プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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スーパーフリー
評判が良い映画だったため、ずっと観たかったが、やっと配信で観た。
プロミシングって「期待された」という意味だが、女性(woman)には使わない形容詞らしい。アメリカでも、そうなんだ。
何を書いてもネタバレになりそうなので、これ以上は書けない。
自分も医学部出身だが、映画のような状況は無かった。医学部だからという偏見が無い事を祈る。
人生のための復讐か、復讐のための人生か... 崇拝対象を亡くした女性が仕掛けた恐怖の世直し!!
最愛の親友を男たちに弄ばれて失ったことでキャリアを捨てて無為に生きてきたアラサー女子が全身全霊を掛けて挑む復讐劇。そんな彼女を目の当たりにして”大人になれていない”と断ずるのは容易いでしょうが、"歳を重ねる毎に他人の痛みに対して無関心になることが真っ当な人間の心理なのか?"と観ている側に突きつけてくるような社会派作品です。
出てくる男性陣が皆んな卑俗で観ていて辛いですが、女性からの警鐘として観るべき作品なり...。
I can’t sleep
主人公が30歳にしては老けてるなあ、そんなに魅力があるか?とか言ったらルッキズムがどうとか言われるのかも知れないが、目からの情報としてどうしても気になる。お話はある女性の友人を死に至らしめた人々への復讐劇。かなり激しい。そこまでやる?一つ一つやる事が酷くて主人公に感情移入出来なかった。最後はそう終わるしかないかなあ。
展開全てが好みの映画
復習するのに何故30歳になってからなのか不思議やけど
でもこうなればいいのにってのを全てやってくれた映画で大満足!
マーゴット・ロビーっぽいなと思ってたら制作がそうなんやね
誰も救われない
でも救われる映画
だからこそ、のもうひとつの世界
酒に酔ってたので覚えていない。若気の至りで当時のことを忘れてしまった。
この男どものもっともらしい言い訳を、ものの見事に打ち破る主人公。
復讐はいいとはいえない。法律に則って行動しなければならない。
そんなのは先刻承知の世界。
レイプ事件における長期にわたる裁判では、傷ついた女性の気持ちは救われない。男どもが本当に悪いことをしたという自覚もいまひとつ見出せない。
だからこその、もうひとつの世界。
そういった世界だから、現実を超越した奇抜な色彩に違和感はない。
映画だから、だからこその世界を描くのだ。そこに女流監督エメラルド・フェネルのポリシーを感じる。
描き方は自由。現実離れした空間で、真実を絞り出したい。その思いが伝わってくる。
表向きはエリート医学生だからといって、男の部分では欲望のおもむくまま、酒の勢いで女性を傷つけた。その天罰は重すぎるのだ。
そこは譲れない。加害者と被害者という事実は変わらない。そして真実はひとつ。
本作を観て、同じレイプ事件の秀作で、ジュディ・フォスターが主演した『告発の行方』を思い出した。
本作のケリー・マリガンが、ジュディ・フォスターの思いを、新しい視点で代弁しているように見えた。
復讐!
大学生の時に友達を亡くしたキャシーが、友達を自殺に追い込んだ奴らに復讐する話。
自殺に追い込まれた事件の映像はないけれど、酷い話で,あんなことをされたら死にたくなるよなあ。当事者たちはもうすっかり忘れているような状態。とても腹立たしいのに、画像がポップだからかあまり重く感じない。
キャシーの服装もいつもポップでかわいい。家のインテリア等もとてもかわいい。パーティーに復讐に行く時のナース姿はとってもキュート😍まさかあんな結末とは思っていなかったが。
でも覚悟はしていたんでしょうね、結婚式にタイミングを,合わせてキチンと綿密に計画していたキャシー。さすがです。
ただ、復讐を終えて前向きに新しい人生を歩むポップなキャシーを見たかった気もします。
出てくる男みんなゴミ
ただ唯一の救いはずっとその事を後悔して慣れてない弁護士の男がいた事。
そいつが心の底から許して欲しいという気持ちを持っていて、キャシーからの手紙をちゃんと実行してくれた事。これがなければ無駄死だったと思う。
筋肉などいらない
派手なアクションのない(いらない)バイオレンスアクション映画だった。
段々とわかってくるストーリーと女の正体、男たちの醜さ、映っていないシーンにあるはずの残酷シーン(それを想像させる演出と役者たちの演技!)、2時間に詰まっていてこれはもう参りました。
派手な残酷シーンに慣れすぎた我々にも刺さりまくる。
ひとまず男は全員まじで最悪、と男の俺は思いました。
痛快な破滅の悲しみ
アメリカの文筆家レベッカ・ソルニットも『私が若かった頃は、名門大学のキャンパスで女性たちがレイプされていた』と書いていたが、本当にそのような事が頻繁に起きていたのだろうと想像できる。レイプ事件はありとあらゆる階層、コミュニティで起きていると思うが、一流大学で起きるときの特徴は、得てして集団であり、加害者は卒業後に高い地位に就き、あのときは子供だったと口を揃えて言い、かばい合うことが固い人脈となってしまうことだと思う。
そんな社会構造的な問題をはらむ重いテーマを、ポップな映像で痛快に描いているのが映画作品としての成功だろう。様々なテイストの衣装のビビッドな色彩が印象的でとてもかわいい。ダークヒロインの復讐劇と甘いラブストーリーが両立しているのが奇跡のようだ。あるいは破滅の美学ととらえることもできるかもしれない。深い悲しみがそこにあると思う。
自分と向き合って考えてみて
ポップなミュージックに始まり、主人公ジェシーはいつも可愛い服を着ているけど、内容はとてもシリアスな復讐ストーリー。
私もお酒飲んでよく記憶飛ばすほど泥酔するからすごく考えさせられた。
強要されたお酒で泥酔してレイプされても
次の日に「酔ってたんだから仕方ないでしょ」と言われてしまえば、それっきり。
でも被害者になったり、自分の愛してる人だったらどうする?と、問いかけられると「あの頃はガキだったから」で済まないよな。
この終わり方じゃないと、この映画を通して伝えたいメッセージを伝えることは出来なかったとおもう。
全てのサバイバーたち、生きててくれてありがとう
性被害を告発しても、誰もまともに取り合ってくれない。泣き寝入りする。被害者は口を閉じても、周りにいた人たちは彼女を「ヤられたコ」として見て、面白がる。傍観者たちは保身をする。
最悪で、生々しくて、救いのないプロットでした。
ニーナもキャシーも、素晴らしい女性(promissing young women)だったのにどうして幸せになれないの?
恐ろしい出来事をサバイブしたのにどうして更に耐えなくちゃいけないんだ。
復讐に未来はない
そもそも自分の身は自分で守るべき。
泥酔して記憶が曖昧になるまで飲むとか自分の部屋で1人ですべき。
大切な友人を想う気持ちはわかるが、自分の命まで無駄にするべきではない。
やり方が間違っている。
キャシーの壊れかけた心が痛々しいが、暗くはならず、カラフルで軽妙に...
キャシーの壊れかけた心が痛々しいが、暗くはならず、カラフルで軽妙に物語が進んでいく。
傷つける側と傷つく側、傍観者と当事者の感じ方の違いが大きく人生を分けてしまったが、ガキの頃(大学生にもなってガキ?)の悪ふざけで罪の意識から逃げるのはまさに男目線の倫理。
このまま無神経な男達が逃げおおせたら許さない!と思っていたら最後の逆転劇で気が晴れた。
ひと捻り、ふた捻りのある復讐ドラマ、意外性に加えて、いろいろな見方、感じ方が出来、キャリー・マリガンの見事な演技も光る面白い作品だった。
素晴らしかった。
とても面白かった。
この女性の目的はなんだ?
何がしたいんだ?
から始まって、
男ってクソだなと言う男をこき下ろした映画かと
思ったら、
復讐に燃えるレイプリベンジムービーで、
その都度雰囲気を変え、
観ててワクワクが止まらなかった。
ある時らラブコメっぽく、
ある時はピンクと水色が印象的で可愛いく、
復讐する時は恐ろしく、
色んな要素が詰まっててとても面白かった。
キャシーも無敵の強い女性と言うのではなく、
内心は力で劣る男を前にして震える様子、
怯えを隠す表情なんかもとても上手く描かれていて、
共感出来ました。
孤独に戦った悲しい女性ではなく、
ちゃんと友だちがいたと言うラストも良かったと
思います。
力では勝てない相手に立ち向かい
起きてしまったラストには
とても考えさせられる余韻が残りました。
面白いだけでは済まされない素晴らしい映画だったと
思います。
酒に酔ってたは言い訳にならねぇ
復讐劇としての爽快さをpopに描きながら、女性搾取的なノリに対して、とても鋭利なトゲでしっかりと心臓をズブズブ刺して来るえげつない作品
エンタメ要素を強くした版のスリービルボードっていう印象
作中の人物達が
過去の過ちを都合良く受け入れて"今は良い人間"であると自己を正当化する人間模様は、滑稽であると同時に、人として生きていく為に必要な処世術でもあるような…
そんな含みを感じました
全体を通して
生き方の選択肢をちゃんと主人公に与え、その上で選択した全ての行動に対して明快な宿命を提示する。
そんなフェアで筋の通った気持ち良さがある。
カッコいい映画だなと思います
しかし、胸をえぐるダメージは負う
所詮私も"悪意なき傍観者"として女性搾取のスパイラルの一端を担ってるのだと正面からぶん殴られたような気分になります笑
あとは
この映画を観て、ハライチ岩井先生がラジオで放った、刃物の様な一言を思い出しました。
「酒に酔ってれば何しても許される訳じゃねぇからな。そんなに言うんだったら、酒に酔った勢いでぶっ殺してやろうか」
酔ってたから〜
を言い訳にするのは二度とやめようと、改めて思わされました
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