竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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文部科学省推薦映画
細田監督の作品は背景がいい。
本作では廃校の教室と高性能システムとの組み合わせが良かった。
旅行が困難なこのご時世においては、夏の高知の青空も心に響いた。
すずの自宅の最寄り駅(!)は、ちょっとキャラクターとミスマッチだったかも。
あと、すず(ベル)をスクリーンの中心に置いたショットが目立った感じがした。
本作は夏のアイドル映画とも言えるので、上記のショットも含めてヒロインの魅力を目立たせる演出が効いていたと思う。
亡き母親の思いが自分にも引き継がれていたことを理解した少女が、少し大人になるという定番のドラマ。
ドラマを動かすプロットには「美女と野獣」のようなロマンスもある。
倫理的に正しい大衆娯楽作品。他者を愛することの価値が低下する現況に鑑みて、文部科学省が推薦してもおかしくない。
仮想空間と大量アバターは劇場の大画面に堪える精細なものであったが、古さもすこし感じた。最近ヒットした「デカダンス」を見たばかりだからだろうか。
物語上の必要性があったにせよ、仮想空間で「ありのままの自分」を他者に示すことを感動的に描くのも違和感があった。私たちはいくつものペルソナを使い分けることで、社会をうまく渡ることができる。せめてネットの世界では、その緊張から解放されて虚構に浸りたいと思う。
最後までだれない話運び、仮想空間でのライブ感、丁寧なキャラクター演出。
大衆娯楽作品としてなら、これまでの細田作品の中でもっとも完成度が高いと思う。それでも手放しに好きな作品とは言いにくい。
「未来のミライ」でもそうだったが、作品テーマが正しさに満ちており、主人公の周囲の人間が概ね「良い人」たちであるため、終始いたたまれなさを感じてしまうのだ。
2時間をエンタメ作品で潰したい人には絶対オススメできる作品ではある。
ただ、私の人生との間に縁を感じない。
「おおかみこどもの雨と雪」のような恋がもたらす感情の高ぶりと家族の別離を描いた細田作品が観られることを願ってやまない。
期待値が高すぎたかも…
「言いたいことはなんとなく伝わったものの、なんかモヤっとした」というのが率直な感想。
主人公の歌唱シーンや映像などは全体的に良かったし終盤の歌唱シーンは圧巻でしたが、全体的に情報過多だったせいか、それをまとめるために途中の展開に粗さが目立って集中できなかったのがこのモヤモヤの原因かもしれません。
それと合わせて、竜と主人公の関係性がメインストーリーなのかと思いきや結局は主人公(すずちゃん)の心の成長だけが軸となって竜との関係性も他のキャラクター達と大して変わらず浅い感じで終わってしまい、物足りなさを抱えたまま終わってしまった印象でした。
個人的に一番違和感を感じたのは竜の登場シーンで、ライブを邪魔されてすぐにベルが「あなたは誰なの?」と追いかけ始めますが、ベル(すず)の性格上なんで急にそんな行動が取れたのか、何が彼女をそんなに突き動かしたのか疑問(直感と言ってしまえばそれまでですが、そうなるきっかけも無さそうだったし…)だし、竜の背中のマントの柄を「アザ」と表現するのもなんだか腑に落ちませんでした。(言いたいことはわかるけど)
さらに竜も竜でベルと全然接点がないのに「美女と野獣」よろしく、急に一緒に歌って踊って心を開くという展開が挟まれ、心のやり場に困ってしまいました。
最初は忍くんが竜なのかも?と思って見ていましたが(それならまぁなんとなく納得できたかもですが)結局全く知らない初対面の少年で、しかもその彼に会うために四国に住んでる高校生が1人で東京に遅くに向かうのも不自然かつ強引な展開に思えて、終盤は完全に心が離れてました…。前情報のせいで期待値が高かったのもあるかもしれませんが、ちょっと消化不良でした。
金を貰っても見たくない映画
映像は綺麗ですが見たかったのは映画であって絵ではない。
しかも本編2時間越えはつらかった。
内容スカスカなので。
プロの声優さんの魅力や演技力、表現力が凄いのか改めて感じさせられた。
極め付けはS.A.Oや美女と野獣のもろパクリ。
TV番組で細田監督が美女と野獣を好きなのを語っていてショックだった。本当にパクってるじゃん。
周りに止める大人はいなかったのかな。
脚本に疑問があるが、映像、音楽、俳優はすごく頑張った作品
映像、音楽、俳優の頑張りには最大限の賛辞を贈りたい。
・映像は美麗の一言。地方の自然美とバーチャルの不思議世界の両方を高い水準で映像化していた。
・音楽はこの作品の魅力を大いに引き上げた立役者。音楽の力を再確認した。
・主役が本業声優ではなく、棒演技に終始してしまったが、それでも作品全体をダメにするほどでもなく大健闘していた。本業の歌の方は本当に素晴らしい。他の役者陣も素晴らしい芝居だった。
一方で、脚本には疑問が多々ある。
・全方位に受けるためなのか、あまりに詰め込みすぎ。SF+青春+恋愛+児童虐待+音楽。これらすべてを2時間で消化するには脚本がとっちらかった印象が否めない。映画の焦点がぼやけてしまった。
・あまりに非論理的な部分があり、受け入れがたい。SFガジェットはそういうものとして受け入れたが、リアル世界での出来事がいくらなんでもということがあった。特に、児童虐待を救出するため、高知から川崎までを現実離れした短時間で移動している。具体的な地名を出さなければよかったのに。しかも、救出に向かうのは女子高生一人だけ。大人がだれか同行するのが普通だろう。時間に追われて脚本が雑になったのではないか。
全体的には、映像と音楽に身を委ねてぼーっと見るには良い作品。
その意味では、映画館での鑑賞をお勧めしたい。
曲も仮想空間の設定も声優も良かったけど...
1度じゃ理解しにくいような映画だった気がします。
一つ一つの描写が少し浅かったような....
ほかのレビューにあったとおり、インド映画のような突発的に踊ったりすることに疑問を抱かなかったり、そういう映画だと言われてみるとすごく楽しめる映画でした。ですが、細田守さんの今までの作品からキャラの奥深さといいますか...そのような感じのものを期待していたので最後の告白の部分だったりサマウォのようにスッキリする終わり方をしなかったのでちょっぴり残念です。
でも素晴らしい歌や最後の方のみんながどんどん歌い始めるところとかいいところもたくさんあるので一概にはなんとも言えない感じでした。
心の中が不完全燃焼です...
卓越したクリエイティブ×謎ストーリー
まず、歌,音楽,映像,キャラデザ,作画は最高です。
それだけで見る価値ありますし、それのためにもう一度観てもいいと思ってます。
・歌/音楽:中村佳穂さんの歌、鬼才常田大希氏(kingunu)の独特な楽曲。非常に映像ともマッチしており良かった。
・映像/作画:3Dをふんだんに使いつつ、所々でLive2Dなど技術をふんだんに使っており最高でした。エンドロール観てもここに本気度を感じます。
・キャラデザ:アナ雪のキャラデザ担当の方。非常に良い。
このクリエイティブは本気さを感じます。
ーーーー
問題は、ストーリー/脚本。
・オチ:「虐待されてる見ず知らずの子供を救う」。謎い。全く見ず知らずであり、その後恋愛に発展したり先に繋がる展開もなく、子供達の存在はストーリーから浮いてるように感じる。
・無駄に多い登場人物:何かありそうだが、最終的に何も意味をなさない人物多すぎる。有名人アサインするために用意しただけの箱なのではと思ってしまった。(あと幾田りらは何故歌う役でないのか…勿体ない…)
・最終的な虐待を救うという着地点の謎さで、ここも謎になってる
・テーマ:「VR/アバター文化/デジタルツイン/メタバース」がテーマかと思いきや、よくあるネット発のアーティスト(ジャスティンビーバーとか)の話になっており、アバター化して人々の生活がどう変わるのか、VRによって何が変わるのかなど一切出てきてないので、なんでデジタル空間使ってるのかよく分からない。
かと言って、インフルエンサーになってどうしたなどが表現されてる訳でもない。
クリエイターサイドの最新の映像美への挑戦をしたいが、現実世界では出来ない表現があるので、自由度の高いVR空間を選んだという「手段(映像)ありきのテーマ(VR)」なんだろうなと感じた。
サマーウォーズや僕らのウォーゲームで、デジタル空間の新しさに触れた人でも、今の最新のVR/メタバース/デジタルツインなどにはついていけてないんだろうなと感じた。
一流の素材なことはたしかです。
番宣の時点で嫌な予感はしていたが
悪い意味で当たってしまった。
登場人物一人一人にあるバックボーンに
焦点を当てることなく進む物語
イメージボードだけで映画作ったのが
素人でもわかる脚本の浅さ
すごく素材は良かっただけに
とてももったいないと思った。
虐待を扱っているのに後味がとてもわるい。
中途半端な表現しかされてないのに
幸せに暮しましたと無理矢理
風呂敷たたんでいて
子供でも疑問にかんじるのでは?
登場人物減らせば少しはましになるのでは
と思うけど…。
もやもやしか残らない作品でした。
曲・映像◎脚本🙅♂️
予告編がとても面白そうだったので映画館で視聴。これまでの細田作品は全部観ているが1番ひどかったのでは?
映像と曲は本当にすごい。オープニングの曲なんて聞いただけで感動したし、最後のライブシーンも映像だけで涙が出そうになった。
ただ、脚本がほんとにひどい。感情移入できないことが多く、曲と映像がなければ見る価値はないと思う。細田監督は脚本を他の人に戻したほうがいいと思う。
以下、ストーリーで気になった点
・竜との馴れ初めやお互いが通じ合うシーン。特になんでダンスしただけで通じ合えるのか、、、
・竜の正体が虐待されていた子供。この設定いる?作中で時々出てきてはいたが、虐待の背景等の説明もされてなかったので可哀想と思えなかった。これならしのぶくんが竜で実は虐待されていたとかのほうが良かったのでは?
・虐待の子供を助けに行くシーンも理解出来なかった。なぜ周りに大人も友達もいるのにすず1人でDV父親に助けに行かすのか。周りとの繋がりを見せたいのであれば、全員で探しに行き見つけ出すのがすずではだめだったのか。せめてしのぶくんには行って欲しかった。しかも会って父親睨んで解決も意味が分からない。女子高生1人に睨まれただけで、DVやめるか?
・るかとカヌー部の恋愛。告白シーンとかあんなに尺いる?この2人もあまり掘り下げがなかったので最後仲間の一員として一緒にいるのが少し違和感があった。
・竜と話すために仮想世界で素顔を晒せと言うしのぶくん。正気か??何億人もファンがいるのに素顔を晒したら平穏な生活は送れなくなってしまうと思う。ベルで歌って竜が来たら、竜だけに素顔を晒すでは駄目だったのか。
・最後すずとしのぶくんがくっついた描写があったが、竜はどうなるの??やっぱり竜がしのぶくんのほうが良かったのでは。昔助けてくれたから今回は私が助けるみたいな。
こういう映画を求めていた
まず、言いたいことはBellの歌がとても良い。冒頭約3分くらいから流れてくるが、作画の世界観も壮大であり、歌の迫力などを物語らせてくれる。そしてこの映画のメインテーマにもなっている「U」は劇中歌にもなっており、映画のラストシーンでみんなが一つになり歌う場面は泣かせに来ていました。他にも主人公の辛い過去や竜のオリジンの記憶など泣ける場面はとてもありました。自分はあまり映画では泣かない(鬼滅では泣かなかった人)方なのですが、 久しぶりに感動する映画を見ることができていい映画でした。
リアルから離れて
数多くのレビューをみてからの鑑賞。
わたしは感動して泣きました。
心に傷を負った主人公が
自分のありのままの姿を出せる
バーチャルの世界に出会い、
母と似た正義感で
青年を救う。
みなさん現実世界と
比べすぎて違和感があったのではと
考えました。
あくまでもその映画の世界観だけを
たのしんでみたらまた違う見方が
みえてくるかもしれません。
響き渡る歌声と吸い込まれるような映像に
ワクワクしました。
もちろんみなさんがかかれているような
自分のいまの現実世界と比べると
ハテナ?の部分納得できますが、、、
同じシーンの使いまわしと
父親の発言の違和感は
気になりました。
仮想世界で迷子になる感覚が味わえる
●ストーリーが薄い。展開が単調で中弛みする。
美女と野獣とサマーウォーズとレディープレイヤーワン
を足して、主要キャラクターの魅力を抜いた、味の薄い
ちゃんぽんみたいな映画だった。
●キャラクターの魅力不足。
もっと、現実と仮想世界の対比があっても良かった。
結局、みんな良い人として描かれて終わってしまったの
が残念。
表と裏の顔があるって描写のインパクトがない。
1人くらいは性格の悪い奴がいても良いと感じた。
バーチャルで歌えたら、現実でも鼻歌が歌えるようにな
ってしまうので、最後の人前でなんか歌えないって描写
に説得力がない。
●声優キャストの力不足。
歌姫ベルの歌が迫力不足。
アナ雪の松たか子やマクロスFのシェリルノームの歌を
劇場で聞いた時の感動はない。
キャラクターが暗いから歌も野暮ったい。もう少し盛り
あがる曲があって、エンディングに流れたら良かったの
にバラードが流れてきて、明るい気持ちから落ち着いた
気持ちへ感情がシフトさせられてしまった。
●現実世界に現実味がない
父親と娘のカツオのタタキのくだり。
一枚絵でパッと写すのでは無く、きちんと楽しかった思
い出のエピソード記憶として描いた方が印象に残った。
実家の犬の片手が無いことは何かの伏線かと思ったけ
ど、何もなかった。
何も無いなら登場させなくても良い。何がしたかったん
だろう。
●疑問や矛盾が多い
AIが竜の城を隠してたのはなんで?なんで味方なの?
イヤホンしてない時の傷もアバターに影響する不思議
自警団がとんでもない武器を持っている不思議
運営が仮想世界を運営していない不思議
不思議や矛盾があると世界観に没入できないから、登場
キャラが泣いているシーンで、口ポカン状態。
お願い、私(観客)もアニメの中に連れて行って
●夏休みに家族と観たんだから、楽しかったんだと自分を
納得させる必要がある。
夏休みの連休向け映画。
万人受けするものを作りたかったとしたら成功。
でも、それだけ。
挑戦も驚きも迫力もないからリピーターは少ないと思
う。
●暇つぶしに何か見ようとしている人向け
映像、音楽は極上。脚本は並以下。
正直、予告を見て期待が高まりすぎた感はあります。
ですが、それを差し引いてもストーリーに没入できないくらいの「なんで?」が多いです。
とりあえず箇条書きしていきます。
・仮想空間「U」の存在意義がわからない。目的は何?
・竜が狙われている理由が不明。悪者扱いされているが、どう見てもリンチされている。
・なぜか少しトラブルがあるとすぐにリアルの素顔を知りたがる仮想空間。「誰?」って誰でもいいだろ!
・クリオネみたいな天使は結局何だったの?
・方足欠損している犬…なぜ‥
・現実パートの登場人物の繋がりがよくわからない。突然出てきて知り合いでしたって言われても…
・恋愛要素の空虚さ。カミシンとマドンナがくっついたからなんなんだ。特に必要性がない。
・主人公が東京に行く!ってなってるのに誰もついて行かない。メイン男はついて行けよ…見送りにすら行かない。
・どう見てもマント(百歩譲って翼)なのにずっと背中のアザと言い続ける
・リアル竜の居場所を突き止める能力が探偵顔負け過ぎる。
・探しに東京に行って道を走ってたら都合よく監禁部屋から外に出てきた龍と弟。
・DV親父との睨み合いに勝利(特に理由はない)
・あれだけ伏線じみた主人公と父親の関係はあっさりラインのやり取りで修復
とまあ、半日前の記憶を思い返すだけでこれだけありますね。
でも劇場で見る価値はあると思います。
アニメーションと音楽は凄い。
それだけに残念。
もう脚本は本職の人に任せてください。
中村佳穂ありきなのに、それすら機能不全 あのビジュアルで竜と言い張るとは…
ストーリーが致命的に破綻しているのはもちろんだが、ストーリーを押しのけてまでゴリ通した中村佳穂ありきの作品だろうに、彼女の歌の個性を殺すような、ただただ仰々しく歌うだけの楽曲。Imaxでやる必要が果たしてあったのだろうか。
途中で出てくる変なキャラのキンキンしたアニメ声が耳障りだった。音楽好きにあの手の声はきついのではないかな。
で、竜が狼のような野獣の姿だったのはギャグなのか本気なのか。竜の要素ゼロ。ウロコはないけど筋骨隆々毛がふさふさ。竜で逃げ切るならウロコは欲しかったなぁ。ディズニーの許可をとっていることを祈ります。訴訟になりませんように。
登場人物の心理も描ききれず、言いたいことはあるだろうけれど、どの主張もキャラクターも消化不良で説明不足か、解釈がステレオタイプで安直だった。大体の不幸が町内で何人かいるレベルで世界数億人の中にあるであろう想像を絶する絶望には思い至らない感じも薄寒い。均質な学校の同級生の会話の世界観で世界の数億人の仮想社会を見ても、どうなんでしょうね。アニメーションにはそこを想像させる力があるのに、作り手が世界を閉じていては、全くクリエーターとして魅力的ではない。私はアニメ好きでも監督ファンでもないので、全く理解できなかった。
少年を「助ける」が、どう実現したかも不明で、ただ抱き合って気持ちがわかっただけで、救いはしていないというところからも、このテーマが決してこの作品のメインではなく、雑に扱われていることを象徴している。なら描く必要ないよね。描くなら意味を持たせないと。
社会派をやってみたかったのだろうけれど、結局思想も主張もなく、とりあえずナイーブで内向的なアニメファンの琴線に触れようと媚びた小咄を雑にねじ込んだ印象。親子関係の問題も同様。ありきたりというか、安全な土地で不幸な人を想像した時のあんちょこステレオタイプ。
母親を失って傷ついた子供が、父親に甘えた態度で不機嫌に接するようなことは現実にはまずないという当たり前のことすら想像がついていないのも白ける。
低予算TVアニメ風の演出も残念だった。映像を作り込んでも結局キャラクターは平面的なアニメイラスト、大事なところが漫画のコマのように平べったく、アニメーション表現としても成立していなかったため、頑張った映像表現も陳腐なものに。
仮想空間の世界観からして、美女と野獣の城や夜空のビジュアルはマッチしていなかった。仮想空間の世界に作り込みがちゃんとできていたら、あんな表現にはなっていなかったのではないだろうか、と思うとただただ残念。生ぬるく何も考えずに生きてきた薄っぺらく想像力のない排他的な世界観の持ち主が作った後世に何も残さない駄作。
酷すぎてスタッフロールで笑った
感動させようと色々詰め込みすぎ。いきなり竜と関係を持とうとしたり、正体を暴こうとする理由が何かあるのかと情景描写だけでは伝わらなかったため深く探ればわかるのかと思ったが、最後まで見てどうやらそんなことは考えていないことがわかった。いきなり竜が出てきて、謎に関係を持とうとして探り、なんか踊って歌って意気投合、これから竜との話が展開され説明されるのかと思いきや父親がどうとか母親がどうとかやっていきなり児童虐待云々で同情を買い、無責任な馬鹿な発言で子供に論破されるが身元を公開して子供が打ち解け、急に団結しだしなんかやったぜ感出して終わり。竜の正体はイケメンくんとか父親とかだと安直すぎるので驚きを与えたかったのだろうが、全く話に出てきていなかった一瞬出てきた人物が竜というオチ。伏線でもなんでもない。だったらイケメンくんとかカヌー男とか父親で王道を進めば良かった。こういう広大な空想世界は現実だったらおかしいよねと思わせないように作品を仕立てなければならないが、全く努力がなされておらず、「なんで運営はこんな犯罪を簡単に予想できるのに対策しないのか」「民間人にプライバシーの権利を侵害する権利を持たせる問題点」また、技術的にフルダイブできるのはわかるとしても、どんなものか殆ど説明されておらず、声や五感、現実世界と空想世界の人間の状態など一々シーンごとに気になって仕方がない。結局竜だとか殆ど関係ないし空想世界上の人間が感性に溢れすぎていて、現実とのギャップに嫌悪感を抱いた。製作者側はもう少しインターネットにおける人間を観察した方が良いと思う。音響と音楽と映像は素晴らしいので星2くらいかと途中まで頑張っていましたが、意味不明な展開と急な家族愛御涙頂戴で吐き気を催し頭を抱えながらも星0.5とさせていただきました。この映画をおもしろいという人とは関係を持ちたくないと思いました。スタッフロールではここまで酷いものがよく作れたなと一周回って感動し、笑いが込み上げてきました。今年一の駄作です。
すごい、いい歌
そばかす姫の成長物語。
uに出会い、色んな人に認められ、竜と出会い成長していく。優しい心を取り戻していく。歌には魅了されるし、映像もすごい綺麗。
ただ、省いた方がわかりやすいようなシーンや、説明が欲しいところも多々あった。竜も意外と言うかなんというか、お、、おぅ、、って感じ。
いつも通り最後の前辺りまで激アツ展開からの、ラストシーン付近は勢いって感じがしてしまう。
でもまぁ、映像素晴らしいし、歌がいいし、主人公の成長や竜との終わり方、最後のシーンもまぁ良かったので普通にいい作品でした。
とうぶんは、この曲聞いていこうと思います!
つまんなくはない ポイントで泣きもした 映像はきれい
なんであのこ歌うとゲロ吐いちゃうくらい歌えなかったんだろ?
なんかすごい1番だいじかもしれないとこがわかんなかった
死んだお母さんが音楽すきだったからかなあ?
仮想現実ではあんなに竜を助けたい、守りたい、愛してる、みたいにしといて、
現実では結局幼なじみと両思いとかよくわからない…
あとDVのおうち探しが、住所も分からないのに1人で行ってること、あんな小さな窓からの景色のみで歩いて探して、すぐ見つかること
いろいろ変だ〜
中村佳穂さんは素敵でした💕
キラキラ映像もきれいでした
映像と音楽は綺麗
歌や音楽、映像はとても魅力的だと思います。
でも、ストーリーが、キャラクターが、違和感ありで残念。
自分を置いてきぼりにして他人を助けに行って亡くなってしまった母の気持ちを理解して、愛されていたんだ、と強くなれる主人公を描きたかったのだろうとは思う。
だけど「U」の世界で現実と違う自分、というあおり文句の割りには、批判とか言いたいことだけ言ってる世界や、自称正義のヒーローにスポンサーが次々とついたり降りたりするのも、おばさまたちへの身バレも、可愛くて太陽のようなルカちゃんが実は自己肯定感が低いのも、しのぶくんの言動も、お父さんとの距離感も、ヒロちゃんの目的も、なんだか全部、ストーリー回しのためだけの取ってつけたような感じがする。
50億人から、竜を見つける方法も、あんな偶然なの?そしてビルが2つ見えるところにある家の特定ってそんなピンポイントでもないだろうし…1人で行かせる意味わかんないし、DV父がほっぺた引っ掻くまでした後にあんなにびびってしまうのも、あの兄弟が今後どうなるかも、きちんと解決できてないと思う。
もう少し踏み込んで描いていたら、こんなモヤモヤしないのにな。
サマーウォーズ×美女と野獣
母の死を受け入れられない女子高生、自分に自信がなく、殻に閉じこもる日々が続いたがUとの出会いが彼女を少しずつ前向きにしていく。
SNSの間違った正義、誹謗中傷、虐待など現代社会が抱える問題をバランスよく描写してあった。
何より絵がとても綺麗で歌も素晴らしく映画館で見る価値のある作品だと思いました。
家で鑑賞するのはもったいない。
細田守を見捨てなくて良かった。
ラストのスズが一人で竜の子を助けに行く演出は、さすがにどうよと思った。あそこは、例えばお父さんとかしげる君いかせないと。もしくは、ネットの良い力を示して、見ず知らずの人たちが集まるとか、サマーウォーズを彷彿させる演出だったら評価5だったなぁ。
それ以外は、程よく共感できて良かった。
背景が美しく、仮想空間のスケール感もいい! 描いた問題もよく分かる。キャラクター達のやり取りも後半になるにつれ良くなってくるし、それぞれの描写も分かりやすい。
後、歌がいい!! 宇多田ヒカルより断然惚れ込んだ。
サマーウォーズ以降、私的には今一つの映画が続いた細田守だったが、見捨てず見続けて良かった。
正当な評価を受けるべき作品
細田監督の認識は薄かったのですが、地上波で流れた「バケモノの子」がなかなか良かったので、衝動的に観たくなり家族で行きました。
とにかく細部まで丁寧に作りこまれている作品です。映像・音楽の良さはもちろん分かり易いのですが、家族の死を受け入れられない女子高生と父、片親家庭におけるワンオペが引き起こす虐待、SNSに拡散する無責任な誹謗中傷・まやかしの正義、高校生の淡い恋模様、など複数の社会的なテーマが絶妙に盛り込まれており、「サマーウォーズ」のような単なる娯楽作品には留まりません。
なぜレビューで低い評価を付ける方が目立つのか、その内容を読んでみると、監督の意図がうまく伝わっていないようです。そしてそれが、ご自分の読解力不足と考えず、説明不足ととらえているようですね。年代による差もあるのでしょうか。
単純で娯楽性要素の強い作品が万人に広く受けやすいですが、本作のように想像力や理解力を要求するもの(私は分かり易いと思いますが)も、素晴らしい作品は正当な評価を受けるべきです。
自分が気に入らないからと言って、この作品のレビューにボロカスコメントを書くのはどうかと思いますよ。そのような考えがSNSで拡散され主流となる世の中は恐ろしいです。まさにこの映画のテーマでもあるのですが。
それでも私以上に深く理解している方もたくさんいらっしゃり、レビューを拝見すると安心します。鈴が自分の行動を通じて、母親の気持ちの理解に至った瞬間の表現は圧巻でしたね。あえて付け加えるなら、私は二人の父親の気持ちに注目しました。
一人目は鈴の父親。突然愛する妻を亡くし、その後心を閉ざしてしまった娘と暮らす。辛かったでしょうね。不器用だが大切なことは理解している彼は、娘を信じて見守り続けました。終盤の役所さんのセリフ、他の情報を遮断した演出は見事です。
もう一人は恵の父親。こちらも妻を亡くし(詳細は不明:例えばこれを説明不足と非難する必要があるのか?)たあと、二人の息子(しかも一人は要特別支援)を育てている。対外的には評価され(?:報道写真があった)、「出来た父親」を演じていたが内情は違っている。子供たちに辛く当たるのは、自分でも間違っていることはわかっているのに、もう一杯一杯で変わることが出来ない、自己矛盾。しかし、そこに突如現れた鈴の毅然とした態度に、遂に我に返る。鈴を殴ろうとしても殴れない父親の葛藤を、繊細に表現した路上シーンは素晴らしかったですね。鈴は父親も救ったのです。
細田監督に興味を持ち、「未来のミライ」を観てみました。未熟な両親が二人の子供の育児を通じて成長していく作品ととらえました。子育て・家族の営みは、時を超えて脈々と受け継がれ、これからも続いていく、それをファンタジー風に表現しています。低評価のレビューが並びます。確かに娯楽性が乏しいですし、このテーマでは一般受けはしないでしょうね。でも「竜とそばかすの姫」を見た後では、ジワジワと感動が押し寄せてきます。ああ、細田監督は人間愛に溢れている人なんだ、頑張っている人を応援しているのだ、理不尽な誹謗中傷や、薄っぺらい正義感は苦手な人なのだ、と私は理解しました。
このような素晴らしい作品を世に送り出して頂いた、監督・スタッフの方々に深く感謝申し上げます。今後の活躍を期待しています。
全618件中、361~380件目を表示