「面倒くさい人ほど可愛い」とんび 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
面倒くさい人ほど可愛い
最初ヤスが何を思ってるのか、全く分からなくて
キレるポイントも分からないし恐ろしい人だなと
思っていたけど、
観てるうちに、なんか自分が子どもの頃の大人たちって
自分の喜怒哀楽の表現の仕方が分からず、
ガハガハ笑ってやたら強いスキンシップの人いたなと
懐かしく、可愛げのようにも思えて来ました。
ヤス自身も、
自分の感情がなんなのかよく分かってない時に
爆発してしまうんじゃないだろうか?
例えば息子が上京する時の
大学に受かって嬉しい気持ちと離れてしまう悲しさ、
喜んで良いのに何か引っかかると言うような…
そんなもどかしさを阿部寛さんは上手く表現してて、
とても愛らしいヤスになってたと思う。
僕も上京組なので、後半にグッと来た。
親父を見る時の愛情だけじゃ片付けられない、
色々混じった息子の表情も良かった。
結婚の挨拶のところはちょっと卑怯な演出だった。
あんなもん泣いてしまう。
良い映画でした。
コメントする