「マーベル映画の暴力を観た。今回もネタバレ厳禁!」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ヨヨ23さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5マーベル映画の暴力を観た。今回もネタバレ厳禁!

2022年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今作のスパイダーマンはマルチバース展開。
PVにあるように、スパイダーマンシリーズの歴代ヴィラン達が登場してわちゃわちゃする映画ですが……
こんなマルチバース展開、マーベル映画しかできねーよ!と思わず叫んでしまいそうな映画でした。

前作のミステリオも大概ネタバレ厳禁でしたが、今作はそれ以上にネタバレ厳禁です。
観るかどうか悩んでいる人の為に深くは言いません。PV見て思考を止め、脳死状態で映画館に行きましょう。
びっくりします。

トムホーのスパイダーマンしか見ていない人は、過去作の無印スパイダーマン1,2,3、アメイジングスパイダーマン1,2を観てヴィラン達を予習しておきましょう。というか必須!
今作登場のヴィラン達は過去作において死亡してしまったキャラクター達ですが、彼らの「治療」、過去作の「救済」が今作の冒険です。

自分は無印スパイダーマン1とアメイジングスパイダーマン1,2しか見ていなかったので激しく後悔しました……それでも最高の映画体験だったんですけれども!
めんどくさかったとしても過去作を補間してから観に行った方が驚きも100倍くらい違うと思います。

アベンジャーズからのスパイダーマンシリーズは、勧善懲悪よりも毎回主人公ピーターの成長に焦点を当てられていますが、今作はプラスして「作品を大事にする」というリスペクト性も含まれており、観ていてとても気持ちが良いです。
このあたりのリスペクト性というのは過去作を踏襲しているシリーズ映画なので、今作で得られる映画体験は単発の作品ではまず不可能。
そしてターミネーターやマトリックスなどのシリーズ作品にはできなくて、マルチバース展開が許されたマーベルスパイダーマンだからこそ成し遂げられた偉業だと思っています。
メタの水平線すれすれを飛行している気もしますが、登場人物たちにメタな発言は無かったのでマルチバースの映画に収まっていると言えるでしょう。

唯一の減点ポイントとしては、アメイジングスパイダーマンから登場のエレクトリックのマックスが別人だった(過去作とは別の役者さんだった?)こと。
配役の都合などもあるのでしょうし、ストーリー進行上大きな問題はありませんでしたが……
アイアンマン1,2のローディくらいの違いはあったので、過去作を知っている自分としては違和感が結構ありました。
そこだけが残念ポイントです。でもそこだけ。

長々と書いてしまいましたが、この映画を観て言いたいことは2つ。
1つは最高だった!という感想。
そしてもう一つ……

……今作で一番やらかしているのって、ピーターにロクな説明をしないままに忘却の魔術を使おうとした、Dr.ストレンジじゃね?

ヨヨ23