アウシュヴィッツ・レポート

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アウシュヴィッツ・レポート

解説

アウシュビッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話を映画化した人間ドラマ。第2次世界大戦中の1944年、ユダヤ人が収監されたアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所で、過酷な労働を強いられて殺害される人々の遺体記録係をしているスロバキア人のアルフレートは、ナチスドイツによる、その残虐な行為の証拠を持ち出し、有力者に届けるために脱走を企てる。協力した仲間たちは「正直に話せば全員宿舎に戻れるんだぞ」と執拗に拷問されるが、アルフレートたちはホロコーストの真実を世界に伝えるため国境を目指す。奇跡的に救出された2人は、赤十字職員にアウシュビッツの実態を告白し、レポートとして提出するが……。脱走する2人を「オフィーリア 奪われた王国」のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが演じるほか、2人を救済する赤十字職員役を「ハムナプトラ」シリーズのジョン・ハナーが演じる。第93回アカデミー国際長編映画賞のノミネート作品選考に際し、スロバキアの代表作品に選出された。

2020年製作/94分/PG12/スロバキア・チェコ・ドイツ合作
原題または英題:The Auschwitz Report
配給:STAR CHANNEL MOVIES
劇場公開日:2021年7月30日

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(C)D.N.A., s.r.o., Evolution Films, s.r.o., Ostlicht Filmproduktion GmbH, Rozhlas a televizia Slovenska, Ceska televise 2021

映画レビュー

4.0【本年度アカデミー国際長編映画賞のスロバキア代表作】本作の社会的な意味は大きく、私が投票権を持っていたら1票入れたい。

2021年7月30日
PCから投稿

本作は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが主にユダヤ人を集め、強制労働と「絶滅政策(ホロコースト)」を行なっていた「アウシュヴィッツ強制収容所」での実話をベースに作られた映画です。 いくら戦時中とはいえ、このような150万人規模(1日に3000人規模)の虐殺が行なわれていれば、さすがに大きな問題となるはずです。 ところが、中立的な人道支援を行なう赤十字社などにも真相が掴めないようになっていたのです。 そこで、「アウシュヴィッツ強制収容所」を空爆で吹き飛ばすことによって、このような残虐行為を止めようという根本的な解決策を模索する動きが出てきます。 とは言え、情報統制もしっかりとなされて鉄壁なガードがある「アウシュヴィッツ」から、どうやって外部に真相を伝えたらいいのでしょうか? そこで、2人の青年が命がけの脱走をはかり、何とか「アウシュヴィッツ」の実情を伝えようとするのです。 このように本作は、2020年のアカデミー賞で話題となった「1917 命をかけた伝令」に似た構造もあります。 また、当然1994年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞など7部門受賞した「シンドラーのリスト」とも共通するものがあります。 94分の作品ですが、50分くらいまでは過酷な「アウシュヴィッツ」での現実が描写され続けます。 50分以降に逃走劇が始まり、生死をかけ三半規管が麻痺したような状態を描くため、カメラワークがかなり斬新な動き方をして臨場感を巧く引き出しています。 そして、彼らの運命はどうなるのでしょうか。 この、いわゆる「アウシュヴィッツ・レポート」によって、何を変え、何を変えられなかったのでしょうか? ユネスコの世界遺産委員会は再び過ちが起こらないようにと「アウシュヴィッツ」を1979年に世界遺産リストに登録し、今も施設の一部は残っています。 2019年にアカデミー賞で脚色賞を受賞したスパイク・リー監督作「ブラック・クランズマン」では、ラストに現実のニュースをシンクロさせることで一気に作品のクオリティーを上げることに成功していました。 そして、本作はエンドロールの際に、世界各国の政治家を中心に、権力者らのリアルな「発言」を入れ込んでいます。 私たちは本作から何を考えるべきか。決して軽くない映画です。 なお、本作はアカデミー賞の選考に際し、スロバキアの代表作品に選出された映画ですが、「スロバキア・チェコ・ドイツ合作」と、ドイツからも出資されている作品であることに少しの安堵を覚えます。

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細野真宏

4.0命がけで「伝える」という視点が際立つ

2021年7月27日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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牛津厚信

4.0We Breathe the Same Air as the Holocaust

2021年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

With so many films in history detailing the Holocaust, sometimes I wonder if there is anything left to learn from dwelling on this moment of history. But as times change, we see that there is always a Holocaust in some form. The WWII holocaust provides the clearest picture on the cancerous evil that corrodes the collective human mind. Auschwitz Report has a fresh eye and alarming credit roll.

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Dan Knighton

5.0実話で、看守側と囚人側双方側で考え見て見ましたが、ラストシーンでの...

2021年12月3日
iPhoneアプリから投稿

実話で、看守側と囚人側双方側で考え見て見ましたが、ラストシーンでの赤十字側と囚人双方の言葉のやりくり思わず涙が出て🥲何とも言えない場面でした。自分としては、ガスでの殺害その後焼くシーンはないが、焼却炉作り方多く燃やすので焼却炉数こなせる様に考えた焼却炉知っているので、このシーンあったら、凄いリヤル的な映画になるてましょうね、自分ならこんなシーン作りたいが、まず作れないでしょうね

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那羅屋長兵衛

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