アース・フォール JIUJITSU
劇場公開日:2021年1月15日
解説
宇宙からやってきた好戦的なエイリアンに対し、世界最強の格闘家たちがさまざまな格闘技を駆使して戦う姿を描いたSFアクション。米諜報部に捕らわれていた記憶喪失の男を連れ去り、男とともに仲間たちのもとに集ったケウン。そこで仲間たちをまとめる謎の隠居者ワイリーが、彗星とともに好戦的なエイリアンが地球に現れ、人類に戦いを挑んできたと語る。ワイリーやケウンら人類最強の9人がその挑戦を受けて立つことになり、彼らは米諜報部の激しい追撃をかわしながらエイリアンとの決闘に挑む。「マッハ!」「トム・ヤム・クン!」のほか「モンスターハンター」などハリウッドでも活躍するタイのトニー・ジャーをはじめ、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」「スカイライン 奪還」のフランク・グリロ、「キックボクサー リジェネレーション」のアラン・ムーシらアクション映画で活躍する俳優が顔をそろえ、ニコラス・ケイジが彼らをまとめるワイリー役を演じた。監督は「キックボクサー ザ・リベンジ」「キックボクサー リジェネレーション」のディミトリ・ロゴセティス。
2020年製作/102分/アメリカ
原題:Jiu Jitsu
配給:AMGエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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2022年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
勝てばまた6年後、負ければ即刻地球(人類?)滅亡。6年毎に地球に接近する彗星と共に現れるエイリアンに誰が呼んだか誰が選んだのか選ばれし9人が立ち向かう。地球の命運は彼らに託された。・・・取り敢えず。
自分が誰かもわからぬ記憶喪失にも関わらず、身体は闘い方を覚えており対人においては無双。また同等の力を持つ個性派集団が仲間だと迎え入れてくれナニモノかである自身を認めてくれる。しかし彼らですら恐れる存在が...。少年の心をこれでもかとくすぐってくる設定や演出は大好き。だがその実すっからかんな惨状にはぐったり。
エイリアンは闘いに敬意を払い最強の人類と闘うために人類に柔術を授けたと言っておきながら、あやつの闘い方はというと相手十分の条件など以ての外でかといって公平ですらもない。人類側がダメージの蓄積で満身創痍になっていくのに対し、自身は致命傷でも即回復ダメージリセット。しかも自分が勝つまで終わらせる気がなく、人類の勝ち筋皆無である。腕試しという意味合いなど微塵も無い、勝ちゃぁ良いのよ勝ちゃ~“俺様最強”とイキりちらかしたいだけのスタイルは見ていてかなり痛々しい。
エイリアンの強さが幾重もの死闘を乗り越えた先に辿り着ける境地ではなく、超再生能力というある種の先天的な能力(才能)であることは、6年毎に入れ替わり立ち代わり闘ってきた歴代の先祖代々の人類側との対比を狙ってのことなのだろうと譲歩はできる。だがしかし、人類側を別段それと対になる様に描いていないからさらにアイタタタ。
今現在人類が生きていることそれ即ち先祖代々歴代の選ばれし者たちが6年毎に来襲者を退けてきたからに外ならないわけだが、その重要性とルーツを説きながらも対エイリアン戦闘における戦術が一切構築されておらず、代を跨いで受け継がれているナニカが無いと魅せてしまっては意味が無い。
かと思えば致命的な弱点とも言えるプレデターな視覚を有していることは知っており身を隠す技術が存在している。にも関わらずそれを有効活用しようという考えには至っていないと来たもんだ。よく今まで勝ててたな・・・(;´д`)トホホ
個々のアクションは確かに見映えが良いのだが、エイリアンという天賦の才に対抗すべく人類が培ってきたNANIKA、伝承・継承というカタチで世代を超えて受け継がれ洗練されてきたNANIKAがその中で結実していかないので、ニコラス・ケイジと主人公の関係性へのオチも弱い。う~ん・・・
よくよく聞いてみると別にエイリアンに勝つ必要は無いらしく、9人と戦えれば勝敗がどうであれ帰るみたいで、要はエイリアンが勝つ前提の茶番の様だ。え~・・・(~_~;)
「プレデター」シリーズ...「エイリアンVS.プレデター」(2004)...「ドラゴンボールZ 神と神」(2013)...「レーザーチーム 俺たち史上最弱のエイリアン・バスターズ!」(2015)...「グレートウォール」(2016)...「デンジャラス・チェイス」(2019)...「GANTZ」...「無限の住人」...
2022年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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原作はロゴセティス監督による同名のコミック、格闘技好きの格闘家による格闘シーンが売りのSF忍者風活劇映画。
いきなり手裏剣の嵐に追われる主人公、崖から落ちて記憶喪失、なんだこりゃ忍者映画?
主人公の記憶を曖昧にして怪奇事件に仕立てる魂胆か、意味も無く乱闘シーンのオンパレード、何だこりゃTVゲームか? 最初は武道の型どおりだったがその内ネタが切れたのか喧嘩闘法、頭突きは出るしプロレス技のバックブレーカーまで繰り出して乱痴気騒ぎ、格闘だけでは飽き足らず剣術まで技を拡げる国際武術大会の様相。変態SF映画の「スカイライン奪還(2017)」も見せ場は異種格闘技戦でしたね。こちらはB級映画だからSFと言っても宇宙船すら出てこない。
スターゲートのような石の穴からボディスーツにヘルメット、顔は煙で消しているプレデター登場、何故エイリアンでなくプレデターかというと勇気を重んじるところをパクっているからです。予算が無いので敵はたった一人、ほぼ不死身なので問題なし、味方の武闘家も死んだと思ったら結構生きている、役者不足を補うための苦肉の策でしょう。褒めるとすればジャンキーに徹しているところ。なんでニコラス・ケイジなのかと思ったら、タランティーノはブルース・リー嫌いで有名ですがニコラス・ケイジは子供の頃に観た「ドラゴンの道」に憧れて俳優を志した格闘技ファンだそう。
闘う動機も意味不明、ストーリーに中身が無いので格闘技ファンでない私には疲れるだけの映画でした。それにしてもアースフォール(地滑り)なんて微妙なタイトル、下手したら尻の穴になってしまいますが自虐ネタでしょうか。
2021年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
プレデターのように時々消えるエイリアンが地球にやってきて、格闘技の達人9人と戦う。
勝つのはカンフー、ムエタイなどどれでしょうか。
ニコラス・ケイジは相変わらず作品を選ばないなぁ。
この映画において柔術がそんなに重要とは思えなかったな。組技、寝技は多少あったけど、その程度だし。っていうか、登場人物でちゃんと柔術やってんのいた?
この手のSFアクションはアクションだけ楽しめればいいかなって思ってたけど、もう少しストーリーとか世界観とか何とかならなかったのかな?ちょっと酷くね?
キャストについてはニコラス・ケイジやトニー・ジャーやマイナーだけどアクションに定評のある俳優陣。
アクションはまぁまぁだったかな。でもやっぱり年齢を感じるよね。