孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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「確信犯」
「それが正しくないとわかっていて行われた悪い行為」という意味で「確信犯」を誤用している人に対して、「本当は違うのになぁ」と感じることが多いのですが、本作では本来の意味の「確信犯」しか出てこないなという印象を受けました。
この世はエゴのぶつかり合いで、正義というのは相対的なものだということを、鈴木亮平さん演じる上林が強烈にわからせてくる感じがとても気持ちよかったです。それぞれの「狼」たちにとっての「人間様」が誰なのかを考えるととても深められる作品でした。
人と人が互いの理想をかけてぶつかり合うエネルギーをいやでも感じさせられてしまうこの映画を見て、「ディスタンス」によってぶつかり合いが出来なくなりつつある現代において、そのエネルギーをどうやって生み出すか、考えなければならないと思います。
レベル2....ねぇ...
一作目を超えられず
虎狼の血、一作目があまりに良かったので観に行ったが、ハッキリ言って一作目を超えられなかった。
一作目の、序盤から引き込まれるようなリアリティがなく、東映のオハコのヤクザ映画というより、Netflixのドラマを観ている感じ。オリジナル脚本のせいなのか、ストーリーが作り込みすぎだと思う。もっとシンプルで良く、地に足のついたものにして欲しかった。殺しの時に目をくりぬく等、やりすぎの感があった。
役者は頑張っていたが、西野七瀬はよかったものの、鈴木亮平はいい人のイメージが強すぎて、残念ながら悪役として見ることができず、松坂桃李も身体の線が細すぎ、やさぐれ感とセクシーさが足りなかった。演技力というより、キャスティングの問題なのでは。
脇役にうまい役者がたくさん出ていただけに、とても残念だった。主役二人以外は落ちついて観ることができた。
早乙女太一さん、キラリと存在感あり、特に良かったと思う。
カメラや演出はうまかったので、もう少し時間をかけて細部を練って欲しかった。
もっと渋い、ホンモノのヤクザ映画を期待していた。
松坂鈴木の二人三脚で役所の穴を埋めれたかな
2021年映画館鑑賞81作品目
9月5日(日)イオンシネマ石巻
原作未読
前作はDVDなどですでに鑑賞
前作のラストから3年後
前作で殺された大上の跡を継いで広島の暴力団を仕切って治安を見事に守っている呉原警察のマル暴•日岡
しかし役所広司の跡を継ぐのはたとえ松坂桃李でも荷が重い
いや松坂桃李はよくやったよ
むしろいい方
特にヤクザの口の中に拳銃を突っ込んだときの気迫が良い
でもやっぱり役所広司と比べると物足りない
そこで敵対するヤクザ上林役の鈴木亮平ですよ
出所した上林はやりたい放題
いきなりカタギである看守の妹の目をくりぬき強淫惨殺する暴挙
ブロッケンマンやラーメンマンなど残虐超人でもここまで惨いエグいことはやらない
両親さえも殺しているから殺人なんて蚊を殺す程度にしか思っていない超危険人物
殺された五十子正平をオヤジとして尊敬しているが気に食わないなら組織の上役の仁成会理事長も五十子会二代目会長も五十子正平の未亡人も殺してしまうハチャメチャぶり
事前情報が不足だったため近田真緒を演じたのが元乃木坂46の西野七瀬だとは最後まで気づかなかった
どうでもいいけど筧美和子オッパイ無駄にデカすぎ
アメリカのポルノじゃないんだから興醒めするよ
そういえば真木よう子もかたせ梨乃も無駄にデカかったな
あとタバコ吸わないけど狼のジッポ欲しいな
和製アクションとしては上出来
今作の主人公である松坂桃李。前作では、ヤクザと通じる不良警官(役所広司)に振り回される品行方正な真面目な警官役でしたが、今作ではすっかり不良警官になってしまいました。松坂桃李は言うまでもなくキレイに整ったイケメンですから、果たして荒々しい不良警官役が務まるのかと不安でしたが、始まってみれば違和感なく観ることができました。一方で敵役である鈴木亮平は圧巻の悪者でした。単純に大声で怒鳴りつけて睨みを利かせるだけでなく、静かなトーンでも表情の変化で「ヤバいやつ」を演じています。割と優しい顔立ちだと思うんですが大したものですね。体もでかくて迫力があります。他の俳優陣も実力派がそろっているので画面の密度が濃い。ただ、早口の広島弁で怒鳴るシーンが多いのでセリフが聞き取れない箇所がちらほらあったのは残念でした。
物語全体としては、前作よりもアクション色が強めの印象です。前作がヤクザ間の抗争に介入する主人公たちの立ち回りに主眼が置かれていたのに対し、今作は、主人公(松坂)VS悪役(鈴木)という構図で描かれるため、悪役の狂暴性を印象付けるシーンや二人の対決シーンもあったりと、ドンパチはけっこう激しめ。クライマックスは完全にアクション映画です。これはこれで面白いですが、前作の雰囲気が気に入っている人には好き嫌いが分かれるかもしれません。私は前作の方が好きです。
それにしても、前作の主人公である役所広司が、回想シーンにすら登場しなかった(見逃してなければ)のは何か理由があるんでしょうか。今作は原作にはないオリジナル脚本らしいので、もしかすると正当な続編というより、一種のスピンオフとして楽しむのが正解かもしれません。
もう少しリアリティが欲しい
グロい映像は目をつむりたくなるが、あれだけ残酷さを表現しないとヤクザの残酷さを印象付けられないのかとも思う。悪いやつは徹底的に悪く描くのは鉄則でもあるので。
昭和のヤクザの無鉄砲さが目立ち、ただ、チンピラみたく襲撃の連続で品のなさ、もともとヤクザに品もありはしないが、直線的なストーリーで、ものたりない。警察との癒着も描いていて、だましだまされのサスペンス要素もちらっとある。
鈴木亮平の演技はたしかに熱いが、根がすごくいいひとなので、その育ちの良さみたいなものがなんとなく見えてしまって、キャスティングがそれでいいのかとも思うけれど、それ以外でできる役者がいるのか?といわれると答えられない。
松坂桃李は初作に比べて、短髪になって、髭もありワイルドさが出た。あれだけ殴打されてもあれだけ動けるのかってのが少しリアリティに欠く。手錠つけたまんまであれだけ自由に銃は打てないはず。そのあたり、途中で手錠を切るとは外すとかのリアリティが欲しかった。演技はさすがに、熱演でなりきっている感あり、よかった。
西野七瀬がハマり役。健気な色っぽさがあって、視線がゾクッとする。広島弁を流暢に、広島出身じゃないかと思えるほど。大阪出身とのことで関西寄りの言葉で育ったので西言葉のベースはできていたのかもしれないけれど、かなり演技もよかった。
狂ってる
前作からそうだが、決して漢気満載の気持ちのいい映画ではない。 今回...
レベルアップ
生きることの難しさを考えさせられた
変態仮面 vs シンケンジャーのBL 映画
役者陣が豪華で、一人ひとりの良さを語ることができそうですが、多くの方がおっしゃる通り、僕も「鈴木亮平」さんの凄みに、やられました。
鈴木さんは、「西郷どん」「花子とアン」「変態仮面」など演技の幅が広く、役に合わせて体形まで変えながら準備する、デニーロ・アプローチも実践します。
そんな鈴木さんが、コロナ禍で準備万端の中演じた「ウエバヤシ」役は、敵(裏切り)や邪魔者と見なした相手は誰であろうと殺めてしまう、とんでもない男。
鈴木さんの演技プランの背景として、作中にも描かれる「ウエバヤシ」の人生は、、
子どもの頃、酒乱の父親から日常的にひどい暴力を受けて育ち、母からも見ぬふりをされていた様な環境で育ちます。
そのような環境で育った後、ヤクザ社会に生き抜く場所を見つけ、暴力として昇華されていきます。
鈴木さんの「人の好さそう」な顔立ちに、尖った耳が異様に目立つ、特異な髪形などからルックが作られ、
感情の起伏が無いままに、当たり前のように暴力スイッチが入る異常な行動につながります。
誰かが止めてくれるまで、暴走が続いてしまうが、「誰か」に止めて欲しいと潜在的に思っているかのように、あの衝撃のラストシーンを迎えます。
鈴木さんは、いつハリウッドからオファーがあっても良いように、堪能な英語をさらに磨くため、ハリウッド映画界に携わる方とオンラインで英会話を続けているそうです。
ハリウッドで使われる英単語などを習得しておくためだそうです。もうオファーがあるのかもしれませんね。
本作、その他、松坂桃李さん、村上虹郎さん、中村梅雀さん、滝藤賢一さん、宮崎美子さん、かたせ梨乃さん、中村獅童さん、吉田鋼太郎さんについても熱く語れそうです。
ちなみに、本作、やくざ映画では無く、警察映画です。
繋ぎのための話
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