コスモボール COSMOBALL
劇場公開日:2021年2月12日
解説
月が崩壊した後の地球を舞台に、命懸けのスポーツ「コスモボール」に参戦した青年を描いたロシア製SFアクション。月の崩壊から20年。地球は食糧不足や電力不足に悩まされ、疫病の流行により人類は生き延びることに必死になっていた。そんな中、人々が唯一熱狂するスポーツが「コスモボール」だ。テレポート能力を持つ青年アントンは、母の病気を治すことを条件にコスモボールの選手になる。指導者ベロのもとで選手仲間のナターシャらとともに練習を重ね大会に臨むアントン。しかしコスモボールの真の目的は、破壊者チェルノとの命を懸けた闘いだった。監督は「オーガストウォーズ」のジャニック・フェイジエフ。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2021」上映作品。
2020年製作/118分/G/ロシア
原題:Vratar galaktiki
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
スタッフ・キャスト
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2022年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
月が破壊されインフラが機能しなくなったことで水不足にも食糧危機にも陥っている荒廃した地球において、各惑星(銀河?)代表がしのぎを削るコスモボールというスポーツだけが無気力で堕落しきった人間たちの心の拠り所であった。皆地球代表の活躍に胸を躍らせ、ゲームの間だけは心酔し現実を忘れることができた。
しかしそのコスモボールという娯楽は、かつてテレポート集団代表ネロと破壊者チェルノを筆頭に起きたスターウォーズの遺物であり、一歩間違えれば地球が滅亡しかねない紙一重で実に繊細な競技でもあった。故に各代表は敵対しているわけでは決してなくむしろ協力しており、悪く言えば八百長ござれなある種のプロレスに過ぎなかったのだ。そんなこととは露知らず、人類はひたすらに一喜一憂する...
意図的に単純なルールにしたのだろうが、コスモボールが競技として成立しているかは怪しいし、そこまで熱狂できるものだろうかとする疑念も湧き上がるもののまぁまぁまぁ。
と言いつつ、ゴールへのシュートは防いじゃいけないってルールがあるの? 全銀河で3チームしか無いの? 勝敗を決するに当たり制限時間はあるの? それとも電波弾が放出されるきまぐれな数とタイミングでその都度競技性が異なるの? 電波弾は試合と試合の合間どうやって制御してるの? 別段蹴る必要性が・・・割とハチャメチャじゃね???? まぁまぁまぁ・・・
鑑賞者に対しては当初より諸々の背景や概要が提示されており、全容を知った状態で物事の一面を切り取りひたすらに迷走する、いや踊らされるアントンを眺めることになるのだが、この真実とアントンの言動の照会こそが主題なのだろう。誤解し選択を誤り過ちを犯してしまった青年が、後悔を経て過ちを認め正そうと立ち上がる姿を描くことこそが。
誰もが過ちを犯し得る。その過ちは正すことができてこそ人間は・・・正直者であれ・・・
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ...「スター・ウォーズ」シリーズ...「ハリー・ポッター」シリーズ...「ローラーボール」(1975)(2002)...「ミュータント・クロニクルズ」(2008)...「アベンジャーズ」(2012)...「エンダーのゲーム」(2013)...「ベイマックス」(2014)...「レーザーチーム 俺たち史上最弱のエイリアン・バスターズ!」(2015)...「マックス・スティール」(2016)...「亜人」(2017)...「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」(2017)...「ジャスティス・リーグ」(2017)...「マイティ・ソー バトルロイヤル」(2017)...「移動都市 モータル・エンジン」(2018)...「アリータ バトル・エンジェル」(2019)...
2021年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
未来のモスクワ、封印された悪い奴が復活しようとし、これを阻止しようとする善い奴が頑張る。
ディズニー風の話をカクテルして、CGにした感じ。
2021年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
吹き替え版にて鑑賞。
2071年モスクワにてコスモボールと言うスポーツが流行っている未来。
地球人は宇宙人と溶け込んでおり、地球が荒廃していても全世界の人類が空を見上げてコスモボールに興奮。
しかし、コスモボール組織の真の目的は、このスポーツにて貯められたエネルギーで紀元前から地球に封じ込められている宇宙破壊神チェルノの復活阻止である。
コスモボールに興味が無い主人公:アントンは母の看病を条件にコスモボールに参加。
チェルノは復活の条件であるアントンの遺伝子を付け狙い復活を企む。
別映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と「スターウォーズ」「ファンタスティック・フォー」を合わせた様な世界観。そして一昔前、ハリウッドで作られた「バトルランナー」の様な世界の運命が未来スポーツに握られている感。
映像の作りは一級品であり、これがロシア製と言われるとかなり驚くだろう。
私が序盤にてあらすじをより詳細に書いた理由は、かなり序盤が分かりにくくとっつき難いストーリーではあるからだ。この序盤で好き嫌いが分かれてしまう可能性もある。後半が面白いだけに。
また、コスモボールのルールが分からないw
後半映画としてコスモボールを知らなくても楽しめるが、やはりコスモボールのルール等を説明すべきだと思うし、これではエネルギーを貯めれるスポーツならばコスモボールで無くても良いとなってしまう。
後半はスポーツ感あるが、地球を守るために頑張る選手達。スポーツ選手で無く戦士である。
久しぶりの掘り出し物。
評価はロシア映画の今後への期待も込めて✨。
2021年2月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
50年後の地球で流行っているコスモボールというスポーツに参加することになった青年の物語。
破壊者チェルノとの戦いで地球が荒廃しているという設定。コスモボールもテレポーテーションの能力がある者だけが選手になれる。よくわからないまま物語が進んで、いつの間にか地球を破壊しようと復活したチェルノを止める戦士の話になってしまった。
チェルノとその娘がサノスを思い起こさせたり、コスモボール選手たちのユニフォーム装着がヴェノムっぽかったり、ハリウッドのヒーローもの(特にマーヴェル)を「オマージュ」している感じだった。でも、白い毛むくじゃらのモンスターに暴れさせるとか古いようでちょっと新しいヴィランなのかも。あんなのかわいいとしか思えない造形だろ。
脚本的にも疑問点は多い。コスモボールの成り立ちであったり、結局選手の数やチーム数少なくね?とか、主人公が女性に弱い優柔不断なだけだったりとか、色々と突っ込みたくなる。でも、CGは頑張ってたし、個人的には結構楽しんだ。コスチュームも微妙にダサいし、少年時代にあんなヒーローものあったような既視感があって懐かしくもあった。ロシア映画も悪くない。