鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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横溝正史版・ゲゲゲの鬼太郎
あまりに横溝正史っぽい世界観に、いつ池の水面から足だけ出てる死体が登場するのかと思っていたが、最後はきちんと妖怪バトルへと繋げてくれるのでご安心を。
この映画、ストーリーはもとより昭和の解像度が高いのが素晴らしい。電車の中で平気で喫煙する大人。咳き込む病弱な子供。閉鎖された村社会。地元の有力者の跡目争い。ひとつひとつの肌触りが心地よく〝昭和〟している。
主人公の水木が、無気力で利己的な男から、仲間のためにと、覚醒する姿には胸が熱くなった。
予想以上の映画の出来に、私の妖怪アンテナはビンビンだった。
なかなか骨太
細かい脚本で普段聞き慣れない言葉が多い点や、展開がややスピーディーな点もあるため、大人ですらストーリーを全て理解するのは難しいが、難しいからこそ何度も見応えがある作品だと感じた。
そして子供がいたら泣いたり目をそらしたりするようなシーンもあるが、振り切って作っていた点が好感が持てた。
子供向けではなく、あえて大人向けの今作は、アニメ業界の一つの道標となる気がした。あえて内容をハードに作ることで、大人でも視聴に耐える作品となり、長い年数楽しめる作品となっていた。
タバコを吸うシーンが多かった点もその当時の時代背景を忠実に再現しており良かった。コンプライアンス的に喫煙シーンがアニメでは減りつつあるが、個人的には好きなので、今後もこういった作品が増えてほしい。
そしてラストの展開は原作にも繋がるように工夫されており、従来の鬼太郎ファンも満足のいく作品だった。
グロいシーン多めなだけに地上波放送は絶対にされないと思うので、映画館で鑑賞することをオススメします。
見応えあり!
新宿バルトほぼ満席、若い方が多い。
声優さんがよい。
戦前から戦後のドロドロ話。
戦争中悪いことした奴らは守旧勢力でこの映画の頃の戦後も今でものさばっているから、妖怪の話も妖怪でなく怖い。
アニメーションはとても綺麗で物語に引き込まれる。
鬼太郎のお父さんとお母さんの悲恋悲運身勝手な人間たち。地獄を作り出すのはいつだって人間様。
全部のせ・バランスよいエンターテイメント
オカルト、ミステリ、バディもの、家族愛、活劇。
いろんな要素がバランスよく盛り込まれていると思います。
PG12とあり胸糞な展開がありますが、しっかり成敗してくれますし、終盤の主人公・水木が男ぶりよく清々しいです。
水木しげる作品の戦争マンガとも絡めたシナリオのようで、個人的にはこの点が印象的でした。
水木しげるの世界ではない
ローティーンが見るには問題ありだが、大人向けが満足出来るクオリティでなく、中途半端。最終版鬼太郎に名探偵コナン劇場版を混ぜたような仕上がりめ、話題にするようなレベルでない。戦争に行った者の無念も、取ってつけたようなもので、水木しげるのものでない。ラストに何故か、墓場鬼太郎のエピソードが本作品とチグハグな形で描かれるのは何故?やたらスタイルが良い猫娘はストーリーと無関係で、シリーズ化の為に登場かな。脚本は雑だな。
良かった
前情報なしに見に行ったが、とても良かった。
私が昔見ていた鬼太郎アニメや映画とヴィジュアルは同じでも、内容にダークさがあり好きでした。
また、鬼太郎を知っている人なら分かるあのキャラクターがダークな緊張を緩和してくれていたのも良かったです。途中でそのキャラクターが見放す場面もこれからはもう救いが無いことを表しており、こちら側もより一層緊張させられました。
鬼太郎誕生秘話。原作を現代風に映画化。
(本レビューでは、作品内に登場する「妖怪」の名称を明かしています。名称だけでは、ネタバレにはならないと思いますが、先入観を一切持ちたくないという方は、鑑賞後に本レビューをお読みください)
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開されて、興行収入ランキング上位に入っているのを見て、初めて存在に気づいた作品。
題名のとおり、鬼太郎の誕生にまつわるエピソードの映画化ということで、大変に興味があり、劇場鑑賞してきました。
【率直な感想】
<よくぞ劇場用映画にしてくれた!>
私事で恐縮ですが。
私が子どもだった頃は、1968年にテレビ放映が始まった「ゲゲゲの鬼太郎」の第1シリーズが繰返し再放送されていたとともに、1972年からは、第2シリーズも始まり、夢中でアニメを観ていた記憶があります。
でも、その頃は、「目玉おやじ」がなぜ、目玉だけなのかは考えもしなかったし、鬼太郎もテレビシリーズでは、最初から悪い妖怪を退治するヒーローであり、それに疑問も感じませんでした。
やがて大人になり、じつは、「ゲゲゲの鬼太郎」の前に、「墓場鬼太郎」という貸本で読まれていた漫画本があり、そこには、鬼太郎の誕生と、目玉おやじがなぜ目玉だけなのかが記されているということが伝わってきました。
その後、「墓場鬼太郎」は復刻版が文庫でも出版されるようになり、読んでみると…。
とにかく、「グロテスク」です。
これでは、とても子ども向けアニメでは放送できないと思いました。
2008年には、この作品に忠実なアニメが深夜枠で放送されましたが、原作よりも「グロテスク」な部分は薄まっていたように思います。
そんな作品ですから、表題のとおり<よくぞ劇場用映画にしてくれた!>なのです。
でも、もちろん、「グロテスク」な部分は大いに削られています。
子どもでも鑑賞できるように工夫されている(ただし、PG12は付いていますが)。
それでいながら、原作の重要な要素はきちんと盛り込まれていて、十分面白い作品に仕上がっているので、その点を私は評価したいです。
<妖怪「狂骨」>
本作品で、原作者を投影しているような男性「水木」と、「鬼太郎の父親」が対峙する妖怪は、「狂骨」。
この妖怪、一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、私にとってはよく知っている妖怪でした。
京極夏彦という直木賞作家がいます。
彼は、妖怪をモチーフにした推理小説を発表していて、人気の百鬼夜行シリーズに、「狂骨の夢」という作品があるのです。
私は、劇場鑑賞を終えて、帰宅後すぐに、本棚に置いてあるノベルズ版「狂骨の夢」(1995年発表当時のもの)を取り出してみました。
すると。
裏表紙に、「狂骨の夢」を絶賛する文章が掲げられていて、「『狂骨の夢』も思ったとおりオモシロクてたまらないものだ。全日本妖怪ファン必読の書である」と。
その執筆者が、「水木しげる」だったのです。忘れていたな~。
水木しげる生誕100年を記念した本作品に「狂骨」が取り上げられたことは偶然ではない、と感じています。
【全体評価】
本作品は、予備知識なしに楽しめるものなので、私のように、「墓場鬼太郎」を読んでいる必要はありません。
でも、「墓場鬼太郎」を読んで、本作品との違いや共通点を比較してみると、本作品に凝らされた数々の工夫に気づくことができるのではないでしょうか。
原作の持ち味を十分に活かした良作として評価したいと思います。
水木先生の戦中体験
鬼太郎が発表されたときは、【墓場鬼太郎】とかっていう題名だったと思い出しました。朝ドラの【ゲゲゲの女房】で描かれていた水木先生の戦地での体験が主人公の水木を通してベースになっていた。
子供の頃は、どうして鬼太郎のお父さんが目玉おやじなのか、気になって妖怪図鑑か何かで鬼太郎の生い立ちを探したなぁ。
最後のシーンはまさしく墓から鬼太郎が誕生するの原作通り。つながったと思いました。
親に名前が無いのも原作に忠実。
ただ、PG12の龍賀一族の人間関係についてはちょっとなあ〜
説明に苦慮するだろうよ。
子供には見せない前提ならいいんだけど。
水木先生の創作してた作品も怖くて、TVはなかなかみれんかったが。
強さの質が、なんか違うような気がした。
水木とゲゲ郎のバディものとしてのストーリーはよかった。
意外とホラー
私はもう少し古臭く地味に面白いものだと期待していたのですが、最近のアニメという感じで少し雑に感じてしまいました。人間関係や設定など少し複雑に感じたし、面白いというよりか私は見るのに疲れてしまいました。アニメーションでの恐怖を与えるのは少し難しいと思ったのですが、思ったより衝撃を与えられました。
1 アニメ版八つ墓村
モールでメガネを作ってもらっている合間時間で観賞。
アニメ好きには口コミ評価は高いみたいですが、門外漢の自分はうまく入っていけませんでした。
なんか最後が雑かなー、なんて思ったりして。
すみません、アニメの見方がよくわらなくて。
中学から実写映画で育ってきたもんで。
新しい挑戦ということでアニメからスタートです。
今年もよき映画に出会えたらいいな。
至高の前日譚
「お前つまんねぇな!覚悟しやがれ…!」
鬼太郎の前日譚。目玉親父のスピンオフ。
性根の腐り切った一族のために人外が大変な目に遭って、人間と人外のコンビがそれを成敗せんとする話。
話の内容的にも描写的にも子供向けじゃなさすぎてウケましたね。流石pg12。
今作のヴィランは佐清不在の犬神家みてぇな家族で、年端もいかぬ子供を除いて本当に最低極まりない邪悪な奴しかいない上に、作品の特性上最後まで若干スッキリしないので物凄く嫌な気持ちになる。間違いなくよくできた話ではあるんだけどね。
しかしだからこそ、同じ人間でありながらそれに立ち向かう主人公水木が輝いて見える。
中盤の親父の戦闘シーンが丁寧に作られてて良かった。映画的なケレン味のある、見てて楽しい戦闘だった。個人的には最近のアニメ映画にありがちなCG全開のやたらヌルヌルしたアクションに食傷気味だったから尚更良く感じた。
鬼太郎生まれる前からスーパーベイビーじゃねぇかよ。カカロットか?
水木が作中ずっと両切りのピース吸ってたからめっちゃタバコ吸いたくなった。やたらでっけぇ葉巻が出てきたりもしたし、禁煙中は見ない方がいい。
鬼太郎本編との繋がりについて、、、
水木がここで親父と面識あったら鬼太郎1話に繋がらないだろうと思ってたけど、そこそこ強引な手を使って解決してきた。ちょっとだけ残念だった。
あと細かいことを言うようだけど、あの親父、漫画版ゲゲゲ1話で嫁の血液人間に売ってんだよな……生きるためそれは仕方ないと言うのかい?あんなことがあったというのに……。
アニメ版墓場1話と繋がるとしたら上記の矛盾は解消されるけど、すると今度は水木が地獄に落ちてしまう。それだと親父が人でなしすぎるし水木が気の毒すぎる。
「父と子」の真実を知ることができた
大雑把なストーリーは知っていたものの、この作品を観て、「鬼太郎」が如何にして誕生したのか、如何にして「父」から「目玉おやじ」になったのかを知ることができた。こんな背景があったんだぁ。
仕上がっている!
あまりメディアに取り上げられてないけど
話題になっているゲゲゲの謎。
目玉のオヤジが記者と共にある村に隠された謎を暴いて行く。悲しみの中で鬼太郎が誕生してアニメシリーズ1期に繋がるので良く完成させている。
ただ、例のMってどんな味がするんだろう。
気持ち悪い話しだった。
面白かった
強引な筋運びのところもあるが、時代設定に合致した横溝正史ミステリー調でパンパン進んでいくため飽きずに楽しめる。アクションもとても良い。「鬼太郎誕生」は昔、漫画を読んでいたが、今回の話はとても面白く感じたし、最後グッと来るものがあった。大人向けだけどマニアックに陥らずエンタメに振り切っており、生誕100年記念を盛り上げる作品として素晴らしいものとなったのでは。水木妖怪を緻密なアニメ描写でガンガン動かしていく映画をもっとたくさん作って欲しいと思った。
かなり席数多く、しかも追加料金ありの特殊劇場にもかかわらず満席で驚愕した。ざっと見た感じ9割以上が女性客だった。
エンドロール見逃し厳禁!後からじわじわくるタイプ
個人の感想です。
重苦しい人間関係やその運命が壮絶だなと思いながら見ていましたが、
ラストでやられました。
エンドロール、そしてラストシーンで一気に「墓場鬼太郎」の1話との繋がりが見え、
感動で鳥肌が立ちます。
これまでの重苦しい描写も何故か美しく変換されるようでした。
これが最も誉めたいところです。
ただ自分としてはシアターを出た後はポジティブな気分になりたいという考えがあり、
また万人におすすめできそうな作品ではないので、
(雰囲気が重苦しい・トラウマになりそうな描写があるなどで)
評価は星5ではないです。
あとXで「コンビものが好きな人におすすめ」という投稿を拝見しましたが、
自分としてはそこまで阿吽の呼吸の「名コンビ」とは思わなかったです。
多分これは最近ルパン三世を観た影響もあるでしょうけど。
あと似た名前の登場人物や堅苦しい言葉が多く、
脳をフル回転させて見なければならない場面がありました。
名前の件は親族が多いので仕方ないのでしょうけど。
もう一度言います。個人の感想です。
M眠打破で働ける
鬼太郎本人と勘違いしてしまったが、鬼太郎の父親の話。
今作用の主人公がおり、シリアスな作りになっていて良い。
シリアステイスト一辺倒ならば星4.5以上も狙えた作品であっただろうが一部軽々しいのは残念である。
良い点
・世界観
・バトル
悪い点
・おおよその作画は悪くはないが、えくぼラインなど、無理に鬼太郎の作風によせなくて良いと思われる。また一部のキャラの彩度が高すぎて浮いている。
・強さの関係性が曖昧
・どこかご都合な展開で終盤を迎える
その他点
・陰キャの子が陽キャ
・ゲゲ郎だけ手足
・M?
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