竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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全体としてもったいない作品だったなあと。
随所に、目を奪われるような綺麗なシーンや、感動的なシーンは確かにありましたが、そういった盛り上がる場面に行くまでの主人公の動機付けや、感情移入のさせ方がどうしても弱く感じてしまいました。登場人物達からしてみれば、切迫つまるような状況でも、見てる側の自分からしたら、そこまでのことなのか?とか、なぜそうしたの?と感じるシーンも多々、、、。
良い場面は良い場面だっただけに、そのシーンに心から浸れないのが本当に勿体なかったし、もどかしかったです。
物語の中で生きているキャラクター達というよりは、物語の都合で動かされている、台詞を言わされているキャラクター達という感じがしました。
また、偶然でしか片付けられないような解決策が、明らかに鑑賞者側の許容範囲を超えて提示されてくるので、そこも、物語優先で着地点を目指して進行している感がモロに出ていて、納得いきませんでした。
デジタル版 『美女と野獣』
細田守監督が得意とする、デジタルのバーチャル・ワールドの世界観を、美しい映像美と少女と少年の逞しく成長していく姿を描いた作品。そして、ひと夏のシーズン設定というのも、細田監督らしいところ。
最初の掴みとしては、『サマー・ウォーズ』の『OZ』の時と同様に、バーチャル・ワールド・アプリの『U』とアバターの『アズ』の説明を、美しいデジタル・アートで紹介。デジタル空間の象徴としてクジラを使うのも、細田作品の拘りを感じる。また、『サマー・ウォーズ』から12年の年月が流れ、ガラ携がスマホに替わり、デジタル・アートの世界も、随分と広がりを見せていたと感じた。
ストーリーとしては、母を亡くしてトラウマを抱えていた主人公・すずが、一念発起し、バーチャルの世界に飛び込み、トップシンガーへと上り詰め、そこに現れた粗暴な『竜』の心に寄り添い、よき理解者となって助けていくお話。
よくあるプリンセス物語と違い、王子様が姫を助けるのではなく、姫自身が粗暴な竜と対峙し、心通わせていくのは、ディズニーの『美女と野獣』のベルを思い起こさせる。細田監督自身も『美女と野獣』のベルのような強い女性が、イメージにはあったようだが、すずのアズネームも、『BELLE』というのも、強いオマージュを感じさせる。竜の城でダンスするシーンは、正に、『美女と野獣』のあの名シーンそっくりであると感じた。
主人公のすずであり、BELLE役の中村佳穂さんは、初の声優を務めたようだが、細田監督自ら抜擢した逸材だけあり、本当に素晴らしい歌声であり、声優としても、細田作品の主人公には、ピッタリ。圧倒的な歌唱力のBELLEと素の女子高校生すずとしての台詞の使い分けができていて、アニメのシーンと声が一致し、適役だと感じた。
また、エンドロールを観て、役所広司、成田凌、染谷将太、森山良子、清水ミチコ、玉木ティナ、坂本冬美、岩崎良美等、思ってもみなかった俳優が、声優を務めていたのも驚かされた。
但し、それほど★が伸びなかったのは、やはりラストシーン。バーチャルの世界では、とても盛り上がり、BELLEからすずへの存在意義を強く訴え、逞しく成長したすずの姿に心を掴まれたのに対して、現実世界での回収劇は、あまりに短絡的で、「エッ、それで解決?」というところが、物足りなさを感じた。もう少し、最後の竜とすずとの場面での、感動的な演出が欲しかった。
映像と音楽はまあ良いとして、内容は…
uの世界の色々な見た目のキャラクターたち、主人公のディズニーチックな見た目も新鮮で良かった。
音楽も良いかもしれないけど、世界中の人たちを魅了するってのはなんか無理あるなと思った。
内容に関しては、映像と音楽のゴリ押しでどうにかなるのかと思ってるのかなと感じるくらいきつかった。
まず、主人公になかなか感情移入しづらかった。竜に関心を持って接触しに行く過程が急で、馴れ馴れしいなぁと感じて好きになれなかった。
急に美女と野獣みたいな展開になったが、他にも現実世界のストーリーもあるから、詰め込みで浅く感じてしまった。
それと、主人公が歌えなくなった原因について序盤に明かされたが、もう少し中盤で判明した方が何故なんだと惹きつけられたのかなとも思った。
コメディパートも空回りしているなあと感じた。
今作で伝えたいメッセージは何となく分かったが、内容がいかんせん付いて来れていない。
ただ、声優として染谷将太はめっちゃ良いなと思った。カミシンのドンカンで陽気な感じが違和感なく入ってきた。
玉城ティナに関しては、ちょっとハスキーな感じで余り役にあっていない気がした。
点数は総評として
点数的には
歌★★★★★
内容★★
くらいでした。
ストーリーは
子供の頃に河川での救助活動で母親を亡くした鈴が
Uという仮想世界で歌姫と活躍
コンサートに乱入してきた竜に興味を(なぜか)抱いた
鈴(ベル)が正体を探るお話。
疑問点として
・何故ベルがそんなにも竜に興味を抱くのか?
・鈴が好きな忍がベル=鈴と気付くのはともかく
こちらも本気だということを示す為にネットで正体を明かそうとするか?
・鈴が竜の父親のDVを止める為に東京に行くのを
誰も止めようとしない。ついていこうとしないのか?
・竜の父親は奇声(怒号?)をあげるだけで殴らず怯えてしまうのか?
・サイト運営している人達は何をしているのか?
・自分の正義を振りかざすだけのジャスティスたちは何なんだ?
といろいろありました。
小説版を、読めば解決するかも知れないけど
そこまでするつもりはないので、とりあえず歌が素晴らしい映画を観に行った。ということで自己完結しておきます。
あと、AS(アズ)とOZ(オズ)やクジラなど
サマーウォーズに既視感があるとこがあったので
いっそキングカズマとか出して欲しかったかなw
純粋に、感動して涙が溢れてきました。
楽しみだったのに凄く残念でした。
サマーウォーズが大好きでしたので、今回もバーチャルとリアルの世界をどういうシナリオで描くか楽しみでしたが、個人的に微妙でした。
ディズニーに寄せたキャラデザと動き。
美女と野獣の世界観。
それならディズニー映画を観ます。
ストーリーに深みが無く、キャクターに感情移入は全く出来ません。
リュウが悪者として扱われてるけど、理由もよくわからん。何故ヒーローみたいな奴らはリュウを倒そうとしてるの?
ベルがやたらリュウを気にする部分も意味がわかりません。
リュウは何故城を持ってるのか?美女と野獣を描く為に無理矢理感が否めない。
ただ、音楽と作画はとても素晴らしい内容でした。
細田監督が描く田舎の風景は大好きなんで、そこは楽しめました。
ほんとガッカリでした。
セリフ付きミュージックビデオ(120分)
序盤以降起きる出来事に尽く説得力がなく「なんで?」と思うシーンばかり続く。
展開は早いけど不要なシーンばかり多く感じてテンポが悪いように感じる。
ぶっちゃけ「竜」周りの要素を全部削除して他に注力してほうがまともな映画になったと思う。
「サマーウォーズ」や「時をかける少女」あるいは「美女と野獣」のような大作アニメ映画を期待しないで120分の長い長いミュージックビデオを見に行くつもりで映画館に行きましょう。
ここからは再レビュー
諸事情でもう一度鑑賞することになり「2度目だし何か見逃した点を見つけられるかも」とか「『めちゃ感動した』と言ってる人があんなにたくさんいるんだからそういう要素に注意を向けていればそう感じるはず」と思っていたんですがやっぱり無理でした。あまりに世間の評価と自分の評価が乖離してて「自分の感受性が死んでる?それともなんか鏡の世界にでも迷い込んだ?」と感じるレベルでした。
脚本の不自然さや不可解さが「これは創作なんだから」で許容できるレベルを大幅に超えてますって…不気味なホラーかギャグのどっちかでしょこれは…なんかの小説をめちゃくちゃ下手くそに要約して2時間の映像作品に仕立て上げたような感じがします。
細田作品の集大成×ディズニー風な作品
細田監督作は時をかける少女からは全作観ています。
感想
一言で表すならば、細田作品のベスト盤×美女と野獣でした。
終始これ見た事あるなぁという感覚に陥りました。特に監督がモチーフにしているとおっしゃっていた美女と野獣についてモロそのままにトレースした⁈と思わせるほどにそっくりな場面があり別の意味で焦りました。ベルという名前自体がオマージュ元のヒロイン名ですよね。
結論、監督が脚本を担当したバケモノの子からの作品では一番面白いと感じました。私は細田監督が脚本を始めた2作品目はどちらも不満点ばかりの映画で正直微妙でした。今作はその中では面白い部類の作品になっていました。
△細かく
・画面描写について
最初のUの世界観説明はサマーウォーズのOZを髣髴とさせ、素直に楽しめました。しかし、説明を聞く限りこれSAOだな⁈と思いました。Uの世界は一見OZのようですが何処か違うと感じました。特に竜が住んでいる秘密の場所は名作ディズニー映画のオマージュの連続でオマージュの域を超えているのでは?と思わせる場所すらありました。
・物語
物語についてはツッコミポイントが多い印象です。
田舎のそばかす娘がUでバズり人気の歌姫に!しかしそのライブを竜と呼ばれるアバターに邪魔され⁈というのがおおまかなあらすじ。
父の在り方、ネット世界、女子高生目線のリアルな高校生活と物語、優しい母の存在などこれまでの作品で描いてきた細田監督の家族観が見事に凝縮された脚本になっていました。そのうえで今作は美女と野獣を描いていくのでお腹いっぱいの物語になっていました。竜の正体を暴く物語がメインのお話ですが意外にも竜の正体は直ぐに見抜けました。
不満点
・父の価値観論が違和感
・クライマックスの圧倒的ご都合主義感
・ラストのある会話には⁈
・美女と野獣しすぎ
・○○は最後どうなったの?
etc
良かった点
・クライマックスの監督的美女と野獣アンサーには感動
・楽曲について
歌は素晴らしかったです。まるでライブに来たかのような迫力があり満足出来ました。特にクライマックスの歌唱場面は目頭が熱くなりました。
・キャラクター造形
ベルはディズニーの制作スタッフに頼んだということでアナ雪のエルサのように見えました、それ以外にもUのアバターたちもディズニー風のキャラの印象を受けました。
ヒロちゃんが特に印象残っていて、Uでの暴れ方が一周回って清々しい現代風サバサバ女子になっていると感じました。
・声優
とにかく豪華なキャスト陣には圧巻です。皆さん上手でした。
総評
昨今の細田監督作では良作の作品。最新の映像技術と素晴らしい楽曲たちに呑まれることができるので気になっている方は見て損は無いと思います。
素晴らしい作品でした。
とても良かったと思います。
サマーウォーズとおおかみこどもの雨と雪をたして美女と野獣のテイストが入っている感じかな?
映像、音楽は当然のように素晴らしかった!
サマーウォーズが楽しいという感じなら、心に染みるという感じでした。(結構大人向け?)
私はいい歳したおじさんなので我が子を見るような思いですずを見てしまい、とても感情移入してしまました。
ライブの時、竜が飛び込んで来たのは、ただライブを見に来ただけなのかなぁ〜と自分なりに解釈しました。(そう思うと本当に可哀想)
感情に訴えかける作品なので、そういうのが好きな方にはお勧めです。
もう一度観たいと思わせる作品でした。
現代は冷ややかな時代に見えるが、そうではない。
本作を現代の冷ややかなネットの声に対する風刺だと言う人もいるだろうが、私はそうではないと感じた。Uの住人達と歌った際、ネットの世界の声はペギースーが代弁していた。鈴の本気の行動と気持ちを伝える歌によって冷ややかな世界は変わり、鈴を応援するあたたかな心を全ての人が持つ世界となったのだ。
また、本作にはフィクションとしては終わり方に無駄が多い。忍のキャラ、ジャスティスのオリジン、は描写のない謎のまま。飼っている犬の怪我や地元のおばちゃんの留学先での話も伏線としないのならば無駄だと言えよう。しかし、こうして完璧な物語にしないことで本作に現実味を持たせているのだ。映画の世界を私たちの住む現実の世界と繋げようとしているのだ。
この2つを踏まえると本作のメッセージは「現代という冷ややかな時代は変えることができる」ということだ。
そして、2つ目の際に挙げた関係のない全てのストーリーに関連することは「利害無く他を助ける慈愛の心」である。現実世界での登場人物の大半が、自己犠牲と共に見ず知らずの子を助けた母や鈴と同じく温かな心を持っている。つまり、この温かさを「この世界は冷ややかなんかではない」というメッセージの根底としているのだ。
素晴らしい映像美とBGM
素晴らしい映像と歌声。
せっかくの世界観、映像の革新的な表現、そして素晴らしい神秘的なほどの歌声。
それなのに、なのになのに…どうしてちゃんと設計されてないの、キャラクターや物語の細部が。
でも、7/17土曜の15:30時点で、文句を言うためだけにレビューを書いてる人を含めて167件。
これってスゴい。
正直、観る気もないのに急に決めて観たので、事前に予告編すらもあまり観てなくて、本当に真っさら無知識で観てみたのですが、期待してなかった分、素直に映像の素晴らしさに入り込めた気がしてます。
あと、仮想空間で素性バレたのに歌声一つでみんなをまとめちゃうとかすごすぎる設定ではあるけど、合唱のシーンは少しジーンとしました。
しかし50億人の中で最も注目される2人が、2人とも日本人の子供とかね、物語云々の前に設定した人の頭がファンタジーだと思うよ。
それでも3点台なのは、子供がいるのに命懸けで他人を助けた、本来なら表彰もんのお母さんの行為を、お母さん亡くした挙句に世間から叩かれて、潰れてしまった鈴と、理由は分からないけどシングルファーザーになって苦しみ、歪んでしまった竜のお父さんの物語のリンクは、心に響いたことです。
それにしても鈴だからベル?
で、まさかの美女と野獣オマージュみたいなあれ?
ディズニーはネズミモチーフに異様に厳しいのに、この作品にはケチつかないのか不安になるほどです。
つまらなくて驚いた、、
納得出来ない…
それで結局何が言いたいの?
歌と映像は素晴らしかったです。ただ、ストーリーが残念でした。
映画を見ているとあまりにも違和感が拭えなかったので、レビュー。
率直なことを言うと、ストーリーが薄く、展開も早いため「なんでこうなったの?」となることが多かった。
以下、違和感↓
・ベルが有名になる過程が雑すぎる。もっと深掘りをして欲しかった
・なぜいきなり竜の正体探しを始めるのか?そして助けたいのか?動機がよく分からなかった。
・竜の城をすんなり見つけられているのも謎
・「50億人の中の一人」とわざわざ前置きがあってから、たまたま見つけたライブから自分の歌が聞こえてあっさり特定。で「えっ?」となった
・竜の正体も「え...こいつなの?誰?全然絡みなかったやん...」と言う印象。予想を裏切ろうとしているのが悪い方向に向かっていた。
・東京まですずが助けに行く時、なぜふたりはあの状況で外にいたの????
・父親のビビったくだりは至っては「そうはならんやろ」と心の中でつっこんでしまった。
尺の都合があったのかもしれませんが、ストーリーを飛ばしすぎててあまり感情移入できませんでした。映画全体を通してもテーマがはっきりしてこなかった。「もしかして小説買わせたいからストーリー雑にした?」と言いたいレベル。
期待して楽しみにして観に行った分、観終わった後正直がっかり感がすごかったです。
映像と音楽はとても良かったので星2つです。
主人公の演技が残念
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