プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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明るめに描いてる重い映画
男たち最低!周りの対応も最低!でもこれってどこかで見たり聞いたりした事なのでは?
下手したらここまでの事件じゃなくて、身近な何かで、映画に出てくる最低な周りの人たちに気がつかないうちになっているのでは?
見終わったあと全然スッキリしなくて重い気持ちになるんだけど、最後のトントンと進んでいく展開は上手い!
後味の悪さが良い!
親友が受けた性被害の復讐のために、将来を捨てて復讐にひた走る…
加害者の男たちの情け無い泣き顔・見苦しい言い訳の醜いことと言ったら…
(ほぼ巻き添えで)彼女のミニ復讐に合う男たちの気の毒なことと言ったら…苦笑
復讐劇と言えば、正義が悪を打ち負かす爽快感が醍醐味だけど、この作品ではそんな爽快な気分は味わえない。
ハッピーエンドでないのは間違いないがバッドエンドでもない、僅かに残る〝後味が悪さ〟が今作が評価を受ける理由なのだと思う。
キャリー
はシェイムのやさぐれ妹ですね。確かに脚本が良くできている。
今まで見てきた偏執狂主人公の中では群を抜いてまとも(笑)
キービジュアルで喰わず嫌いがあるかもですがアカデミーは伊達じゃないです。見たほうが良い映画です
世界中のバカ男ども、大学入る前に見るべし!
バブルの頃、日本の大学でも、全く同じバカ大生がいたんだよ!
いや、今も同じか?
悪 だよね。辛い映画です。
優秀な学生、青年は、許されるのか!
勉強ができる、成績がいいは、許されるのかい?
社会は、許さない!
キャシーが赤いピンヒールで向かった先には…
前途有望なキャシーと親友ニーナにおこった悲劇。
加害者は口を揃えて、若かったから、良くわからなかったから、どうする事もできなかったと言い訳を並べる。そして、加害者たちは無かった事として封印してしまう。
キャシーは、街で会う男たちに復讐をするようなサイコパス。必ず白のシャツで感情を消し狂気的でたる。しかし、昼の服は大人の女性のキャシーが少女の様なパステルカラーで小花柄やフルーツ柄の服をまとい、そして髪にはリボン。時間がニーナといた楽しかったあの少女時代で時が止まったままなのである。1人ずつ、1人ずつ追いつめていくキャシーが赤いピンヒールで向かう先は、最後の仕上げなのか…と思う色彩効果がピッタリハマる映画でした。
背負い続ける十字架のような映画
予想だにしなかった衝撃のラストが待ち受けている。最後に本当の復讐劇が完成する。
これだけ後に重く引きずる映画もなかなかない。
フェミニストでなくても、自分に身に覚えのない人も、世の男性は全員観た方がいい作品。
変わった作品ですね。
アカデミー脚本賞を受賞した本作なんですが、あんまり上映してるとこがないんですよね。で、公開から半月、やっと見る事が出来ました。
受賞は逃したけど作品賞や監督賞、主演女優賞何かにもノミネートされてました。
脚本賞を受賞しただけあって一筋縄では行かない変わったストーリーで、中々面白かったです。
アニメばかりじゃなくてこういった映画もヒットしてもらいたいものです。
最高の結婚式へ
夜な夜な酔ったふりをして男にお持ち帰りさせ、そんなクズ男たちに制裁を加えるキャシーの復讐劇。
彼女は何故男を誑かして復讐をするのか?
前途有望なはずの彼女の身に何が起きたのか?
バー→酔うふり→お持ち帰り→復讐のワンパターンで終わると思っていたら、ラストで思いっきりカウンターパンチを食らった。
正直、淡々と続く前半は退屈で、復讐モノにしては弱い印象。
ウトウトしてしまったこともあってなかなか設定が入ってこない。
でもそれが後の復讐へと活きてくるとは⁉︎
淡々としたプチ復讐が、ラストにかけて加速するテンポに上手い具合に効いてくる。
そして、あの展開はあまりにも呆気なくて、「まさかそのまま終わるってことはないよね」と思っていたらそのまま終わった。
そして、予想とは違う形での最後の復讐に嬉しくもあり悲しくもあり。
気持ち良いようで気持ち悪い、あのラストはなんと形容すれば良いか。
ただのフェミニズム映画で終わらせたくない。
ってかフェミニズム映画でも、復讐映画でもない気もする。
流石に自分はこんなじゃないと思いたいけど、現場に居合わせたら、気づけば傍観者になっているかもしれないし。
クズ男どもは口を開けば言い訳ばかり。
「あの時はガキだった…」
本当に男辞めたい。男女どうこうの問題ではないかもしれないのだけど。
キャリー・マリガンはおばさんにも少女にも見える年齢不詳さとなんとも言えない色気。
彼女の行き場のない叫びや苦しみが、あのナース姿に全て現れているような気がした。
またすごいもん観させてもらいました。
すごくいい
始まりから終わりまで、他ごとを考える隙もないくらいに観入ってしまった。久しぶりにいい映画だった。主人公のキャシーを演じたキャリーの演技が際立って上手いと思った。華麗なるギャツビーの時はとても可愛い女優さんだと思ったけれど、素晴らしい演技ができる女優さんだと思う。サスペンス好きな人にはかなりお勧めできる映画かな。ラストはあれでよかったのかな?悪かったのかな?もう一度確かめたくてじっくり観たいけれど、近くの映画館は上映が終わってしまうので、DVDで見直したい。
なぜアカデミー賞取れなかったのかと思うほど感動した。セリフがいい...
なぜアカデミー賞取れなかったのかと思うほど感動した。セリフがいいし、脚本賞は納得。映像、衣装、音楽もいい。主演が最高。もともとファンだったから彼女を見に来た。
人生を変えて恋人とサイコーの時間を過ごす中に現れた映像のトラウマ。すごいトラウマを描いている。ノマドランドなんかぶっ飛ばすくらいの力、フラフラになって女が立ち上がってる話なのに。十七歳が評価されるヨーロッパと、これが評価できないアメリカの差だ。
死んだ後、男たちを震え上がらせるのもサイコー。
彼女を殺した男たちが処理し抹殺する場面でロマンチックな音楽が流れるところがすごい。男性の幻想で世界を覆う物語性。
彼女は、強くもないのに、正気だったと見せるだけで男たちが萎えるという設定が面白い。
酒に入れるドラッグの話も、医学部の話も、過去なら許されたとされる話も、男の未来を奪うなという話も、トレンディなのに。
胸糞でも痛快でもない
過去の出来事に縛られていた女性が過去に折り合いをつけ幸せを掴もうとしたが掴めず幸せを諦めた話で不運で悲しい話だと感じた。
良い作品だし見て良かったとは思うが傑作とまではいかないかな。
意図的に現在の主人公の視点のみで描かれているので主人公の行動や言動から過去を推察するしかなく一歩引いた視点で見ることになってい感情移入があまり出来なかったし、驚きがあったのは冒頭部分位で後半は予想内の展開で少しだけ退屈だった。
最初から最後までずっと釘付け
始まりで一気に引き込まれて、その後中だるみもなく、ずっと面白い!
キャシーがなぜそうなったのか、段々とわかっていくストーリーもいいですね。
伏線回収が見てて気持ちいいですね。
この後どうなるの!?と目が離せなかったです。
本当によくできてる良い作品です!
ものかなしい
町山智浩が「この作品はコメディです」って得意げに言う作品はコメディではない。
この作品も得意げにコメディだと言い切っていた。
ブラックウィドウもコメディだと言い切っていた。
違うじゃん。
もの悲しい。
最後までハラハラさせられた。
みなさんが語るメンタルな部分は割愛して。
衣装が可愛らしかった。
曲が印象的だった。
『若気の至り』を吹聴する態度は今すぐゴミ箱に捨てろ、と痛感させられる一作。
クライマックスにさしかかったところで、ある曲が本作独自のアレンジで流れていることに気がつき、なかなか上手い選曲だな、と思った直後、そこには「お前にとっても他人事じゃないんだぞ」というメッセージが込められているのでは、と気づいて、ぞっとしてしまいました。
表題の「若く、将来を嘱望される女性」は、たしかにかつてのキャシーを言い表しているのですが、一方で、一体誰が誰に対してこの言葉を発しているのか、ということに思い至ると、この語に込められた皮肉、陰鬱さがずっしりと肩にのしかかってきます。前述の楽曲や表題をはじめとして、本作では全編にわたって様々な要素に複数の意味が込められているため、容易にテーマの全体像をうかがい知ることができない作りになっています。しかしながら、物語の筋は決して難解ではなく、むしろキャシーの復讐譚としての筋立ては非常に分かりやすく整理されています。このように十分に練り上げられた脚本を執筆しただけでなく、自ら監督も務めたフェネル監督は、本作が長編映画デビューとのこと。その才能には驚かされます。
ラストの展開は見事のひとことなのですが、他方でここまでしないと「彼ら」を法的に裁くことが難しいという実情も反映していると言えます。そのためやはり単に「面白い映画だった」と手放しで称賛できない、してはいけない、作品だと感じました。
とびきり痛快でスリリングな中毒性の高いエンターテイメント
ビジネスマンがアフター5を謳歌している深夜のクラブ。
店内のどでかいソファーに泥酔してだらしなく座りこむ一人の女に男たちの好奇の目が注がれる。
ある男が介抱するフリして言葉巧みに女を店から連れ出す。
タクシーに乗った女は結局男の自宅へ"お持ち帰り"されるのだが、ベッドに横たわった女に乗っかかり、行為を始めようとした男に向かって、女は凍りつくような冷静な声で問い正す。
「あんた、何してんのよ」
実はシラフだった女がムクっと起き上がった瞬間、男の目は点になり、簡単に抱けると思っていた浅はかな自分を後悔することになるー。
彼女の名はキャシーことカサンドラ。
かつて優秀な医大生だった彼女は、ある出来事をきっかけに医大を中退し、アラサーを迎えた今では身勝手な態度でまともな接客もしないくせに小さなコーヒーショップで働いている。結婚する気もなく未だ実家暮らしで両親を心配させているが、そんな彼女は夜な夜な衣装を着替えてクラブやバーに出かけ、下心に任せて誘ってくる男たちに制裁を加えているのだったー。
自らも女優で脚本家、小説家でもあるエメラルド・フェネルが監督した衝撃のデビュー作。
彼女が生み出した独創的でセンセーショナルな物語は、アカデミー賞で監督賞こそ逃したもののオリジナル脚本賞を受賞。このタイトル同様に彼女こそ「Promising Young Woman(将来を約束された有望な若き女性)」であることを世界に証明した。
この脚本のもとに集まった女性は他にもいる。
製作に加わったのは、ハリウッドで今や推しも推されぬ人気女優となったマーゴット・ロビー。
そして「この役を自分以外が演じると思うと不安と怒りが込み上げた」とまで言い切り、主人公のキャシー役を二つ返事で快諾したキャリー・マリガンだ。
キャリー・マリガンはこれまで個人的にはそんなに好きな女優さんではなかったが、大胆で知的でどこかイカれてて何故か愛らしくもあるキャシーを見事に演じ、私の中でも好感度が爆上がりした。
これはキャシーによる男たちへの復讐劇だが、銃をぶっ放したり、「キル・ビル」さながら切った貼ったの暴力描写などは一切なく、シリアスなテーマではあるものの、ビジュアルがとにかくポップでガーリーだし、ロマンティックコメディの要素も含んでいる。
しかしどこか全盛期のタランティーノ作品を想起させる部分がある。言うなれば非バイオレンスで無駄話を省いた可愛い女版タランティーノか?
予測不能で巧みな伏線回収も気持ち良いストーリーと場面展開に加え、オープニングのフレッチャーからブリトニー、ラストのジュース・ニュートン「夜明けの天使」まで、女性らしくてカッコいい音楽が見事にマッチして胸躍らされるからだろうか。
女性の地位向上、性差別反対といった上っ面の正義の裏に歴々と停滞し続ける、男側にとって都合のいい方便と許容。その罪の重さを性犯罪のみならず、その周辺にいる心優しき傍観者たちにも突きつける。
あ、もしかして俺も復讐の対象なのか?と、自らの人生に自問自答してしまう。
「男ってそういう生き物だから」
「食べられちゃう女側にも非はある」
「酔っ払ってたからどうかしてた」
「女の方も誘ってた」
「自分は何もしてない、見てただけ」
「自分は悪い人間じゃない」
無責任に並べられる常套句に中指を立てる復讐の天使は、無力な普通の女であるがゆえ、皮肉にも女の武器を最大限利用して、静かに男たちの股間を縮み上がらせていく。
終盤に迎えるクレイジーナース怒涛の逆襲から先はネタバレ絶対禁止の破壊力。
鬱々とした緊急事態宣言下に登場した、とびきり痛快でスリリングな中毒性の高いエンターテイメント。これはマジで面白い。
もうダメだ、書いてるうちにまた観たくなった。
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