劇場公開日 2021年5月14日

  • 予告編を見る

ファーザーのレビュー・感想・評価

全261件中、161~180件目を表示

4.5思わず唸りたくなる凄さ!

2021年6月8日
iPhoneアプリから投稿

鑑賞してから約1週間経ちますがまだ衝撃を引きずっています。

とにかく凄いの一言。認知症や介護を描いたかなり暗めの物語、と想像していましたが全然違いました。

まず構成、脚本がお見事!ある意味ミステリー仕立てになっていますのでできれば何の予備知識も入れずに観てアンソニーと共に混乱しちゃってください。
(ここはどこ?あなたは誰??)状態に陥ってしまいましょう。

そして主演のアンソニー・ホプキンスの圧巻の演技よ!
アカデミー賞の主演男優賞は納得です。あの時(え、チャドウィックじゃないの!?)ってなって本当にごめんなさい。
頑固だったり訳分からないこと言ったりお茶目だったり超はしゃいだり。誰もがまるであの人みたいだ、と身近な老人の姿を思い出して観ていたのでは?

80代であれだけの台詞を覚えてあんなに動いて演技して、ほんと凄いよアンソニー。うちの両親は2人とも70代で逝っちゃったからなぁ。

映画の構成が抜群に面白いし私なら作品賞もファーザーだったな。
2021年暫定マイベスト1です。

印象的だった壁や服の色「青」の謎を解くためにもう一度じっくり観たい作品。

コメントする 1件)
共感した! 10件)
ごーるどとまと

4.0これから観ようとする人は、全てのレビューや解説を先に見ちゃだめ

2021年6月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画を観ようとする人は、事前にどんな映画か、解説やチラシを読んで興味を持って観に行くんだろうなぁ。地味な内容で、何かのはずみで行くような映画ではないので、このジャンルの映画を観てみたいと思った人だけが行くんだろうなぁ。

でも、すべてのレビューやここの映画解説を読まずに、何を扱っているか知らずに観ると、映画の最初の方は???のはず。理解不能のはず。その方が楽しめるし、主人公に同化できる。で、徐々に分かる、なぜ???だったかの種明かしで、映画の構成にまだそんな手が残っていたのかと驚くと思う。残念ながら、映画解説自体がそのネタを書いてしまってるので、早々に想像がついてしまった。ま、驚かせることが監督の意図じゃなく、その哀しさを示したかったのだろうけど。でも、少なくとも最初の方ではアンソニーを体験できるのに。

ところで、役名や生年月日を役者の実際と同じにするというのは、誰の発案だろう。役と役者は一体化で撮影するためのアイデアかな。だったら、観客も・・・。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
熱帯雨林

5.0ただただ怖かった

2021年6月8日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

痴呆症当事者視点の場面が、ただただ怖かった。
老母がちょうど痴呆症の入口にさしかかっており、私も苛々することが多くなった。しかし、あんな恐怖の世界で生きていることにショックを受けた。当事者が怒ったり泣いたりするのは当然だと思った。
なかなか難しいときもあるが、母には、できるかぎり寄り添うようにしたいと感じた。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
あっちゃん

4.0アンソニーの曖昧な認知世界

2021年6月8日
Androidアプリから投稿

21060.次第に深みへ引きずり込まれるスリラー映画

コメントする (0件)
共感した! 5件)
movie

4.0サスペンスのような

2021年6月7日
iPhoneアプリから投稿

認知症を患った側の視点から描かれていて、サスペンスのような作品。しかしこれが現実。必死で平常心を保とうと揺れ動く感情、不安で仕方ないなんとも言葉にできない感情、これら全てが現実。名優の演技、圧巻でした。とても興味深い映画で、観てよかったです。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
かおり

4.0認知症の擬似体験

2021年6月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アンソニーホプキンスが、素晴らしい。

彼の目線で、生活するので「さっき言ったよね?彼の言うとおりだよね?」

私も不安になる。

認知症に、なって私を忘れてしまった亡き父の事が少しわかった気がした。

不安だったのだね。。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ムーミン

3.0いつか行く道は…こんなにも切ない

2021年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

自分の父は介護なんてできなかったくらい、呆気なく亡くなったから、認知症の苦労とか、介護の大変さも知らないのはラッキーなのか。

父のことは大好きだったから、亡くなる前にもっと話せればよかった。父の思い出話とか、家族の昔話とか、一緒に行ったゴルフの話とか…。だから、親御さんの介護で苦労している同僚には羨ましくもあるんです。

映画の中のアンは、よく年老いた父を置いてパリに行けたな…。実際は同居している子が親の介護をするなんて、多くないかもしれないけど、あのお父さんはかなりヤバめで、めんどくさいし、認知症もかなり進んでいるんだから、あの状態で、あの世代で愛する人の元へ行くために国外に行くのはどうかなぁ…。

アンソニーホプキンス、83歳かぁ…。この年齢で世界的に評価される仕事ができるなんて、相当幸せな人生だわ…。

コメントする 7件)
共感した! 13件)
ゆーきち

4.0時を戻そう

2021年6月5日
Androidアプリから投稿

 とても繊細で絶妙な描写が心に突き刺さりました。自分の見たものが信じられなくなることの混乱。時には首を絞めたくもなるが、憎めない一言を言ってみたり。認知症の疑似体験でもあり、寄り添う側の疑似体験でもありました。観賞しながら左腕にはめた腕時計を何故か握りしめていました。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
McCandless

3.5視点

2021年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アンソニーの目から見える世界を通して、その混乱の中に入り込む
誰かを認識すること
時間の流れ
周囲の人の生活の変化
いろんなことが混乱し、
観ているこちら側まで、何が現実か分からなくなってくる
最後まで観ても、結局あれは?というのがあったりする
ちょっとしたサスペンスみたいに

そのストーリーを際立たせるのは、
やはりアンソニーホプキンス
そしてオリヴィアコールマン

コメントする (0件)
共感した! 9件)
yukarin

5.0文句なしの五つ星

2021年6月5日
iPhoneアプリから投稿

月並み過ぎるが、「いい映画」だと思った。
父を介護する家族の苦労を描いた映画ではない。
介護を受ける認知症の父の苦労・混乱・悲しみを描いた映画だ。
アンソニーホプキンスの演技は、半端じゃない。
アカデミー賞を受賞して当然の名演だ。
また、今年の作品賞受賞作のノマドランドを私はまだ観てないが、ファーザーこそはアカデミー賞作品賞に相応しいものであると感じた。

見ようかどうか迷っているあなたには、絶対の自信を持ってお勧めする。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
T A

2.5眠くなる作品

2021年6月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

こうなったらと思わず心配させられました。でも、正直言って眠くなる作品・・・体調万全で見ないとついていけないかなぁ。

コメントする 1件)
共感した! 3件)
イ・ジア

タップダンスに胸締めつけられる

2021年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

認知症を患ってからの日々を当人の視点で描くと、こんなにサスペンスフルな映画になるんだ。ナイスアイデア。面白かった。

一方で、やっぱり胸がつまるところもある。こんなふうに悪い夢の中にいるみたいなのかな、認知症の当人は、と思うと。

アンソニー・ホプキンスの役がまた、うちの父(今のところは体も脳も元気)に少し似ている。新しく出会った若い女性の前でおどけてみせたりする感じなんか、あるある。認知症になるまでは、自分の世界をしっかり持ちつつも社交を楽しんだ人なんだろうな。

寂寥感はあるけど、決して絶望的ではなくて、いいエンディングだった。少なくとも、心無い言葉でいじめてくる男(娘の当時の夫)はもういないし、娘はわざわざ会いに来て一緒に散歩を楽しんでくれる。

私から薦めると傷つけそうだからダメだけど、両親がどうかしてこの映画に出会ってくれたらいいなとちょっと思う。

コメントする 2件)
共感した! 5件)
デブリ

5.0晴れの日を楽しもう。

2021年6月2日
iPhoneアプリから投稿

知らないうちに、世界が変容していく。

あいつは誰なのか。
ここはどこなのか。
話が違うのではないか。
なぜ自分をそんなふうに扱うのか。

「my flat」私の家への侵略者、私の日常への侵略者。

そして、私はいったい何者なのか。

認知症をこんなふうにして見せ、その認知の歪みを体験させるこの映画の凄まじさ。関わる人々の力量。
主要な演者はたったの6人なのに、誰が誰なのかわからなくなり、混乱するようなこの感覚が、「それ」なのだ。

アンソニーに忍び寄る不安の表現に、エンドロールでは涙が止まりませんでした。忘れられないアンソニーの最後の表情、最高の演技に、最大限の感謝を示したい。みんなに見てほしい。

ふっと出てきたフラットの共有庭のオブジェや、より深く伝えるために計算し尽くされているであろう家の作りやインテリアなどにも注目したいので、もう一度観たいと思っています。一度では追いきれず…涙

そしてどんなに認知が歪んだとしても、愛情が伝わる瞬間が、少しでも多くあればいいなと願ってやみません。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Kiki

4.0言い方悪いけどある意味ホラー

2021年6月1日
Androidアプリから投稿

見ていて浮かんだ言葉はこれだった。
あらすじを知った上で覚悟してたけれど…。
現実がどれなのか?誰が本当の家族なのか?周りが嘘をついている?では誰が嘘をついているのか…?
終盤までそれが延々と続き、少しずつ真実が見えてくる。

でも、これはあくまでも私がこの映画を見た真実であって、主人公の真実ではない。

「私達には現実でないことでも、彼らには現実だから」と、介護関連の記事で読んだことがある。まさにそうなんだなぁと感じた。

正直、誰から構わずお薦めする映画ではない。私には苦しかった。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ゆの

3.5リトル・ダディ

2021年5月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

自分もこうなったらどうしよう?

コメントする (0件)
共感した! 4件)
マリエル

5.0混乱、怒りや悲しみ、そしてその理由

2021年5月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

忘却とか混乱というものを、なるべく主観的に表現しようという意志を感じました。それ故に難しくて複雑な気がしますが、見ていて訳わからんとなることこそが、この忘却と混乱の本質なのかもしれない。
細切れに、なおかつそれが連続する内容の時間軸や真実味が実に曖昧で、見ていて不安になるしイラついたりするかも─。でも、時に怒ったり、時に意味不明だったり、時に泣き出したり…奇異に思えるような言動には確かな理由があるということを気づかせてくれる。
それなりに理由や意味が分かってくると、意外と幻想的な作品にも思えてしまったけれど、現実社会で実際にその渦中に入ってしまうと難しさしかないのかも─。
ファンタジーとかサスペンスに見えてしまうようなところを、アンソニー・ホプキンスの名演で、心が悲しい現実に引き戻されるようだった。
革新的で優れた作品でしたが、そこには確固たる悲哀がありました。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
SH

4.0mille-feuille

2021年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

重層的な演出はアカデミー賞俳優達のなせる技あっての出来映えであり、映画的表現の新たなページを開いた功績は大きいと思う。
好き嫌いがハッキリ分れる作品ではあるが、それでもジャンルとしての確立は成し得たであろう。
大変優秀な作品であった。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
いぱねま

4.0人間は必ず老いる

2021年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

不覚にも後半睡魔に襲われてしまったので、ところどころ、抜け落ちたところがあった。単に痴ほうになった老人の生活を描くのではなく、老人の頭の中の再現をしている脚本の妙があって、観ている側も混乱していく。
痴ほう症の追体験をしているようだ。アンソニー・ホプキンスは「羊たちの沈黙」での演技が強烈で、今作も痴ほう症とはいえサスペンスミステリーのような雰囲気になるのはアンソニー・ホプキンスの演技ならでは。
それにしても、介護の仕事ってめちゃっくちゃ大変というか、人間そのものへの深い愛情がなければ、やっていけない仕事だと思った。人間は必ず老いる。そのことを含めて人間を愛しているか否か、ってところを突きつけられる。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
菜野 灯

5.0これは中高年向け恐怖映画だ

2021年5月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

どこで辻褄合わせが来るのかという不条理なエピソードが延々と続く。話を追う限り主人公は何も悪くなく、周囲の誰かが何か企んでるいるようにも見えてくる。理不尽なのは周りなのか、自分なのか、なぜみな自分に苛立っているのか、昨日ここで起こったことは幻なのか、訳が分からなくなってくる。こんな中に毎日いたら誰でも気がおかしくなってしまうに違いない。
認知症が決して「ノンビリとボケていく」ものではなく、とてつもない恐怖と不安の中に放り出されるものだと実感、そう遠くない将来自分にも訪れるかもしれないと考えただけで戦慄の走る映画だった。あの勇猛なフロスト中佐が、不敵のレクター博士が、幼児のように咽び泣くラストシーンは、アンソニーホプキンスの俳優人生の集大成としての「演技を超えた何か」と自身の未来への悲観が混じり合ってしばらく席が立てなかった。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
あっきゃん

4.0今となっては懐かしいような

2021年5月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

認知症の父親を演じたアンソニー・ホプキンス。
㊗️アカデミー賞主演男優賞‼︎

しかし、ごめんなさい、アンソニー様。
よく知る世界なので客観的に観ることができません。

認知症の初期から中期にある記憶の混濁。何にも無くなって久しい今となっては、この頃のことが懐かしいような。

現実には何にも残らない。
喪失感しかない。

コメントする 1件)
共感した! 9件)
エロくそチキン
PR U-NEXTで本編を観る