THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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1番遠い観客だと思われましたが、面白かったです
(ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
個人的には、漫画「SLAM DUNK」も通ってないですし、バスケットボールにもほとんど興味がないので、観客としては1番遠い人間で、全く良い観客ではなかったとは思われます。
しかし結果的には大絶賛の周りの評価に違わない、大変面白い映画だと思われました。
勝手に自分の解釈に引き寄せて感想を書くと、
1.問題が解明されなければ人は救われない
2.現実で己の存在が実現証明されなければ人は救われない
との2つの考えがあると思われます。
情報過多の現在では、必然的に日々現実で起こっている様々な問題があらゆる角度から検証され解明されて行っていると思われます。
つまり、現在では前者の1「問題が解明されなければ人は救われない」を避けて作品を作るのはかなり困難だとは言えます。
ところがこの映画『THE FIRST SLAM DUNK』は、2「現実で己の存在が実現証明されなければ人は救われない」にある意味振り切った作品だと思われました。
もちろんこの映画での主人公・宮城リョータの家族関係や、他登場人物の人物背景もきちんんと描かれてはいます。
しかしあくまでそれは人物背景であって、彼ら彼女ら自身がそれぞれの内面の問題に言及し共有し解明することで内面の問題を解決することをこの映画は拒否しているとさえ言えます。
あくまで漫画「SLAM DUNK」の原作者で映画『THE FIRST SLAM DUNK』の井上雄彦監督は、2「現実で己の存在が実現証明されなければ人は救われない」との考えに振り切ってこの映画の表現をやり切っていたのだと思われました。
これが、情報過多であらゆる事が食い荒らされているかの如く様々言及解明されている現在に於いて、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が作品として特異に存在している理由だと思われます。
あくまで自身にフォーカスしてやり切るこのような作品は、実は現在ではかなり困難だとも思えるのです。
私個人は、”漫画の絵がそのまま動き出せば理想なのに”、を歴代で初めて実現させた映画だとも思われました。
おそらく井上雄彦監督自身も、映画作りの中で己にフォーカスし続けて、漫画原作としての理想の作品実現としても完成に漕ぎ着けたのだと思われます。
己にフォーカスし続けている人達を、様々な場面で足を引っ掛けて無効化しようとしている情報過多の現在の中で、己にフォーカスし続けて良いんだという、井上雄彦監督による観客人々への応援歌にもなっているようにも思われました。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』は現在に現れた特異で振り切った力ある作品だと思われました。
バスケットボールに何ら興味を持てない私としても、これは評価されるのは当たり前だと思われる理想の傑作だと思われました。
攻めまくった意欲作
原作は何度も読み返したがアニメは見てない原作ファンとしては、ほぼ最高の出来。CGのヌルヌル感はないですが、山王戦の頃の作者のタッチをほぼ完全に再現した作画は映像表現として必見。
一方でかなり独特な作りをしており、試合は体感で半分ほど、原作の名シーンのダイジェストに新しく宮城を中心とした各キャラの回想を挟んで構成していて、スラムダンク初見の人ははてなマークがかなりつくのではないか?スラムダンク程のコンテンツなら原作未読の人を切り捨ても問題ないと判断したのか?私の同世代でスラムダンクを読んだことのない人は聞いたことがないくらいの作品なので間違いではないと思うが、経緯や流れをかなり大胆に切り捨てており、未読者はかなりの脳内補完が必要なはず。
総じて、置きにいかずかなり攻めた作りをしており、少し方向がずれたら大批判されるところを絶妙に着地させていて、自分がクリエイターならこんな冒険は出来ないな、と思わせる作品でした。
ラストの試合中にかかる第ゼロ感のピークが半端ない
手に汗握る試合展開
素晴らしい
スポーツ映画演出の教科書
この場面であれ通すか!といったこちらの予測を越えたビッグプレーやそれの積み重ねによって観客席の空気が変わって場が一体化する瞬間など、スポーツの醍醐味、興奮する仕組みがよく研究されているなと思った。
そしてCGと二次画の実にスムーズな融合。試合中の動きはCGじゃないと表現しきれない激しさだが、かといって海外アニメのような完全3DCGにはせずあくまで補助として使うやり方のひとつの到達点、新時代の表現法の到来を予感させた。
それでいて、ジャンプ王道の熱血回想構成を貫きながらも暑苦しくなりすぎない絵の外連味と編集の巧みさ、嫌みになりすぎない程度に漂うおしゃれ感のバランスが絶妙で素晴らしい。
個人的には、バトルは調子よくエスカレートしていくが家庭や生活を描けない(描く暇がない)という少年漫画の弱点を作者が(ベタではあるが)自らの円熟味で克服した、そして見事に成功させたという点が非常にグッと来た。
オレは、、、、、オレは今なんだよっ!!!!
私がみたかった主人公
試合だけで観たい
まずは山王戦を映像化してくれたことに感謝。
リョーちんパートは良いお話としてまとまってたとは思う。
しかし山王戦として観ると…、いかんせん試合シーンが良すぎて、間に挟まる回想が邪魔なCMのように感じられる。
試合シーンはテンポも描写も、本物の試合をさらに映像としてかっこよく編集したという感じで、手に汗握るし臨場感が凄かった。ゴールすると思わず拍手したくなるくらい。
映画館で見る価値があるし、出来るなら音響の良いところで見るほうが良いと思う。
ただ、山王戦はみんなのこれまでの積み重ねの試合なわけだから、原作履修は必須。花道と流川の掘り下げがほとんどないから、最後のゴールのカタルシスが、映画単体では「ただの逆転ゴール」に見えてしまうのはもったいなかったな。
試合シーンだけにした企画映像があったらぜひ欲しい。
リョータ大好きなんです…が!
私の中でスラムダンクは笑えてカッコよくて、試合では凄すぎて泣けて…という感じだったので、何か映画はしんみりしてて…あれれ?という感じでした。リョータ推しなのに。
他メンバーのエピソードがちょいちょいすぎて、もっとみんなすごくていいところ、いい場面いっぱいあるのに!という気持ちになった。お母さんの尺を安西先生にしてほしかった。
でも、山王戦の迫力はすごい!!良かった!!
スラムダンクをスクリーンで見れて嬉しかったので星4つ。
鑑賞通算7回目。やっぱり最高。
(更新) 2024.8.13㈫ 10:55〜
復活上映鑑賞。通算7回目。
(最大スクリーン前方列E席ど真ん中にて)
前回の復活上映は行けず1年以上ぶり。
やっぱり全てが最高でした!! エモい!!
最初から最後までやっぱり涙。痺れた!!
ストーリー、映像、音楽、全てが完璧。
やはりスクリーンで見るべき名作。
復活上映に行けて本当によかったです。
都合つけてまた行きます!!
復活ありがとう!! ブラボー!!
(毎年復活上映してほしい笑)
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1回目(2023.1.27)➔やばい最高かも
(当初期待せず鑑賞➔まさかの最高)
➔You Tubeで復習共感し
すぐにでも見たくなり翌週2回目へ
2回目(2023.2.3)➔最高すぎるわこりゃ(余韻)
3回目(2023.2.14)➔やっぱり最高すぎた(余韻)
4回目(2023.3.15)➔早く次観に行きたい!
見るほど細かい部分が理解でき
新たな視点で観られてしまう
結末知っているのに
何度見ても新鮮で。
オープニングから痺れ
ドキドキハラハラ
冷静と情熱の緩急に鷲掴みされ
全てが美しくカッコいいし。
最初から最後まで痺れます。
学生時代スラダンに出会い
社会人、結婚、母になり、
人生いろいろ経験してきた今
このタイミングで
こんなにも素敵で
素晴らしいスラダンに再会でき
感無量。感謝。
泣けるし笑えるし感動するし
終盤は息が止まって
毎回苦しくなるし
(次回4回目こそはその場面きたら
深呼吸する余裕できるかも?笑)
うん十年生きてきて、
国内外色んな映画を
沢山観てきましたけど、
他の方もおっしゃってるように
控え目に言って、最高です。
映像、ストーリー、音楽、完璧。
お願いだから今のうちに
映画館で観てください!!
日本、日本人の誇りです。
あっぱれ!ブラボー!
井上先生ありがとう!!
=======2023.4.12 追記=========
結局5回目も見ました!最高でした!!
多分あと10回見ても
飽きない自信あります。
========2023.5.17 追記===========
6回目も見ました!やっぱり最高!
最寄りの映画館の上映時間が遅くなり
合わせるのが難しくなってきましたが
8/31の上映終了まで何とか7回目観たい!
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全然
最近のリバイバル・リブート作品が多い中、スラムダンクお前もかよ。と複雑な気持ちだった。
そもそも、既に完成されている作品の訳だから新たに作る必要も意味もないやんけ!と思ってしまう側。映画界はそれだけネタがないのか?!とも思ってしまう。
新作に幻滅したくないし良き想い出にしといて欲しいのだ。放っといてあげて欲しい。
言うなれば好きだった女優やアイドルにこそヌードにはなって欲しくないけど、出したら出したで見届けないといけないと云う心理に近い。それが推しの務めとも。それに近い心理状態で観に行った訳です。
結果。全然普通に、ただただ、よくある、映画史に残る最高傑作の一つでした‼︎‼︎‼︎
名作、伝説、アカデミー優秀作品レベルじゃね?3DCGやば!リアルなバスケシーンやスピード感、没入感、感情移入レベルどれを取っても極上級の本当にいい作品でした👍
良くも悪くも原作ファンのための映画【原作読破必須】
原作ファンであることを前提に迫力ある試合描写で非常に満足しました。終盤は涙が出るほどです。
但し客観的に考えるとこれは原作ファンである補正による評価や感動で良くも悪くも原作ファンのための映画だと思います。
特に説明やキャラの紹介もないので話題の映画だからとスラムダンクを知らない人が見に行ったら置いてけぼりを食らって何も分からないまま終わると思うので注意が必要です。そのため評価は3.5にしました。
スラムダンクを知らない人にとっては評価★1かもしれません。知らない人にはなんかバスケの試合しているなということとバスケの動きが自然だなということ以外に本当に内容がさっぱり分からないと思うので…。
一方原作ファンにとってはあの山王戦を漫画がそのまま動いてるかのような高いクォリティのアニメーションをスクリーン見られることは最高だと思います。
個人的には宮城の回想シーンが少しくどいかなと思うのと、どうせ原作ファンしか分からない内容なのでそれなら仙道と流川のシーンを入れてほしかったとは思います。(魚住と赤木のやり取りはギャグチックになるので厳しいかもしれませんが個人的には好きなので別の描写に置き換えられたのは残念です。)
スラムダンクはリアルに“試合”を描いても魅せられる作品だった。
宮城のパスや切り込むスピード感、沢北や流川の格の違いが分かる動き…最っ高でした。何より興奮したのは「試合」そのものです。
原作ではモノローグと共に動いていたボール。映画ではバスケットの試合が真っ向勝負で描かれた。これらが非現実的な動きで楽しませるアニメ描写ではなく、極めてリアルな動きの中でアニメーションが活きている。
「リアルに“試合”を描いても魅せられる作品だった」ことにもっと賞賛の声が上がってもいいのではと思いました。あと純粋に、単純に、彼らが実写のような凄まじいクオリティーで動いている山王戦が見れて凄く嬉しいです。
裏を返せば、積み重ねてきた「意味を持つ」ボールの動きに付随していたモノローグは自分で補完しなければならならない。また漫画を読まなければと自然に思わせる構造と捉えると、上手いなと思います。こっちで補完さえできれば何の問題もないし、むしろ楽しかったです。
表現したいことが明確で、いさぎがよく、この作品は「原作の映像化」を目的とした映画ではない。その決断含めかっこいいと思える作品の作り方でした。
初見層は、山王戦だけを観てもここへ至る過程を知らないため感情移入できません。
「宮城の過去を振り返る物語」と交互にすることで、少なくとも宮城に気持ちを乗せて「試合」を描いた山王戦に入り込むことができる。試合と回想がぶつ切りになり白けない絶妙なタイミングでの切り替わりも、凡人にできる技ではなかったと思います。
ここも賛否あると認識しつつ、ピアスが存在するので裏設定は元々あった中で、明かされることがなかった宮城のバスケットをする理由が描かれるという面では、既存ファンへのサプライズでありプレゼントでもあった。
強いて挙げるのであれば、スラダンは「徐々に覚醒する流川のプレー」の描写が凄まじい魅力があると思っているので、その点がもっと際立っていてもよかったのになと思いました。
その代わり沢北がNo.1プレーヤーたる描かれ方をしていて、アニメーションとして物凄くかっこよかったです。お調子者っぽい人格も出てこないので、より凄さが際立っていて尚よかった。
「09年に東映アニメーション内に正式にプロジェクトチームができた」のだそうです。実に13年。
途中で諦めや妥協が生まれても不思議でない年月を経て制作されていること、心を動かしてもらった一人として重く受け止めたいし、この熱量の作品を観ることができる文化を守るためにも、作品へのリスペクトは必要なことで、批評には品性を持ちたいなと思います。
全1211件中、301~320件目を表示