プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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展開が良くも悪くも裏切られていって飽きない。見た後男性蔑視に偏りそ...
展開が良くも悪くも裏切られていって飽きない。見た後男性蔑視に偏りそうになるから気をつけようと思う。
女性監督だから、かな、なんて書くと顰蹙を買うかも
知れませんが、この映画がアカデミー最優秀脚本賞というのに驚きます。
まず、酔った振りして、言い寄って来る男どもにお仕置き?お説教?するというのは、無理でしょう。
相手が寄っていたとしても、男と女、それに、相手の家に行くんだから、武器持ってるかも知れないし、主人公かわ、余程の戦闘能力が超能力がないかぎり、少なくとも、頭の良い人がやってるとは思えません。
それに、手帳に何十、何百と戦果をメモってましたが、そんなにやってたら、噂になるし、逆にはめられたりするんでは。
ネタバレしないように書きたいので途中は端折りますが、最後のどんでん返し?も、この作品が初めてでもないし、、、
主人公はそれなりに良かったけど、脚本賞ってほどではないかなっていうのが率直な感想です。
ということで、普通よりちょっと良いくらいの星3つにしておきます。
プロミシング・ヤング・ウーマン
なんでも同じ。いじめでも性被害でも。
加害者は覚えてないけど被害者って一生覚えてるんだよ。それこそ、絶対許さない。って感じで。
トラウマ抱えたら尚更だよ。
加害者は知らんところでへらへらしてるかもしれないけど、被害者やその家族、友人は悲しいし、悔しい。
映画を観てて世の中の不条理さとキャリーの執念深さにリアリティを感じました。
この映画は目を背けてはいけない。
とても身近な映画です。
ぜひカップルとかで観て欲しい。
おすすめです。
※批評には個人の価値が含まれていますのでご了承ください。
※不快な表現があったらごめんなさい。
ガーリーで毒可愛い主人公のお洒落映画なのにストーリーが完璧!
2021年で観た映画の中で1番良かったかもしれない!
観る前は、ファンキーな姉ちゃんが男を蹴散らしまくる復讐劇かな?可愛い毒っ気な雰囲気だし観たい〜!くらいな気持ちでしたが、観た後の印象は全然違う!
違う映画を例えに出すのは好きじゃないのですが、2019年公開の映画「ジョーカー」の女性バージョンと説明するとネタバレなくどんなジャンルか伝えられるの…かな?
復讐やレイプ性犯罪、性差別と言った重いテーマの映画とは思えないようなポップで明るい音楽と可愛らしい衣装やセットが美しいです。
主人公のキャシーがとにかくガーリーで可愛い…!
復讐で得るものは有るのか?
救えるものはあるのか?
と、とても考えさせられる切なく悲しいテーマですが最後の最後まで美しく可愛らしい映像と音楽だけでなくストーリーも抜かりなく芸術的。
何を言ってもネタバレになりそうなくらい良かったです。
フェミニズムが強い映画なので好き嫌いが分かれそうなのが残念…。
フェミニズム
男性に対して嫌悪感を抱く過去をもった主人公の復讐劇だが、単純に言えば、フェミニズム作品と言えよう。酔っていて勢いで、みたいな男性の欲の満たし方を痛烈に批判したブラックコメディーか。
酔ったふりして、男性の本能を引っ張り出し、最後は一刀するというのは、面白い発想だし、今作がブラックコメディーたる所以だが、ちょっとハニートラップっぽくて、冷静に考えると女性は凄く怖いなあと思った。まあ女性からすれば、欲を満たそうとする男性が怖いのでしょうが。
こういった映画って、観る人によってとらえ方がちょっと違いそうですね。
私もあまりフェミニズム論には日ごろからちょっと触れたくない傾向がある。
本当、理性だけはいつでも保っているしかないですよ、男性は。
この手の映画を手放しで褒めると、男性の本能がある限り、この世に平等はない、男性はいらない、と言ったちょっと選民思想になりそうで、難しい。
余談だが、ラストシーンでナース風に変身したのだが、ちょっとハーレイクインぽくて、この辺はアメリカンコメディーっぽいなあと思った。
毒を以て毒を制すとはまさにこのこと
公開まで全然チェックできてなくて、Twitter上の評判に期待して観に行った映画。期待通りの映画だった。ラストにガツンとやられた。
大切な友を汚され、失ったキャシーが復讐に身を捧げ、
友を汚した者たちへと近づいていく様はおどろおどろしい。
表面上は激しい怒りに囚われていないように見えるから怖い、本当に怖い。
復讐の内容も精神抉ってくる感じがまさに「目には目を、歯には歯を」
復讐することだけが生きる目的のようになってしまっているキャシーを観て、
私はかわいそうだと思ってしまったけど、
キャシーに言わせれば「大きなお世話、あんたの知ったことじゃない」と。
起承転結が上手い時間配分で流れていって、息を呑む結末にガツンとやられた。
エンドロールの間、なんとも表現しがたい粘着質でグルグルととぐろ巻くような感覚になっていた。
たぶんこの結末は観る人によってだいぶ感じ方が変わってくると思う。
それまでの人生やそれによって築き上げられた価値観などで全く異なった感想になるはず。
それがこの映画が話題になっている理由の1つなのではないかな。
脚本秀逸!迷っている方は見て損なし。
ポスターはB級ホラーみたいで「サイコ美女がバカ男共を次々と惨殺するんだろうな〜」と言うノリで観たら、良い意味で期待を裏切られまくり。久々の拾い物、予備知識ゼロで観て大正解の秀作です。
決してハッピーエンドではないけれど、主人公・キャシーのやり遂げた感は爽快。これ以上はないという形で復讐を完遂させます。
終盤近くである人物を許したのが腑に落ちなかったけれど、あえて使える駒として残して置いたんですね。
一見イノセントな彼氏もやっぱりクズ男だったのはかなり残念ですが、あそこで一気にキャシーに感情移入できます。中盤のバカップルぶりから、嫌な予感はしていたのですが。「何もしなかった」事の罪深さに気づかない男。他の方も書かれていましたが、30年も経つのに「告発の行方」の頃と何も変わっていない。怒りより物悲しい思いが湧き上がって来ます。
メンズデーという事で男性の一人客もたくさん居ましたが、どんな感想を持たれたのか訊いてみたい。
事件の関係者達の身勝手さが暴かれれば暴かれるほど、キャシーのニーナへの純粋な愛が浮き彫りになってきて、ペンダントのアップには胸が締め付けられました。しかし、そんなセンチメンタルな気分を吹き飛ばすエンディングには脱帽‼︎「何でⅣじゃないの?」と思っていた自分の鈍さに苦笑いです。
キャシーの両親は、どこか「時計仕掛けのオレンジ」のアレックスの両親を思わせる。父親は幾分マシですが、母親の態度やインテリアの趣味などは圧迫感が凄くて、正直作中で一番怖く気持ち悪かった。これも、ニーナだけがキャシーの心の拠り所だったことを示す描写なんだろか。
とにかく脚本が秀逸。後で知ったのですが、アカデミー脚本賞受賞も納得です。迷っている方はぜひご鑑賞を!
こんなに面白いと思うことに罪悪感を覚えたことはない
映画としてほんとに面白いけど、題材が全く面白くなく、不快なだけに素直に楽しめないというか、楽しんでいいのかという気持ち
になる。始まってから終わるまできっちり回収して、間違いなく傑作。なのに心のざわつきが収まらない。 絶対に一人で見てください。
年率4.5~17.8%
中々のホラー。主人公の女はサイコパス。日々恨みを消化しているよう。
加害側・被害側、同時に両方の立場で見ることのできる作品。
年齢設定がやや苦しいが、そこに目をつむれば良作であろう。
良い点
・心理掌握術
・脚本
悪い点
・ローマ数字の1がアイとややこしい
・ヤング?(ちなみに日本の平均年齢は48歳。48歳以下はヤングと言えうる)
その他点
・ややクルエラ
この不思議な感覚、快感でもなく、嫌悪でもなく...
彼女はなぜ、医学生という輝かしい大学時代を中退してあきらめ、バイトをしながら暮らし、夜な夜な酒場でへべれけに酔ったふりをして彼女の体を求めて寄ってくる男たちを懲らしめているのか?
この映画の主題はすべてここにある。そして俺たちは、その主題を追体験していく。
「有望な若い女性」なんという皮肉なタイトルか。「有望な若い男性」に対して彼女たちはいかに細い糸の上を渡らせられているのか。医学生という成功間違いないルートの上に乗ったかと思える境遇であっても、容易に陥るこんな落とし穴。非がなくても追い込まれる男女差、そして資本差。どんなところにもある性差別。
静かな厭世的な日常と劇的な夜の世界のリフレイン、そして意外なエンディングまで、観ていてなんだか不思議な気持ちになることかけあいなので、是非あなたも本作にダイブしてみてください。
おまけ
途中から章立てになり、「Ⅲ」と表示される。あれ、いつから章立てになったんだろうと思っていると、次は「IIII」に。「IV」じゃないんだ、と思っていると、最終章は「IIII」に横線。最初の手帳に記録していたシーンを思い出して、「最後の仕事が終わった」という意味だったんだ、と腑に落ちる、という仕組みは面白かったです。
エンタメにする必要があるか?
性暴力の被害者の人生が如何に破壊され、加害行為が如何にうやむやにされてしまうのか鋭いタッチで描写され、前半はよくできた映画だと思いましたが、後半は観客をカタルシスに導くためのハリウッド予定調和のストーリーになってしまい、残念でした。主人公の末路を理由に後味の悪さをコメントされている方もいらっしゃるようですが、私は逆の印象を受けました。このようなテーマの映画に現実離れしたストーリー展開は必要ですか? むしろ生ぬるいと感じました。
パーフェクトじゃないアンバランスさが魅力
「酔っていたから」「ガキだったから」
とかの言い訳、反吐がでるわ。
「傍観者」という逃げ道は、現実世界でも卑怯者の常套句。
こんな輩は、成敗してくれる!という気持ちは、痛いほど解るのですが…。
キャシーの正義への執着と制裁の仕方、怖さと滑稽さが入り交じっていて、
監督のコメントに
「ふと笑ってから、笑うところじゃなかった気がして笑いを引っ込める」
まさにそうで、
「あっ、笑っちゃった…」って、周りを伺う部分が多々ありました。
そんなパーフェクトじゃない彼女のアンバランスさが、とても魅力なのです。
決して、女の代表とかでもないし、
ニーナとの前途有望な未来を奪われたことが、大きな闇となって彼女を包んでしまった感。
キャシーは、ニーナにちょい依存気味だったのかな…。
しかし、この復讐劇のラストは称賛すべきなのか?!
この犠牲があっての復讐の幕に、何とも言えないモヤモヤが残りました。
彼女が描く最終的なハッピーエンドは、どんなだったんだろうなぁ…。
そこはそれとして、
映画としての題材、脚本、衣装、音楽、ポップさとダークさ、全てがセンス良く、記憶に残る作品でした。
「ゾッ」とするくらい面白かった
チラシにも書いてある通り、痛快復讐エンターテインメントでした。
正直、主役を演じたキャリー・マリガンの年齢設定には無理があるかなと思いましたが、序盤からの無敵さは充分楽しめました。
まるで”ハーレイ・クイン”のようなルックでの登場シーンは、制作陣にマーゴットロビーがいるのを考えるとうなずけます。
男たちを騙しながら誘い、打ちのめす展開に共感できないという感想もあるようですが、それだけ「やり場のない怒り」があるということだと思います。
僕は共感できました。
制作陣の多くを女性で固めながら、社会派的表現ではなく、エンタメ的表で”この”テーマを描き切ることの意味は大きいと感じました。
アカデミー賞の脚本賞を受賞とのことで影響を受けているかもしれませんが、本当に最後の最後まで良くできた作品です。
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