恋する遊園地

劇場公開日:2021年1月15日

恋する遊園地

解説・あらすじ

エッフェル塔に恋をし、実際に法的手続きを経てエッフェル塔と結婚したというアメリカ人女性の新聞記事から着想を得た監督のゾーイ・ウィトックが、人間の女性とテーマパークのアトラクションとの恋を描いた奇想天外なラブストーリー。内気な性格で、テーマパークのアトラクションのミニチュアを制作することが趣味のジャンヌは、幼いころから通ってきたテーマパークで夜間スタッフとして働き始める。ある日、新たに導入されたアトラクション「ムーブ・イット」を目にした彼女は、こうこうと輝くライトや美しくメタリックなボディ、熱く流れる油圧のオイルなど、ムーブ・イットの全てに魅了される。ある夜、ムーブ・イットに「“ジャンボ”と呼んでいい?」とひとり語りかけるジャンヌ。やがて彼女の思いに応じるかのように、ジャンボはライトを灯して動き始めるが……。主演は「燃ゆる女の肖像」でリュミエール賞主演女優賞を受賞し、セザール賞にもノミネートされるなどフランス映画界で高い評価を受けたノエミ・メルラン。

2019年製作/94分/R15+/フランス・ベルギー・ルクセンブルク合作
原題または英題:Jumbo
配給:クロックワークス
劇場公開日:2021年1月15日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)2019 Insolence Productions - Les Films Fauves - Kwassa Films

映画レビュー

4.0 「燃ゆる女の肖像」主演女優の表現力!「Swallow」との共通点も

2021年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

リュミエール賞主演女優賞受賞作「燃ゆる女の肖像」の公開で日本での認知度もさらに高まったノエミ・メルラン。前作で女性同士の恋愛に身を焦がす画家マリアンヌを演じた彼女が、今度は遊園地の巨大な遊具に恋する主人公ジャンヌに扮する。マリアンヌが知的で意志の強さを秘めた芸術家だったのと対照的に、ジャンヌはピュアでイノセント、気の弱さや脆さも感じさせる未成熟な女性。かけ離れた両キャラクターをどちらもナチュラルに演じたメルランの表現力に恐れ入る。

人間に対するような愛情や性的欲求を物に抱く指向を「対物性愛」と呼ぶそうだが、昨今の多様性尊重の流れに沿い、変わった性癖の人物としてではなく、困難や障害の多い恋愛を貫こうとする普遍的なラブストーリーとして描いている点も好ましい。特殊な癖を題材にしながら普遍的なテーマに昇華するという意味で、異食症の女性を描いた「Swallow スワロウ」にも共通する。「恋する遊園地」が長編監督デビューとなったゾーイ・ウィットック(兼脚本)、今後の活躍も楽しみだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
高森 郁哉

1.5 他人に迷惑をかける映画

2025年8月18日
iPhoneアプリから投稿

自分はこれを愛してる!これがなければ生きていけない!
って言っている精神的に非常に幼い主人公が他人に迷惑をかけて自分だけ幸せになろうという映画。

すっごい嫌な言い方になるけど、マイノリティー気取ってれば何でも許されると思うなよ?と感じた。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
がぬ

3.5 【”私の恋は錆びつかない。”今作は、人間の男を愛せない少し変わった女性と遊園地のアトラクションとの恋を少しエロティックに描いたSF恋愛映画である。】

2025年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
NOBU

4.0 ロマンティックな映像美がとても良い!が…

2024年4月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ミニシアター系のイメージだったので、さほど大きくは期待せずに何となく観始めたが、なんのなんの、映像・音楽ともに期待を大きく上回るほどの仕上がりで、のっけからグイグイ引き込まれる。
なんときれいな色使い。こんなにロマンティックな映像で描かれている作品は、他にそう思い浮かばない。
ただし、ストーリーは実話から着想を得たとのことだが、ハンパないほど奇想天外なぶっ飛び系。それでもこれも強引ながら、まさに現代における多様性の範疇内!?としておこうか。ほんまかいな…(笑)
家族と観るにはちょっと気まずいシーンが多いが、恋愛だけではなく家族愛もしっかり描かれているところなんかも、本作の奥深さを大いに感じるところだ。
ところで、本作は男性向け?女性向け?どのあたりの層に刺さる?
あまり胸を張っては言えないが、個人的にはとても好きな作品ではある。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
いけい