劇場公開日 2022年12月3日

THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価

全867件中、1~20件目を表示

5.0少女時代の自分と手を繋ぎながら見た幸せな2時間

2024年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

連載終了してから26年経った今でも、なぜ私がこの作品を愛し続けているのか。それはこの作品が、葛藤や成長や人間の機微を、とても丁寧にリアルに描かれているからです。 登場してくるどのキャラクターにも自分を当てはめることができると同時に、私もこうなりたいという一歩先の憧れを描いてくれるので、いつも見た後は私も頑張ろうと前向きな気持ちにさせてくれます。 26年前の学生の頃と社会人生活を13年過ぎた今では、感じることも響く言葉もあの頃とは少し違うけれど、やっぱりSLAM DUNKが魅せてくれる世界は、私にとっては原点で、基盤なんだと映画を見て思いました。 今作は原作で一番の名勝負と言われる山王工業高校とのIH2回戦目を描いているんですが、だからといってただ原作通りにそれを描いている訳ではありません。 井上監督が、人生は短いからただ過去の話をなぞるとか、焼き増しするとかではなく、今の自分だから描けるSLAM DUNKを描きたいとおっしゃってつくられた本作なので(だからタイトルにTHE FIRSTを付けています)昔からファンの私のような人も、今回初めてSLAM DUNKに触れる人も、みんなまだ見ぬ漫画の1ページをめくるときのドキドキ感を味わうように、初めてのSLAM DUNKを体験することができる作品になっています。 また試合のシーンでは実際のプロのバスケ選手にモーションアクターとして映画のシーンを再現してもらい、そこに3DCGを当て込んでいるのですが、よく見る無機質なツルッとした3Dではなく、井上監督の絵のざらっと感を残しつつ、絵のぬくもりを感じることができ、初めて見るような技術を使っています。確かにアニメなのに、ここまでリアルなスポーツアニメを見たことはありません。その点から見ても衝撃が大きかったです。 「こんな作品初めて見た…」とまさにTHE FIRST尽くしの作品なのです。 声優が変わった。主題歌も変わった。作画も見慣れた2Dではなく2Dと3DCGのハイブリッド技法。前情報もほとんどなく、全てが異例で予想外で、それ故に映画公開前は連日映画への批判コメントが溢れていました。 けれど、作品を見た瞬間それを一瞬で黙らし蹴散らすほどの作品でした。実力で黙らすってこう言うことだと、かっこいいと心から思いました。 26年経った。 でもその長い期間を一瞬で越えて、色褪せないどころか、より生き生きとパワーアップして帰ってきた彼らを、多くの人に見てほしいです。

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AZU

3.5「ああ、この熱さ懐かしいな」 これしか感じられなかったのが寂しい、、、。

2023年1月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

分かってるのに、熱くなる。 知ってるのに、泣いてしまう。 そうそう『スラムダンク』って漫画はこうだった。すっかり忘れてた。 でも、これ止まりだった。 物語の大半が「次に言う台詞までわかっている状態」では、どうしても新鮮味はない。 映像は確かに綺麗だったが、肝心の物語がコミックの展開をほぼそのまま落とし込んでいるので「懐かしい」と思うの裏返しで、「古臭い感」もどうしてもついて回った。 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』と似ている。ただ、あちらはある回の話を深堀りした構成なだけに登場人物たちの新しい台詞や、MSの新しい戦いをみることができまだ新鮮味があったが、こちらはリョウタの話は新しいものの、肝心の山王戦はコミックそのままなぞらえているので新鮮味という点では厳しい。。 もうひとつ。 私自身もリアルタイムでジャンプを読んでいた時から27年の歳を重ね、このような「熱さ」をどこか冷めた目でみてしまっている面がある。 これに気づいたとき、無性に寂しくなった。 ※ ・リョウタ! かっこいいヤツだ。 ・やっぱり花道いい! 上げる男。 ・300段の階段を前にした沢北の一言「いいね」。鍛錬を楽しんでてかっこいい。 ・気付いたら安西先生と一緒にガッツポーズしてた! ・お母さんの表情が画的に少し違和感あった。 ・河田の声はあってないような。 ・神様は沢北にとても大事なものを与えてくれた。

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momokichi

4.5懐かしくも新鮮な味わいを凝縮させた傑作

2022年12月31日
PCから投稿

何も情報を入れずに観て本当によかった。まさに目から鱗。子供の頃から心と体に染み込んでいるはずの物語がこれほど新鮮に感じられるとは衝撃だった。本作を観て改めて気づかされたのは、そもそも「スラムダンク」の本質が5人の主人公たちが共に織りなす群像劇だったということ。筆先から生み出される横一線に並び歩く姿そのままに、各々が濃密な個性を打ち鳴らし、それが合わさることで疾風怒濤のハーモニーが生まれゆく。その上、本作に限っていえば、伝説の山王戦に時間軸を定め、さらに5つの視点の重心を変化させることで、我々が慣れ親しんだハーモニーから”これまで聞こえてなかった響き”を鮮やかに抽出してみせる。これは原作者だからこそ成し得た画期的なアプローチと言えよう。公開から約一月が経つのに人気が衰えない。年の瀬らしく僕の観た劇場では家族連れや地元の古い仲間どうしで鑑賞する人も多く、その様子がもう一つのドラマを生んでいた。

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牛津厚信

5.0CGアニメーションだからできた運動描写

2022年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作のようにリアルで本格的なバスケットボールのシーンを作るには、この方法しかなかったと思う。手描きアニメでは、物量的に厳しい。実写映画では、これだけのプレイができる役者を探すことが難しい。本作はモーションキャプチャによる3DCG作品だが、この方法でしかこの動きは作れないだろう。 モーションキャプチャは人の動きをデータ化しているなら、そいつらに実写で演技させればいいと思う人もいると思うが、実際にはかなりCGアニメーターによって膨大な動きの調整を施され、画面にも手で大量に描き込んで、あの映像に仕上がっている。生身の人間にやらせるだけではできない、さらに本格的な運動を、CGアニメなら追求できるとこの映画は証明した。 今後のスポーツ描写のメルクマールになることは間違いない。手描きアニメでも実写でも到達できない表現を、ついにCGがやったという点で画期的だ。これは実写を模倣するCGでも、手描きを模倣するCGでもないのだ。

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杉本穂高

5.0マンガに色を塗り動くかの如く制作したような理想的なアニメーション映画が遂に誕生。アニメに新時代到来!

2022年12月5日
PCから投稿

これまではマンガのアニメ化というと、基本は手塚治虫の延長線上にあり、セルアニメを基調としたような2Dアニメーションとして制作されてきていました。 そんな流れに、全面にCGを駆使しながらも自然な2Dアニメーションに見える「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」で大きな変化が起こったかと思っていたら、「THE FIRST SLAM DUNK」では別の角度から進化させていて驚きました。 マンガの持ち味の良さを損なわないように、全面にCGを駆使しながら、マンガにペンで色を塗り動くかの如く制作したような理想的なアニメーション映画として仕上がっていたのです! おそらく、これこそがマンガのアニメーション化としては、最も難易度が高く理想的な「解」なのかもしれません。 予告映像の段階では、やや違和感を持ちながらも、いざ大きなスクリーンで見ると、ほとんど気にならなくなるクオリティーの高い映像表現で、まさに日本のアニメーションに新時代の到来を予感させる作品でした。 内容も「ファン」はもちろんのこと、「一見さん」でも十分に楽しめる構成になっています。 私は、マンガやテレビアニメは昔にチラッと読んだり見た記憶はありますが、正直「一見さん」と変わらないレベルです。 ただ、そんな私でも最初から最後まで十分に楽しむことができました。 さらに「ファン」であれば、本作では描かれていない原作の部分を補完できるでしょう。 本作は「SLAM DUNK」という名作に触れる「第一歩目」に相応しい作品で、この究極的に進化したアニメーション映画が、この先にどうなっていくのか非常に興味深いです。 本作におけるバスケットボールの試合の臨場感などの破壊力は劇場でこそ発揮されると思うので、劇場のスクリーンで見ることをお勧めします。

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細野真宏

4.0【ネタバレなし】各キャラクターの心情にグッと寄り添って見せた、大人も楽しめるスラムダンク

2022年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初日に鑑賞。朝から物販コーナーは、スラダングッズを求めて長蛇の列。 客席にはちびっ子やバスケ少年の姿も多々見受けられ、否が応にも期待感が高まる。 ネタバレ要素を書き込むような、野暮なことはいたしません。 公開前段階で、これほどまでにヤキモキさせられた作品は久しぶりではないだろうか。 スラダンの世界観どんぴしゃの土地出身で、バスケ部でしたから、客観的な視線はもちろん忘れず、それでいて多少厳しい目で鑑賞したことも事実です。 個人的な見解……… スラムダンクファンは、これは劇場で観るべきではないだろうか。 原作者であり、監督を務めた井上雄彦氏も公式インタビューで語っているが、原作が完結して26年。年齢を重ねたことで描けることもある、という言葉の通り。 原作でも様々なエピソードが盛り込まれているが、それでも各キャラクターの心情の、さらにもっと深いところにまで寄り添って描いたのが今作といえる。 井上氏にはぜひ、更にこの先についても描いてもらいたいと切に願う。

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大塚史貴

5.0失敗したな💦

2024年11月1日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

幸せ

全てが素晴らしかった 映画館で見るべきだったわ(;;)

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ヒロ

5.0涙はもう出れないくらい泣いた

2024年10月28日
PCから投稿

結末がまだネタバレされない人にとって、どれだけ泣いていたのかわかってほしい!後、ここだけこっそりの話なんですけど、今作だけ、映画館の叫びを臨時に許す制度に導入してほしいな!

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kiritohyx

4.0漫画をもう一度読みたくなった。

2024年10月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

パスやシュートの動きがとてもリアルな動きで漫画で表現できない所がイイ。

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karasu

5.0原作は何回も読んだ

2024年10月15日
iPhoneアプリから投稿

*このレビューは既に別"えーじ"のアカウントで記載済みです *サイトに連絡するも1つに出来ないとの事で再度掲載 *2023/1/27 投稿済み スラダン…スポーツ漫画の金字塔であり、山王戦はその集大成となった試合。ファンはもっと先々迄読みたかった作品。。。当初は井上先生も先のストーリーがあったはず(既にライバル的なキャラクターも登場させていたし…)。しかしこの山王戦後で完結となってしまった。当時私は不完全燃焼に終わったと考えていた。そしてポカンと穴の空いてしまった気分であった。当時のジャンプ編集部の追い込みと週連載の厳しさは素人でも分かる状況であった事等を考えれば致し方の無い所なのかもしれない。。。(もう才能の擦り減らしをして欲しく無い…鳥山先生のように)ごめんなさい。本映画の事では無くわたくしの個人的意見を言ってしまった… それ程スラダンが好きであったのだ‼︎ 上映を観て、日本アニメの新たなる可能性と井上先生らの凄さを見せつけられた。本当に素晴らしい作品であった。原作を読んでいない方は是非読んで欲しい。そして自分の好きなキャラクター達が命を吹き込まれて動くさまを見逃すな‼︎

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えーじ

4.5知っててもドキドキが止まらん!!

2024年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

いやーマジで、すげーっす!! 漫画で読んで知ってるのにドキドキするし興奮した!! アニメの技術も凄い! 所々実写みたい!!バスケットゴールのネットとかバスケ中の人の動きとか…凄い! もはや実写でバスケット経験のない俳優にやらせて興醒めするよりもアニメの方が迫力あるし、よりリアルにできるよ!! 音楽の使い方もカッコ良いしオープニングも良かった! ストーリー展開もメリハリあって良かった!

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トラ吉

4.0おもしろすぎた

2024年9月23日
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全くのスラムダンク素人です。バスケもあまりよくしりません。このメンバーも、はじめましてでした。公開当初はアニメだしなあ、という偏見で見てなかったですが、YouTubeでちょい動画を見て、ん!いーなあと 思い見に行きました。期待ゼロ。しかーし、これは かなりおもしろい。何にも知らなくてもかなりおもしろい、いい作品です。偏見でごめんなさい。最強常勝軍団山王高校に弱小無名高校がどうやって勝つのか?と いう戦いです。全くの素人だが、運動能力最強とか とにかくパスしない、けど強い、とかバラバラの個性が 徐々に燃え上がり完全燃焼ボオボオ燃えると言う、なんとまあ抜群の構成。原作者は間違いなく鬼才、天才です。序盤のリョータの前振りも、泣かせます。 あまりに面白く、レンタルで7回見て、映画館で二回みて、ついにDVDまで 買っちゃいました。笑笑。音楽が最高です。 ジンジン、ゾクゾクします。ぜひ。

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ナインボール

3.0熱い試合の感動がブツ切られる

2024年9月22日
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鑑賞方法:VOD

試合は最高! 宮城のエピソードはダルすぎ。 試合だけじゃダメだったんか?

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やふたろう

4.5あの感動がよみがえる

sさん
2024年9月14日
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興奮

世代ですから。嬉しいです。みんなかっこよかったし、作画最高。ストーリーもよかった。

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s

5.0スポーツアニメの映像表現としての完成度の高さ

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

復活上映にてIMAXで、初鑑賞。 評判の高さは、本上映時から知っていたが、機会が無く今回ようやく観ることができました。 原作や旧アニメの世代とは外れるため、予備知識ゼロで鑑賞しでしたが、問題無く楽しめました。 試合のシーンをメインに、キャラクターの背景などを差し込む形の展開でしたが、映像表現の完成度が非常に高い評判に違わぬ作品でした。 映画として星5とはならないと思うものの、アニメの映像表現としては必見で、満足度も高いです。

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ugacinema

4.0満足感とフルCGの自然さ

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

『THE FIRST SLAM DUNK』は、CGアニメーションの技術において現時点での最高峰と言えるでしょう。原作を知らない観客でも楽しめるよう、随所に名言が散りばめられており、ストーリーに自然に溶け込んでいます。熱心なファンには少々露骨に感じられる部分もあるかもしれませんが、作品全体の素晴らしさがそれを帳消しにしてしまうほどです。総じて、バスケットボールファンはもちろん、アニメーション映画ファンにもおすすめできる秀作です。

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やまうえしたし

4.5アニメーション

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

原作者が関わりこだわり抜くとこういう作品が生まれるという事でこれはすごいと思います マンガでは伝える事が不可能な間合いや視線の動き 復活上映で再認識しました 音表現も良いです 視点をありえないところに持ってくることで生まれる表現にもチャレンジしている 細かいところですがアニメの醍醐味です 絶対見る事のできない映像を見る事ができる… 少し注文をつけるとするとモブシーンが貧弱 試合表現に注力しすぎてそこまで気持ちが回らなかったのかもしれません 回想シーンが入ってくるので一直線にならず 背景説明も自然に入る建て付けになっている テンポの悪さを生んでると言えなくもないけど 試合をただみせるのは多分ダメだと思います かつてのテレビアニメーションと比べるとか原作がどうとかそういう事ではない 文字通り THE FIRST SLAM DUNK

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tmnrstar

5.0かっこいい

2024年8月26日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

五人ともかっこよかったですし、個人的に桜木の性格はめちゃ好きです。

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セントラルたかし

3.5過去があるから今がある

2024年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

公開時は都合で観られなかったので、復活上映はありがたいです。 スラムダンクはアニメからのフアンで、今回宮城リョータの過去のエピソードを知れて、スラムダンクの物語への理解が深まったような気がします。 桜木花道の声優さんが変わって、初め少し違和感を覚えましたが、観終わった頃には気にならなくなりました。 今回は時間の都合でIMAXで観ることになりました。 IMAXで観る必要は無いかもしれないけど、IMAXのおかげで臨場感たっぷりの試合になった気がします。 なので+0.5ポイント

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Jo

5.0物凄い感動作品

2024年8月22日
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鑑賞方法:映画館

26 年前に完結している優れたバスケットボール漫画の劇場版である。2022 年の12月に封切られた劇場版アニメは 2023 年8月31日までのロングラン上映される大ヒットとなり、2024 年の8月13日からリバイバル上映されている。娘がこの映画の熱烈なファンで、帰省した娘が6回目の鑑賞をするというので、私も強制連行された。原作コミックスをはるかに超えた目から鱗が落ちる大傑作であった。 原作コミックスでは、選手一人一人の家庭的事情に立ち入ることはほとんどなかったが、映画では冒頭から宮城リョータの子供時代の話が語られて意表を突かれた。リョータが沖縄出身であることや、母子家庭で兄と妹がいたことなどは初耳だった。聞いた話では、沖縄には宮城姓が多いらしい。 父が亡くなった時に母を支えると言っていた6歳上のバスケットボールの上手かった兄が不幸なこととなり、兄と比較されてプレッシャーを受けて育ったリョータの生い立ちは胸が痛む話だった。画家のサルバドール・ダリも優秀な兄がいて、夭折したために同じサルバドールと名付けられて育ったそうで、ダリは自分が兄の代わりだとずっと思っていたらしい。優秀な兄に先立たれた弟という立場は、西郷隆盛と従道兄弟にも当てはまる。 このエピソードを物語に取り入れたことで、単なるバスケットボールのアニメの枠を超えた話に爆変していた。脚本は原作者の井上雄彦が自ら手掛けており、監督も務めている。全国大会の秋田山王工業戦は2回戦の話であり、次に対戦するはずのライバルが伏線として何人も登場していたが、原作は山王工業戦で終わってしまってファンを唖然とさせた。原作者も描き足りないところがあって映画化したのだろうが、ここまで深い話になっていたのには驚かされた。秋田山王工業というのは能代工業がモデルになった架空の高校であるが、秋田の山王と言えば、全日本吹奏楽コンクールの全国大会に連続 33 回出場してそのうち 15 回の金賞を受賞した秋田市立山王中学校が私の脳裏には蘇った。 誰一人悪役がいない映画で、原作と比べて宮城リョータの比重が極めて大きく、桜木や流川がやや傍に回った感じがしたが、桜木のその後がどうなったのか非常に気になったのは原作と同様だった。スポーツマンシップに則ったゲームの進め方は心地よく、味方はもとより、敵チームの選手の人物像も丁寧に描かれており、原作にないシーンも多数加えられていた。これこそスポーツの真髄であり、観客を熱狂させる根源である。昨今のオリンピックで誤審だらけの柔道の審判などに強制的に観せるべきだと思った。 手描きの画風を保っているが、実際には 3D CG が下書きになっているらしく、バスケットボールのシーンもボールが通過するネットの動きを始め、物理的な違和感が全くないばかりか、頻繁に挿入される海岸に打ち寄せる波のリアルさには度肝を抜かれた。これだけの画力を見せたアニメというのはちょっと記憶にないほどである。音楽もこうでなくてはという曲が付けられており、息を呑むシーンでは一切の音がなくなるなど、演出的にも優れたセンスを感じさせた。娘がリピりたくなる理由も良くわかった。 (映像5+脚本5+役者5+音楽5+演出5)×4= 100 点。

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アラ古希