七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち
2020年製作/90分/カナダ
原題:The Color Rose
スタッフ・キャスト
- 監督
- コートニー・ペイジ
- 脚本
- コートニー・ペイジ
- エリン・ヘーズルハースト
- マディソン・スミス
- 撮影
- スターリング・バンクロフト
- 美術
- ケビン・モズリー
- 衣装
- マディソン・ムーア
- 編集
- アレックス・サフディ
- 音楽
- ホリー・アンバー・チャーチ
2020年製作/90分/カナダ
原題:The Color Rose
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思春期の少女達の軋轢が産む悲劇を描く物語。
サスペンスというよりは、思春期の少女達を描いた人間ドラマ。
カトリック教会、父権に抑圧される少女達。それに抗う彼女達の様子が、やや誇張されて描かれています。彼女達の緊張感や制御出来ない感情が、上手に描かれているように思います。
また、封建的なアメリカの田舎の世界観を楽しむ映画・・・とも感じます。
「リグレッション」等にも描かれているアメリカの宗教観が、日本人の私には分かり難く、良くも悪くもこの世界観が印象に残る映画となってしまいました。
ただ、サスペンスとしては特別な驚きを得ることはなく、私的評価は標準となりました。
父親が神父のグレースをリーダーとしたちょっとワルな仲良しグループ。トイレを独占したり、グランドで練習してるグループを追い出したり、周りからしたら腹の立つわがままなグループ。不思議なのはオーブリーが神父に懺悔したことから裏切り者として仲間外れになるのだが、オーブリーは最初からこのグループを信用していないし,個人個人もあまり好きではなさそう。なのに,なぜグループに加わったのか?
結局彼女と、隣人の男が共謀してグループのメンバーを殺していたようだが、殺人事件に発展する理由がピンとこない。
決して「つまらない」ストーリーでは有りませんでした。
ちょっと残念感ありました。
女子高生ケイティは強欲(greed)、ステイシーは嫉妬(envy)、ロビンは怠惰(sloth)、モリーは暴食(gluttony)、トーリは憤怒(wrath)、グレースは色欲(lust)、そして主人公と思しきオーブリーは傲慢(pride)というニックネームをつけ、グループを作っていた。
冒頭ではオーブリーの説明によると「私が湖に沈められるまでの物語」だったので、これは何か裏があると・・・不気味なオープニングだった。彼女の憧れでもあるグレースだったが、そのグレースの父は牧師をしているほど町中からの信頼も厚い。しかし、グレースは反抗期なのだろうか、キットという不良と付き合い、トーリとはレズビアンの仲、嫌われ者の花屋アンディのもとでバイトしていた。そして、悪魔崇拝の異端グループの集会にも参加・・・
しかし、オーブリーが7つの罪について牧師に告解したことから裏切り者扱いされ、森の中の湖のほとりに置いてけぼりにされるのだ。やがて彼女たちも次々に殺され・・・といった展開だ。
大罪のニックネームについてはカッコだけ。信心深い町に風穴を開けるようなイメージもあったけど、単なる反抗期の仲良しグループだったのか?誰にも言えない秘密を共有したまま、置いてけぼりという罪の意識に震え、オーブリーの日記を燃やそうと画策。だが、そんなグレースとトーリにも・・・と、なんだかつまらない結末を迎える。七つの大罪は克服することもできるが、もっと重い罪“姦通”があることを訴えてきていた。キレイな女子高生ばかりが出演する中、終始重苦しいイメージが残る映画。ちょっとしたキリスト教の知識だけが収穫だった。
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