狂猿のレビュー・感想・評価
全12件を表示
【”俺のデスマッチで、コロナを忘れさせてやる!”デスマッチ界のカリスマ葛西純を追ったブラディドキュメンタリー作品。】
― 47歳の、葛西純の全身の傷跡が凄すぎる。
1999年デビュー時には、傷一つない身体が、
・画鋲三万個デスマッチ
・ファイヤーデスマッチ
・蛍光灯デスマッチ
・・・を長年続けて来た証として、全身の傷跡がそれを物語る。-
◆感想
・主にコロナが蔓延し始めた2020年春から撮影が開始されているため、試合は中止に次ぐ中止、延期。それでも、葛西は自宅近くの公園で運動を欠かさない。(ついでに、酒も欠かさない・・)
・そして、試合中に見せる狂気を帯びた姿は、自宅では全く見せず、妻を愛し、子供たちを愛する良きパパぶりを見せる葛西の優しき表情。
・ホームセンターに行って、嬉しそうに凶器になりそうなアイテムを探す葛西の嬉しそうな表情。
・長年の無理がたたって、ヘルニアになるも若手にも海外のデスマッチ選手にも、観客からも愛される葛西選手の姿は、彼の長年の努力ゆえである事が、この物凄いドキュメンタリー作品を観れば分かる。
<この映画での川口監督の、飛び散る汗と血をスローモーション撮影と絶妙のタイミングで切り替わる編集技術も、この作品を一級のプロレスドキュメンタリー作品にしていると思う。>
■<Caution! 血に弱い人は今作は、鑑賞しない方が良いと思います・・。>
監督の優しさと被写体のハードさがない混ぜに
混ざったプロレスものらしくない。ソフトでスウィートなドキュメンタリー映画でした。個人的に監督との繋がりが20年近くになる僕にとっては、いちいち挟み込まれる関係者インタビューシーンの返が面白く、葛西選手がデスマッチで目指したと言うコミカルな要素のようで良い風味を感じる107分だったなぁ。と。
と言いつつ最後の最後で葛西選手が残すレベル46=年齢46には多いに納得共感し、これからの時代の駆け抜け方を得たような気分になる映画🎟見て損なし。と言う感想を残したいと思います◎
リアル
虚と実が混ざり合うプロレス
世間からは色々と言われる世界ですが、絶対に素人にはできないデスマッチ。
そんなデスマッチ界のカリスマの葛西純の怪我から復活するまでのドキュメンタリー
血だらけのリアル、東京に出てきて生きていく男のリアル、一般人の生活からかけ離れたリアルが見える映画です。
公園で一人でトレーニングしてる姿を見て「カッコいい」と思ってしまいました。
ただ、かなり刺激的な映像なので“葛西純”という名前を聞いたことない人は、トレーラーみて判断してください。
今年見た映画の中で、一番よかったです
プロレスが大好きで、デスマッチも大好きで葛西選手の生い立ちをプライベートが見れてよかったです。
口の貫通物は、痛々しくて目をそむけてしまいましたが
カミソリボードを作ったり、すごい裏が見えてよかったです。
デスマッチプロレスの猿
プロレスは全く知らないし葛西純という人も聞いた事がなく、映画の内容も分からないまま観た。
そんな知識の無い人でもプロレス界の於いてデスマッチというジャンルの位置付けを分かりやすく理解できる構成で、スッと入っていく事ができた。
いかに過酷で危険なエンターテイメントなのか。それを葛西純の背中から見て知る。
しかし同時にその生き様のどうしようもなさ、男らしさ、切なさ、プロフェッショナリズムなど等身大の姿を見る事ができた。
どんなに野蛮で危険でも、これしかないという人間のリアルな生き様が良い。過剰な見せ方が無い。
ドキュメンタリーとしてファンなら物足りなさを感じるだろうけれど、デスマッチファイターをやっているひとりの男のドキュメンタリーとしてはこれくらいがちょうど良い。
帰りにパンフレットとTシャツ買っちゃったもんね。
こんなTシャツどこで着るんだろうと思いながら3,000円払ってた。でもね、このお金が彼のサポートになればという想いで買いたくなるのよ。
シンプルかつストレートな生き方
私はスポーツには全く興味がない。理由は、勝ち負けにこだわるのがつまらないからだ。しかしながら、プロレスはスポーツではなくエンターテイメントであるからして、予備知識も無く、何となく面白味を覚え、この作品を鑑賞した。流血をデフォルトとらした、デスマッチというショー。肉体をやり過ぎなくらいに酷使して、見せるエグミ満点のパフォーマンスに言葉を失った。デスぺレートなこのショーの立役者でもある葛西純というレスラーの人間味溢れる生き方にはすこぶる感銘を受けた。何の気取りも衒いもなくリングで行われる行き過ぎた演出はハードコアパンクの音楽性とリンクする。」何故、そこまでやるのか?やりたいからやる。」明確な答えを備えた問答は潔くも美しい。デスマッチのレスラーはそのパフォーマンスを持ってして、素晴らしいアーティストでもある。次は直接に彼らのショーを鑑賞したい。無論、葛西純のパフォーマンス目当てで…
うーむ、ファンなら楽しめるかな?
プロレス好きだけど、デスマッチは苦手で
見てませんでした。葛西選手も微かに
名前だけ聞いたことあるかな?ってレベル。
怖い物見たさもあり鑑賞。
葛西選手やデスマッチのファンは凄く
嬉しい作品ではないでしょうか?
試合ではわからない葛西選手の私生活や
心情が垣間見えて、今まで以上に試合に
感情移入できるのではないでしょうか?
ただ、このドキュメント作品の目的は
なんだったのかな?と考えてしまいます。
葛西選手や団体のプロモート映画であれば、
これで良いのかなー?
僕としては、それでは物足りないです。
葛西選手がデスマッチに身を置いてる
理由や経緯は十分わかります。
語られてるんで。
また、コロナ禍で興行が大変ってことも。
エクストリームな試合内容なんだって
ことも。
プロの仕事をしてるレスラーを見たい
わけじゃないんです。
クレイジー(に見える)な仕事をする人の
ON/OFFの映像だけでは足りないんです
でも、なぜそうするのか?
なぜ、突き進むのか?
なんで、デスマッチなのか?
僕はエスカレートしていくデスマッチ業界に
身を置いてる方々はなぜそんなに痛みを
追い求めるのか?追い続けるのか?
繰り返し自らを傷つけられるのか?
なぜ、生業としてやっていけるのか?
体がないから選択肢がない
観客の声援が忘れられない
家族いるからやるしかない
いやいや、それだけで命かけられる
もんなのだろうか?
奴はすごい、
奴は俺を超えた
奴と同じことはできない、
などなど、称賛や尊敬の言葉を
聞けば葛西選手の業界内の立ち位置や
カリスマ性は伝わりますが、
現状を映し出してるだけなんですよね。
プロレスは歴史だと思います。
歴史の積み重ねのなかで多くの団体が
生まれ消えていき、プロレススタイルは
進化し、そしてそれらに適応するために
選手も進化してきたと思います。
本作ではデスマッチの歴史は語られない
です。(FMWなぜ出ない?)
選手の進化や、選手としての葛藤も
掘り下げられません。
やはり、そのコアな部分を明らかにして
こそ、狂猿の「クレイジー」なストーリーが
見えてくるのではないでしょうか?
正直コロナ禍の話はいらなかったです。
苦しい、大変はわかってます。
プロレスラーとしてプロの仕事をしてる
レスラーを見たいんじゃなくて、
僕はそれが観たかったです。
ちょい残念だったな。
狂猿
デスマッチに命を捧げる
ある種ネジのぶっ飛んだレスラーの
常人には理解のできない
思考回路を追ったドキュメンタリー映画
を想像してたんだけど
観たものは
46歳の現実(身体、収入、モチベーション)と
リング上のパフォーマンスとの乖離だった
悲惨でもないし
哀れでもない
かと言ってヒーローでもない
ただただ彼は闘う姿を見せた映画でした
ミッキー・ローク主演の「レスラー」には
寄せて行けないと思って製作してた感じなのは
(あちらはフィクションですけど)
とても好感が持てました
最後のクレジットで
葛西選手の生活圏が
バレバレなんだけど
それは良いのだろうか?
コロナ禍の撮影じゃなかったら
違うアプローチになってたと思う
この辺りは葛西選手と撮影陣の
持って生まれた運かもしれない。
あれ??
映画.comの葛西純選手のプロフィール
出身地がフィラデルフィアになってる(笑)
ちがうよ、北海道だよ。ヒラデルヒアは自称だよ🤣𐤔
彼がデビューしたばかりの頃はよくプロレス観に行ってました。
松永さん金村キンタローと並んでやるデスマッチが
どんどんどんどん過激になって
(ミスター・ポーゴの武器がかわいく思えてしまう様な)
痛々しい刃物などを使うようになってからは、生で観るのが辛くなってしまい、たまーに雑誌を覗く程度に。
彼のカリスマ性は試合の勝ち負けでは無く、
デスマッチへの想いの深さによるもの。
血だらけになっても、歯が無くても猿カッコイイ•̀.̫•́✧
負けても素晴らしいデスマッチをしてくれた
葛西純につい声援を送ってしまう。そんな存在。
この作品にエンタメ性は無くて良いんだけど
もう少しハードコアな演出の映画かと勝手に思ってしまい、流れる音楽ももっとハードにしてくれてたら、とか
他の選手がもっと出てたらな、とか·····
消化不良ぎみ(だから試合会場行きたくなったのは策略か?)
『狂猿(クレイジーモンキー)』タイトル負けかな〜
葛西純はもっと魅せる所がある人物だと思います。
PS.かなり面白いこと話してたので、
本間選手は字幕付きでお願いしたいですw
全12件を表示