ひらいてのレビュー・感想・評価
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「私をくいとめて」「勝手にふるえてろ」に比べると小粒感
綿矢りさの小説の映画化といえば、近年では大九明子監督による松岡茉優主演作「勝手にふるえてろ」(17)、のん主演作「私をくいとめて」(20)が記憶に新しい。一方この「ひらいて」は、監督が長編商業映画デビューとなる首藤凜、主演が現在20歳の山田杏奈。単純比較するのは気の毒にも思うが、作品のスケール感(製作費の差ももちろんあるだろう)、演出力、演技のインパクトなどで、先述の2作より小粒な印象だった。
話の筋は、積極的なタイプの女子高生・愛がおとなしい男子の“たとえ”に恋心を抱くが、たとえが手紙のやり取りで病弱な美雪とプラトニックな交際をしていることを知り、美雪に同性愛的なアプローチを仕掛けていく、というもの。片想いをこじらせた挙句の変則的な三角関係の行方はそれなりに興味をそそるものの、そもそも現実味の薄い話であり、演技も演出もそれを丁寧にトレースしたレベルにとどまっていて、作品世界に力づくで引き込むような強度を獲得するには至らなかった。
山田杏奈については、スプラッターホラーの「ミスミソウ」で映画初主演を飾り、本作でも下着姿になるなど、若手女優の中でもかなり意欲的に多様なジャンルや思い切った演技に取り組んできたと評価している。今年公開の映画には5作に出演(うち2作で主演)する売れっ子でもあり、さらなる飛躍を期待したいところだ。
ひりひり
二人乗り、深夜の学校に侵入、もう戻ることのない高校時代。
みていてなんだか、ふわふわ、時にひやひやした。
日常に溶け込んでいるようなカメラワークがエモくてとてもいい
山田安奈ちゃん演じる予想外な行動を起こす気の強い破天荒な女の子が魅力的。
相手の気持ちをコントロールしてたとえ君を自分のものにしようとする、手段を選ばない、木村は怖い女すぎる。
好きな人の好きな人は(美雪)木村とは対照的で、おとなしくて気が弱そう。その時点で、もう、たとえ君のタイプではないということがわかる。
カラオケの木村のこなれ感、と、家族以外とカラオケに来たことがないそわそわ慣れていない感じの美雪の対比がすごくてふたりの演技力の高さを感じた。
ふたりの間に首を突っ込んできてわかったことは、相手を思い通りに動かそうとする自分と違って、お互い相手のために行動している、相手の気持ちを尊重しすぎているくらいにしている、ふたり。ふたりの邪魔ばかりしていた木村だったけど、あの場にいたからふたりは木村の破天荒さに救われたし、見てるこちら側もスカッとした
最後の手紙。美雪人生何周してるんだレベルにいい子すぎて、自分勝手な自分を心から受け止めて、ひどいことをされてとしても
「一瞬でも心を開いてくれたんだとしたら、私はそれを忘れることができません」
この言葉で、木村は心が突き動かされて居ても立っても居られず教室を飛び出す。それが恋心か人間としての好きなのかはわからないけど、心を開いてくれた、こと自体が素敵なことだと思った。
木村は、どこか人を見下していて、プライドが高い、だからかっこつけの殻で自分を守って、人に心を開けないんだと思う。そんな木村は友達には囲まれてはいたけど、どこか人と人の間に、壁みたいなものを感じた。
木村の奥底の部分は共感ができる、大切な人を作るためには心を開くことだ。
誰と出会うかで、人の感性や価値観は変わることもあるし、誰か一人でも自分の心を開ける人に出会えたらいいなと思える映画だった。
はた迷惑な女の子、だけど謎のパワーがある
暴力的で自分勝手で我慢知らず。相手の気持ちも事情も考えず、常識も良識も道徳も倫理も無視して、ただ自分の欲しいものを手に入れるために猪突猛進する。あまりに危ういし、はた迷惑。
でもそのあまりに欲望に忠実な姿に、ハラハラ、ときにイライラさせられながらも、いつの間にか引き込まれてしまいました。
しかしまあほんとになんて破滅的で刹那的な少女なのか。将来とんでもない事件を起こしてしまいそうな…なんてうっすら思いつつ。
あとキャスティングが素晴らしいですね。美雪役の女の子がとても透明感があり、まさに薄幸の少女という感じで、自然体の演技、なんともいえない魅力がありました。失礼ながら初見の女優さんでしたが、今後お名前を拝見したら絶対に鑑賞したいと思います。
そして山田杏奈さん、あんなに可愛いくてお目々きゅるきゅるってお顔なのに、本作ではなんともいえない仄暗い目をしていて、表情もどこか怖い、得体の知れない感じがして。さすがです。
ちょっとよくわからない。 プラトニックな恋愛を汚してやろうとかそん...
ちょっとよくわからない。
プラトニックな恋愛を汚してやろうとかそんな感じ?
最後のは何?
急に教室飛び出していって周りの注目浴びながらわざわざ言うようなこと?
ただの恋敵だった美雪に対して何らかの感情が芽生えていくのはわかるんだけど、うーん、なんだろう。
誰かを好きとか嫌いとかでこんなにメンタル揺れることがそもそも理解できない。
☆☆☆ 全く何の情報も無く、ただ単に時間的に都合の良いこの作品を本...
☆☆☆
全く何の情報も無く、ただ単に時間的に都合の良いこの作品を本日の1本目に選ぶ。
いきなり女の子2人がキスをする展開に…
「おおおおおおおお〜!そ、そ、そ、そ、そうゆう映画なのか〜!久しく無かったじゃあないか。」
「よしつ!バッチこ〜い!おじさん望むところだ」(^o^)/
暫くすると、、、
「な、な、な、な、何と…両刀だったのかこの子は〜」( ´Д`)
…でもちょっとめんどくさくて、苛々させられる子でもあるなあ〜、、、と。
さあ!そろそろ何かエロが起きませんかねえ〜
お〜っと〜?来たかコレ!百合来たか、百合〜!
♬ かっ飛ばせ〜!エ〜ロ!制服脱がせ〜!
ヨシ、ヨシ、ヨシ、このままだこのまま〜!
「だあ〜〜〜〜、美佐子〜邪魔するでない」
(p_-)
しっかし、、、ドンドンとめんどくさくなって来たなあ〜!
もういい、とにかくエロだけだ、エロだけ!
さあ〜来た〜〜〜〜〜!
ついに来た〜〜〜〜〜!
フ〜レ〜!フ〜レ〜!◯〜ッパイ!パイ◯ツ揉みくだせ〜オー!*\(^o^)/*
_| ̄|○、、、ぜ、絶妙に見えん(ToT)
もうこうなったら草食男子に期待だ!
行ってくれ〜
…って、完全に見下されてるやん(´-`)
それならばいっその事、この草食男子を喰ってしまえ〜!
行くのだ〜!強引に手コ…ゴホっ(自粛)
だが、すると〜
お〜っと!草食男子の反撃だ〜!
そうだそうだ、その通〜り…のタケモトピアノだ!
押し倒せ男子よ、押し倒せ〜!
お尻をめくって、お尻ペンペンだ!
…か〜〜〜〜、、、やらんのかい!
もう分かった!おじさん諦めたあるよ。
(。-_-。)ジョボ〜ン
結局色々あったようで、、、
最後は強引なエンディングだったけど、全然何にも解決してはいないんだよなあ〜。
エンドクレジットで、綿矢りさの原作だったのを知る。
だから当然のように原作未読。
そう言えば同じ綿矢りさ原作で、のんが主演した『私をくいとめて』も、或る意味では逆百合映画でしたからなあ〜
2021年10月23日 MO V I X亀有/スクリーン7
無数にある邦画の恋愛・青春ものの中で、薄暗く光り続ける映画!!
山田杏奈さんが可愛く撮れていました。役柄も黒髪清楚な見た目に合っていました。二人を陥れてやろうと思ったら、二人とも自分より思慮深い人間だったのが良かったです。「ひらいて」は股の事かと思ったのですが、私も現在より進学校にいた頃の方が思慮深い人間に囲まれていたので懐かしく思い、記憶を「ひらいて」いく部分があり、貴重な体験でした。無数にある邦画の恋愛・青春ものの中で、いつまでも薄暗く光り続ける、貴重な映画だと思います。中盤、凄い手を洗うシーンは共感しました。たとえ君のお父さん怖いです。携帯のアラーム音、うるさくないですか笑。一組のカップルを俯瞰で見て関わっていくのは、小池真理子の「恋」を思わせるものがありました。
暴力と若さ
まずは原作との違いから明記しておきます。1番の違いはキャラクタービジュアルだと思います。
主人公は一重で性格がキツいが友人に囲まれている子。一方みゆきは色白美人で入学当初はその美しさから注目を集めていたが持病ゆえに徐々に同級生との距離が生まれてしまった子。そしてたとえは主人公だけがその良さを知っていると思い込んでいた、年齢の割にしっかりした体の作りの静かな男の子。
一方こちらの映画では3人とも描き方が上記と異なりますが、特にみゆきの顔の華やかさが強調されていない印象です。たとえくんがどうして彼女を好きになったのかということを考えた時に、視聴者がより内面に目を向けてその理由を考えやすくなっている気がしました。
内容に入ります。
この映画の最大の武器は主人公の若さと個人の性質による暴力性です。よくある恋愛映画と一線を画す理由はここです。
10代の頃、今の自分から考えると馬鹿らしいようなことで暴れ出したくて叫びたいような気持ちがあると思います。
それを溢れ出るたとえへの興味から表に出して爆発させてしまう主人公を見ていると、彼女を痛いと表現する方もいますが、私にとっては自分の代わりに大暴れしてくれる最高に爽快感がある人間に思えます。
いつか彼女が大人になって落ち着いた精神状態を手に入れたとしても、あの時の行動を恥じないだろうなと思います。そういった強さを感じるところも大好きです。
ミスミソウでも思ったけど山田杏奈ってこんなに凄いのか。内容は、好み...
ミスミソウでも思ったけど山田杏奈ってこんなに凄いのか。内容は、好みもあると思いますが、山田杏奈を見るためだけでも価値ある作品と思います。
サイコスリラーのような青春ロマンス
勉強も出来て人気者の主人公愛。彼女は今まで望むものほとんどを手にすることができる人生を生きてきたのだろう。
自分のワガママで、自分のことだけを考えて。
そんな彼女がつまずく物語がこの作品だ。
ある日突然、想い人が誰かと付き合っていることを知る。そして、当人からはただただ拒否される。
君の笑顔は嘘だと。誰かのために向けられたものではないと見透かされる。
自分に告白してきた男はいつの間にか他の子と付き合っている。
学祭でのダンスで、愛はセンターだったはずなのに、リハーサルをすっぽかしても残ったメンバーは愛がいないまま踊り始める。
どんな人であっても、その人を中心に世界が回ることはない。自分勝手なワガママが通るわけはない。
誰かと一緒にいることを望むならば、相手に寄り添わなければならない。相手にも人間らしい心はあるのだから。
たとえの父親はたとえを束縛しようとする大人だ。ただ自分のワガママだけで縛り付けようとする。それは主人公愛の姿と重なる。
たとえの父親を殴る行為は、愛が自分を殴ったことと同義だ。そして、本作の中で初めて、自分のためではなく愛が行動した瞬間だった。
カテゴリとしては青春恋愛ものといえると思うが、中盤辺りでたとえに告白し、しかも振られてしまって、このあとどうすんだ?と驚いた。
前半も中々アグレッシブなストーリーテリングであったが、後半はもっとアグレッシブで本当に驚いた。見ようによってはサイコスリラーのようだった。
しかしそんな苛烈さが面白かった。
この映画、完璧である。
観る前はありきたりの青春女子高生映画かと思った・・が違った。とにかく脚本が凄い。それを見事に咀嚼して演ずる配役と演出が凄い。カメラワークが凄い。「凄い」「凄い」を繰り返してるうちにある作品との類似性に気付いた。🎦恋は光、である。この作品、🎦恋は光の真逆である。前者がロジックをベースにしてるとすると本作品はあくまでエモーショナルである。前者がロゴスであるならば本作品はパトスである。前者が二次元的で映像的なのに対し本作は身体性が高く生々しい・・・がしかしその生々しさがあくまでもリアルである。前者が光であるならば本作は翳である。しかしのその翳はなまめかしくもつややかである。この作品を撮った監督の他の作品が切に見たくなる・・そんな監督作品である。傑作のひとつと言ってよいだろう。少女たちの聖域に大胆に踏み込むその大胆さは自らの人生を色濃く反映してるかのようなみずみずしさがある。
Sign、Cosine、Tangentを使っても関数の答えは出ない。
アイドルを使ってのギリギリの性的な表現だろうが、主旨がはっきりしない事が致命的な欠点。
要するに成人映画なのだろう。しかし、66歳のジジイには全く興味のないお話。また、現代の若者の実態とも思えない。
アイドルを使って、美少女と美少女と美少年の三角関係と言いたいのだろうが、Sign、Cosine、Tangentを使っても関数の答えは出ない。
具体的な事で言えば、美少年も美少女も至って普通の子供達で、同じ様に見えて、個性の区別が付かず、理解するのに時間がかかってしまう。
原作者が芥川賞を取るような作者なのだから、きちんとした脚本を書いてもらいたい。具体的に言えば、狂言回しの語り部がコロコロ変わり、誰の語りか分からず、個々の個性が全く見えて来ない。
つまり、強制的に結論を導くとすれば、駄目な男には付いて行くな!!
って事かなぁ。こんな煮えきらない馬鹿男に翻弄される普通の女の子のお話。って事。相手の病気如きに共感するなんて、こんな小説や映画見て、やっと分かると行った内容ではないだろうが。
『たとえ君』が思っても見ない程『ブ男』だったらどうするのだろう?
我が高校か!って思う程、学校が似ていた。足利市のようだ。残念ながら縁もゆかりも無い。
最後の台詞。なんと言っているのでしょう?字幕を入れて下さい。
原作オタクの感想
おいおいなんだこのキャスティングは!?原作読んだのかよ!?愛ちゃんはひとえで垢抜けてて美雪は色白の美少女なんだよ!おーい!と思って観るのやめようかと思いましたが、美雪役の子のあまりにもピュアな演技に惹かれてだんだん可愛く見えてきて…なるほどこれは素晴らしいと思い直しました。声と笑顔がいいですね、最高ですね。
でもね、最後あれで終わるのは無しだと思いますよ。
どう考えても最後はあれじゃないですよ。
原作だと受け口で不細工ながらも気になる人は超気になる!という存在のたとえ君も、まあ普通に地味イケメンになってるので、私の方がお似合いとか私の方が可愛いのに!という焦燥感が伝わってきやすくなってますね。
そんなたとえ君が愛に迫られ、「お前みたいな暴力的な人間」を嫌いだと言い、「俺が美雪を見つけた時どんな気持ちだったかわかるか?」と言う。
そのセリフがね、もうあの美雪役の子を知ってたらすんごい説得力なんですよね。
あの子はほんっといい子だもんねーわかるよ〜って感じです。
もちろん美雪役の方はすごくかわいくて綺麗なんですけど、それだけじゃない魅力が表現されてると思います。
あと演出がね…改変がめちゃくちゃよかったです。原作ではオードリーヘプバーンのモザイク画を作るというあんまりピンとこない展示作品とは違い、折り鶴で桜の木を作るって逆に原作より全然よかったなー。
原作では鶴がモチーフとして出てくるけど、それは有機的に生かされていなくて、催しはティンカーベルだのオードリーだのいちいち少女趣味すぎて微妙だったので…。
桜の花を折り鶴で作るなんて、画面映えするし、手間かかってるし、人数必要だし、学校らしいし、その後も夢の中のような風景になってるし…すばらしいです。いつか先生になったら私はあれをみんなに作らせますよ。そのくらい最高の作品でしたよ。あれは。
もう一つの、原作で仮装大会だったのを日向坂なりきりに変えてたのも良かったですね〜。2020年代が反映されてて、いや〜素晴らしい!
わりと原作厨がみても想像通りのシーンと、納得のいく改変が多かったので全体的には満足です!
あと多田くんが原作よりもつきまとってましたねー。ミカと多田くんが体だけの関係だというのは個人的には気持ち悪かったけど、まぁ、この作品内では「届かぬ思い」を知った愛が「その気持ちもわかる」と言うために必要でしたしね。
そういえば、カースト上位で派手でおしゃれで垢抜けてる容姿の愛が清楚系なのは、この作品が描かれた2011年とは時代が変わったからですよね。あの頃はまだ初代AKB全盛期ですし、カースト上位はまだまだ髪染めてピアスして〜みたいな感じでしたもんね。
感慨深いです。
行き場のない恋の行方。
破天荒な肉食系女子が草食系男子に横恋慕するお話。
勉強、友人関係なんでもそつなくこなす愛はクラスでも目立つ存在で、文化祭のダンスもセンターを務めるほど。
そんな彼女が思いを寄せるクラスメートのたとえに振られたことから、彼の恋人である美雪とただならぬ関係に陥ってゆく。
最初は美雪を汚すことでたとえを振り向かせようとしたが、それを告げても彼は全く動じることがなかった。結局どうやっても自分の思いが伝わらないと知り、愛の行き場のない思いは美雪に向かってゆく。そして美雪にとっても愛との関係は忘れがたいものとなっていた。
最初は単なる横恋慕の話かと思いきや、話がどんどん予想外の方向に転がってゆくのが見ていて面白い。
自分の欲求を満たすためなら手段を選ばない愛。肉体的精神的に恋愛に猛進するのは当然といえば当然なお年頃。
年齢を重ねるにつれて人は他者への気遣いから自分の気持ちを優先できなくなるが、この年齢なら自分の気持ちが最優先だし、他人の気持ちなんてお構いなし。それがまだ許される年齢なんだろう。
そんな愛に感情移入は難しいが、自分の欲求のままに猪突猛進するその姿がうらやましくもあった。
低血糖で倒れた美雪に口移しでジュースを飲ませたり、校舎の三階の窓から壁伝いに侵入したり、恋敵の美雪と関係を持ったり、たとえの父親をぶん殴ったりと山田杏奈演じる愛の破天荒ぶりが見ていてとても楽しい作品。
弱冠28歳で初の商業映画を見事に撮り上げた監督は学生時代にハマった原作を映画化したくて映画監督になったという。
再投稿。
怖い怖い。
作間出てるし主人公可愛いしよくあるジャニーズの恋愛ものか〜、作間も映画やるように涙涙。と思ってたらホラーだった
全部躊躇いがないところがすごい。
青春をこのまま終わらせたい!って飛び降り自殺したJKを思い出しました。
思春期ってやっぱりぶっ飛んでるなあ。
年寄りのオラにはちと持て余すというか理解が及ばないというか
レンタル110 いつも見ている映画サイトで
いとみちと同じく年間BEST10に入っていてリストアップしていた
オラとしてはいとみちの方が好きかな
綿矢りさ原作モノはわたしをくいとめてとか勝手にふるえてろというのもあったな
本作は少しダーク寄りで年寄りのオラにはちと持て余すというか理解が及ばないというか
時間があったら原作を読んで行間を埋めたいという気もする
好きという感情の底流に流れるもの
原作未読。わりと勝気な女子高生・愛が、大人しい、自分の殻に閉じこもっていそうな男子高生・たとえを好きになる。ってこの設定自体が、あり得るのかな。あんな勝気な感じの愛は明るそうな感じの男子高生と仲良くやりそうな気もするが。
いや、愛は、たとえがこれまた大人しい感じの清楚系の美雪が好きなことを知って、奪い取ることにサディスティックな欲望を感じたのか。それで、美雪に近づき、美雪とレズのようなフリをしてまで、美雪に入り込もうとする。
だとしたら、愛は相当にメンヘラな女子高生ということになる。愛がたとえを好きという感情も、底流には、美雪に勝ちたいという気持ちがあるようにも見受けられる。好きという感情がなんだか嫉妬、サディズムといった感情が入り交ざって出来上がる場合もあるんだなという感慨にふけることになった映画だった。
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