鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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仕上がっている!
面白かった
好みの要素が満載
『ゲゲゲの鬼太郎』は、アニメ4期と5期を昔に観ていたかもしれないごく薄い記憶がある程度。
漫画『鬼太郎の誕生』のみ読んでから映画を観ました。
分かりやすくテンポ良く進むストーリー。
細かい動作含めずっと素晴らしい画。
(推しは)死なない血みどろアクション。
悪は滅ぼす。
切ないながらも希望のある最後。
めちゃくちゃに好みでした。
目玉が飛び出たり首が飛んだり血がたくさん出ますが、画に下品さはありません。グロさはあります。
怖くはなかったですが、戦中戦後の時代だからこその描写や、閉鎖的な村独自の倫理観を感じる場面は多々あるので、その辺りの気持ち悪さがあります。
『鬼太郎の誕生』を読んだ後に観たので、EDから心拍数が跳ね上がりました。
ラストで水木が鬼太郎を抱きしめたとき、この世界の3人の未来には希望があると感じられたので、気持ちの良い余韻に浸ることができました。
個人的に、やれることは十分やりきっての結末だと納得できたので、全ての要素でお気に入りの映画です。
(蛇足)
レビュー時点で4回観ていますが、見るたびに、野心のある仕事ができる村に染まらない(染まらせてもらえない)普通の人では?と克典社長が気になります。
(2024/01/13 タイトル変更。内容微修正)
カランコロン
水木しげるさん生誕100年かぁ。
昭和31年、龍賀一族の謎を解くべく水木がとある
村に入村し、ゲゲ郞と出会い共同してその闇とゲゲ郞の妻を探して行くお話。
水木は戦争体験者で目の辺りには傷がある。
自分が感じていた感覚が一般の人々と違う何かを
持っていたのかもしれない。
12歳以上からの鑑賞可能映画。昔からの名家、各地に残した悪しき習慣を原作者へのオマージュとして提示されていた。
人間のおぞましさを感じつつ、かなり憎んでいたゲゲ郞が水木と手を組んでいくのが良い。
ゲゲ郞が『何を見ても逃げるでないぞ』と水木に伝えた約束。
これは人間が起こした証拠。その本質から逃げずに向き合って欲しいとの願いだろう。
その怨念が狂骨と化けるのだから。
原作者水木しげるさんの実体験が多々反映されて
いるのが分かる。人間の恐ろしさが。
ちゃんちゃんこが幽霊族の愛と憎悪が練り込んであるとは……。知らなかった。
村の結末、水木とゲゲ郞の関係、ゲゲ郞夫婦の壮絶な形が悲惨であったが墓場から産まれてくる鬼太郎でこんなに救われるとは。
水木が鬼太郎を抱き上げるシーンはジーンとくる。鬼太郎の親父の格好良さと性格、母親の優しさと人間に対する思いにより、何故鬼太郎が人間を救い愛するのかを理解した。
カランコロンの歌を聞きながら家族愛が
詰まった映画だなぁとしみじみ感じました。
エンドロール見逃し厳禁!後からじわじわくるタイプ
個人の感想です。
重苦しい人間関係やその運命が壮絶だなと思いながら見ていましたが、
ラストでやられました。
エンドロール、そしてラストシーンで一気に「墓場鬼太郎」の1話との繋がりが見え、
感動で鳥肌が立ちます。
これまでの重苦しい描写も何故か美しく変換されるようでした。
これが最も誉めたいところです。
ただ自分としてはシアターを出た後はポジティブな気分になりたいという考えがあり、
また万人におすすめできそうな作品ではないので、
(雰囲気が重苦しい・トラウマになりそうな描写があるなどで)
評価は星5ではないです。
あとXで「コンビものが好きな人におすすめ」という投稿を拝見しましたが、
自分としてはそこまで阿吽の呼吸の「名コンビ」とは思わなかったです。
多分これは最近ルパン三世を観た影響もあるでしょうけど。
あと似た名前の登場人物や堅苦しい言葉が多く、
脳をフル回転させて見なければならない場面がありました。
名前の件は親族が多いので仕方ないのでしょうけど。
もう一度言います。個人の感想です。
終盤の水木へ
余韻が残る映画。
私が観に行った映画館は基本ガラ空きなので、話題のゲゲゲといえど10人いくか、いかないかくらいの観客数。
そしてその全員が、映画が終わってもすぐに席を立たなかった。私自身、終わったときはすぐに立てなかった。
圧巻された…という派手さではなく、ただ呆然としてしまった。
もしかするとみんなそうだったのかもしれない。
とにかく、誰もすぐに席を立たなかった。10人いくかいかないかの少人数とはいえ、すごいことだと思う。
本編の話。
映像は個性を出しすぎず、潔さを感じるほど万人が観やすいという印象。妖怪たちもオドロオドロしさよりキャッチーさが目立つ。子供も怖がらず見れる妖怪だと思う。(話の凄惨さは別として)
話自体の凄惨さや残虐さも映像と演出でかなり緩和してると思った。
ストーリーはシンプルだし飽きない。ただ説明シーンが少ないため、キャラクターの強さや背景がよくわからず、結果的にご都合主義にみえるところもあった。とはいえ考察できる方や、モチーフ・背景を知ってる方にはご都合主義ではなくスマートな進み方なのかもしれない。そこらへんは妖怪にも鬼太郎にも物語のセオリーにも詳しくない私にはわからなかった。
終盤の水木が、泣きながら沙代に謝るシーンは何に対しての謝罪だったのだろう。
鑑賞中は沙代の思いをバカにして真面目に受け取らず、利用しようとしたことへの謝罪かと思った。
しかし鑑賞後、あまりにもうまく行き過ぎる展開について考えた時、水木は何に対して沙代に謝ったのか?という疑問がでてきた。
沙代が暴走する最後のトリガーは水木のセリフだった。
「お前らのせいで(沙代さんは)妖怪に憑かれた」(要約)という水木のセリフ。
知られたくなかった自分を、水木に知られていたという絶望?をトリガーに暴走した沙代は、水木とゲゲ郎の敵を一掃。そして自身も死ぬ。
これは、水木が考えたシナリオだったのではないだろうか。沙代を最後まで利用するシナリオ。だからあの時泣きながら謝ったのか?と思えてきた。
もしそうなら、というかそうですよね?考えすぎか?でも、さすがにそうじゃないと水木が無謀すぎるしご都合主義すぎる。いや、まあ知らんけど。
それはそれとして、沙代の搾取され続けた人生はあまりにも…。村に囲われ、尊厳を踏みにじられ、なにもできない沙代には、東京からきた水木がさぞかし魅力的に映っただろう。運命の人だという極端な発想になるのも、あの状況下なら理解できる。むしろわかりやすく狂ってない沙代はかなり強い人間だったと思う。
個人的にはゲゲ郎の奥様が、沙代との比較対象に見えた。2人は同じく搾取された側でありながらも明確に違う。
奥様にはゲゲ郎との絆という確かな愛があったし、鬼太郎という愛をのこすこともできた。
対して沙代は、利用価値のある物として扱われるか、同情や哀れみを受けるかのみ。そして愛どころか、亡骸すら残らない。ただ、ときちゃんだけは例外で純粋に沙代を慕っていたように見えた。
でも、地獄からの希望に見えた憧れの人からも利用され、あげく憐れまれるというのは、従弟との絆すら断ち切るほどの絶望だろう。そんなの大人だって耐えきれない。
沙代が「東京もここと同じだと知っている」と言ったのは、水木を通して見えたものだったと思う。
かける言葉がない。
最初の水木の回想で兵士たちがバタバタと死んでいくシーンを観て、なんて無意味な死なんだろうと。兵士たちは何を言われたら救われるのだろう、という気持ちになった。なにもわからない。でも、そのシーンだけで作品への信頼度がものすごく上がったし、実際に最後まで手に汗握りながら観れた。
すごい映画でした。
もう一回観たい。
M眠打破で働ける
ギャップにやられました
噂通り、面白かった。以下、難点
主人公のトラウマの重厚感やサンスペンス調の展開の面白さは他の方の言うとおり、最後まで惹き込まれた。
1日経って、ん〜?ってところが出てきたので、メモっとく。(重箱の隅)
リアルと虚構のバランスも良かったと思えたが、各キャラの強さの格付けが、チグハグ。
ラスボス爺さん>狂骨操り孫娘>陰陽師>ゲゲ郎>会社員(人間)
シンプルに上記だと思うのだが、ラスボスは人間に簡単に武具を壊され、あっけなくやられる。途中の、狂骨孫娘vs陰陽師も同様な幕切れだった。(術対術のあとのブスリ)また、あれだけの妖術を使えるのだったら、爺さんvs孫娘どっちが強いのか?
確か、陰陽師も孫娘も爺さんも似たようなガイコツの意匠の妖術のため、もうちょっとデザインが違えば、良かったかな〜。
それと群像劇あるあるだけど同族で似たような名前が分かりづらかった。
と、孫娘だけど、会社員に連れられ逃げたいっての、惚れてる描写が再三描かれていたが無理を感じた。それはそれで利己的な印象が拭えなかった。
金田一耕助が出て来るかと思った
水木しげるが、戦中・戦後に見た世界なのでしょうか。
予備知識なしでも楽しめる映画
鬼太郎世代ではなく、なんとなーく目玉親父は死体から落ちてきた目玉…というのは知っていたのでそこへどう繋がるのかが凄く気になって観賞。
エンドロールで漫画として一コマずつ描かれているのが何か新鮮でとても良かった。気になっていた部分もそこで分かったし。
それまでの本編も面白かったけど、何となーく誰が悪いのかが分かってしまうような作り方。わざとなのかな?
今の日本の状況を鬼太郎が伝えるところは皮肉ってて良かった。
会社の同僚に『みんな何回も観に行ってるくらい面白い!』と聞いてたので、期待値が上がりまくってしまっていたので逆に『何回も観に行くほどか?』と思ってしまい星は一つ減で。
何も聞いてなく観に行ってたら星4.5だったかな?
大人向けなのか子ども向けなのかよく分からなかった
序盤〜中盤は大人向け。
村の因習、殺人事件の謎、立ち入ってはいけない島…
謎の薬「M」はなんなのか?ドキドキ。
村社会を描いた作品は何度か触れているので、あの少女はきっと村の因習で爺さんとの子作りを強制されてるんだろう…というのは予想がついた。
殺人犯はオーソドックスにこの少女か?それともまだ見えてない村の秘密があるのか?
さて、ここからこの少女をしがないサラリーマンがどう救うのか?展開に期待した。
そんな期待があったが、後半の回収は急に雑。
想いを寄せた水木に事実を知られた時の少女の絶望には同情するが、そこまで彼女の苦しみを描きながら、よく分からない陰陽師に刺されて終わり。
ラスボス的な爺さんはあまりに分かりやすい悪役キャラ。
急に子ども向けにしてきた?これまでの大人向けな世界観から急に小学校低学年向けの、あまりにわざとらしい悪役キャラとのバトルになって困惑した。
逃げ切った水木が記憶喪失になっているのもがっかり。
そこで経験して変化した水木の想いは何だったのか?水木に想いを寄せた少女のことは?相棒との絆は?
エンドロール後に少し思い出したようなシーンがあるが、記憶喪失エンドを挟んだのには裏切られたようながっかり感はあった。
「テンポ感が良くて、退屈しない、面白い映画」と知人は評価していたので、普段映画が長くて苦痛な人には良いのかもしれない。
自分は後半ももっと丁寧に描いて欲しかったかな……
(^-^)v すごい作品、上映期間延長でしょ、コレ。
『犬神家の一族』などの角川映画を彷彿させ脚本のしっかりした見応えたっぷりの映画でした。11月からやっていたんですね。イヤーーー、早く観れば良かった。名作。
辻褄が合わないよくある安いアニメとは違って煉にねった脚本なのでとても見やすく見入ってしまった。当主があんな可愛い子を手込めにしているなんて、、、、。幽霊族がカブトガニみたいに血を取られているなんて、、、、。まさかお前らが犯人だなんて、、、、。
ちょっと意外でしたわ。
そしてとても絵がきれい。ジブリとか新海監督のとは違う味わいがある絵だったかなぁ?
映画館席が半分埋まってました。上映期間延長を進言します。
大人向け鬼太郎誕生秘話
好きな要素しかなかった
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