白頭山(ペクトゥサン)大噴火のレビュー・感想・評価
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エメリッヒに見せたい、ディザスター×ミリタリーアクションの快作
冒頭の白頭山噴火と大地震でソウルの高層ビル群が倒壊し地面が割れたり、数十メートルもの高さの津波が吊り橋を直撃したりといったディザスター映像は、たとえばローランド・エメリッヒ監督の「2012」などを思い出させる。だがエメリッヒ作品では大災害や爆発・破壊のシーンが続きすぎるせいで刺激に慣れてしまい、次第にハラハラドキドキしなくなるという難点もあるのだが、その点本作は先述のような災害の場面と、韓国軍の爆発物処理エキスパート役のハ・ジョンウと北朝鮮の工作員役のイ・ビョンホンという2大スターが牽引するサスペンスアクションドラマのパートをほどよいバランスで配置し、最後まで飽きさせずに楽しませてくれる充実のエンターテイメントとなった。
本作の共同監督にクレジットされているのは、脚本で数々の賞を受賞し演出力にも定評のあるイ・ヘジュンと、撮影監督としてCGも駆使したスペクタクル満載の作品を多数手がけてきたキム・ビョンソ。脚本と演出の両面で、2人がそれぞれの持ち味を出し合いアイデアを磨いていくコラボレーションがうまくいったのだろう。筋をざっくり言えば、大切な誰かのために献身する者たちが結局は世界を救うという話で、これもまたディザスタージャンルの定番なのだが、だからこそ共感を得やすいという利点もある。
3人目のスターであるマ・ドンソクが米国籍の地質学者役で出演している。韓国語で話しかけられて分からないふりをしようと英語で返答するもののあっさりバレてしまうシーンなどでユーモラスな一面も見せるものの、やはり彼の重量級のアクションがないのは残念。ビョンホン、ジョンウ、ドンソクの三つ巴の格闘が見られたら最高だったのに。
タイトルがイマイチ日本人にはピンと来ないのが勿体ない、豪華俳優陣も魅力で本格的なディザスタームービー!
まず、タイトルの白頭山というのは、日本の富士山のように活火山です。
つまり、大まかなイメージは「富士山大噴火」という感じでしょうか。
ただ、現実の「白頭山の大噴火」というのは、かなりシャレにならない状況なのです。
それは、北朝鮮と中国の国境付近に位置し、朝鮮半島は狭く、甚大な被害が出てしまうためです。
ちなみに、この「白頭山の噴火」は過去4回記録されていて、小噴火は100年に1度、大噴火は1000年に1度程度となっています。(1925年の「小噴火」が現時点の最後の観測)
本作は、観測史上最大の「白頭山の大噴火」が現在に起きて、白頭山からは距離のあるソウルでさえマグニチュード7.8の大地震が直撃し、朝鮮半島が壊滅的な危機に見舞われる、という設定です。
そのため、座して死を待つのではなく、これから連鎖的に起こる「白頭山の大噴火」で何とか最後の噴火を阻止することにより最悪の事態を回避しようという「極秘ミッション」が行われるのです。
ただ、その「極秘ミッション」は❝ミッション・インポッシブル級❞で、北朝鮮にある核弾頭から「核」を盗んで、「核爆発」によって「白頭山の下にある大きなマグマの圧力を抜き、大噴火を阻止する」といったもの。
最初に「北朝鮮の核廃棄」が実際になされる、というニュースが流れます。
そして、北朝鮮の「核弾頭」が搭載されたICBM(大陸間弾道ミサイル)をアメリカが回収する、という流れとなります。
まさに、このタイミングであれば、韓国は「核」を(北朝鮮がアメリカに渡す前に盗むことで)入手でき、「核爆発によるミッションを達成できる」という状態になるのです。
ただ、これは同時に、韓国は北朝鮮を敵に回しますし、中国の国境付近で核爆発をさせるので大国・中国の怒りも凄まじいことになりますし、何より北朝鮮の非核化を進めてきたアメリカの逆鱗に触れることにもなるわけです。
つまり、本作は、韓国、北朝鮮、中国、アメリカという4か国の登場で、頭を整理して見る必要があるのです。
しかも「北朝鮮の工作員」のイ・ビョンホンは2重スパイなどの可能性もあり、得体の知れない存在です。
この辺りの設定を踏まえておくと、迫力があり、友情・家族愛などもある非常に出来の良いディザスタームービーとして楽しめると思います。
ちなみに❝戦わないマ・ドンソク❞は珍しいですが、存在感があり、これもアリでした。
単なるディザスター映画だと思ったら大間違い!
韓国映画ってホンッとスゴい!メチャクチャ楽しませてもらいました。
ディザスター映画なんで、火山の噴火シーンや町の崩壊シーンなどのCG映像も見応え十分のド迫力です。
逃げ惑う人々のパニックを妊婦の目を通してリアルに見せているところも生々しい。
それに加えて、南北の緊張感やアメリカの介入なんかも加わって、政治的な緊迫感も味わえる。
かと思うと、ハ・ションウとイ・ビョンホンによる見事なコンビで、ユーモアを交えて、ナイスなバディを魅せてくれます。
剛力無双のマ・ドンソクがアクションを封印して科学者役をコミカルに演じる贅沢な使い方も良かった。
これだけでも面白いのに、親子の感動場面も盛り込んでくれるという、まさにサービス映画のオンパレード。
一瞬足りとも見逃せないような、大興奮の一本でした。
アルマゲドンやん!?
前半はややこしい展開も後半は涙の連続、最後の家族が幸せそうに暮しているシーンは嗚咽した。それはジュンピョンの娘スンオクがインチャンの家族の中に溶け込んでいたから。
アルマゲドンを思い出させられるようなストーリーでもあったがアルマゲドンとは違って一人で死に向かう怖さも十分伝わってきた。さすがイ・ビョンホンです。
力作なんやけれどストーリーが少し荒く感じたし、盛り込みすぎ?
だからツッコミどころが満載になる
とくに核兵器まで案内に簡単にたどり着けるのか?
警備が全然やし北朝鮮にあんなに簡単には入れる?
手抜き?
北朝鮮でも上映したんやろか?
そんな訳ないわなあ・・・
文化の違い
2023
76本目
映像と音楽の迫力満点です。
急に音がながれたりで、こっちもゆっくり見てられません笑
緊迫感のあるストーリーだが、コメディタッチな部分も最近の韓流映画。
核爆弾を盗んで、中国国境境で爆発させるとゆう作戦を国主導で実行する。
それを止めに来たアメリカを悪者扱い…
正義はどちらに??
邦画、洋画なら
核を盗みに来た方が悪なのだが…
この映画は逆。
日本と韓国の国民性の違いがわかる映画でした。
この映画を見ていて一番印象に残ったのは内容ではなくて、隣の国の日本の「に」の字も出てこないことだった。
パニック映画が好きなので見た。
この映画を見ていて一番印象に残ったのは内容ではなくて、隣の国の日本の「に」の字も出てこないことだった。
日本はないものみたいになっている。
噴火の影響範囲を示す地図でも、ちょうど韓国の南端までしか影響ない(そんなことありえないけど・・・)ことになっていて日本は出てこない。
フィクションなんだけど、大噴火よりそっちの方が怖かった。
普通こんな大災害に遭ったら隣の国の日本に助けてくださいとか避難させてくださいとかなるはずなのに、ならない(日本は存在しないから)。
避難先は米国の一択で、船で日本を素通りして米国に逃げるみたいなことになってる。
数十キロ先の日本を通り越して、数千キロ先の米国に逃げるって、なんでそんな効率悪いことすんの?と思った。
今まで日本に寄生して技術と金を散々巻き上げたあげく、侵略だ植民地だ、謝れ、謝れ、とずっと70年間言ってきたから、今更助けてくれとは言えないということかと思った。
でもそんなこと思っているわけないし、むしろ謝罪のため我々を助けるのが当たり前だとなりそうな気がする。
でも他国の人も見る映画でそういうわけにもいかないし、結局何がなんでも自分達が上でないと気がすまないから、日本に頭を下げて助けてくれと頼むくらいなら、死んだ方がましということなんだろうと思った。
でも実際にこの映画のレベルの大災害が起こったとして、こんな人達を助ける必要があるのかな?とちょっと思った。
こんな人達を、命を懸けて守ったり助けたりしなければならないのなら、植民地という選択肢もあながち間違ってなかったような気がしてきた。
だいたい日本がもし戦わなかったら、韓国も北朝鮮も存在していない。
誰がどう考えてもロシアになっている。
今はロシアが侵略してくるということはほぼないと思うし、中国も(侵略してほしいけど・・・)ないと思う。
でも、もし北朝鮮が米国まで届く核ミサイルを完成させ、脅しをかけながら南下してきたらどうするんだろう?
ロシアとか中国は大国で余裕があるから核兵器は使わないと思うけど、北朝鮮の場合、生きるか死ぬかになるから、いざとなったら使うと思う。
そうなると韓国を支援したら日本がやられるし、特に親しい国というわけでもないので、後はどうなるか知らないけど、とりあえず韓国は見殺しにするしかない。
現在日韓関係は最悪の状態から持ち直した言われているけど、最悪の状態でいいと思う。
なんだったら完全に壊してもいいし、近寄らない方がいい。
韓国の米軍も早期に韓国から撤退するか、すぐ逃げられるような感じにしておかないと危ないと思う。
この映画とは直接関係ないけど、北朝鮮軍が南下してきたら、白頭山大噴火どころの騒ぎではなくなると思った。
わからんちん映画だった
本当に個人的感想。
まず緊急事態が起こって、いきなり逆走の上、市街地でも危険な運転をするとこに対しての嫌悪感から始まった。
その後も何をどうしたら良いのかわかってない中モヤモヤと進み、後半はコレ絶対ハッピーエンドだろ的な流れで腑に落ちない中進んでいった。
韓国の人は納得なのかな、また日本人も。原作を映画化してわかってる人がわかる作品なら、自分の知識不足。
評価:2.0
ディザスタームービーかと思いきや軍事問題もあり
ネタバレあり
おもしろかった。
かなりの大迫力だったが、2012感が否めなかった。
白頭山、朝鮮半島の位置関係、
また、朝鮮半島と中国の国際関係(とくに軍事)を知ってたほうがわかりやすかったと思う。
北朝鮮、アメリカ、韓国が一同に現れたとき
もう映画どころじゃなかったと伝えたらそんな深く考えていたのねと笑われた(>_<)ぴえん🥺
山は韓国と北朝鮮の間にあると思ったし、
映画後調べたら中国と北朝鮮の間だし、
中国と北朝鮮どうにかしてくれよ(>_<)
どちらも隣接してる山やろ(>_<)
自然災害を前にしても協力できないのかなあ(>_<)
地割れは怖かったし迫力あって楽しかったです。
21.10.10 シネマトーラス
単に娯楽として観るなら・・・だが、
ギャグアクション映画でした。
良いところ
・映像処理が丁寧で迫力満点。韓国映画のこういうところは関心する。
・ちょくちょくギャグが入ってくるのでいい感じで息抜きできるので疲れない。
・大統領がスリムな盧武鉉だった
・韓国人のメンタリティ、エトスが鉄板
ダメなところ
・設定が全てダメ。話にならん。
民族の願望と現実をまとめてみたんだろうけどとっちらかりすぎ。逆にいうと民族の葛藤が表現されているとも言えるかな。
アメリカから独立したい願望
北朝鮮とは一緒にやりたい
中国とは微妙な距離感(ヒールに仕切れないもどかしさ)
地震の表現はあそこが限界かなあ。余震って知らんみたい。大げさにも思うし、甘くね?とも思う。
時間と距離がめちゃくちゃ。頭の中に地図をおいて計算しても全然合わない。
北の大地をあんなにめちゃくちゃにしてしまったら、将軍様はお怒りになるだろうなw
ハリウッド並みの・・・
VFXは素晴らしいけど、設定と展開があまりにもご都合主義で、ツッコミどころ満載すぎてお腹いっぱい。
悪いところもハリウッド並み!
スターチャンネルEX (キャンペーンで2か月 99円/月)で鑑賞
凄く期待してた作品
最初なはスケール感もあり期待してたけど、徐々にありえない設定に怯む。白頭山のマグマの圧力を抜くために、核を使い大噴火を抑える必要があるのだと。。。。スケール満載なんだけど無理もあり。。。
まぁ大好きな俳優ハジョンウ出演だから充分に楽しめたし、ビョンホンとの掛け合いは面白かった。
終わり…
良ければ、全て良しというか、最後に一気盛り返した。ディザスターもの有りがちな誰か一人が犠牲になるのはイ・ビョンホンだった。冒頭からハ・ジョンウの鈍臭さが全開でコメディタッチがちょいちょいあるので緊迫感がなく、だらけてしまった。もう少しシリアスなシーンがあったら、大噴火の深刻さが伝わったと思う。マ・ドンソクの腕っぷしに頼らない役回りには新鮮だったが多少見たかった。
北の核で吹っ飛ばせ!!
こう言う物騒な映画を撮ってしまう韓国、天晴れです!!
韓国は危険な肉親・北朝鮮。
脅威の中国。
過干渉の米国。
そんな身動き取れない国際情勢を、逆手にとって、
もしも《白頭山大噴火》したら、どうする?
北朝鮮の核を盗んで、『アルマゲドン』を手本に、
大噴火を、核を大爆発することで阻止したら?面白いんでね!!
そのシナリオをこの映画にした。
(ぬるま湯の日本国には到底できない芸当!!)
(製作予算・VFX技術でも、遠く及ばない日本。)
韓国軍のチュ大尉(イ・ヘジュン)は今日こそ除隊して、身重の妻に付き添い穏やかな日々を取り戻すはずだった。
しかし、極秘任務(北に潜入して、核を奪って、トンネルに仕掛けて白頭山の爆発を、阻止する)
そのプロジェクトの責任者に指名されたのだ。
協力者は北の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)
ジュンピョンは食えない男で、中国に核を売ろうと二股かけるヤバい男。
更には、アメリカ軍の横槍と妨害・・・多難な中、核を奪っての作戦は成功するのか?
イ・ビョンホンさんのウンコ・シーン。
長々とオシッコ・シーン。
(ビョン様に何させるねん!!・・・と、怒ってますが、ご本人は悪ノリして楽しそう)
新米パパ予備軍のヘジュンと、黄昏れパパのビョンホン。
2人の父親対決も見どころ、泣かせどころ。
マグニチュード7・8で、倒れてくるソウルや平壌の高層ビルにも、ビックリ。
(鉄骨、横流ししたんと、ちゃうの??)
韓国産のデザスタームービーとして中々の面白かったです。
科学的監修は如何に・・・
白頭山は北朝鮮と中国の国境付近に位置する標高2,744mの活火山、10世紀の大噴火では朝鮮半島が1m越の火山灰に覆われたという。日本でも富士山噴火が恐れられているが 白頭山の噴火エネルギーは10倍くらい大きいらしい。最近、地震発生など噴火が懸念されているが英国の学者によると北朝鮮の地下核実験による誘発が心配されているという、まったく馬鹿げた国としか言いようがないですね。
本作ではマグマ溜まりの圧力を逃がすのに核爆弾で地下に風穴を空けると言う突拍子もない作戦だがそんなことをしたら噴火口より大きな穴が開き膨大な溶岩が溢れだすでしょう、科学監修はされたのか疑わしい。しかも核は北から盗むと言う、米国は無謀だから止めろと言うなら分からないではないが核の接収だけが目的のようで映画ではむしろ敵役、北朝鮮の元工作員と韓国の爆発物処理班の軍人の父性が繋ぐ友情の物語に仕立てています。
確かに個人レベルでは同じ朝鮮人同士というシンパシーは尊重すべきですが現実的には難しいので、せめて映画の中では美談にしつらえたいという製作陣の切なる願いなのでしょう。
人間ドラマは好きずきでしょうが、崩れるビルと人物の合成などCGを含めたディザスター・シーンはハリウッド並みの凄い迫力でした。
まぁ面白いけど展開がベタ過ぎる
火山の噴火がテーマなので、「日本沈没」や「2012」「デイアフタートゥモロー」みたいな災害をメインにした映画だと思って観ましたが、そんなでもなかったです。銃撃戦でドンパチするアクション映画でした。
感想としては、すべてのシーンがどこかで観たような展開の連続で、オリジナリティをあまり感じませんでした。
・噴火を事前に予知していたが、妄言扱いされていた大学教授
・成功率の低いとんでも作戦
・早々にリタイアするエリート部隊。残ったのは主人公達ポンコツチームのみ
・迫るタイムリミット
・遠隔操作ができない爆弾。誰かが犠牲になって起爆するしかない
こんなのがずっと続きます。ベタな展開なので面白みはないのに、逆につまらなくなりようもないという。料理でいうと全部カレー味みたいなもんです。
また、カーアクションがフルCGで描かれていますが、動きが不自然でクオリティがあまり高くないので安っぽいです。他の韓国映画でも見かけましたがフルCGのカーアクションが流行りなんでしょうか。あと、ストーリーは主人公が北朝鮮に潜入して極秘作戦を実行するというものですが、正直北朝鮮要素はほぼありません。せっかくなら北朝鮮軍が大群で襲ってくるシーンとか欲しかったです。
ディザスター×ミリタリーの最適解!
Amazon Prime Videoでレンタルして鑑賞(吹替)。
とても良質なパニック・エンターテインメントでした。
ディザスターとミリタリー・アクションのバランスが抜群だったし、VFXもハリウッド・レベル。惚れ惚れしました。
マ・ドンソクのアクションが見られなかったのは残念…
てっきり作戦に自ら加わって拳を振るうと思っていたのに…
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