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映画「姉と弟 こどもと大人(とそうでないひと)」 姉と弟 こどもと大人(とそうでないひと)
解説
デジタルとフィルムを混同させたり、さまざまなイメージや音を重ね合わせたりといった、独特の手法で物語をつむいでいく川添彩監督が、2014年に発表した43分の中編作品。黒い月が地球へと落ちてくる地球滅亡までのわずかな間に、人々の時間や思いが交錯していく様を描く。第28回イメージフォーラム・フェスティバルや第14回ニッポン・コネクションなどの映画祭で上映された。2020年・第73回カンヌ国際映画祭の批評家週間短編部門に出品された「とてつもなく大きな」を中心に、川添監督の中短編を公開する特集上映で劇場初公開。本作のほか、「とてつもなく大きな」(20)、「きりはじめて、はなをむすぶ。」(12)、「ぞうが死んだ」(12)の4作品(計72分)で上映。
2014年製作/43分/日本
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マヤ暦は、2012年以降の暦を示さず、そこは世界の終焉を表すと聞いたことがある。
きっと、古代マヤ人は、あまりにも先のことなので、面倒くさいとか、意味がないと思ったので暦を用意するのを止めただけのような気がする。
終盤に語られる詩なのか、文章なのか、僕達の世界を斬るようで印象的だ。
間もなく世界が終わると知ったら、
僕達は歌い踊るのか、
欲求に従うだけなのか、
終わらないように祈るのか、
肩を寄せ合って穏やかに過ごそうとするのか。
それは選択なのか、
本能なのか。
すでに僕達の世界はほぼ終わっているのかもしれないのに。
※ 「とてつもなく大きな」がカンヌの正式出品作になりましたが、なかなか観る機会のない作品だと思います。
映画のURLのコメントの欄に黒沢清、青山真治両監督の感想もあります。
興味のある人は見てみて下さい。