背を向けて、ジャンルにこだわらず、独特の選曲で楽しませる英国人DJがいるという。

とまあ、テーマは面白かった。しかし、作品としてはダメだろう。
なんといっても、ほぼすべてインタビューで、ダラダラと構成しているのがダメである。
他にも何人か出てくるが、どういう立場の人間なのかもよく分からない。

監督独自のリサーチが弱すぎるのだ。イビサ島の歴史すら、ジョンの口から語らせている。
土地について説明し、イビサ島の音楽シーンの歴史と現在を紹介し、その上でジョンのDJを位置づける、そういうきちんとした構成に乏しい。
難しいだろうが、本作は単なる“イメージビデオ”である。“好き”だけで映画を作ってはいけない。

尺が許す限り、ノーカットでレストランの様子をじっくりと映してもよかったはず。
音楽の話なのだから、音楽で語らせよ、ということだ。
自分のような素人には、ジョンの特徴ですら全然分からない。

とはいえ、ジョンのコメントには面白いものもある。
帰宅時にはクラシックを聴いたりするそうだ。7~8時間もビートの効いた音楽を流していると、さすがに“こりごり”するらしい。
アナログレコードをたくさん持っているが、もはや、かけることはないという。デジタル派で、USBメモリで十分なのだとか。

ジョンは、イビサ島の変質を嘆く。もう愛着も薄れたかのような印象すらある。
そういうところも、イビサ島の現在を絡めて触れて欲しかった。

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Imperator

3.5バレアリック・ミュージック

2021年7月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

地中海のイビサ島(スペイン)の伝説的DJ、ジョン・サ・トリンサを描いたドキュメンタリー。イビザ島は1960年代のヒッピームーブメント時代はヌーディスト島だったらしい。スペイン政府の抑圧的政策を逃れて、たくさんの芸術家たちが移住する一方、夏季は海の家、ナイトクラブが栄えていった。1980年代のディスコムーブメントの終わり、90年代から25年間、イビサ島のサリナスビーチの SA TRINXA (サ・トリンサ)というレストラン(海の家)でパーティサウンドとは一線を画すこの島独自の“バレアリック・ミュージック”を提供し続けてきたジョン。
彼のDJを目当てに毎年島を訪れる人たち、競争社会に疲れイビザに移住した元・建設業のおじさん、かなり高齢のイラン人音楽家などのインタビュー映像を交えて、ジョン自身の人生が語られる。彼の経歴は元々70年代のロックミュージシャンに的を絞った写真ジャーナリストだったらしい。DJへの転身のきっかけは空き巣に入られたこと。大量のレコードは持って行かれなかったかららしい。ロンドンでDJをしていたが、友人と一緒にクルマに一杯のレコードを積んでイビザ島に越してきたが、ほどなく内輪揉めで一人残ることになり、途方に暮れていたが、ドタキャンしたスペイン人DJの代わりをビーチの親分から頼まれる幸運に恵まれる。
人懐っこい笑顔のジョン。あおり系のDJスタイルではなく、豊富な音楽知識、曲の繋ぎのソフトな語りが絶妙で、SA TRINXA から発信されるラジオ番組は地元住民のファンも多い。
しかし、最近は大規模資本が進出し、ヨーロッパのクラバーのメッカの島も様子が変わって来てしまい、ジョンのイビザ島への情熱も島の変化とともに薄らいでしまったようだ。そんなジョンが落ち込んだときに聴くのはブルースだと言う。仕事が減ったり、DJの要求が変わって来てしまったのかもしれない。ひとつの時代の終わりに対する郷愁を美しい海辺の夕陽の映像が引き立てる。
でも、ジョンはインドネシアやNYの海の家でもバレアリックでDJ業をして、稼いでいるようだ。
台南生まれ新宿歌舞伎町育ちの映像作家リリー・リナエの長編初監督作。
イビザ島のすぐ南には切り立った断崖絶壁の大きな山と低い丘からなるフォルメンタル島がある。入江や多くのビーチが2つの丘の間に広がり、今でもヌーディーストビーチがあるらしい。中世からの古い建造物は世界遺産に指定されている。一度、行きたいなぁ。

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カールⅢ世
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