劇場公開日 2022年6月17日

メタモルフォーゼの縁側のレビュー・感想・評価

全206件中、61~80件目を表示

4.0羨ましい友情

2023年2月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何かに夢中になること、同じ趣味の友達が出来ることは素晴らしい!
ずっと年上の友達と意気投合する女子高生、若い友達と一緒にBLを楽しむ年配女性、双方の気持ちになって楽しめました。ちょっと羨ましい!

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tomoboop

4.5原作ファンも納得の映画化

2023年1月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

原作既読です。芦田愛菜さんと宮本信子さんの演技が素晴らしいです。芦田愛菜さん演じるうららは不器用でコミュ障な女子高生ですが、幼なじみの男の子に対しては気兼ねなく話すことができ、その切替えを凄く自然に演じていたと思いました。物語も悪人は全く登場せず、終始温かな展開です。サイン会のシーンはグッときました。原作ファンも納得の映画化で、優しい気持ちになれる映画でした。

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ぎー

1.02023 6本目

2023年1月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

すみません。自分には面白さがわかりませんでした。宮本さんと、まなちゃんの演技は素晴らしい。ただし、最初~最後まで淡々と物語が進んでいく。なんかそこに感動があればもう少し★は上でした。

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しゅん13

4.0読んで、育んで、成長して

2023年1月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

萌える

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
新年最初のレビューは、正月見るにぴったりなほっこりとしたこちらの作品。

何かがきっかけで友達になる瞬間がある。
この二人はちと風変わり。
歳の差約60歳。
きっかけとなったのは…

夫の三回忌の法事の後、ふらりと書店に立ち寄った75歳の雪。
お料理の本を買う筈が、彼女が買ったのは…
一冊の漫画。何て綺麗…と表紙の絵柄に惹かれて買ったのだけれど、後で読んでみてびっくり!
男同士の恋愛を描いた内容。BL(ボーイズラブ)漫画と言うらしい。
驚いて腰を抜かすどころか、続きが気になってすっかりハマっちゃって。

対応した書店のバイト、17歳のうららはきょとん…。まあ、そうなるわな。
続き求めてまた来たけど、在庫切れ。
そんな雪にうららは…。
実はうららはBL漫画好き。
これがきっかけで続きやオススメのBL漫画を…。

58歳の歳の差で、交流のきっかけがBL漫画。
何とも特異だが、ハートフルなヒューマン・ドラマになっている。

75歳になって知ったBL漫画の世界。今、流行ってるんだってねぇ。
何よりこの歳になっても夢中になれるものがある事が素敵。
キャピキャピ、ワクワクしながらBL漫画を読む姿は、少女が恋愛漫画を読むのと変わらない。
“BLの女”ならぬ宮本信子がチャーミング。

何処にでも居る普通の女子高生のうらら。
BL漫画好きは周囲に隠している。家でもこっそり読み、分かち合える友達も居ない。
なので最初は戸惑ったけど、漫画について話合える相手が出来てウキウキ。
読書好きで優等生の芦田愛菜。演じた役とはちょっと違うけど、そこはさすがの巧演。
青春体現の全力疾走などの爽やかさのみならず、「ずるい」と言う台詞やBL漫画に夢中になるクラスの女子を見る何とも言えぬ表情などの屈折した面も巧い。

『阪急電車 片道15分の奇跡』以来11年ぶりの共演となった宮本信子と芦田愛菜。
以前はアンサンブル共演程度だったが、今回はがっつりW主演。
変わらぬ名女優の宮本信子もだが、すっかり麗しく成長した芦田愛菜に目を見張る。宮本信子曰く、「以前は愛菜ちゃんだったけど、今は芦田愛菜さん」。納得!
老女と少女…と言うより、女子二人、共通の好きなものを楽しく温かく語らう姿がほっこり。普通にガールズ・トーク。
話合ってると、歳の差とか時間が経つのも忘れるほど夢中に。
私ゃ周囲に語り合えるほどの映画好きの友達が居ないので、何かいいなぁ…。

BL漫画も単なる小道具ではなく、大事なキーにもなっている。
実際のBL漫画家が書き、劇中に於いても彼らの恋の行方が展開。
それを見守り、応援する雪とうらら。
知られると恥ずかしいとか偏見の目もあったりする分野だけど、一途にピュアに好きを謳う。
漫画の中とそれが好きな二人がリンクもしている。

“メタモルフォーゼ”とは変化などの意味がある。
うららの成長物語にもなっている。
おそらく学校の成績は優秀な方じゃない。
進路にも悩み。
好きなものはBL漫画だけ。一体私は何がしたいんだろう…?
ある時雪から、「漫画を描きたいと思った事ないの?」。
あるにはあるけど、私の漫画なんか…。
背中を押され、一つの漫画を描く。
BLの世界だが、恋愛に軸を置いたものではなく、出会いや友情を描いたもの。ファンタスティックで心温まる。
うらら自身の出会いや交流や心を反映したような。
その漫画がある人物に読まれ、元気を貰えたと好評。
これほど嬉しい事はない。
一冊の漫画が出会いや友情の始まりとなり、誰かの心に届く。
この一期一会に。

BL漫画を機に、出会いと築いた友情、自身の成長はうららの大切なものとなった。
あの語り合った縁側で、温かな陽光と良き変化を。

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近大

5.0すごくいい映画でした。

2023年1月1日
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ストーリー中のBLの主人公達の恋愛を応援する二人の姿を見ながら、この名優2人の友情を観客は応援してしまう。
地味なストーリーなのに、こんなに楽しく観れたのは名優のなせる技なのか。
原作も読んでますが、これ文句なしです。

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アガサ

4.5二人が織り成す美しい友情と温かみ。妙々たるキャスティング。

2022年12月29日
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幸せ

萌える

ボーイズラブを題材にした作品は近年増えておりヒットする作品も多くなっていますよね。しかしその一方でボーイズラブが好きな方に対して「腐女子」というイメージが先行し偏見を持たれることも多いように感じます。私は特段ボーイズラブに興味がある人間ではありませんが、話題の作品には目を通すようにしているので、チェリまほや消えた初恋などの作品は過去に鑑賞しました。
ボーイズラブ作品というと男性同士の恋愛をメインに描いた作品が多いですが、この作品ではボーイズラブの漫画に惹かれる年の離れた女性二人の友情を描いています。
宮本信子さんが生み出す温かな空気感。ボーイズラブというものに対する世間の偏見から堂々とは言葉にできない気まずさを表情や仕草で伝える芦田愛菜さんのお芝居。感服です。
宮本信子さん、芦田愛菜さんというこのお二人のキャスティングが素晴らしいです。
このお二人にしか演じることのできない役柄だったと思います。
近年鑑賞した中で一番心が温まる作品でした。

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あおねる

4.0二人の交流が素敵だった

2022年12月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

うららと雪さんの交流がとても良かった。こちらもニコニコして見てしまう。いい歳して、若いんだから、という言葉は人を縛るようで口にされたくないし、しないようにしている。何かに挑戦する事って怖いけど、側で応援してくれる人がいて終わったあとも素敵だったといってくれる友がいることが本当に救いになりますよね。年齢的に雪さんが心配で不安だったけど、終わり方が悲しい形じゃなくて本当に良かった。前向きになる明るく爽やかな作品。

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ふたり映画

3.5芦田愛菜and宮本信子

2022年12月20日
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鑑賞方法:VOD

17歳の女の子と75歳の女性が、BL漫画で趣味で意気投合するあれやこれやと、
喜びを描いている。
好感の持てる映画でした。
ここで2人が意気投合するBL漫画は、恋愛未満の穏やかな内容。
まだ恋には熟していない少女(処女)と、そんな事は卒業した老女。
縁側でお茶を飲み、咲良(さくら)くんと祐真(ゆうま)くんの恋に
ハラハラしたり、ジレったかったりして、
最後には応援している2人。
どこまでも清純で危険な事は起こらない。
芦田愛菜ちゃんが大好きな人には大満足な作品だと思います。
(頭が良くて、機転が効いて、清潔で好感度が高い)
女優?
なんかちょっと女優って言うスペシャル感は薄い。
漫画家役の古川琴音は、
ひときわゴージャスで目を見張った。
これぞ見たい女。
眺めていたい女。

宮本信子についてちょっと語らせて下さい。
伊丹十三監督の妻であり主演女優だった。
伊丹十三は宮本信子の主演作を撮るために監督になったのでは?
「お葬式」「マルサの女」「あげまん」「ミンボーの女」
「スーパー女「タンポポ」
妻・宮本信子の才能を誰よりも分かっていたのが夫・伊丹十三。
伊丹十三の監督作品は今観ても、素晴らしく面白い。
主演女優の宮本信子は途轍もなく凄い。
夫の死後も宮本信子は名バイプレイヤーとして輝き続けている。
宮本信子の大女優の人間力が縁側の下で支えている映画。
(縁の下に力持ちがいる訳です)

芦田愛菜ちゃんが計算された「素の演技」
と、すると
宮本信子は大女優の肩の力を抜いた「プロの自然な演技」
ラストの“うららと雪“のデュエット曲「これさえあれば」
日本人の個性として、素人ぽさ!!
これを割と重要視する文化です。
芦田愛菜の歌は素材だけ。
宮本信子はプロの歌声。
(芦田愛菜は声優としては素晴らしいと思う)

17歳と75歳の好むBL漫画・・・と言う事で、
「窮鼠はチーズの夢を見る」
「his」
「美しい彼」
外国なら、
「君の名前で僕を呼んで」
「ブロークバック・マウンテン」
「モーリス」
などのような過激さも深みも薄い。
まあ、
「趣味で結ばれる年の差の友情」がコンセプト。
うららはまだまだ発展途上。
青春はこれから。
まだまだ果てしなく世界広がる・・・。
そして芦田愛菜も発展途上・・・
どんな役者に成長するか楽しみです。

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琥珀糖

4.5良作

2022年12月18日
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一気に見れた。同じ原作有りで邦画はかなり差が出るのは何故?
本作は当たり
脚本、俳優陣、微妙なバランス?
評価4を超えるとだいたいあたりかな。

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まえあき

3.5芦田愛菜ちゃんの変身?

2022年12月3日
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メタモルフォーゼの縁側
ふつうの変身

自分が自分になる道のりは縁側で日にあたって、隣りに人が居てが良い。
特別じゃなくても美味しいもの
お茶やおやつ、カレー
一緒に食べる時の幸せ

好きなことを受けとめてくれる人に話して、その中に自分の輪郭が見えてくる感じが良いね。
向き合うんじゃなくて同じモノを一緒に見て自分の思いを言葉にすることの大切さを心地良く感じました。
この心地良さは応じてくれる人のことを大切に思うから生まれる。
メタモルフォーゼの栄養は人から与えられる

母娘で観てほしい映画
こうなりなさいじゃなく
同じモノ観て話しがしたいね。

芦田愛菜ちゃんの不器用ぶりが良かった…けど見た目からは分からない…みんなが不器用で当たり前でした。

#メタモルフォーゼの縁側
#芦田愛菜
#宮本信子
#岡田惠和脚本
#狩山俊輔監督
#刈谷日劇

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gomako1933

3.5クリエイター物語

2022年10月7日
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鑑賞方法:映画館

暖かい世界で地味にクリエイター物語。だから高校生が主役のように見えるけど、おばさんもあの頃の自分を彼女に重ねてる(勘違いさせた発言からして)から二人が主人公の話だと思った。
あとタイトルが秀逸。メタモルフォーゼと来て縁側が来る言葉の飛躍が凄い。
男子が毎回ちょこちょこ出てきて物語の都合上なのかな、と少し思った。作為的を感じたというか。

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ルル

4.0佳作です

2022年9月21日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

 余り期待せず何気なく鑑賞。日テレと知って、失敗したかな?と思ったが、さも有りなん。素敵な時間を過ごさせて頂きました。
 この二人の人選が、大成功。バランスがとても良く、会話の間が素晴らしい。何気ない日常を、書道の熟語で展開させた演出は憎い。他の方も感じたみたいですが芦田さんの走り、いいですね!
 もう少し、この後が観たくなる!当に佳作だと想います。

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ロッキー

4.0うららと雪を愛おしく感じる良作

2022年9月5日
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原作のキャラより可愛い芦田愛菜と、品が良い宮本信子が、原作の空気感を見事体現
新たな生きがいを手にした雪のウキウキ感、小さな一歩を踏み出す不器用なうららの勇気と挫折
原作で感じた、二人のやり取りの微笑ましさや、ガンバレと背中を押したくなる意地らしさを、映像で追体験する楽しさ

変わらないものはないけれど、それを受け入れて見える景色も、また良し

エンディング曲の最後、帰途につくうららの清々しさが、また良し

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12shiho28

4.5上映前のトレーラー見て観たくなった作品

2022年9月4日
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鑑賞方法:映画館

主演の雪とうらら、宮本信子さんと芦田愛菜さんの演技が好き。
大きな一軒家で書道教室を開き、終活も視野に入れながら一人で暮らす75歳の雪。
進みたい進路もこれといって無く、ただ漠然と高校生活を送るBL漫画好きな高校生うらら。
本来交差するはずの無い二人がBL漫画をきっかけに出会い交流し、そこから始まっていく色々な出来事を描く作品。
BL方面の描写はあくまでライト、腐女子へ対する偏見とかも無い、それでいてあちこちにオタクあるある的な要素も取り込んであって見ていて可愛い映画でした。
雪とうららは漫画の二人を応援したいって言ってたけど、スクリーンのこっち側からは貴女達を応援してましたよって伝えたい。

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まきぐも

3.0構成に難有り、情景描写が美しい

2022年8月28日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

萌える

腐属性の高校生と、老婦人が58歳の年齢差を乗り越えてBLを通して交流するというお話。マンガが原作、未読。
マンガをそのまま実写化すると様々な齟齬が生じることが多い。其れを如何に処理していくのかが創り手側の腕の見せ所なのであるが、本作ではそこが甘いと感じた。
宮本信子演じる老婦人が、フラリと立ち寄った本屋でBLモノのマンガ単行本を手に取り、購入する所から物語が紡がれていくのだが、ここが甘い。老人は保守的な生き物である。新しいモノを貪欲に欲することは余程の事で無い限り有り得ない。ここで物語後半で描写される、老婦人が貸し本少女漫画に傾倒していたと云うバックグラウンドをインサートすべきであった。其れが無い為にお話に説得力が無い。惜しい。
淡々と紡ぎ出されていく物語は、まるでゆったりと、たゆたう舟に乗っているかのようで心地よい。インサートされる情景カットも美しい構図で、創り手のセンス・オブ・ワンダーを感じ取ることが出来る。主な舞台となる老婦人の住まいも都会の中で佇む古ぼけているが懐かしさを感じる住宅を見つけ出して撮影されており、説得力がある。
しかし、お話が転がりはじめるまでの時間
が永く、コミティアに出展する展開もさほどの盛り上がりを見せない。当然である。
ローバジェットの作品で有明ビッグサイトを使い、コミティアを再現出来るはずもなくオミットされているからだ。辛うじて野外ベンチの撮影許可を取り描写されている。ここら辺も、もう少し工夫が欲しかった。
演者達のことに触れよう。腐属性の高校生を演じるのが、演技巧者の芦田愛菜さん。この方は難関校への受験勉強の合間を縫って、本作に出演しているのであるが、如何せん“華”が無い。これは痛切に感じた。お顔立ちは美しい。しかし、フィギュアが幼すぎるのである。地味なコスチュームプレイが其れを更に際立たせてしまっている。監督はライティングやアクション等を駆使し美しさを切り取ってはいるのであるが如何ともし難い。辛辣ではあるが演技力は、他の追随を許さないモノを持って居る方なので、将来も俳優業を続けるのであれば姿形のデメリットを補える作品を選択して欲しいし、もっと、彼女のアクトが観たいと思う。
老婦人役の宮本信子。この方は若い頃から美形を売りにしていた俳優では無く演技派なのであるが、流石に昔の俳優は凄い。華があり、お美しい。少しの所作にも精密な計算が施されており、魅せられる。
脇を固める俳優陣は自分には見知った顔が居らず、特筆すべきことは感じなかった。
BLモノを扱うので有ればもう少し、刺戟的なエピソードがあっても良かったのでは?
と最後に付け加えておこう。佳品。

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emanon

4.0また、芦田愛菜にやられた

2022年8月27日
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鑑賞方法:映画館

原作コミックは未読。
本作もこの前に観た『恋は光』と同様に「愛すべき小品」と呼ぶに相応しい作品であり、今の邦画にある繊細さを感じた作品でした。
最近梅田のミニシアターに行かなくなった理由に、私の興味ある大半の作品が遅れてこの“塚口サンサン劇場”で上映してくれるのが大きな原因の一つです。(作品選びをしている劇場スタッフに感謝致します)

芦田愛菜と宮本信子W主演でしたが、このコンビを見ると『阪急電車』を思い出し、『阪急電車』と同様に本作もテーマは“変身”(メタモルフォーゼ)若しくは“成長”でしたね(笑)
しかし感心させらるのは、相変わらずの芦田愛菜の俳優としての能力値の高さというか天才性でした。難しいとされている名子役から大人の役者へのメタモルフォーゼもWで本作で味わえました。
それは『星の子』でも感心させられたのですが、役柄に対する理解力というか、人間観察の鋭さというか、無意識にそれが表現出来てしまう恐ろしさというか、本作の役は特別な才能を持っている訳でも優秀でもない極平凡で普通の女子高校生という役柄を、俳優として特別豊かな才能を持つ彼女が余りにも的確に演じてしまう事に対して脅かされ、凡人からするとその才能に嫉妬てしまいます。
凡人に天才の真似は出来ないが、天才は凡人の真似が出来てしまうのでしょうかね(爆)
というより人間には様々な能力があり、そのどれかの能力を誰にも気付かれない(示せない)まま終わるか、気付かれる(示せる)かの違いであり、自分の中にある何か一つの能力が高くても他の能力は普通(若しくは低い)だと自覚出来る人間は、当然普通(低い)側の感情も理解出来るという事なのでしょう。才能豊かな人ほど謙虚で、そうでない人ほど不遜と思えるのは、ある意味当然なのかも知れません。

本作は最初から最後まで極々平凡な人達の平凡な物語ではあるのですが、それに敢えてタイトルに“メタモルフォーゼ”という言葉を使っている意味を考えた場合、“意識”に対するメタモルフォーゼという事なのでしょうね。何かを“好き”(になれる)というのも一つの能力であり才能であるという事に気付けた人達の物語であったのだと思います。

追記,
本作の芦田愛菜が疾走するシーンがあり、個人的に非常にそれが印象的だったのですが、レビューを読んでいると結構それを書いている人が多くて、同じように思った人がいるんだと嬉しくなりました。

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シューテツ

5.0疾走する芦田愛菜に感銘。

2022年8月25日
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鑑賞方法:映画館

 平凡な女子高校生と一人暮らしの書道家の老婦人が、書店で手に取ったBLものを絆にどんどん、近づいていく。前半は、大仰なやり取りが続く。
 老婦人も幼い頃、少女漫画家にあこがれていたことを契機に、少女は、漫画を描き、東京ビッグサイトで行われるフェスにブース出展する方向で一気に流れていく。
 女子高校生の初めて画筆を手に取るときめき。書道教室の弟子の印刷屋で本格的なオフセット印刷でしつらえようという提案を受け、凝固する。普通の高校生の表情を、自然に表現してしまう、芦田愛菜は練達の士だ。
 何度も、繰り返される真正面からのショットに浮かぶ芦田愛菜は、美人ではない。どこにでもいる普通の高校生の表情だ。普通の子が普通のままで漫画を作って、フェスに出店しようとする。そしてその結果。漫画家への道が開けるわけではなく、また、普通の日常が戻ってくる。何も変わらず、どこも成長しない。ラスト、縁側から駆け出していくうらら。メタモルフォーゼは起こらなかった。
 「メタモルフォーゼしなきゃいけないのか?」 「成長しなきゃいけないのか?」脚本家岡田惠和の代表作「ひよっこ」のヒロインも、成長などしなかった。若い人に成長を求める社会が、人を追い込んでいないか。同じ問いかけが聞えてきた。
 逡巡、戸惑い、驚愕、畏れ、原稿を前にたじろぎながら、女の子はやたら疾走する。背筋はピンと伸び、両手を機敏に振りながら。走り抜ける芦田愛菜が、全編を突き抜けていく。
芦田愛菜は、きっとスポーツ選手になってもいけるんじゃないか、力強いフォームを見ているだけで心地よくなってくる作品でした。

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TOMO

4.0映画はもちろん、パンフレットも見所が多い一作。

2022年8月22日
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鑑賞方法:映画館

『青くて痛くて脆い』(2020)の狩山俊輔監督なので、途中でいたたまれない展開になったらどうしようと心配していたのですが、本作は飛び上がるほど衝撃的な展開はないものの、安心して観ることのできる作品でした。BLや漫画に特に強い思い入れがなかったり、親子連れでも十分楽しみことができる内容です。

BL作品に雪(宮本信子)がどんどん引き込まれていく様子を、表情やため息で表現しつつ、時折漫画世界に入り込んでいくという、現実と空想の織り交ぜ方素晴らしく、また推し作家の作品を、硬軟取り混ぜて雪にすすめるうらら(芦田愛菜)の、そこだけ早口になるところが、あまりにもあるあるで笑わせてくれます。

BL作品を扱っているので、なかなか全部の要素を見せるのは難しいのでは、と思っていたけど、ちょっと映像で見せるにははばかられる点については、ちょこっとうららが雪に説明する程度で流しています。このように本作は、BLとは何か、という細かな説明には入り込まず、うららと雪の、BL作品を介した年齢差を超えた友情物語であると同時に、うららの成長物語としての語りに全振りしており、それがまとまりの良さを一層印象づけています。

作中の二人が夢中になっていて、観ている側も内容が気になってしょうがないBL作品『君のことだけ見ていたい』ですが、hulu限定ですがオリジナルドラマとして公開されるという意外な展開に。気になります…。

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yui

3.0やさしさ溢れる作品

2022年8月13日
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鑑賞方法:映画館

BL漫画を通じてつながる女子高生と老婦人の人間ドラマ。同じ趣味を共有できる仲間の大切さを上手く描いている。
主演の蘆田愛菜と宮本信子の演技や表情が素晴らしく、ほのぼのとしてやさしさ溢れる作品。
2022-133

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隣組

4.0いい友達

2022年8月11日
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鑑賞方法:映画館

自分が高校生のときに宮本信子の「お葬式」や「マルサの女」を観ていたので、未だにバリバリだなと感嘆した。年が離れていても友情は育めるのだなと楽しく拝見した。芦田愛菜はオーラを消した演引き込まれてしま引き込まれてしまう。日本橋東宝シネマズは満席に近かった。

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ひぐらし