漁港の肉子ちゃんのレビュー・感想・評価
全177件中、61~80件目を表示
さんまプロデュース作品
テレビで何度もさんまプロデュースだと放映していた。何度も男で失敗した肉子ちゃん。男を探して流れ着いた漁港で住む事にした。
肉子ちゃんだけタッチが違うんだ。まあ悪くはないけどインパクトはなかったな。でも娘だと思っていた喜久子には秘密があった。肉子ちゃんは底抜けにいい人だったんだね。そこにドラマ性があったな。
根っからのお人善し物語
訳ありの母子が流れ着いた東北の漁港の町で出会う善意の人々との交流を描いたハートフルコメディ。最後まで観れば主人公が肉子さんであることが納得できるが肉子さんが中心だと生々しい話になってしまうだろうし、アニメ化でジュブナイル層も意識したのか小学生の娘のキクリンの視点で描かれていますね。
男運の無いシングルマザーの苦労の子育て物語にスポットを当てているのも珍しい、原作の西加奈子さんは大阪育ちらしいのでこの手の話やモデルには事欠かなかったのかも。男への恨み言では無く依存心すら超越した逞しい女性像に同性として共感したのでしょう。
幸不幸の人生観は人それぞれ、食べて寝て働いて便をして、普通が一番という根っから明るい肉子さんだがどうみてもおいしいものが一番の喜びに思えますね。変ったキャラですが日々を描くだけでは漫画で終わってしまうところ、終盤の暴露によって物語の風合いが一変します、全てがそのための伏線だったとは恐れ入りました。
馬頭観音のところで津波の話が出てきたのでもしやとハラハラしながら観ていましたが、原作は震災前に書き終えていたらしいのでほっとしました。
映画はさておき何故、さんまさんが本作の映画化を推したのか妄想が止まりません、脳天気で終始明るい肉子さんのキャラに自身を投影したのでしょうか、「生きてるだけで丸儲け」というさんまさんの座右の銘にも通じるところが伺えます。大竹さんにオファーしたのもダメキャラを見直して欲しいという未練と言うかトラウマ解消願望が突き動かしたのかも・・・。
西加奈子節
面白かった。ただ、これをアニメでやる必要があったのか、というのと、明石家さんまプロデュース押し過ぎて、逆にもったいない。話自体面白くていい作品なのに、明石家さんまを全面に押し出されると見る気なくす。
まず肉子の151cm67kgの時点でありえない あれか?女性は50...
まず肉子の151cm67kgの時点でありえない
あれか?女性は50kg超えたら全員デブとでも思ってるのかな?
あの太っちょキャラにあの声は合ってない
最後までみたけど一体なにを伝えたかったのか
どの層をターゲットにしたのかまったくわからず
感想はなんだ…これ…?でした
さんまプロデュースだからこその良し悪し
視聴後、西加奈子さんの原作を読んだ
普通に書店で並べられてても映画を見なければスルーしてた
これを映像化しようと企画したさんまさんは流石
でも、だからこそ、なのか
声優選択や過剰な演出など些細な部分ではあるが
その積み重ねで惜しい、もったいないとしか言えない
生きてるだけで丸儲け
西加奈子の原作小説に惚れ込み、“お笑い怪獣”がプロデュース。
公開時から賛否両論。
声の出演に元妻や親の七光りモデル、本職ではメガヒットアニメの人気声優を起用。大宣伝したのにも関わらず、興行的には大コケ…。それ見ろ、単なる話題集め…と、冷ややかな声。
その一方、そんな色眼鏡させ外せば、ユーモアとハートフルと感動の良質作。クオリティーも高く、海外では高評価。賞も受賞。
公開から11ヶ月を経てやっとレンタルリリースとなり、鑑賞。
その感想は…
やはり私も見る前の印象は、前者。これでつまらなかったら笑いにもならない。
でも実際見てみたら、後者。これが何と、意外やなかなか良かった!
お肉たっぷりの丸々体型だが、底抜けに明るい母、“肉子”。
そんな母とは似ても似つかない細身で、11歳ながらクールで大人びている娘、“キクりん”。
母の本名は“菊子”。娘の本名は“喜久子”。母娘で漢字違いだがまさかの同名。ちなみに名字は“見須子(みすじ)”。女性が3人のよう。
お互いを“肉子ちゃん”“キクりん”と呼び合う仲だが、最近キクりんは母が恥ずかしい。
超陽気な性格に加え、人情に厚く、涙脆い。娘の倍以上の大食漢。
そして惚れっぽい。限ってダメ男ばかりで、若い頃から苦労続き。騙され、借金の肩代わりにさせられ、妻子も。
一つの恋が終わると、別の土地へ。まるで子連れ女寅さん…?
関西で生まれ、スナックなどで働き、娘を育て、ボロボロになりながら各地を転々。北上して辿り着いたのが、東北のとある漁港。
奥さんに先立たれた焼肉屋の店主、“サッサン”の店で働き始めた肉子。
住む家も手配して貰って、サッサンの所有する船暮らし。“トレーラーハウス”ならぬ“シップハウス”。オンボロだが。
珍しく色恋沙汰はナシ。敢えて言うなら、サッサンの肉料理に惚れ込んで。
すっかりこの町に馴染む。
そんな母娘の物語…。
母娘だが、どっちがどっちなんだか。
天真爛漫で子供のような純真さの肉子。水族館に行けばお気に入りのペンギンに大はしゃぎ。
そんな母に対し、娘キクりんは落ち着いていてしっかり者。髪型はショートでホットパンツのボーイッシュな見た目だが、可愛いと言うより綺麗な女の子。
何から何まで真逆。本当に親子…?
だけど、二人のやり取り、掛け合いがテンポのいい漫才のよう。母がボケで娘がツッコミ。
見てて楽しい。
“お笑い怪獣”プロデュースなのでもっと爆笑作品かと思ったら…。
勿論笑いもたっぷりあるが、人情や平凡な営みの“日常モノ”。
ほんわかほのぼのさせ、最後は浪花節的な感動親子愛。
これ系に弱い人には間違いなく響く。
しっかり者だが、ちょっと変わった“遊び”があるキクりん。身の回りの“心の声”を代弁。理由は、その方が楽しいから。喋るヤモリやカモメやセミやネコや鳥居(!)が、本作に数滴のファンタジー要素を与えている。
プラス、少女の思春期ドラマでもある。
“学校”という小さな社会。
キクりんはフリフリ洋服のお金持ちの女の子、マリアと仲良し。
が、今クラスでは女子が派閥に分かれている。
リーダー格の女子か、マリアたちか。
とある事がきっかけで、マリアが女子たちから孤立。実は、女子の間では嫌われ者。
クラスの女子の輪か、仲良しか。思わぬ自分の本心にも気付く。
小学生でこんなピリピリ人間関係…?
小学生だって、思っている以上に内面や人間関係は大人なんです。
それだけに、人付き合いは苦労するよ…。
一方の男子。一人の男子がいる。
顔を半分髪で隠し、常に無表情、無感情。顔色も何を考えているかも分からない二宮。
でも、ある時見てしまった。二宮が人知れず“変顔”する所を。
以来、二宮が気になる。彼を真似て自分も変顔。顔を動かすって、何か気持ちいい。
ひょんな事から二宮と交流を持つ。
これは単なる友達関係…? それとも…?
その微妙な距離感が等身大。
日本のアニメーションはジブリやproduction I.G.や京都アニメーションだけじゃない。
高い評価を受けた『海獣の子供』の渡辺歩監督とSTUDIO4℃だけあって、画、演出、描写は高クオリティー。
舞台となる漁港の素朴でありながら、美しさ。
肉子から炸裂するユーモアとペーソス、本作のナレーションで語り役でもあるキクりんの繊細さ。
描写で特に感嘆したのは、マジ食指をそそる美味しそうなご飯。どれも我々の口に合いそうなB級グルメばかり。これら、相当こだわったんだろうなぁ…。
登場人物はそんなに多くないが、生き生きと。肉子やキクりんは言わずもがな、サッサンがお気に入り。美味しいまかない飯をいつも作ってくれて、肉子やキクりんを実の娘や孫のように面倒見、可愛がってくれる。「うめぇか、キク?」の言葉が優しく、温かい。こういう人が居るから、流れ着いた見知らぬ土地でも暮らしていける。
思わぬオマージュや小ネタの遊び心も。大いびきをかいてゴロ寝している肉子を見て、キクりんは某有名アニメキャラの名を。その作品を彷彿させるシーンも。雨の夜のバス待ち。
肉子が時々歌う鼻歌は、“愛の讃歌”。そういや大竹しのぶは舞台でエディット・ピアフを演じてたね。
あんなに丸々体型から大竹しのぶみたいな声が出るの?…はご愛嬌。意外とキムタク娘の声も悪くなかった。
全身全霊で娘を愛す肉子。かなりの過保護なくらい。
運動会の借り物競争でも、毎日の営みの中でも。愛情が滲み、溢れ出る。
いくら親子とは言え、何故肉子はこんなにもキクりんを愛す…?
それには、ある秘密が…。
ある時、キクりんが腹痛を起こし、緊急手術~入院。
その終盤で並行して語られる…。
肉子がその昔、夜のお店で働いていた時、知り合った親友がいた。
みう。
スラリとした細身体型の美人。
共に男で苦労。いつしか気が合う。
明るい性格のボケの肉子と、クールな性格のツッコミのみう。
一緒に暮らし始める。肉子はみうを妹のように、みうは肉子を姉のように。
子供が出来ない身体のみうであったが、まさかの妊娠…。(相手は分からず)
お察しの通り。
キクりん自身も数年前から気付いていた。
キクりんの実の母は、みう。肉子とは血の繋がっていない親子。
全然似てない肉子とキクりんに納得。キクりんは実の母みうに性格も見た目もそっくり。
だけど今、みうはおらず、肉子とキクりんの二人暮らし。
何があった…?
ある時肉子が仕事から帰ると、赤ん坊のキクりんとお金と置き手紙を残し、みうは姿を消していた。
まだ若かったみう。母親になる心の準備も出来ていなかった。怖かったのだ。
ならば、肉子だって同じ。親友とは言え、極端に言えば他人の赤ん坊を押し付けられて。
みうは我が子を捨てたも同然。批判されても致し方ない。
それを知ったキクりんもさすがに複雑な気持ち。
が、肉子はみうを擁護。親友の事情を充分考慮してもあるだろうが、それとは別に、
こんな事でもなかったら、自分には訪れなかっただろう。
母親になる事、子を持つ事。
それがどんなに大変か。でも、思いがけないサプライズ。
苦労するだろうが、それ以上に絶対、幸せの方が勝る。
子供に罪はない。
本当は育て、愛したかった親友の分まで、全身全霊で愛す。
よくあるのが、我が子に一目会いたい。もしくは、実の母に一目会いたい。
しかし、みうはキクりんの前に姿を現さなかった。
…いや、本当はそうではなかった。
キクりんが度々目撃していた肉子の夜中こそこその電話の相手。運動会での謎のカメラのシャッター。
肉子と密かにコンタクトを取り、知られる事なく一目会いに来ていたのだ。
肉子によると、みうは結婚し、子供もいるという。
一度我が子を捨てた身。そんな自分がどの面下げて会える資格があるか。
本当は直に会いたいが、会えない…いや、会ってはならない。
みうが自分に戒めた、名乗り出れない“罰”も切ない。
それでも、キクりんが望めば別。
が、キクりんは望まなかった。
私にはもういる。深く丸々と、大いなる愛情で育ててくれた、大好きなお母さんが。
ラストシーンは本当にあの終わり方で良かったのか複雑な所だが(つまり、キクりんが生理を迎え、子供から一人の大人の女性になったって事だよね…?)、
全体的には思っていた以上の良作。
仕事は引っ張りだこ、今の地位や名声を欲しいままにし、自由気ままな独身ライフを謳歌。
恵まれた人生に見えて、実は波乱万丈。
色恋沙汰、夫婦関係、親子関係…。
本当は一人のファミリーマン。
プロデュースした“お笑い怪獣”の素顔や本心が見えたような気がした。
望まれない子供なんて居ない。
どんな事情あれども、せっかく生まれてきたのなら、それは望まれて。
きっと、誰かが愛してくれる。
そうして見つける幸せ。
普通が一番。
生きてるだけで丸儲け。
母親に嫌悪
昔捨てた子に会いたい。元気で良かった。自分はお金持ちの旦那を見つけ子供が出来幸せw
良い人に拾われて幸せになれよと言いペット捨てる人と同じ。
子を捨てた母親が涙もよく分からん泣きたいのは捨てられた子供だろ。
本人は子が産まれて過去を後悔したからと言うが結構今も自分の事しか考えれてないんじゃない?っと長々感想
自分は原作を読んでいて、 映画化するとしたら実写だろって最初思って...
自分は原作を読んでいて、
映画化するとしたら実写だろって最初思っていたが、
実際に見てみると、
これはかなり素晴らし作品だった。
肉子ちゃんの肉肉しい肉体の表現は
アニメならではだし、
肉子ちゃんの表情、
泣きの顔などアニメならではの表現良かったです。
肉子ちゃんのピュアさに泣きました。
以外にも cocomi の声も良かったです。
人の悪口を言ってはいけない、でも言う。
主人公は思春期手前の少女。超陽気な母は何者か。
タイトルやポスター、芸能関係者の関与でかなり印象損をしているが、
シリアスとギャグのバランスがとれ、演出も秀逸。なかなかの名作である。
キャラクターデザインにおいてはアニメならではの均一制がなく、
昭和のスポーツ系美少女、悟空の敵の魔人、細田式のイケメン少年などが混在している。
良い点
・棒読みと感じさせない。
・トトロのパロディ
・心理の鋭い切り口
悪い点
・模型が。最後まで映さない手もあった。
・鬼滅にあやかりたいキャスト
・キャストの使いまわし
その他点
・しゃべる風の動物共。面白いがややうるさい。
・チック症か
女=生理?
大竹しのぶさんの演技に脱帽。そしてstudio4℃の映像も細やかで素晴らしい。でも女=生理?出産?のように繰り返される表現が、うーん、、なんだかなあ、と思ってしまった。キクリンの過去も読み易く、そこまでビックリー!な展開でもなかったのがちょっと残念。とりあえず飽きずに観れたのでまあまあかな、と。
窮屈な毎日を送っている人に
企画ものと敬遠してはもったいない映画です。窮屈な毎日を送っている人に、ぜひ、ご覧頂きたい。
正論や、ややこしい人間関係や、絵に描いた幸せに疲れてしまった人、一般的な枠組みから外れて自分の存在に自信をなくしてる人、ちょっと最初のノリに違和感を感じても、ぜひ最後までご覧ください。
人生には失敗や勘違いをして、不安に萎縮してしまい、次の一歩を踏み出せなくなる時がありますね。
肉子ちゃんは忘れちゃうのか人並外れて前向きなのか、可愛いキクリンのためなのか、トトロのように楽しげに生きています。
キクリンは子供として、欠点だらけの肉子ちゃんを親として受け入れ、客観的に観察しながら淡々と生きています。
アニメだからやんわりと描いてますが、生きるのって本当に大変だなって思うエピソードがたくさん出てきて、共感できました。
それでも、誰かを責めるでなく、独りで抱えるでもなく…人情の温かさを感じさせてくれるさんまさんの企画。素晴らしかったです。
良かったのに!
逆にさんまさん、大竹しのぶさんの関わり方が邪魔したよーな。結構レビューが悪い中覚悟して行ったけど、大竹しのぶさんは「ならでは」の破壊力!さんまも「ならでは」の小ネタのほのぼの(笑)。大満足でした!
なんだか、愛がいっぱいなお話
肉子ちゃんの強烈なキャラクターに持ってくのかと思いきや、途中から普通にいい話でびっくりした。危うく泣かされそうになったけど、終始笑いに包まれてて、ほかほかするお話でした!
とても良い映画
大竹しのぶの関西弁が聞き取りにくかったりで、序盤はちょっと集中出来ませんでしたが、娘"キクコ"の出自が語られる病室のシーンでは、もう涙腺崩壊でした…笑
肉子ちゃんと"キクコの実母"とのエピソードが語られる中、置いていかれたまだ赤ん坊のキクコを肉子ちゃんがそっと抱き上げる場面は、もう堪りませんでした…ここでハンカチ出動でした笑
娘キクコの声を演じたCocomiが素人っぽくて良かったです…後から知りましたが、キムタクの娘やったんですね…そんな情報が事前に入っていたら、きっと色眼鏡で観てたでしょうけど、逆に知らなくて良かった…笑
明石家さんまファンには見逃せない作品やと思います!
*舞台挨拶付き上映会にて鑑賞。「TOHOシネマズ梅田」のスクリーン1は、日本で1番デカい映画館なそうな…(2021年7月現在)。
涙腺のバルブが・・
明石家さんまさんのプロデュースと聞いていたので、吉本の漫才師を声優に起用して、ちょっとだけ笑いを取るような作品かと思っていたのですが、途中から涙腺のバルブが開いてしまいました。
肉子ちゃんのお人好しなキャラクターは魅力的ですが、ちょっと大人びたキクコちゃんの棒読みのようなセリフが、物語の進行役にピッタリでした。
製作は、個人的にイチオシのSTUDIO 4°C。
絵の具で描いたようなタッチが、少しだけファンタジー気分にしてくれました。
もう一度観に行ってもいいかな。
あ、間違っても、売れたから実写映画を作ることはしないように。
全177件中、61~80件目を表示