ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日

劇場公開日:

ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日

解説

少女とホワイトライオンの友情、そして家族の再生を通し、南アフリカで社会問題となっているトロフィー・ハンティングの一種“缶詰狩り”を描いたドラマ。ライオンファーム経営のため家族で南アフリカに移住した11歳のミアは、心の病を抱える兄にかかりきりの母と仕事に追われる父のもとで、孤独な日々を過ごしていた。クリスマスの日、ファームにホワイトライオンのチャーリーが誕生する。ミアはチャーリーの世話をしながら共に成長するうちに、特別な友情で結ばれていく。3年が経ったある日、ミアは父がファームで育てたライオンを、囲いの中で野生動物を狩る“缶詰狩り”の業者に売っていたことを知る。ミアはチャーリーを救うため、様々な危険に立ち向かいながらティムババティ野生保護区を目指すが……。3年以上の年月をかけて撮影を敢行し、少女とライオンのリアルな関係性や、南アフリカの大自然をCGなしで描いた。オーディションで選ばれたダニア・デ・ビラーズが主演を務め、母親役に「オーケストラ!」のメラニー・ロラン。監督は「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」など多くのドキュメンタリーを手がけたジル・ド・メストル。

2018年製作/98分/G/フランス
原題または英題:Mia et le lion blanc
配給:シネメディア
劇場公開日:2021年2月26日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7

(C)2018 Galatee Films - Outside Films - Film Afrika D - Pandora Film - Studiocanal - M6 Films

映画レビュー

3.5CGでは表現し得ないことを改めて知らしめてくれる

2021年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

少女ミアとホワイトライオンの友情と家族の再生が主軸に描かれるが、実は南アフリカの社会問題となっているトロフィー・ハンティングの一種“缶詰狩り”がもう一つの重要なテーマとなっている。日本ではあまり聞き馴染みのないトロフィー・ハンティングとは、トロフィー(獲物の角などから作られる狩猟記念品)や娯楽の獲得を目的とした狩猟のこと。そして“缶詰狩り”とは、人工的に増殖させた野生動物を囲いの中で狩るもので、アフリカでは産業として確立されているのだ。

ライオンファーム経営のためにロンドンから移住し、南アフリカの生活に馴染めなかった11歳のミアが、生まれたての頃から友情を育んだホワイトライオンを必死に守ろうとする姿と、家族の葛藤と再生の物語は、動物ものとして、ファミリー向け映画としてシンプルにお薦めできる。また、日本から遠く離れた地の社会問題や野生動物の実情を知ることができる作品としても、一見の価値ある作品だ。

しかも、この映画のもうひとつの見どころは、3年以上かけてCGなしで撮影されたというリアルな映像で、それが作品に説得力を与えている。たった3年で立派に育ったホワイトライオンの行動は野生動物そのもので危険。CGや合成技術などを駆使して撮られたものと思いきや、実は時間をかけて少女とライオンのリアルな関係を築き撮影されたもの。野生動物たちの迫力や大自然の圧巻の美しさは、CGでは表現し得ないことを改めて知らしめてくれる。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
和田隆

5.0人間とライオンの絆

2022年7月15日
iPhoneアプリから投稿

チャーリー(ライオン)とミアの温かい物語。
2人の絆に涙した。
25万頭居たライオンも今や2万頭。あと20年したら絶滅してしまう。

大人の遊びのために飼育させられるなんて
人間の身勝手さに腹が立つ。

何一つ欠けてはいけない。
世の中に必要でない動物なんていないのよ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Riri

4.0【少女とホワイトライオンの”友情”を通し、南アフリカの現実を映し出す感動ドラマ。娯楽のためだけに動物を狩る“トロフィー・ハンティング”が南アフリカの経済を支えている事実にもメスを入れた作品。】

2021年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 5件)
NOBU

4.0野生ライオンに関する「闇」の部分も

2021年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

CG無しで3年半かけて撮影というだけあって、本当に素晴らしい作品でした。

鑑賞前は「ムツゴロウさん」のような、動物系ホッコリ映画を想像していたのですが、本作は南アフリカの野生ライオンに関する「闇」の部分も真正面から捉えていました。

ホワイトライオンの赤ちゃんは、少しやんちゃな中型犬のようにかわいく、少女が家の中で飼っていながら成長していきますが、数か月も経過すると「ドキッ」っとするくらいに成長し、いつか襲われる襲われるのではないかと親目線でハラハラしました。

ただ、少女はホワイトライオンの「チャーリー」と心が通じ合っていると感じていて、成長したライオンと家族の一員として一緒に過ごすことをやめません。

CG無しの、本物のライオンとの撮影がどのように行われたのか、、、。
大きなスクリーンで観て良かった作品です。
感動しました🥺

コメントする (0件)
共感した! 2件)
まさ

他のユーザーは「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」以外にこんな作品をCheck-inしています。