Arc アークのレビュー・感想・評価
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設定がちょっとずるい
世界で最初の不老不死になった女性の物語、だけラジオでちらっと聞いて行ったレベル。
永遠の命を手に入れる選択ができるとき人はどういう選択をするのか、という一種の思考実験ともいえる本作ですが、不老不死に付随する設定が色々あって、個人の思想と不老不死になるかどうかが一致できない人が一定数いる中で主人公が翻弄されていくのは「自分だったらどうしよう」と共感しづらい部分でした。
この映画の事は一回忘れて、もし永遠の命を手に入れる機会があったら自分ならどうする、と想像するきっかけとしては良かったかなと思います。
不老不死をどう演じるか
前半は、ボディワークスをテーマによくまとまっていた。こういった魂の継承とかありかも・・と思った。
ただ残念なのは、後半(人によって後半が良いという声あり)
後半は予習していないと少し理解できないところがある。ただし、脇の役者がいいのでその演技を見ている分には良い。
どうしても気になったのが、芳根京子の演技が奥行きがなく軽すぎると言うこと。
不老不死って、見た目は若くても経験で歳は重ねているのでは?その意味をよく理解していれば、もう少し演技にふり幅がでたように思うけど。
足音で年齢が行っていることが分かるというセリフや子どもを生んだけど母性がなかった的なセリフがあった。この辺りを役者がどう受け止めるかだったのではないかな〜
初日に行かなくてもよかったな・・・・
これから見にいくなら、少しだけ予習をおすすめ
不老ふし?
芳根京子さんの演技はいつもリアリティーがあり今回も飽きさせることのない演技はさすがでした。しかしテーマが。。。
自分自身が映画の中のような不老不死をそれほど望んでないから設定自体全く共感できなかった。世の中は映画の中ほど(劇中のニュースのアンケートで9割が望んでた)その技術を望むのだろうか?多分そんなことはないと思う。主人公は93歳まで若いまま生きて息子との再会で永遠の若さに対する疑問が上回り薬を止めたようですが、そこで気付くならもっと早く気づきそうなものだか。。。
物語だから設定の稚拙さを指摘してもしょうがないけど、いろいろ気になる。不老不死で少子化は分かるような分からないようなという感じだけど、人間の寿命だけが理想(あくまでも映画の中での)になってその他のシステムが変わってない、例えば天音の里だけ介護費用無料になるのではなくてどこでも医療費かからないとかならないと政策としてあまりにもバランス悪すぎるなど。。。
とはいえ、全く興味がないことはないのでどのように世の中に浸透したら(そんな技術はないのですが)役に立つのかとか、不老不死の技術より優先すべきものは何かなど勝手に違う問題意識を持てた点では何かしらのメッセージ性はあったと思う。
岡田くんが良かった。少女も。風吹ジュン、小林薫はさすが。 前半はた...
珠玉の作品
芳根京子は魅力的だったけど・・・・、内容は入り込めず。
映画館で初日1回目を鑑賞。不老不死を手に入れた人類の未来を描いたストーリー。良かったところのすべては主演女優・芳根京子の可愛らしいルックスに尽きるというしかない。芳根京子ファンの方であれば、映像的に楽しめるという点ではオススメかな。ただし、肝心の内容は・・・人間の生と死を描く作品にしては意外と薄っぺらい印象で、幾つかのエピソードにも違和感を覚えるところ多し。作り手側に、生死についての深い考察が足りなさすぎるのではないか?と思えてしまう。「このシーン、必要あったのかな?」と思えるような箇所も幾つかあり、ストーリーに不自然さを感じる所もあり、どうもしっくり来ない場面が幾つもあって、どうにも入り込めない世界観。物語に感情移入出来る部分が少なく、人間関係の描き方も何処か微妙で、個人的に感動するような場面も余り無かった。この映画を観て得られたものとか、自分に残ったものとかも少ないし、リアリティ不足な面も感じて、どうにも入り込めない映画でした。それでも観て損したとまでは思わず、芳根京子の映像が魅力的だったので、内容は置いといて、彼女の映像美を楽しめたという部分での楽しさはありました。あくまでも個人的な感想として、映画自体は辛口評価で星2つ。
生命の生と死を問う力作
映画を観終わってこれほど強い余韻を与え、なおかつ深く考えさせてくれる新作映画も珍しいです。
SFとしては、これは快挙です!
世界的なSF作家ケン・リュウの短編小説「円弧」を石川慶監督が日本で映画化した本作。
彼の作品は愚行録しか観ていませんが、日本人の監督の中でも独特な映像美を得意としている監督と言えるでしょう。
前作2本とも同じポーランド人の撮影監督を器用しているので、もはやこのタッグは今後も不動のものになるでしょうね。
それも相まって、彼の映像表現は愚行録でも驚かされましたが、今回もまたしても驚かされました!
序盤は石川監督らしい青みと赤みのある映像から始まり、不思議な映画の世界観を彩っていました。
そして、中盤のとある時代をモノクロにした事に驚きです!
洋画だったら時々モノクロの作品を見掛けますが、全編ではなく途中の一部のみモノクロにした作品はラース・フォン・トリアーのニンフォマニアック以来ですが、日本の情景を異国感のある世界に変え、なおかつディストピアのような息苦しさもあり、そして美しいモノクロの映像にただただ酔いしれてました。
また、美術や衣装のスタイリングもお見事です!
寺島しのぶ演じるエマの会社の中をヨーロッパの映画らしく派手でオシャレな衣装と興味深いセットで作られていました。
また、プラスチネーションという遺体永久保存する技術を行いますが、遺体が生きているように見せるものになっています。
劇中では、永久保存された遺体が会社に飾られており、小学生の社会科見学でもそれを見せてる描写もあります。
現実的に考えると、かなり不気味にも取れることをしているようにも思えますが、劇中ではそれを微塵も感じさせてくれません。
その永久保存された遺体をマリオネットのように操って芸術のようにポージングをさせる描写があります。
マリオネットではありますが、どちらかというと着想は昆虫の標本と思われます。
実際、寺島しのぶの会社の社長室をよく観ると蝶の標本が置かれてるのがわかります。
昆虫の標本はフィクションでホラー映画で不気味な人の象徴のように描かれる事が多いですが、標本は本来、未来に残す大切な宝物という意義で作られています。なので凄く神聖なものだと思うんです。
だからこそ、飾られた遺体を不気味に描くことなくどこか神聖で美しいものになっていました。
ですが、描き方を一つでも間違えるとホラーになってしまうものをホラーにさせることなく映したというのは本当に素晴らしいです!
芳根京子についても話したいです。
この映画の役どころは、17歳から老齢までの歳を演じるので、今までの役の中でも非常に難しいことだったと思います。
にも関わらず、そのリナという難しい役を自分の想像してた以上に自然に演じられています。
本当に、度肝を抜かれました!
テーマは不老不死ではありますが、メッセージ的にもかなり攻めていると思います。
鬼滅の刃でも煉獄杏寿郎も「老いることも死ぬことも、儚い人間の美しさだ」と言ってましたが、本作は更に上を行ってる言葉を言っていて意表を突かれました。
ラストでは、主人公なりの回答が提示されますが、映画を観た観客に問いかけるような内容だったと思います。
ヒューマンドラマ要素が強い本作は和製メッセージとも言えますが、色々な所で欠点になっている映画にも思えます。
その欠点はネタバレなので省略します。
賛否解れる作品だと思いますし、ヴィルヌーヴのメッセージほど強い脚本と完成度とまでは言えませんが、観た誰かの心に必ず深く残る作品です。
自分もそのうちの一人です、傑作です!
もっと正面から「人間」を描いて欲しかった
テーマは面白いのに、主人公に葛藤が見えないのが痛い。
芳根京子は独特な佇まいの美人で、良い雰囲気を持ってはいるが、10代後半から130歳超までの心の機微を表現するには役者不足であった。
見せ場で何度か泣く場面もグッとこない、感情表現は明らかに下手くそでした。
脚本の問題でもあるが、いくつかの重大な心境変化に至る過程がさっぱり伝わってこなかった。
想定内すぎる結末だけに過程こそ大事であろうに。
脚本で言えば、ある人物の素性について気付いた理由とか、逆にある人物はなぜ彼女をキャッチアップ出来たのかとか、重要な局面で引っ掛かる所が多くノイズになりました。
言葉足らずの脚本と違い、演出では無駄に外連味があるのもイマイチ効果的に見えなかった。
途中からモノクロにする必要あったんでしょうか。
この状況で世界はどうなっているんだろう、とか興味が尽きることは無かったのだが、なかなか面白くならないまま終わった感じ。
観る人を選ぶ映画でした
加齢は止まった。でも背景全てが令和3年のまま。かなり苦しい。近未来はまず形からでしょ?
いやいや、上映前に、映画館の広告ウインドウだかを独占してた近日公開「ハニーレモンソーダ」の広告。Snow Manだかの「ラウール」(すげえ芸名だなぁ!!ビックリ!)。貧相なブサメンにレモン色の髪。とても大人には受け入れられない。だらしない馬鹿面ブサメン。ただ、今はこういうのも「イケメン」の部類に入るのか?オジサンは愕然としたよ。時代は変わる。
時代は変わる。
記録映像も映画も、昭和20年代と昭和50年代と令和3年では、三様でそれぞれ、映像の劣化具合は除くとしても、服装髪型から家具、日常用具、通信手段、車等の交通手段、衛生状態、街並み、言葉遣いまで、それぞれ時代によって大幅に異なる。
不老不死って究極の科学的発展だから、今から少なくとも500年はかかる。それが数十年後に実現ってだけで型破りの飛躍なのに、背景が平成、令和3年と何も変わっていない。
未来の通信やパソコン描けないから、エマだかの執務室。通信、事務機器が何もない。手書きアナログ。会議も記者会見も手書きプラス写真。小型のマイクロレコーダーも記者会見に現れない。スマホも誰も使っていない。おまけに車は今現在の車式で、服装も髪型も令和3年のまま、おまけにオフィスはウッディで自動ドアすらない。主人公のリナの背景も何も変わらない。
しかも、田舎の漁港そのままで撮影って、一体どういう未来。木造建築物は朽ち果てるはずだけども「2001年宇宙の旅」「マイノリティ・リポート」レベルまで近未来描かなくてもいいけども。ここは劇団の公演でなくて映画館。ついていけないよぉ。医学だけ急激異常に発達って。・・・そりゃ都会レベルの未来の風景が描けない苦心は痛いほどわかるけども、それ押し付けられてもなぁ。いやいや癌すら克服できてないで、不老不死かよ。そりゃ言いたいことはわかる。長寿プラス老化しないのは良いことだけれども、限りある生命だからこその、かけがえのないものがある。それはわかる。でも、モノクロの使い分けもハンパだし、岡田将生演じる主人公の夫の突然の老化も描ききれていない。
岡田将生が確かに若作りなのが皮肉。芳根京子はまあ年相応。岡田将生なんか若くなってるなぁ。
とにかく死者を操り人形みたいにする描写は不謹慎だし、局部は描けないのはそりゃわかっているが、何で江頭2:50やぶとうか舞踏家の麿赤兒じゃないんだから、服着せろって、中途半端なセミヌードって死者に失礼。
実際には仮に不老不死の「不死」は無理だけども「不老」実現するとしても、もう住まいもオフィスも交通手段も田舎の風景も今の時代は原型をとどめていないよ。江戸時代からたったの150年ですら、全てが変わっているのだから。
原作の言いたいことはよくわかるが、せめて最初から視点が限定される前提の演劇芝居でやるべき作品。映画は多少のリアリズムは必要だから、苦しい苦しい。時代は日々刻々と変わるのよ。当たり前だけども。それにしても、岡田将生若くなってるなぁ。【あとの2001消せません、iPad使いにくいなぁもう!】
2001
乾いた映像が大好きです
ギリ及第点。序盤1時間不要。
生と死を考える
生まれたばかりの赤ちゃんを捨て放浪していたリナ(芳根京子)は、エマ(寺島しのぶ)と出会った。エマは、愛する人を亡くした人のため、遺体を生きていた姿のまま保存できる、ボディワークス、という仕事をする会社を経営してて、リナはそこで働くことになった。
一方、エマの弟で科学者の天音(岡田将生)は、ボディワークスの技術を発展させた不老不死の研究を進めていた。30歳になったリナは天音とともに、不老不死の処置を受け、人類史上初の永遠の命を得た人となった。やがて、不老不死が当たり前となった世界は、不老不死の処置を受ける人、と受ける事が出来ない人または受けない選択をする人に二極化していく、という話。
人が死ななくなったらどんな世界なんだろう、30歳の見た目で90歳越えてる役の芳根京子も不思議といえば不思議だった。
死なない事、永遠に若いままの姿で、欲しいだけ子供が産める(卵の数はわからないが)事が良い事なのか、現在の医療、特に延命治療と重なる面も頭に浮かび、考えさせられた。
芳根京子が素晴らしく、彼女の演技を観るだけでも価値があると思った。その他、寺島しのぶ、岡田将生、小林薫も素晴らしかった。
終始、不気味な物語
芳根京子さんのアンドロイド的美しさが、この役にピッタリだと思いまし...
不老不死
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