キャラクターのレビュー・感想・評価
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よくできた猟奇殺人の話
フカセの名演。
美しく残酷で、恐怖と無垢が隣り合った作品。
超人気バンド「SEKAI NO OWARI」メインボーカル「Fukase」の俳優デビュー作。
主演は菅田将暉、だからこそ少し不安な気持ちがあった。
と言うのも、菅田将暉と言う俳優に文句があるわけでは無く、彼の全力のお芝居は、演技が全て「菅田将暉」になってしまう。
逆を言えば、寡黙な役…例えば俳優デビューの「仮面ライダーW」のフィリップなどは、ある意味普段から感嘆の動きが無く、はまり役と言えた。
良い意味で言うと、キャラにハマれば凄い個性的な人物が出来上がるが、ハマらなければとことん普段の菅田将暉になる。
演技が…表現力が…などと野暮なことを言うつもりは無いが、今作もそうなってしまうのではないか…と言う一抹の不安がどこかにあったが…
いざ蓋を開けてみれば、見事にハマっていた。
映画本編の2時間、見ていても全然苦じゃない演技、セリフ回し。
本作の主人公は、良い人だからこそ「良い」部分に悩みを抱えた漫画家で、全てを悟って諦めたような、感情が常に平行線(喜怒哀楽が無いわけじゃないが、普通の人よりは起伏が無い)の様な役柄なので、いい具合に普段の「菅田将暉」を隠せていた。
そして更に掘り下げたいのは、Fukaseの「殺人鬼」と言うキャラクター。
初めての演技、ハードルの高い非現実的な「殺人鬼」と言う設定にも関わらず、彼は見事なまでに役になりきり、いい意味での「不快感」を観客に与えた。
人によって感じ方が変わるだろうが、彼の演じた今作の殺人鬼は、「純粋無垢だからこそ恐ろしい、子供の様な殺人鬼」と言う感じがして、大人の精神では測り切れない心の闇が垣間見えた、とても恐ろしい人物だった。
最後に、本作の根幹「事件の全てを語らない」と言う点だ。
映画やドラマにおいて、主人公や警察が事件を解決すると、まず間違いなく後日談や犯人の生い立ち、事件の経緯が語られるが、本作はそれがほとんどない。
見終わった実直な感想としては、「彼"ら"はいったい何だったのか?」。
事件の顛末の理解を観客に投げている訳では無いが、どんな意味にもとれる所謂「あとはご想像にエンド」でもない、だからと言って続編は出なさそうな…何とも言えない、いい意味で後を濁した終わり方には感心した。
最終的な評価だが、昨今の日本映画の中でも群を抜いて面白い作品と言える。
殺人と言う不自然な情景を描いているにも関わらず、登場人物みんながあまりにも自然な行動をするので、どこでどう転んで事件が進展するかわからない様は、見ていて凄いハラハラしたし、Fukaseのビジュアルと美声に反する残虐な言動には心を震わされた。
二つだけ残念な点を挙げるとするならば、中途半端な"残酷描写"のせいで年齢制限をくらっているところと、雨の日の音声の違和感だ。
グロテスクに耐性がある人にとってはなんてことの無い殺人描写だが、そういうシーンがある事で見る人を選んでいるのも事実なので、"そう言うシーンを"やるなら徹底的に描くか、描けないのなら間接的な描写にするか、どっちかにして欲しかった。
2つめの雨の日の違和感は、本作序盤に描かれた雨の日の事件現場シーンにおいて、登場人物の口の動きと声にズレを感じたのだ。
最初は、Fukaseの声があまりに美声すぎて、そもそもFukaseの喋り方のギャップなのかな…と思ったが、後に出てくる中村獅童と小栗旬の声にも違和感を感じたので、恐らく環境音や雨音が入らない為に行われたセリフの別撮りのせいだろうが、全編通してもその点だけが違和感があった。
小栗旬さんっていい俳優さんだなぁ。
なんかいろいろ
演者さんはみんな良かった。構成はしっかりしてるのにね。肉付けと詰めの甘さが目立つ。
血みどろ映画は好きでは無いので、どーしても厳しくなります。が、ほんといろいろ甘い。
殺し方が美しく無い。動悸設定が甘い。いろいろ辻褄が合わない。殺人鬼の描写が薄くて笑えさえしない。サイコパスなの?連続殺人鬼なだけなの?妬み嫉み?ミステリーでもない、サスペンス?ほどでもない、オカルトでもない、ファンタジー?でもない、パニックムービーでもないし、、、笑いもない。生い立ちの描き方、捜査のしかた、刑事の人柄の描き方の薄さ。人物描写が弱すぎる。
兎に角全体的に中途半端。演者さんに頼りすぎ。
血みどろで殺すならせめて笑えるか、じゃなきゃ美しく無いとね。スマートで無い時点でレクター博士に怒られろ。
漫画家さんて命削って書いてるから、こんな甘い作品書いてるように見えるのはどーだろう。
しかも、こんな風でしょって感じで映画化されたらたまったもんじゃないんじゃ無いだろうか。と、思う。
キャスティング最高
自分は誰なのかわからない
売れないマンガ家の山城。
ある日、殺人現場に出くわし、犯人と目があった。
それから、山城はその殺人のことをマンガとして書き売れていった。
犯人は、そのマンガの通り再現をしていった。
犯人は山城に接触してマンガについてアドバイスした。
山城は犯人のことが怖くなり、警察に全てを話した。
そして、犯人を捕まえるために山城は自分のマンガを使って犯人を追い詰めようとしたという内容だった。
この作品って、自分が誰なのかわからない人だらけのような気がしました。
相手によって影響を受けて変わった人が、その相手に尊敬される。
自分というものを持っていない人だらけだなと思いました。
マンガ家ってめっちゃ激務だなと思いました。
寝る暇をおしんで作品を書き続けるなんてすごいと思いました。
マンガ通りにすべてを再現するのって無理だなと思う。
場所や人もすべて一緒ていうのは現実感がないなと思った。
話は面白くて、二時間がすぐに終わってしまった。
出演している人達が豪華で、よかったのですがグロイシーンが多いので、R指定しなくっていいのか思いました。
エッ、辺見が松田洋治なの?!
ありそうだからこわい。
Fukaseを起用しようって言った人天才
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