短篇集 さりゆくもの
劇場公開日:2021年2月20日
解説
映画監督としても活動する女優・ほたるの呼びかけで集まった多彩な顔ぶれの監督たちによるオムニバス映画。ほたるが自身の出演作である「色道四十八手 たからぶね」の撮影中に急逝した渡辺譲監督の出征した兄のエピソードにインスパイアされ、同作の残りの35ミリフィルムで撮りあげた「いつか忘れさられる」、「恋とボルバキア」の小野さやか監督が2011年に撮影したドキュメンタリー「八十八ヶ所巡礼」、「よみがえりの島」の山内大輔監督が醜い痣のある女を主人公に描いたホラー「ノブ江の痣」、8ミリ映画を撮り続ける映像作家・小口容子監督の「泥酔して死ぬる」、「名前のない女たち うそつき女」のサトウトシキ監督が2019年に急逝した櫻井拓也主演で描いた「もっとも小さい光」の5本で構成。
2020年製作/89分/日本
配給:ぴんくりんくフイルム
スタッフ・キャスト
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2021年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
短編五本のオムニバス。
一本目の無音ワールドは、ちょっと狙い過ぎ感しかしなくて、正直つらかった。寝落ちしましたw
二本目の四国お遍路さんは素人感に好感。
三本目はホラーなんだけど。ただのグロですやんw
四本目はアル中の戯言に付き合わされるツラさ。
五本目が微妙に良いかも。でも、そのヒカリに意味はあんのか?とは思いますが。
2021年3月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
1本目は35mmの美しさ、人の不在が感じられて良かった。最後の方はちょっとよくわからなかったけど。
2本目のドキュメンタリーも面白かった。
3本目は明らかに他とテイストが違って、ホラーが好きなら楽しめるかもしれないが、このラインナップには相応しくないのでは…?と思った。単純に気持ち悪くて気分が悪くなった。
4本目は笑った。
5本目はすれ違いながらも、光を感じてよかった。
2021年2月27日
Androidアプリから投稿
映画監督兼女優のほたるという方の呼びかけにより集まった監督達による、特にテーマも繫がりもない(多分)5つのオムニバス。
いつか忘れさられる
両親と長女と婆ちゃんの食卓から始まるサイレント。
「光ちゃんはまだ帰らないのかい…」
家を離れた長男の帰宅で、改めて突きつけられる現実ですね。
劇場では生ギターでBGMがつけられていたけれど、その意図やサイレントにした意図を読み取ることが出来ず。
まあ、悪くはないけど、あまり刺さらなかった。
八十八ヶ所巡礼
2011年夏、徒歩で八十八ヶ所巡りをする男性に付いて廻ったドキュメンタリー。
2011年であることを前に出して話を始め、それとは異なる男性や、職業御遍路さんに取材をしたり。御遍路さんを追うドキュメンタリーとしては特に何もモンクはないし、信仰や信心を否定することも肯定することも、ここでは避けますが、どんな意図で作られたのか、何がしたかったのか理解出来なかった。
ノブ江の痣
顔に大きな痣を持つ妻が行方不明になり、捜す夫と、殴られて家を出た妻を救った男の話。
明らかにおかしな出掛ける時に装着する服の上からの脚ギプス。そして彼の起こす怪しい行動からの結末と、感情的に全てが釈然とする訳ではないけれど、壊れっぷりがとても面白かった。
泥酔して死ぬる
演技とやめられない酒談義のコメディ。
棒をネタにしているのは面白かったけれど、ぶっ壊せば良いというものでもないし…「KUSO」的なヤツですか?内輪でやって下さい。という感じ。
もっとも小さい光
彼女と同棲する家に北海道からやって来た母親と、母親に冷たい息子の話。
何しに来たのか判らないまま1ヶ月、今更の母親面と反発する息子というストーリーで、言いたいことはわかるけれど、自分だったら、住所すら教えて無いだろうな…と共感まではでかなかった。
ショートとはいえ、あまり深みを感じるものが無く、ノブ江の痣以外は残念な印象だった。