劇場公開日 2022年6月17日

メタモルフォーゼの縁側のレビュー・感想・評価

全228件中、1~20件目を表示

4.5宮本信子が最高

2022年6月30日
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鑑賞方法:映画館

芦田愛菜と宮本信子というキャスティングが絶妙に良かった。特に宮本信子のチャーミングさ。何かに夢中になっている人というのは、それだけで魅力的に見える時があるのだけど、年を重ねても何かに熱中できるというのは素晴らしいことだなと思う。BLにのめり込めばこむほど、宮本信子が生き生きとしてくるのだけど、実際、新しい趣味に目覚めた時の、内から湧き上がってくる不思議なエネルギーってあると思う。本作は、そういう不思議なエネルギーを描くことに成功していると思う。
ものつくりの情熱と、作ったものを世に出す時の不安感もすごく丁寧に描かれている。漫画家になりたい芦田愛菜演じる主人公の不安と、彼女が憧れるプロ作家の悩み。同人文化の良さは「好き」という感情だけで何かを発表できること。それが誰かに伝わり、上手い下手を超えたところで刺さるかもしれないこと。そういう奇蹟みたいな科学反応が起こるのが同人の世界だけど、その素晴らしさも愛情深く取り上げられているのも素晴らしかった。

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杉本穂高

3.5芦田愛菜の駆ける姿に惚れ惚れする。

2022年6月29日
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芦田愛菜という人は、演技力だけでなく身体能力も凄まじいようで、如実に現れているのがこの映画で何度も登場する走るシーンではないか。BLにハマっているオタク系という設定からか、普段のシーンでは多少姿勢が悪く演じているのだが、宮本信子演じるお婆ちゃんとBL仲間になってからは、好きなものを語り合う喜びがはち切れんばかりで、とっととっとと駆けていく。惚れ惚れするような体幹とフォームとスピードだ。その時の、まるで別の生き物にでもなったかのような躍動感が、観ていて本当に気持ちがいい。そういえばアニメ作品だが『海獣の子供』でも芦田愛菜は駆ける役ではなかったか。

宮本信子に関してはやや分が悪いというか、セリフはセリフっぽく、キャラクターは類型的に演じてしまっているように見えて、それはそれで技術があるから成立しているのだけれど、芦田愛菜に限らず最近の若い役者はセリフとセリフのすき間にニュアンスを込めることに長けていて、W主演なだけにどうしても古いタイプの演技に見えてしまう。とはいえ、芦田愛菜や古川琴音といった今後の映画界を担っていくであろう才能の輝きが見られて満足だし、またふと見直すときに宮本信子の手堅い名女優っぷりに改めて感心するような気もしている。

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村山章

4.5こういうの好きだな

2024年4月22日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

萌える

ふたりの関係が素敵すぎて憧れます。ゆきさんは変に偉ぶらないし、うららさんはゆきさんに刺激を与えます。BLマンガ、そんなに良いなら読んでみたいし、私も縁側で色々とお話ししたい。そんな人を好きになる作品でした。宮本さんの《たんぽぽ》観てみたい。

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ミカ

4.5ハートウォーミング 好き

2024年3月20日
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鑑賞方法:映画館
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どドンとす

5.0思春期の女の子

2024年3月2日
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鑑賞方法:VOD
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こっちゃん

4.0BLでつながる年齢を超えた友情

2024年2月18日
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私も年の若い友人がいる
娘とも、かなり親友に近い関係だ
なぜそのように繋がるかというと結局、コアな趣味の話をする、という所だろう
てもしかし、大人の私からすれば、同じ趣味を持つ同年代賀見つかれば、さらに素敵な関係が築けるのではないか、と常に思う
しかしながら、世代を超えた会話というのは、学ぶことばかりで、大変楽しい

若い友人の方は、どう思っているのだろうか??と思うのだが、この映画を見て、きっと向こうも楽しんでくれているんだろう、と思えて安心した。

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サニーインティライミ

3.5縁側

2024年2月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

変身。縁側。ちょうどイイ感じの力を感じる。

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karasu

3.5タイトルなし

2024年1月25日
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鑑賞方法:VOD

宮本信子さんが演じた”雪”の上品さと知性と積極的なところが素敵。

”雪”のメタモルフォーゼは何だろうかと考えると深みがある。
”うらら”も読者から作者へ、ラストの描写は明るい未来の世界線にメタモルフォーゼしたようにも感じる。
”コメダ先生”も何か変わった。
登場人物が皆、僅かかもしれないが確かにメタモルフォーゼしている。

個人的に、漫画を読んだり描くのが好きだった自分の思春期を思い出した。

今作の見どころは、雪が住む年季の入った庭付き縁側付きの一戸建て(の内装や装飾品)、それとは対称的な団地の雰囲気(と置いてある物)。貧富、若者と老人、学校におけるオシャレグループと孤立しているオタク、本屋と同人誌即売会、プロと素人、漫画の中では男同士の愛の物語で現実世界では女性同士の友情物語、対称的なものが沢山登場していて、見応えがある。

今の日本をリアルに描いていると言い換えることもできる。
日本の少女漫画文化の描写も丁寧で、そのうち将来は貴重な映像資料になるかもしれない。

「きょうは完璧な1日でした」「私も」というセリフで、爽やかに締めくくった雨の夜が印象深い。
最後、風に乗ってくるカレーの匂いに言及するシーンが好き。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.5変身!

2024年1月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

タイトルの意味がよくわからないまま観てしまいました(汗;)。BLには興味も知識もないのですが、BLをきっかけに交流を深めていくうらら(芦田愛菜)と井雪(宮本信子)のささやかな日常が微笑ましかったです。大小様々なレベルで差別やヒエラルキーがあって、そういったことのないみんなが生きやすい社会にしよう、多様性を認めようという正義の規律に息苦しさを感じるときもあります。いい意味でのいい加減さ、寛容さがいかに難しいことか…。そういった時代の雰囲気を映し出した作品なのかなと感じました。宮本信子さんは、相変わらずいいですね~。

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赤ヒゲ

4.0忘年の交わり

2023年12月18日
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どうせいつもの日本映画なんだろうと思って見た恋は雨上がりのように(2018)がよかった──のと同じで、このメタモルフォーゼの縁側も期待しないで見たがよかった。

ふたつともまんがを原作にしているので引き合いにした。

テレビ系の監督なので日本映画臭もなかった。
気取りがないし、偉そうじゃないし、人をばかにしていないし、等身大に描かれている。
原作にも演出にも嫌なところがなかった。

BLまんがを通じた忘年の交わりが描かれている。

芦田愛菜は好ましさの塊のようだった。

脈略のない気分だが、大谷翔平や芦田愛菜を見たとき、この世は人間の格差がひどすぎると思う。
優れて美しい人と、くそな人の懸隔がありすぎる。──ということを感じざるを得ない。

芦田愛菜は演技も巧かった。
年長者に敬語をつかう感じ、くりくりしてよく動く目、軽やかな声色、雪肌にぷっくりした頬、カジュアルもセーラー服も似合い、ちいさい人なんだろうかスマホがやたら大きく見え、あらゆる動作と佇まいから光のように良き人間オーラがほとばしる人だった。

宮本信子はいつものかんじ。
伊丹映画ではおなじみの人だが、それより昔、寅次郎が旅先で赤子をおんぶして思い詰めた感じの若い女にお金をかしてもらえんでしょうかとたのまれる回があってそれが当時25、6の宮本信子だった。
そこからのシークエンスは涙なくしては見られない。ぜひ男はつらいよ純情篇(1971)をごらんください。

また高橋恭平というアイドル兼俳優、このポジションだと「ぬるっ」とするがかれは「カラッ」としていたので演技が上手だと思った。

ギターを主にしたサウンドもよかった。それはエンドロールの芦田愛菜&宮本信子のデュエット曲となる伊東妙子作詞/曲の「これさえあれば」につながって、さわやかに幕引きした。

じぶんは市野井雪(宮本)が亡くなってエピローグするような気がしていた。そのほうがしんみりと余韻するような気もした。お涙ちょうだいはいやだが、ラストで佐山うらら(芦田)が笑顔で仏壇に花をたむけるような絵を想像していたが、そうならないから、よかったのかもしれない。

映画中まんがの「遠くから来た人」も原作者が書いていて、映画中芦田愛菜の朗読で読ませてくれる。つたないけれどぐっとくるまんがだった。

芦田愛菜にへんな日本映画に出ないでほしいと思う映画だった。日本の映画監督に芦田愛菜のほう見んなや──とつくづく思う映画だった。

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津次郎

5.0Once upon a time 薄い本。一生懸命を応援したくなった作品。

2023年11月20日
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楽しい

幸せ

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野球十兵衛、

4.0大事なものを大事にすること

2023年11月7日
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泣ける

幸せ

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romi

4.0ハートウォームすぎる

2023年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

この映画を観て「もう、年だから…」と趣味などの行動制限をするのはやめようと思いました。芦田愛菜ちゃんと宮本信子さんという演技力の高い俳優陣で独自の世界観を築いていました。

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しろぷん

5.0好加減

2023年10月4日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

ほっと吐息がこぼれ
ほろりと涙がこぼれた

こんな優しい映画があったなんて…
出てる人々、みんなが温かくて
頑張ってて、戦ってて、応援したくなる

見てる途中きっとこの人は嫌なやつなんだとか、この人が話をこじらすのかな?と想像してた自分が恥ずかしい🥹
中盤から所々で泣く私を見て
母が「最近疲れてるんじゃない?」と言っていましたが
最終的にはちゃんと母も泣いておりました笑

ぜひみんなに見てほしいなぁ

タイトルの好加減(いいかげん)はラストのシーンに映っていて、読み方が分からず調べました!
いい加減=テキトーなイメージでしたが、
この漢字なら、ちょうどいいくらいの加減
といったイメージですね、なんだか力が抜けてて好きです。ということで、タイトルはこれをつけます。

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ぐでやま

4.0シンクロ

2023年10月2日
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細かいセリフ、漫画、お習字、色々考えられててクスッとなる。
この映画のジャンルは何なのかな。だからこその芦田愛菜キャスティングなのか。
自宅で観ていると、掴みが微妙だと途中で中断もあるのですが、一気に観ました。
心温まる映画。
キャスティングも演技も脚本も演出も全部良かった。

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かーな

4.0歳の差なんて関係ない

2023年9月30日
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楽しい

幸せ

宮本信子と芦田愛菜の安定した演技力は、観ていて全く飽きの来ない120分でした
このタッグだからこその面白さ倍増〜
私自身、BLには縁はないけど…娘が大学時代に小説書いてビッグサイトで売ってた事もあり、あの時はピンと来なかったけど、この映画を観て娘にも度胸があったのねと改めて感心した次第です
推しに歳の差なんて関係ない
ワクワク楽しいと思えることに出会えて、その仲間達と語り合えたらそれだけで幸せだと思える映画でした

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ピクニック

5.0癒やされ泣ける

2023年9月17日
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癒やし系映画の傑作、久々見ました。

ボーイズ・ラブを通じた奇妙な友人関係。老婦人、高校生、可愛くて、優しくて、ちょっぴり切なくて。

創作する喜び
勇気
友、仲間
家族、友達、青春
カレーライスと縁側

愛すべきキーワードをちりばめた傑作だ。

ゆるい映画の特徴はややだれる。
しかし、やっぱりこんな映画見たいんだ。

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新れいすけ(木村れい)

3.5映画はやっぱり役者と思える1本。

2023年9月15日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

萌える

宮本信子も芦田愛菜も素晴らしい。偶然見かけた絵柄が気に入った漫画からBLに嵌まっていくおばあちゃん、スクールカースト下位でBL漫画好きのJKをそれぞれ見事に体現している。
特に芦田愛菜が自然な陰の者に見えるって凄いことなんじゃないだろうか。

特に気に入ったのは、二人が嵌まってるBL作品が最終回を迎えサイン会がある1日。色々な事があっておばあちゃんは大変な1日だったと評するがJKは完璧な1日だったと評する。
この完璧な1日だった、というセリフを聞くためにこの映画をみていたんだと思う。

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佐ぶ

3.5距離感

2023年9月2日
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背中にエンジン

3.5素敵。

2023年8月23日
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Norman