ホムンクルスのレビュー・感想・評価
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俳優・綾野剛の進化が止まらない。今年1月29日に公開されヒットした...
俳優・綾野剛の進化が止まらない。今年1月29日に公開されヒットした「ヤクザと家族 The Family」に続く主演最新作「ホムンクルス」は、綾野の役者としてのカメレオンぶりを改めて堪能できる作品となっている。役を生きる彼の凄みがスクリーンから伝わってくるのだ。
頭蓋骨に穴を開けると第六感が芽生えるという“トレパネーション”手術を受けた記憶がない主人公・名越は、右目をつむって左目で見ると、なんと人間が異様な形=ホムンクルスに見えるようになる。この名越が見えるようになる視覚的で、心理的でもある異様な世界を、観客がスクリーンを通して見ることになる二重三重のこの構造は、「見る」という行為においても実は非常に映画的であると言える。
そして、この非現実的な設定と記憶がないという主人公に綾野がリアリティを与えている。名越を演じる綾野の左目から、異様な人間の形と世界が見えていることが伝わってくるのだ。役になり切った立ち居振る舞いや独特な台詞まわしはもちろんだが、極端に言えば左目だけで演じ、この物語世界を成立させていると言っても過言ではない。我々観客はいつしか、綾野の時に憂いを帯びた左目の中に主人公の揺れ動く感情や混乱する頭(脳)の中、彼の記憶、心の闇を見ることになる。
本作が特異なのは、「他人の深層心理が、視覚化されて見える」というビジュアル的な面白さの表現に陥るのではなく、主人公の能力によって、見えているものが果たして現実なのか、それとも覚醒した脳によって作り出された虚構の世界なのか、社会の深部にまで鋭く切り込み、綾野が演じる主人公の狂気とともに、人間の正体に迫っていることだ。見る者の視点や心理によって、見え方が変わる映画かもしれない。
難解
原作が好きでNetflixで観ました。
最初は原作通りな感じだなと思いましたが、終盤に行くにつれて中々難しくなってきていろんな疑問が湧いてきて集中できませんでした。
記憶喪失の解除はトレパネーションをしたことで全部解決したと言うことでしょうか。
カード使えるのに車生活?なぜ?
臭いって設定なのにJKが車乗ってきてセックスをせがむのは何故?
ななこ(ちひろ)がのっぺらぼうのホムンクルスな理由は何?キスシーン入れたかっただけなのですかね。
伊藤くんの、お父さんが子供<金魚だったところが現実感がなくて受け入れられなかったです。
名越さんの人間性とか社会性が綺麗なのに人の歪みが見える理由がよくわからなかったです。
もっと現実感があって汚くてドロドロした人間の感情みたいなのが見れるかと期待してたので少し残念でした。
ホムンクルス
主人公の男性を演じる綾野剛の演技に圧倒された。
主人公の男性は、ホームレスの生活を送っていた。
ただ、昔の事をあまり覚えていないという事があった。
ある日その男性のもとにある男が訪れた事をきっかけに物語が進んでいく。
脳に小さな穴を開ける事によって本来の人間の持つ脳の働きを最大限にしよう!という考えで始まった。
それをきっかけに人間のトラウマがホムンクルスという形で見えるようになった。
誰にでも消したい過去やトラウマがあったりする。
この映画の中では、そういう本質的な所を重要視されているのではないかと感じた。
この映画自体は、原作を知ってるいる人にとっては少し物足りないような印象を受けるかもしれない。
でも、そこよりもこのテーマを自分に向けるきっかけ作りになりうるのかなと思いました。
映画そのものも充分に楽しめるものでした。
自分にとって忘れてしまっている事。
それに向き合って本来の自分を取り戻すのもいいのかもしれない。
ぽかーんなシーンが多い
成田君はみてて飽きないですね。印象がガラッと変わってすごかったです。
特にJKのシーンなのですが、原作を知らない人から見るとただちょっとエロいだけで本当に意味不明で仕方ありませんでした。(他のシーンもだけど)主人公も同じトラウマを抱えているって言ってたけどなんの事?とさらに疑問。
伊藤の今までの人生のトラウマも最後にサラッと移して終わりで全く感情移入できませんでした。
名越の背景ももう少し掘って欲しかったです。
これから見る人は漫画を読んでから見ると少しは理解できるかと思います。
演技派たち
演技派のおかげで、おもしろく見えますが
やっぱり漫画と同じおもしろくないです。
漫画がつまらないと感じたため
でも綾野剛さんがやる作品なので見ましたが
やはり、うむーでした。
空っぽな映像化
映画版ホムンクルスの鑑賞後の感想は正直に言ってしまえば、とても残念な気持ちだ
何故なのか、少し長くなりそうだけどネタバレありで探りながら書いてみたい。観たい人は読まないでいただきたい🤢
原作は2003年から2011年の8年間、あまり話題になる事も無く、作品として特異性や存在感を失わず静かに連載され、私自身はどんどん深く沈降するストーリーに読者として振り落とされまいと必死にくらいつき、なんとか最終15巻までリアルタイムで読み切った作品。
連載開始の時代背景は2003年はイラク戦争に米英が参戦し終結、北朝鮮の不穏な動きや今と被るSARSのパンデミックがあり、連載が完結した2011年は春に東日本大震災が起こり、日本人の価値観の大転換が起こった年。その間の時代を世間もワタシも混迷の中で懸命に疾走し、空回る世界で崩れそうになりながらも苦しんだり楽しんだりしてた遠くて近い苦い記憶の数々・・・
さて、今回の映画は原作のトレパネーション手術で脳の働きが活性化した結果、他人の深層心理のイメージングが見えるようになった主人公名越と手術を施した研修医伊藤の行動がヤクザ、JK、そしてホームレスになる前の名越の恋人たちとの絡みで描かれるが、この映画はそのギミック的設定をインパクトある映像として打ち出そうとするあまり、時代の実相を浮き彫りにする事なく終始、原作をなぞるだけで主人公は内省や沈降することなくただただ空騒ぎし、最後は脇役の伊藤にフォーカスし、ブレードランナーじゃあるまいし主人公は恋人を手に入れハッピーエンドもどきでクルマで走り去り映画はあっさり終わってしまった。
残念だが、この映像化は器だけ描いて肝心の中身を入れそびれた、結果として空っぽで薄っぺらな失敗作となってしまったと言わざるを得ない
原作では名越がトラウマから逃れようと整形手術し手に入れた虚飾に満ちた隠れ蓑を容赦なく引っ剥がし、丸裸のホームレスに叩き落とすことで、時代の不安と読者の苛立ちや劣等感や優越感など様々な感情にトレパネーションというギミックを使って挑発し、やがて気付きを誘発するエポックな作品として、あの当時、ココロの闇で鈍く光を放つ傑作だったのだから、このような形で世に出たことが原作の熱心な読者としてとても残念で仕方ない
好きな綾野剛や岸井ゆきのなど良い役者が顔を揃えただけに余計悔しい
真意は捉えていたが漫画の方が面白い
映画の最後に作者のコメントに「アッパレでした。観終わったら他人を左目で見たくなるのではないでしょうか。」とあり、それはそれでそう思う方もいると思います。しかし、原作を知っていると、もっともっと面白くできたのではないか、と感じました。
この作品の真意は簡単に言えば、みんなコンプレックスあるし、気にしなくていいじゃん。ってことだと思います。(個人の見解ですから、悪しからず。)
まず、その真意とは他人は自身のコンプレックスの鏡像で、自分を通して共通したコンプレックスが他人に見えてしまい、それは多くの人々に存在しているということです。説いても説いても鏡像は消えず、消えない自身のコンプレックスを持つ他人たちを「お前は俺か?」と見紛うにまで至り破滅することではなかろうか、と思います。この破滅までの過程と結果が真意を伝えるのに重要であるのに対して映画はハッピーエンドに見えました。残念です。そのため星を減らしました。映像や演技自体は普通だと思いました。
ハッピーエンドであっても、どちらも通して伝えたい真意は同じだと思います。しかし、映画では尺に合わせて愛があることで、コンプレックスがあっても良いのだと許せてしまうように演出しているのでしょう。その何でも愛で片付けてしまうのは好きではありませんね。
デコ鳴村
奇人変人成田凌がおもしろい。朝ドラ、やっと公開された「まともじゃないのは君も一緒」と2021は彼の年かも
ネタ振り役の内野聖陽の全力演技、綾野剛は言わずもがな
「メメント」的流れから繰り出される左目世界、特に
JKシークエンスがピータージャクソンの「乙女の祈り」を彷彿とさせる秀逸さ
最終盤、贖罪と赦しというテーマが浮き彫りになる構成
思いの外、醸し出される深い味わいがあります
薄い
久しぶりに映画館に足を運びましたがとても薄い映画でした。
グロさで引き付けてるのかもですが、だとするとグロさが足りないですし、話も何を伝えたいのか全く分かりませんでした。
成田さん演じる研修医も本業とは別に興味を持って研究してるようですが、なぜ興味を持ったのかその辺も薄く見た目が派手である必要もあったのか。見栄えだけのように感じました。
よっぽど「ザ・医者」みたいな一重で塩顔のメガネのありがちな医者の方が頭がいっちゃってて実は裏で変な研究してるとなるとおぞましさも出たのかなって。
そしてメインであるトレパネーションで見えるもの。見えて何?だから何?感が強く4~6人のトラウマと向き合う感じですがそれによって大幅に何かが変わった感もなく、そもそもそのトラウマというのもとても薄く
傷つけた罪悪感で罪を重ねやくざになった。…え?っていう。だったらその幼少期人を傷つけてそこで快楽を得てそれから大量殺人になっていったほうがわかりいい。なぜやくざ?薄い。
もし面白くするなら主人公を軸としてそのトラウマ抱えた人たちに見えてたもの、ロボットとか砂とかに
その人たちがいっそその姿になって未曾有の敵、宇宙人とかと戦う、くらいぶっ飛んでても良かったかな。
わたしには「薄くおしゃれで薄くグロくて薄いシナリオ」に思えました。
キャストの演技は全体的に良かった分とても残念でした。
最後に、音楽に関して。
常田さんということで期待しすぎたようです。ありがちな感じでした。
特別興行1900円て何さ!
原作のマンガは読みました。
その頃から不思議な話で印象深かったので、楽しみにしていた。
映画館にいくと、サービスデー一切関係なく一律1900円だと。通常料金を超える何かがあるわけね。と普通は考えるね。B5の小さめのフォルダ貰ったよ。これ?このせい?いらねーし。
映画はさしたる盛り上がりもなく、淡々と進む。
ビジュアル的には漫画の世界観をなぞり、違和感がない。エピソードも過不足ないが、映画らしいカタルシスがない。激しい展開、葛藤、人間性の発露、とか言うものがなく、ひたすらマンガを実写にした感じ。
石井杏奈演じる女子高生のエピソードが、少々の引っ掛かりがあるため、テレビにはできないだろうけど、映画と言うより「ほん怖」でやる再現VTR見たいなノリ。
岸井ゆきののエピソードはわかりにくい上に、綾野剛の役と深く関わる話なのに、ちゃんとやっているにも関わらず、面白くない。
綾野剛と成田凌には期待した。このふたりはさすがの演技力。ほかの役者もみんな良かったけど、たぶん脚本か演出が悪いんだろう。
なんかこんなテイストの大して盛り上がらない話を見たなあ。あー「三角窓」か。
やっぱり1900円が、足を引っ張っているとしかいいようがない!
CGがダメ過ぎる。
特別興行。
たとえばゲキシネだったりライビューならわかる。
しかしお金のない学生や障害のある方からも一律1900円むしり取って、ネトフリ加入者は割引ってほんと?えげつないわーネットフリックスとエイベックス。特にネトフリは鬼滅の改ざん問題で印象最悪。絶対加入しないと決めた。
とはいえ、とりあえず期間限定公開と言うことで、綾野剛ガチ勢としては行かねばなるまいと思って1900円払って鑑賞。マニアックな映画だからガラガラかもと思ってたけど、意外と人が入ってた。
映画はなるべく先入観なしで見たいので、ほぼ情報なしで鑑賞。呪怨の清水監督、あと共演者の名前くらい。
結論から言えば、正直途中で「早く終わらないかな」って気持ちが強くなり、ちょっとうとうとしたので、細かいところは覚えてない。
とにかくCGがショボい。序盤で名越が目撃するホムンクルスが、本当に令和の時代のプロフェッショナルが作ったのかと思うくらい雑。これでまず感情移入の気分が削がれた。
あとはウトウトしてちゃんと見てなかったところかもしれないけど、
・伊藤の顔に出たり消えたりするブツブツは何?
・名越はトレパネーション施術をどうやって会得したの?そもそも頭蓋骨に穴開けるのに局所麻酔で大丈夫なの?
・JKが車中で血まみれになったのは名越が傷をつけたの?トレパネーションが見せた幻覚?なぜ母親がそこにいたの?
・名越、チャック上げてたけど、JKレイプしちゃったの?合意だとしても未成年淫行で引くわ。この辺よくわからなかった。
徹頭徹尾CGがショボいため、最後の「伊藤の金魚に投影した自我の崩壊」も全く刺さらなかった。成田凌くんの怪演も台無し。
内野聖陽さんの子供時代のトラウマも、ドラマが浅すぎてヤクザになった理由としてはちょっと弱い気がする。
綾野剛の名越としての演技そのものは、表情の微妙な変化、声色で名越の心情の遷移を表してて、流石としか言えなかった。
終盤は、ナナコと思ってた人物が…で実はその人物も…と話が展開するのが慌し過ぎ、あれあれ、ハッピーエンドなの?ってキツネにつままれたような気分になった。
この手の映画は、実際に見えないものを見せるホムンクルスのビジュアルが一番キモなのに、そこをケチってしまったがためにせっかくの俳優陣の熱演が台無しになってしまってる。
原作読めばまた感想は変わるかもしれないけど、自分の期待値が高すぎたかもしれない。作品全体としては良くも悪くも印象に残らない凡作だったと思う。
→初見で頭が整理できてないので、あとから編集します。
不思議な世界観がやみつきになる
原作は読んでないのですがホラーか?と勘違いしてました。
精神世界の話なのですね。ホラーが苦手なので気合い入れて行きましたが予想と違って面白かった!
記憶喪失で新宿中央公園で車上生活を送る名越進の只者ではない感が綾野剛さんにぴったり。
お金持ちなのに何故ホームレス生活?と不思議に思ったけれど…やがて明かされるあれこれに色々考えさせられた。
それにしても突然現れた医学生の伊藤学=成田凌さんの怪演が素晴らしい。スマホ落とし〜以上に怪しさ倍増。まともじゃない〜をみたばかりだから演技の幅の広さに感服です。いい役者さんになりましたね。
第六感が芽生えるという頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術を受けた名越。
左目で見る他人の深層心理が視覚化されて見えている他人のホムンクルス。
ホムンクルスってヨーロッパの錬金術師が作り出す人造人間のことなんですね。
言い換えると人が抱えるトラウマっていうことかな。
清水崇監督は海外で人気があるので海外上映を意識したエンドロールでしたね。
綾野作品には欠かせないミレパの音楽も世界観に合っててかっこいい。
痛いシーンが多いから血が苦手な人は要注意だけど…元々空っぽだった名越が心に闇をもつ人たちのホムンクルスを見て受け入れることで自分自身が変化していく姿が良かった。
内野聖陽さん岸井ゆきのさん石井杏奈さんの熱演にも拍手でした。
不思議な世界観がやみつきになる。
これからは相手のホムンクルスは何だろ?って考える日々になりそう。
入り口でクリアファイルも貰えたし私には1900円の価値ありましたよ〜笑笑
ラストの特別映像の素晴らしい世界観が忘れられません。
記憶は薄いものの過去に漫画を読んでいたので内容は事前に想像出来た。...
記憶は薄いものの過去に漫画を読んでいたので内容は事前に想像出来た。
綾野剛演じる主人公名越がトレパネーション(頭蓋骨に穴を開ける)手術を受けたところ、化け物のような人達が見えるようになってしまったって話だ。
清水崇の映画はこれまで観た事がなかったが、ホラー映画で有名なので、どんな映画になるんだろうかと非常に期待していた。
シナリオはあまり良くなかったと思っているが、映像や演出は非常に良かったと思う。
研修医・伊藤学を演じる成田凌も綾野剛も格好良かった。
ドリルで頭蓋骨に穴を開けるシーンは、映画のリングみたいだ。
期待していた通りホラーみたいな気持ち悪い作りだった。
ストーリーは以下
名越は一流ホテルと公園の間の道路に車を停めて路上生活をしている。(何故こんな生活してるのか忘れたけど)
路上生活と言っても元々一流サラリーマンだから金が無い訳でもなく、汚い格好をしながらも、高級ホテルでランチを食べたりしている。
名越が車にいると研修医の伊藤がトレパネーションを受けないかと声をかける。伊藤の見た目はチャラい感じでとても医者に見えない。
名越はトレパネーションを受けた後、右目を隠すと人が化け物みたいに見えるようになる。
例えば、頭が電球になってる人や、腰がグルグル回転する女性が見えるようになった。
名越は目の前の状況が理解出来ず立ちすくんでいると後ろからやってきたヤクザにぶつかってしまう。
落とし前として親分が指を落とそうとすると、名越は右目を閉じて親分に話しかけた。不思議と親分は手が震え逃げていった。
名越から化け物が見えるようになったと聞いた伊藤は、それはホムンクルスだと答えた。
ホムンクルスとは、説明するのが難しいが、人の心の闇、コンプレックスなどが化け物みたいになって現れることだ。全ての人がホムンクルスとなって現れるのではなくて、心の闇を抱えた人だけが化け物に姿を変える。
伊藤は名越を連れて女子高生がいる所に連れていく。(なんて言うのか、風俗っぽい所)
そこで砂の女子高生を見つけた。
伊藤は女子高生に声をかけるが、女子高生はどこかへ行ってしまった。
名越が車で寝ているとヤクザに拉致される。先日、名越の小指を落とそうとした親分がいる。親分は先日俺に何をした?と名越に聞く。
名越はまた右目を閉じて親分を見た。親分はロボットのような姿をしているが、左目の所は子供の目をしていた。
名越の声掛けにだんだんとロボットの中から子供の親分が出てくる。親分は子供の頃に友人のロボットを奪おうとしたところ、持っていた鎌で友人の指を切断してしまった過去があった。親分は友人への罪悪感からヤクザの道に進んでしまったようだ。親分は指を落とすとヤクザから足を洗った。
名越は砂の女子高生と出会う。砂になっている理由はよく分からないが、名越がレイプすると普通の女の子に戻った。
名越は自分の体の一部がロボットや砂になっていることに気づく。伊藤にその事を話すと、海外でも同じような事象があったことを明かす。その女性は自殺したそうだ。
名越はのっぺらぼうな女性と出会う。名越の昔の恋人、奈々子だ。奈々子は記憶を失っているため、名越のことが誰だかわからない。
名越と奈々子は結ばれた。一夜明け、名越が奈々子の額を見るとトレパネーションの術痕を見つける。奈々子が記憶を失ったのは、トレパネーションが原因であった。名越は伊藤の自宅にいって、過去の書類などを探る。
名越と入れ替わるように奈々子の居る部屋に伊藤がやってきた。伊藤は、奈々子ではなく、別の名前で呼ぶ(名前は忘れた)
名越はトレパネーションの能力を失っていたので、自分でドリルを使って再び頭蓋骨に穴を開ける。
名越は再び奈々子の元に帰ってくると、目の前の女性が奈々子ではないことに気付く。
女性も失っていた記憶を戻す。
真相は、名越には交際していた女性奈々子がいたが、ある日道へ飛び出した奈々子は車に轢かれて死んでしまった。
一方、車に乗っていたのが目の前の女性だ。
名越の前に伊藤が現れる。自分も見て欲しいと。
伊藤のホムンクルスは水で出来ていて、中に小さな金魚がいる。伊藤には、子供の頃に父親に関心を持ってもらいたくて、父の大切なペットである金魚を処分した過去を持っていた。その過去がホムンクルスで現れていた。
伊藤は狂った。トレパネーションを自分に行い、右目の瞼も縫って閉じてしまった。
名越と女性は二人で車に乗ってどこかへ行ってしまった。
原作のポイントを活かしつつ、映画オリジナルの解釈と構成に清水崇監督の復活の狼煙が感じられますw
映画化を知った時から気になっていた作品なので鑑賞しました。
特別鑑賞料金の1,900円で何故か割り引きが効かないのが謎ですがw
で、感想はと言うと…結構面白い。
清水崇監督作品と言う事で、「樹海村」の不安が拭いきれなかった部分もありますがw、原作の雰囲気をきちんと活かしつつサスペンス・ホラーとしてちゃんと踏まえています。
頭蓋骨にドリルで穴を空ける際の"チュイ~ン…ゴリゴリゴリ…"と言う、歯医者の治療を思わせる、あの不快感な音はやっぱりゾワッとしますw
脚本をメインで担当されている内藤瑛亮さんは「先生を流産させる会」「ミスミソウ」「許された子どもたち」と言ったショッキングかつ観る側をキリキリと突き詰める怖さを醸し出す作品を幾つも担当されているだけにそれが功を成していて、かつ清水崇監督独特の怖さを良い意味でミックスされています。
ただ、伊藤のマンションの螺旋階段なんかの描写は「らせん」の飯田譲治監督っぽいかなw
ネタバレ全快になりますがw、最初に難点を言うと、綾野剛さんの演技力は流石なんですが、主人公の名越としては些か重い怖い感じで重怖いw
もう少しライトな部分があっても良いかなと思います。
特に回想シーンのグラサンをかけているのとかは「ヤクザと家族」感満載w ラストのセリフも低音が効き過ぎていて、復讐の旅の始まりに感じますw
また、記憶を失くしたと理由もちょっと不明瞭かな。
謎の女役の岸井ゆきのさんは童顔でコミカルな部分が活きる方なので、ちょっと合わないと言うか岸井さんの良さが活きない感じもあって勿体無いかな。
「愛がなんだ」のテルコや「浦安鉄筋家族」の大沢木 桜なんかが個人的には真骨頂かなと思ったりします。
山本英夫さん原作のある意味伝説的な作品で、原作を読んでた者からすると実写化は難しい作品でかなり尖っている。
山本英夫さんの作品って「のぞき屋」や「殺し屋1」と割りと尖った作品が多いんですが、この作品は「殺し屋1」と同じぐらいに尖ってます。
なので映画化の話を聞いた時に「えっ?マジで??」と思いましたw
トレパネーションと言う医療的治療ではないオカルト要素満載の施術は扱うテーマとしてはかなり危険。
いろんな尖りテーマ作品が多い中でもヤバイ感はダントツではないでしょうか?
そういえば「殺し屋1」でも身体改造が取り上げられていましたが、山本英夫さんってこういうなのが好きなんですかねw
原作はかなり以前に読んだっきりなので所々うろ覚えの部分もありますが、単行本全15巻の作品なので、忠実にする事は結構難しい。
原作は作中での時間がかなり長い期間を要しているし、ラストに近づくにつれ、かなり哲学的な要素も含まれる。
そうなると1作で完結させるのは難しいだけに映画オリジナルでの設定で簡潔にさせているのはそれなりに致し方無し。ただホムンクルスの面白さを原作に見出だしている方には評価が分かれる所ではありますが、割りとバスッと割愛しているのは個人的には観ていて特に問題無し。
これはこれ。それはそれ。的な感じで上手く映画オリジナルの要素が出ているかと思います。
出演は綾野剛さん、成田凌さん、岸井ゆきのさん、石井杏奈さん、内野聖陽さんとなかなかなキャスティングで岸井ゆきのさんと成田凌さんのコンビは「愛がなんだ」やん!とちょっとニヤッとしますw
また、組長役の内野聖陽さんは結構贅沢ですw
綾野剛さんの名越役は最初にも書きましたが、些か重怖いがしますが、それでも流石の一言。
作品の得体の知れない怖さ感は綾野剛さんあってこそ。
時折豊川悦司さんに見えるのはご愛敬w
成田凌さん演じる伊藤が良い感じなんですよね。原作では女装癖のあるキャラですが、何処か中性的な要素もあり、かなり良い感じです♪
個人的には名越の左目から見える異形のイメージがもっと得体の知れないグロ怖い感じでも良かったかなと思うし、その描写がもっとあっても良かったかなと思います。
それでも綾野剛さんの名越は良いキャラ。
最初のシーンでの車内で寝ている際に親指を加えているのは、まっさらで無垢であり、何も持たない事を暗示させているし、それでいて金持ちのホームレスと言う矛盾がアンバランスさを醸し出している。
この辺りも「殺し屋1」の垣原役を演じた浅野忠信さんを彷彿しました。
「DAY 1」と表示されるのも何処か「リング」の様な先行き不安の怖さもあるし、ホラーテイスト感もあって、清水崇監督の復活の狼煙はもうまもなくではないかとw
何よりもノリにノってる綾野剛さんの勢いが良い。
個人的には綾野剛主演作は「そんなに」ハズレは無いかと感じますが如何でしょうか?
怖い、グロい、キモい、オカルトテイストが好きな方には結構お勧めな作品ですので、ご興味がありましたら、是非是非です!
清水崇監督が占いしてみた。
記憶をなくしてホームレスをしている男が頭蓋骨に穴を開けることで人の心が具現化されて見えるようになる話。
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名越が見えている他人の様子がもう清水崇という感じなので、初めて左目を使うシーンでネタなのかなんなのかよく分からない映像が出てくるのが、それまでの流れがよかっただけに、あぁやっぱり清水崇監督だとなる(笑).
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この人の心の内面がその人の容姿に影響されて見えて、その人の心を癒していくって完全に占いと同じなんよな。客観的に見たらただのヤバい占い師っていう。しかも心を癒すフリして女には手出す悪徳占い師にしか見えねええ。
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特に自傷癖のあるJKとの件は、「本当はお前こういうのが好きなんだろ」と言わんばかりの、下手したらただのレイプ魔の都合の良い言い訳にしか聞こえん。でも名越は自分の都合の良いようにしかものを見てないって言われてて、あながち本当に自分の都合良く解釈してるだけなのかも?.
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相変わらず成田凌最高だった。あと綾野剛って、まじで綾野剛じゃない顔する時あるから怖い(最高という意味です).
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人を見よう。外の世界を見よう。生きる意味を見つけよう。
クリフカットのCarolの車内を見て、「俺のクルマを汚しやがって」と言う男。
「何言ってんの。むちゃくちゃキレイじゃない。」と、窓の外の月を眺めながら言うJK。
視野・見るものの違い、を伏線にしてエピソードを閉じ、最後の謎解き・研修医の自爆パートに突入する流れが好き。マンガ原作が良いんすかねぇ、脚本ですかねぇ。この構成、個人的には好きです。
最近、多作でクオリティー大丈夫か?と心配してた清水崇監督。「村」ばかりじゃなくて、こんなのも撮ってたんですねぇ。良いやないですか。コレは映画として好き。好き?あー、そんじゃ「村」の立場はどうなる?
いずれにしても、冷静に見ると村と同じく「マンガの世界」なんだと思うんですよねぇ。「マンガの世界」と言えば藤井道人監督だって同じだし、リアルを装い社会派を気取ってる分、あっちはもっと罪深い。なんて事を考えだすと、個人的には清水崇監督の方が好き。奇しくも、主演は綾野剛さんです。ヤクザの綾野剛は嘘くさくて鬱陶しかったけど、逆にホムンクルスの方がリアルに見えるんが不思議ですw
「見ることで世界は広がる」と言う、極めてシンプルな真理ですよ。マンガ原作もこれがキーメッセージなんかねぇ。いや、分かり易くて良いと思う。
「人の心の歪みが見える」と言う超常設定で2エピソード。話は今一つぱっとしない気がせんでも無いんですが、清水崇監督らしく、映像技術で押し切られてしまいます。特に女子高生パート。
岸井ゆきのは大大大好き。
綾野剛と成田凌は普通に好き。
清水崇は最近ボチボチ。
こんな私ですが、満足度は高かったです。
音楽はいう事なし。
Avex Picturesなんですね。「まともじゃないのは君も一緒」なんてすごく良かったし。ビューティフルドリーマーに任侠学園に...あ。共通点、分かった。脚本に金掛けてますね。と言うか、脚本家に投資して、良いもの書かせようとしてないですかね?
ちょっと今まで、Avex Picturesを色眼鏡で見てましたが、要チェックに変更します。
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軽くクルマヲタ
綾野剛が乗っていた、と言うか家代わりにしていた車は、マンガでは東洋工業(現Mazda)の「Carol360」で2枚ドア。映画では4枚ドアの「Carol600」でした。流石に、自走可能な、と言うか、大人二人を乗せてちゃんとしたスピードで走れるCarl360は、そうそう見つからなかったと思われ。音は、別のクルマのものを被せたか、エンジン&排気系を載せ替えてると思います。
4/8 修正
フロントのラジエーターグリル開口形状から、後期型のCarol360の4ドアに修正。600は間違いでした。
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4/6 追記
あまり知られていない、政府による映画助成金の問題&脚本への投資についてです。
日本の場合「クールジャパン」政策から、おおよそ40億。文化庁から20億。年間60億が映画への助成金に回っていると考えられます。2012年、安倍内閣が「クールジャパン戦略担当大臣」を内閣府に置いてから、40億円分がプラスになったと考えてもらって良いかと思います。ちなみに、民主政権時代は文科省の「日本芸術文化振興会関係」が第一回事業仕分けの対象となり、第一WGでの「恫喝」で「予算要求の縮減(圧倒的な縮減)」が決定されました。徹底的に削られたんですね。第二次安倍内閣の元、無事に復活したと言う形です。
政府助成の2TOPはフランスと韓国。2018年統計では、フランス800億円、韓国400億円と推定されています。まさに桁が違う。この両国をはじめとした、諸外国の政策の根本には「文化を産業化する」と言う、ビジネス的側面があります。また、映画のチケット代金に一定の税率を掛けて原資にしています。日本でも、映画入場料の消費税分は、映画振興にあてて欲しいですけどね。これ、どの政党でも良いのでやってくれないでしょうか?
映画を作るには金が掛かります。その金を出す・集めてくるのは「製作委員会」が邦画のパターンで、ここに参加するのは、配給会社・TV局・出版社・広告代理店・自治体・クリエーター・プロデューサー、等々になります。でですよ。金をどこに使うか、って言う話です。
①「脚本・構想段階」 ②「原作の版権購入/出演者契約など」 ③「制作段階」 ④「流通・広告段階」
ハリウッドの場合、総製作費の7%を①に投入すると言う統計があるそうです。欧州は2%以下。日本の場合も、おそらく、ここが低い。プロデューサー、制作企画者、映画製作会社が、先行投資的に、って事になるのでしょう。助成すべきなのは、ここだと思うんですよねぇ。今は、いかにも売れそうな映画に「見える」企画じゃないと、金が出ない。出なけりゃ食えない。となりゃ、やはり商業主義に「走り勝ち」になるし、いかに文化的・芸術的・社会的な発想があっても、中途半端なものになってしまうんじゃないかと思うわけで。
制作協力者が、やたら多い映画。制作委員会には名を連ねないが、何らかの形で「人・モノ・金を提供してくれた方々」が、たくさんおられる、って事になります。賛同を得やすい映画って事でもあるし、たくさんの人が作って欲しいと思った作品、って事ですね。要するに、ネタ段階で大衆受けする作品。制作側からすれば、忖度しなければならない「方面」が増える。結果、八方美人的で毒の抜けた映画になってしまうんじゃないでしょうか。
いずれにしても、映画からの直接税収を助成予算に回すと言う法案を、誰でも良いので国会に提出なんかしちゃって欲しい。と言うか、文科省が、やっぱりおかしいよね。文科省がケチだから、内閣府がクールジャパンにかこつけて助成してるなんてw
金環日食は直視しない方がいいよ
山本英夫原作なので、多分面白いんだと思います、原作は。
ただ映画の方は……
正直、それなりに楽しみにしてただけに
「あぁっ! ハズレだったかッッ!」
という気持ちになった。
ホムンクルスの出来も中途半端で、どういうテンションにしたい映画かイマイチ掴めず。
後半は間延びもしてて、眠くなりました。
スタッフロール後の山本英夫とのコラボ映像も、今年のR-1優勝ネタを最後に再放送した謎の演出と重なり、だいぶ冷めた。
何だったのアレ。
見終わった後に、「実写化は無理だと思ってましたが、清水監督、アッパレ!」って……嘘デショ!?
【"偽りの世界で生きる人々"「トレパネーション」施術後に"男”の左目から見えた虚構の世界で生きる人々の姿と、彼が全てを乗り越え、新たな世界へ踏み出す姿に魅入られた蠱惑的な作品。】
■N・・で、配信が決まっているのに、
"やっぱり映画は映画館で観たいよね!"と、人造人間キカイダーのメインテーマをハミングしながら、劇場へ・・。
- 記憶と感情を失くした名越(綾野剛)は、生きる屍の様に、ホームレスが暮らす公園沿いの車道に停めたミニクーパーの中で暮らす日々。そこに、大病院の跡取りボンボン伊藤(成田凌)が顔中ピアスのニヤケタ表情で現れ、"貴方の頭蓋骨に穴を開けさせてくれませんか?"と頼む所から、物語は始まる。-
■感想
・摩訶不思議な世界観に一気に引き込まれる、観る側に迫って来る手術用掘削ドリルの刃。
そして、伊藤の部屋の不気味な絵画の数々・・。
- 冒頭の掴みは良いぞ!-
・冒頭の名越が、赤ん坊の様に親指を口に入れ、身体を丸め車内で眠る姿。
- あ、このシーン、後半の展開を暗喩しているな・・-
・頭蓋骨に穴を開ける禁断の施術を、生きる目的を失っていた名越は、嫌々引き受けるが、その後、彼の左目は人間の形をした異様な人々が見える様になり・・。
それは、子供時代にある事故を起こした事に依り、心に傷を負ったヤクザ(内野聖陽)であったり、過干渉な母親との関係性や性に対する悩みを持つ女子高生(石井杏奈)であったり・・・
- この辺りのシーンの使い方が、実に勿体無い!清水監督!絵としては、良い。-
・徐々に、自分の過去を思い出した名越は、伊藤の病院である女(岸井ゆきの)に会い、"遂に自分の過去を思い出した"様に思ったが・・"
・伊藤にも実は、哀しき幼年期の過去があり・・・
- 水・・、金魚・・、父に愛されていない伊藤少年の哀しさ・・。それ故に狂気の世界に嵌まってしまったのだな・・ -
<狂気性や影を背負った役を演じたら、この二人の右に出る若手俳優さんは少ない、成田凌と綾野剛の"狂った世界"で生きる姿は、インパクトが凄い。
一番マトモなのは、ホームレスのおじさん達かもしれないな・・と思った作品。>
アレンジ・追加要素でもうグチャグチャ
結論から言うと、近年まれにみるほどの酷い映画だった。
とにかく映画用にアレンジした内容にまとまりがない。
原作知らないと「?」の連続になること必至。
後半なんて間延びして「もういいわ終わってくれ」って心で何度か念じた程だ。
ちなみに私は原作はもちろんのこと、山本英夫の漫画は全て読了済み。
なのでこの惨劇は予想できた。何故なら映画「殺し屋1」も相当酷かったのだから。
(※「殺し屋1」も山本英夫原作、三池崇史監督で映画化。原作は大好き)
キャスティングに関して言うと、綾野剛の無駄使いだなあ…と感じた。
【内容に関して】
原作のほぼ全編に渡るエピソードを2時間程に無理矢理まとめた内容になっている。
以下で唯一わかりやすいと感じるのはヤクザ組長編のみだった。
・ヤクザ組長編
・女子高生編
・伊藤学編
・ななこ編
【女子高生編へのつっこみ】
女子高生は結局何のトラウマなのかよくわからない。原作だと親の異様さが丁寧に描かれているのでまだわかりやすい。しかし映画だと、何となく病んでいてリストカットしちゃっているんだなあ…とふわっとした印象にしかならないのだ。
それに車内で行為に及んだ下り。どうして表向きは拒否しつつも心ではひとつになろうとしているのか?映画だけだとわけがわからないと思う。
しかも何で彼女の母親がいきなりフラっとあらわれるのだろうか…?
【ななこ編へのつっこみ】
ななこ編も酷かった。酷すぎた。
ななこ(ちひろ)は元カノだと思っていたら別の人物だった。そして実は元カノ(なな子)を死なせてしまった人物でもある。しかもちひろは伊藤からトレパネーションを施されていたという衝撃の事実。
いや、もうわけわからん。どうしてこうなった感が凄い。
一応言っておくと、原作の設定を所々で踏襲していのは確か。
・なな子は元カノ
・別の女性を元カノだと勘違いする
・別の女性(原作だと「ななみ」という名前)もトレパネーションされる(原作だと名越に施される)
しかし、その各設定を一旦バラバラにして大雑把に組み直したという印象であった。
ちゃんとストーリーを練りなおしたのだろうか?とさえ思った。真面目にやってんのか…?
【伊藤編】
伊藤のトラウマもふわっとした描き方になっている。
父親の方が金魚を可愛がっていたというアレンジには驚いた。(原作だと逆で伊藤学がかわいがっていた)
しかも伊藤自身がトレパネーションを施すに至った心情は全く描かれておらず、やはり雑すぎる追加要素だと言わざるを得ない。(原作だとトレパネーションで気が狂うのは名越の方)
【CGのクオリティについて】
CGのクオリティもいまいちだと感じた。海外の名だたるCGプロダクションが生み出した超一流のCGに慣れてしまっているからだろうか。
・砂の女子高生
・伊藤の水人間
・街行くホムンクルス達
全てに違和感。すなわち、現実の世界に溶け込んでそこに存在しているような完成度は感じなかった。
ちなみに原作の解説については拙ブログにまとめているので、もし興味があればご覧頂きたい。
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