明日の食卓のレビュー・感想・評価
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重すぎる
こういう
「現代は幸せなんだよ。」と言わせない、 底辺を描いた映画が好きです。 でも、
重すぎ。 ああもこうもめちゃくちゃだったら見ていられない。
3つのケースがそれぞれ在りうるだけに見ていてつらかった。
一つ間違えたら俺もこんな家庭を・・・
・能力がないと言われリストラされ無報酬になった夫とうまくいかない妻。
・頭はいいけど人を殺しかねないサイコな息子
・子どものために一日中働いた挙句、息子が意に反して横を向いてしう母親。
映画の中で男の子が
「別れるなら何で結婚したの?」 「そんなに怒るなら何で生んだの?」 というのがありました。
「こうなるなんて思わなかったのよ。」と母親は答えていました。
みんなそうなんです。
結婚したら当たり前に子どもができ、当たり前のように小学校・中学校を卒業し・・・社会人になる。
そうできるのは100%ではないんです。
私、小学校で担任をしてました。
そこで どうしようもない子、非道い子を見てきました。
お母さんたちに非がない場合もあります。
飛行機雲
予告の上手な使い方
くさいと祖母に暴力を振るう孫にドン引き
2021年映画館鑑賞47作品目
6月7日(月)フォーラム仙台
原作未読
石橋ユウという10歳の息子をもつ3人の母親の物語
首都圏の石橋さん
静岡の石橋さん
大阪の石橋さん
歯を食いしばって懸命に生きるも息子などにかき回され壊れていく
3人は直接会うことはない
ポスターのようなスリーショットはない
3人がリモートで愚痴を言い合うってことない
独身じゃないけどある意味孤独なのだ
菅野美穂や尾野真千子はともかく高畑充希も10歳の子の母を演じるような役者になってしまったんだな
不自然じゃないけど年月の流れは早い
真行寺君枝や烏丸せつ子の婆さんぶりもなかなか
顔はさんざん観たことあるのにエンドロールまで名前が出てこなかった
菅野美穂逆転で貫禄の金メダル
高畑充希健闘するも惜しくも銀メダル
尾野真千子安定の銅メダル
男っていざってときに役に立たないね
極論を言えば子作りの手伝いをするくらい
まっそんな人たちばかりじゃないだろうけど
3人の話はオムニバスで完全に分かれているわけではなくぶつ切りで何度も重なり合う
こういう作りはあまり好きじゃないが今回はそうでもなかった
接見室に菅野美穂
ついにやったか
ってそっちの方かよ
大島優子の話はどうした
スピンオフでやるの?
子供は大人が考えている以上に子供ではない
演技に圧巻
三人三様の子育てスタイル
菅野美穂パート。スーパーでいたずらする息子二人に叱りつける母親の姿。これはこれでちゃんと躾も教育もなっていると感じる・・・モンスターペアレンツの時代は終わったんじゃないかとさえ思う。にらみつけたおばさんは多分モンスター。
尾野真千子パート。夫が静岡から東京へと通勤するため独りぼっち感。義母は何かと怖い雰囲気も持っているあるし、何かの目的があって近づいてくる女性の存在。どちらも想像通りの展開だったが、息子だけはちょっとサイコパスと言われてもしょうがない性格。このパートだけでも一本の映画が作れそう。
高畑充希パート。クリーニング工場、コンビニのダブルワークで懸命に借金を返すシングルマザー。息子もいい子なのだが、突如現れた実弟がクズ男(藤原季節)。3組の石橋家の中では最も共感できる親子。
小5の石橋ユウという共通項。ブログを通じての知り合いといった繋がりしかないのだが、教育・しつけについて色々考えさせられる。DV問題、子供を信じること、身内に裏切られること、明日の食卓はどうなるのだろう?みんな繋がってる。人に相談して悩みを共有しようよ。一筋のひこうき雲で繋がれるんだから。
そんな思いもラストにはもう一人の石橋ユウの存在が・・・これは重いけど、もうちょっと描いてほしかったな。明日の食卓はくさい飯ということはわかってるけど・・・
母と子
脚色も良くない
良く描けてると思いながらも脚本が拙く感じたのね。なんでだろうと思ってたんだけど、重要なことを全部モノローグでやるからだって気付いたの。それに、子供のモノローグが大人びてて「こんなこと感じる子供いる?」ってのが違和感だった。
台詞で説明だから、仕草やなんかで「あ、いまこの登場人物は、こういうことを考えたんだな」ってこちらが気付くってことはないの。だから、こんなに演技力のある女優を並べる意味がないね。
物語がラストに向かうところで、三人の母親が子供の首を絞めるのね。「さあ、殺したのは誰でしょう?」ってやりたいからなんだけど、その動機づけが無茶ありすぎんの。特に高畑充希の子供が『僕なんか、産まれない方が良かったんだろう』って言うんだけど、話の流れ的に無理すぎた。
まあ、それで、色々と放り出す感じで映画終わるんだけど、この解らない感じが文学っぽいなと思ったの。そしたら原作は小説なんだね。こりゃ読んでみるかと思って読んでみたの。
原作も、視点が良く解らなかったり、「この内容ならドキュメンタリーで良いよね」って話だったんだけど、子供のモノローグとか、母親に突っかかって殺されそうになるシーンはなかったのね。ここは脚色で悪くしちゃってた。
渡辺真起子がやった登場人物もいなくて、あれ、全然効いてないから、いなくても良かったと思うんだよね。
そこまで思って、この映画ひょっとして「コロナ禍で大変な女優に仕事をあげよう」ってプロジェクトだったのかなって思っちゃった。大島優子もあんなチョイ役で使われるし。
観てて「子育てって大変だな」と思った。「父親が育児に参加せず、母親が全てをやるので大変です」って内容が延々と描かれているので、それ以外の感想は出てこないの。それを描写して何かを言いたいというより、ただ描写した作品だったのかな。
ゆうくんママの生きづらさ
すぐ身近な女性に恋をして、でもその恋はうまく行かないという寅さんみたいな友人がいる。彼が好きになりがちなのがシングルマザー。どんなところを好きになったの?と聞くと、がんばっているところという答えが返ってくる。応援したくなるらしい。アイドルかい!といつも突っ込みながら笑うのが常だ。同時に、シングルマザーはがんばらないとやっていけない現実があるってことなんだとも感じていた。
本作に登場する3人のゆうくんママは皆がんばっている。専業主婦、共働き、シングルマザー、立場は違うが、それぞれに問題を抱えながら、息子と向き合い元気に育ってほしいと願い日々を過ごしている。
一人のママがゆうくんを殺めてしまうという冒頭。それは誰なのかという話(に見える)。なんか「怒り」という映画の構図を思い出した。それぞれの物語を描きながら、微妙に絡んでいく群像劇。こういう話が好きなのだが、結構満足のいく出来だった。とても考えさせられる。
でも、ミステリーというよりも女性の生きづらさや家族愛が描かれている映画の印象だ。そういう意味でいい映画だった。やはりハグって大事なんだな。
例の友人はこの映画を観たら、やはり高畑充希演じるお母さんに恋してしまう気がする(観ないと思うが)。それは抱える問題が重いということでもある。男性と恋する余裕なんてないようにも思える。それを理解しないと彼の春はまだまだ遠いのだろう。
ゆうくん
三者三様の家族のはなし。
順風満帆に見えるが明らかに闇がありそうな、静岡のユウくん。
共働きで兄弟喧嘩が絶えない、神奈川のユウくん。
貧しいが楽しく暮らす、大阪のユウくん。
3種類の家庭環境のバランスが良く、誰が見ても共感を呼びそうな展開になっていた。しかし徐々に不穏になっていく三家庭の様子はサイコスリラーの如くで、ギリギリまで、バッドエンドだったら嫌だなぁ、、という感じで見ていました笑
静岡のユウくん演じる柴崎楓雅くんの怪演が特に恐ろしかった。どっかで見たことあるなと思ったら、テセウスでもサイコパスを演じてましたね、、あの親子の結末だけ若干、無理矢理だったような、、
子供は親のストレスを敏感に嗅ぎ取り、知らず知らずのうちに抱えてしまう。そして親は、自分の生活に忙殺され、思い通りにいかない子供に時折ぶつかってしまう。これは決して愛がないわけではない。しかし繊細な子供は、これを重く受け取ってしまう。
親の子供への虐待はなくならないし、その度に「恐ろしい親」とレッテルを貼られてしまうが、実は誰しも石橋耀子になりうる。共感性の高い家庭ばかりだったからこそ、強烈に残ったと思う。
自分の母は、こう言った期間を乗り越えてきていることを感じて、なぜかジーンとなってしまった。どんな言動も、子供の幸せを願っているからこそなのだと、胸に留めておこうと思った。(小並感)
どの母親の息子になりたいか。
謎解きのような作品である。瀬々敬久監督の作品は、「楽園」もそうだが見終わっても腹に落ちない所がある。3家族の母子関係を通して子育ての大変さと、そこに潜む多様な危機を明るみに出している。冒頭に息子を殺してしまう母親の姿が出ているので、3家族の危機はこれと同じ運命になっていてもおかしくないという事を伝えたいんだと思われる。子育ての経験がないので、なぜこれでこんな危機的状況になるのかというのが納得できないまま終わってしまった。恐らく母親の皆さんは、共感できる部分が多かったと思いますが、自分としては夫が妻を理解しようとしない身勝手な駄目さ加減にあきれながら、許せないけど気持ちは少し分かるという感じで見ていました。少し周りの誰かが支えになっていれば状況は変わっていたのではないでしょうか。でも3人の母親の真剣な子育ては素晴らしいと思います。こんな大きな無償の愛を受けたら、子供たちは真っすぐにいい子に育つに決まっていると思わせました。3人の女優さんのいい仕事ぶりです。それがこの映画の唯一の収穫でした。
喫茶店の高畑充希
重い、とにかく重くて、見終わったあとは10kmくらい走った後くらいの疲労感。ということは、それだけ出来がいいということ。
3人の主演女優は勿論それぞれのやり方で家庭と子供の幸せの為に奮闘する演技が素晴らしかったけど、それ以上に子役三人が出色の演技。
三者三様のアプローチで、子供ならではの内に秘めた葛藤を伝えてくれて、後半の緊張感に繋がった。
しかし、独身36歳男子の自分は、ほんとに結婚や家庭を持つ女性には頭が下がる思い、これを感じ続けた2時間だった。生きることはほんとに大変。
そして、喫茶店の高畑充希。
コーヒーの勘定をする時の演技は、自分的にこの映画で一番心を打たれた。大阪出身だけに、関西弁で素が出たのも良かったかな。
三人三様YOU君のお母さんに感動です!
重かったです。よくよく見たら『友罪』の監督さんなんですね、わかるような気がします。
それにしてもそれぞれに絡む男ども、クズばかりでしたね~
我が家では思い出話になってしまってますが、一人娘の幼稚園から高校まで割とまめに先生から呼び出されてたこと思い出しました。わが子が悪いとは親はなかなか思えないんですよね、今思えば。
YOU君の20代、30代、40代のそれぞれのお母さんの鬼気迫る演技についつい引き込まれました。後半でそれぞれがYOU君を抱きしめるシーンでは思わず涙腺が…状態でした。
劇場内も割と40代以上の観客、ご夫婦らしき方が多く(今回もまや安易に使ってしまい恐縮ですが)とても考えさせられる作品でした。
主役の3女優に心から拍手を送りたいですし、多くの人に観てほしい作品だと思いました。
追伸
『揺れるまなざし』真行寺君枝さん(わかる方結構こっち側!)が認知症の役どころには正直驚きましたが、エンドロールで知った高畑充希さんのオカンが『クラリオンガール 烏丸せつこ』さんと知って唖然とするとともに時の流れを実感した次第です。
アグネス・ラムさんのポスター部屋に貼ってたもんな~そういえば蓮舫さんもでしたよね?!
子の心、親知らず。
暮らす環境も場所も違う3人の母。共通点は「石橋ゆう」という10才の息子がいるということ。
そしてもう1つはその息子の母親に対する本当の思いに気がついていないということ。
一見幸せそうに見える3組の母子。しかしポロポロと問題が蓄積され、やがて積み上がったそれは当然の如く崩壊してしまう。どこでどう間違えたのか。自分の何がいけなかったのか。
直接交わることのない3組の母子の関係をあえて経済格差をつけることで対比しながら追ってゆくことになる。私は親になった経験がないので、実際、親になるという苦労やストレスは想像の範囲を出ない。でも大変なんだということは分かる。子供の感性や振る舞いはもちろん親の影響が大きい。大なり小なりこのような問題は日本中のお母さんが感じていることだろう。
3人の母を演じた3人の俳優と3人の息子を演じた3人の子役が素晴らしかった。そして脇を固めた山田真歩と烏丸せつこが圧巻だった。
予告でもあるように「石橋ゆう」を殺したのは誰なのか。それはどこにでもいる、いや、どこにでもいたはずの「普通のお母さん」という訳だ。それはもしかしたら私の知っている誰かかもしれない。
ちょっと気になったのは流行りみたいによく耳にする「サイコパス」いう言葉。特に人格的に人とずれた事をする人に対して使ったりするけど、簡単に人をそう決めるのは余りにも危険を孕んでいると思う。間違っても子供に対して口にしてはいけない。作中にも出てくるがゾッとして鳥肌が立った。
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