Swallow スワロウのレビュー・感想・評価
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ヘイリー・べネットの美しさに見惚れる
レイプによって生まれ、周囲との決定的な違和感を常に持ち続けてきた主人公。異物を飲み込み、違和感を自らのうちに取り込むことで、内と外のバランスが得られ、多幸感を得ることを知った主人公の行動はエスカレートしていく。しかしそれゆえ、周囲との違和は決定的となる。
そうした環境からの脱出を試みた主人公はレイプ犯である父親のもとを訪れ、決別する。さらに違和のシンボルとしての胎児を堕し、新たな自分を獲得していく。
極力BGMを使わず、固く冷たい家具に囲まれた生活空間はいつも主人公を拒否し、静けさと原色と主人公の美しさで緊張感ある映像が続く。瞬時も目が離せない映画だ。
難しい…
ストレス性の病気は難しい。本人も周りの家族にとっても不幸。結婚し、周囲が羨むほど、裕福で何不自由ない生活、夫、夫の両親とも幸せに暮すのだが、彼女にとってはそれがストレスを生む、きちんとしなければならないという強迫観念を感じながら、苦しんでいた。異型物を食すことで、それが忘れられる。普通なら妊娠したのに、母体を危険に晒すような、そんなことしない、理解できないのであるが、これは病気なのだ。彼女にとっては夫や義理親、自分の親含めて、相談できる人がおらず、孤独だった。レイプ犯が父親というトラウマから来るものなのか、何が原因なのか分からない。映画ではその父親に会い、どこか自分が犯罪者の子供という劣等感、生まれてきてはいけないと思っていたことと訣別し、その後結局は中絶したのだろうか、これからどう生きていくのか分からないが、どこか吹っ切れた表情をしていたのが印象的だった。病気は恐ろしく、一人では治療できないし、本人、夫や家族にとってもこの結末は良かったのかもしれない。
懐かしのビー玉
夫は将来のCEOを約束されるほどビジネスで成功したエリート。郊外の邸宅で何不自由なく暮らせるはずだった妻ハンターだったが、妊娠してから孤独感が高まり、ついつい異物を飲み込むようになってしまう。
夫が留守の間、暇があるとついスマホのゲームをしてしまうハンター。俺だったらビー玉で遊んじゃうけどな・・・などと考えつつ、驚きのビー玉飲み込みもフロイトの言う口唇期だとか赤ちゃん返りなんじゃないかと思ってしまったけど、異食症という病気があるんですね!知らなかった。氷食症からはじまったり、妊娠期における鉄欠乏症が原因の摂食障害の一種だとか。
精神科医に診せたり住み込み看護師をつけたり、夫の愛情だって薄いわけじゃなく、たまたま自己中心的な対応だったりしただけ。のちに彼女の深層心理にある出自を聞かされたのはショックだったろうし、もう妻への対応ができない状況に・・・
女性の自立がテーマでもあるようだし、宗教的保守による妊娠中絶禁止という問題も提示している。レイプされて妊娠しても中絶できない!などといったアメリカを分断するかのような政治的争点。そうしたレイプの悲劇がハンターのトラウマともなっていたが、終盤にはその実父と対峙。これで吹っ切れるかと思ったら、最後は予想外の方向に行ったので、映画ってあなどれないよなぁ~としみじみ。
シリア出身の看護師が言う「生き抜くことばかりで考える暇なんてない」ことも一つの解決策なんだろうけど、夫の同僚でハグ魔の男も解決策の一つだったのかも・・・
男性に観て欲しい
この映画を観た男性は、何を思うだろうか。
一見幸せな生活を送っているが、本当は孤独でさまざまなことを抱え込むハンター。彼女を取り巻く様々な人や環境が、彼女の孤独とこの映画が伝えたいことをより一層際立たせていたように思う。
夫や義父母は、一生懸命理解しようと必死だったが、やはり感情的に、自己中心的に考え、行動してしまっていた。異食をやめさせようと必死にあらゆる策を講じているようでは、ハンターは変わらないし、どんどん悪い方へいってしまうのに...。映画を観ながら憤りを覚えた。しかし、これが人間世界で生きていくことの難しさだとも感じる。
育ってきた環境が違えば、考え方や価値観が異なるのは当然のこと。だからこそ、互いに歩み寄ることが大切であると、改めて考えさせられる作品であった。
ジェンダーとかマイノリティとか、様々なことに溢れている現代だからこそ、多くの人へ届けられるべき映画なのではないだろうか。
演技だとはいえ、主人公の女性の怪演っぷりには圧倒された。観る人の感情を操る演技だった。
想像していた様なグロいものではなかった
異物を飲み込むと言う行為に目がいってしまうが、この映画のポイントはそこでは無いのでは無いかと思う。
彼女の嫁いだ男は一般的に言えば彼女に優しいいい夫。義父母もいい人達だ。それでも彼女はストレスを感じでしまう。
夫には一日中家にいてカーテンを選んだりしてるだけなのに何が不満なんだと言われてしまう。
そう、夫の言う通り特別に嫌な事があるわけじゃ無いけど、それでもおかしくなっていってしまう、そい言う思いをしている奥様たちは意外と多い。
人が幸せだと思う環境は人それぞれだから、こんな環境に不満があるはずが無いと思い込まずに、些細なことでも夫婦で話せる関係にしたいと改めて感じた映画だった。
警告‼️最低の映画です‼️
異食症でも、鋭利な金属などを飲む症例は存在しない、そうです。
自殺願望がある人でも、苦しむだけ苦しんで死にたい人はいません。
一度、飲み込んで死ぬ苦しみを味わえば、二度としないでしょう。
これを観て、真似する人が、現れないか、心配です。
周りの人も、環境も、彼女の病気を誘発するものは皆無です。
この映画の製作者は、レイプで産まれる子ができないように堕胎すべし、それだけなんでしょう。
なんとも、偏見に満ち溢れた映画です、取扱注意です。
自分は退屈を飲み込んだ
話としては表面上幸せな女が、ストレスから異食症となりそこから全てを捨てて心の自立を図る
みたいな感じか。
旦那も愛情を履き違えてる感じだし、女も繊細すぎるというか、メンヘラ気質なのでいい家に住んで充実した生活という幸せはいらんらしい。
自分はご飯が食べられて毎日普通に日常が過ごせてる事だけで幸せだと思う人間なのでいまいち女に共感はできないなぁ
介護のおっさんが戦争中はそんな事も考えてる余裕はないとかいってたけどまさにそれ。
女は綺麗でしたが、スマホのゲームしてたりあまり一緒にいて楽しい女ではないタイプなので、なんでかどちらかといえば旦那の方に感情移入してしまった
ラストも薬で中絶は色々と日本では見せたくないシーンだね、アホな女にそういうのがあると認識させてしまう。
まーそーゆー女はまずこの映画を見ないか
自分の人生を取り戻す勇気
高台の豪邸に住むハンター。表面的には恵まれた生活を送るが、夫やその両親とは会話もろくに成り立たない。そして、ガラス玉や画びょうなどの異物を飲み込んで心の平穏を得るほどに、精神的に追い詰められていく。
そんな生活から逃げ出すことは、勇気を奮って自分の人生を取り戻すこと。忌まわしい生い立ちに正面から向き合い、体内の異物は排出する。
決まった役割、決まった場所に縛られて自由に動けないすべての人が共感できるだろう。女性に限らず。
不快なASMR映画
ASMRはそもそも快感そのものの意味なので
ジャンルとして捉えたうえで不快とさせてもらう。
飲み込む際の咀嚼音が丁寧で気持ち悪い。
それが、この映画の不愉快な質感を際立たせているが
咀嚼音自体が不快と感じる自分には相当つらいシーンが多かった。
映画としては、その方が効果的なのだろうとも思う。
そして、この映画。
主人公の女性が美人すぎるところが全てだと思う。
とにかく、この女性をキレイに美しく見せることに全集中をしているかのような
演出が、ほかの登場人物にとって不公平。
旦那の両親も素晴らしい人物のはずだし
旦那も素晴らしい努力家で人格者のはず。
しかし、この映画は終始 主人公を美しく描くことで
その他の登場人物を一段下に持ってきている。
うまさがある映画だ。
しかし、そんなにも厳しい嫁入りを強いるのであれば
事前に身辺調査位すればいいのにと思う。
それだけが、気になる点で、あとは面白かった。
Swallowスワロウ
異食。摂食障害がテーマの作品を初めて見ました。すごいよく出来てた。
裕福で旦那さんも優しい、好きなこともできる。誰もが勝ち組の人生だと思う。
でも、その裏側には当人しかわからない苦痛。家族や文化のしがらみ。
痛いほどのメッセージ性がありました。
彼女は物を飲み込むことでストレスさえも飲み込もうとしたのかもしれませんね。
その苦しみは誰かに理解されますか?
人は繋がりながらも何処か孤独感を抱えている。そんな作品です。
※批評には個人の価値観が含まれていますのでご了承ください。
最終決断も女性次第!
昨年話題になった「透明人間」と同じような
ホラーかと思ったら人間ドラマだった系の秀作!!
その、異物を口にすることの緊張感!
最初の氷やビー玉程度なら、あるかな?と思えるのだけど
そこが押しピンとか、尖ったモノになると
もう、見てるのが辛い。
それでも女性の解放が主題なのでぜひご覧くださいませ。
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
超金持ち夫との生活に違和感を感じる妻!
旦那の親たち、舅と姑は主人公が名家出身でも
頭の切れるキャリア女子でもない普通の娘なので
息子の嫁として大事にしているのではなく
孫を生んでくれる大人しい「子生み女」的扱いで
話もまともに聴いてくれない様な自己中家族。
その中で主人公はだんだんと自分の存在や尊厳を見失ってゆく。
私だと、そこはそれ、お金はお金!なんて
割り切って生きてしまいそうですが
実際姑はそんな風に生きてゆくのが幸せなのよ~
と主人公を諭すシーンもあるけど、
今作の主人公はある意味、真剣に生きてるよね。
衝撃的な主題から、
決して簡単では生き方を選ぶ主人公だけど
自分の生き方は自分で決める!
そんな希望が感じられるエンディングに女として泣けます。
この映画に共感してくれる男なら
結婚してもいいかもよ(笑)
真綿で首を絞めるような孤独
明らかに虐待されたり、罵倒されてる訳ではないがジワジワと首を絞めるように追い詰められる主人公。夫(は本性現したが)・義父母・そして母の言外に込められた見下しや嫌悪感が主人公の自己肯定感を阻害し異食症へと引き摺り込む。
その存在を肯定してくれたのが母親をレイプした男と言うのがなんとも皮肉だし、この男を「罪を猛省し過去の自分と決別して新たな人生を歩み始めた者」と見るか「女の人生を潰し(男が「俺の人生を壊す気か」と言った時はお前が言うなと心の中で叫んでしまった)不幸な子供を生み出したくせに自分は幸せな家庭を待ったクズ」とジャッジするかは難しいところなのだが、主人公を唯一肯定してくれた存在という事だけは事実なので見終わった後もずっと考えてしまう。
ゲテモノかと思いきや・・・
近所のミニシアターで鑑賞。ほとんど満員だった。
全体的に美しい画作り。次々に異物を飲み込む話だが、グロさもさほど強くない。
ゲテモノかと思いきや、型にはめられた主人公が夫の付属品としてではなくではなく自分の人生を歩むという話。
ぜひ女性に観ていただきたいが、男の私にとっても十分共感することができた。
手を洗った後は拭こうよ。
いかにもいかにもサンダンス的な、アメリカ的作家性を振りまいてる様なスタティックな脚本ですもん。隣のお爺ちゃん、寝落ちしてましたもんw
ヘイリー・ベネットの顔立ちって、日本人みたいで妙に親近感が湧いて来ます。でも呟く様なセリフの役どころって珍しくないですか?
異食症は妊婦に多い、って聞いた事があります。ハンターは隠蔽された自己承認欲求が満たされなくなる場面でストレスが高まり、異食に走り始めます。その発端は生誕の背景にあり、自分は間違えて産まれた"wrong person"だ、と言う自己への呪縛に因るもので。
率直に言ってしまうと、詰まらなかったです。100分に満たない映画なのに長く感じてしまいました。
サンダンスですからねぇ。ハマる人はハマるんでしょうねぇ。ワタシは、ハマらなかったです。
ダメだ合わない
結婚して妻となり裕福な暮らしを手に入れたが、ちゃんと話を聞いてくれない夫や義父母により孤独と息苦しさを感じていた。妊娠してさらに症状が悪化し、ある日、異物を飲み込む事で痛みとともに充足感と快楽を感じてしまう。そして・・・という話。
気持ち悪くて全く合わない。ダメです。
出生の秘密とか理由っぽい描写が出るが、それでもやっぱり異物を飲み込むのはダメでしょう。
シリア出身の家政婦?看護師?が言ったように、戦争中だったらこんな事で悩んだりしない、と思った。
気持ち悪くて、夫が最後に言ったように「クソ女」としか思えない。
ま、最後は色々と吹っ切れた様だから、これから彼女の人生に幸あれ、とは思う。
飲み込んで出す
一日にひとつ、驚くような挑戦をしなさい。
観ているだけで喉の奥が鈍く詰まるような、鋭く痛むような、硬く突き刺さるような、そんな感覚になる映画だった。
ちょっとした塊を飲み込む快感、わりと共感できる。
喉に引っかかったものを頑張って飲み込んで、スルッと抜けた時のなんともいえない気持ち良さと達成感。氷とか飲み込んじゃうの、わかるでしょう。
でもちょっと異物が過ぎるよ、ハンター。
異食がエスカレートするごとに苦しくなる。
でも、飲み込むハンターの幸せそうな顔、満足そうな顔を見るとなんだか愛しく思えてる不思議な感覚。
止めてほしいのに、無理に止めなくても良いよと言いたくなる。
夫と義両親からのナチュラルな疎外と見下し、すれ違いがなんともしんどい。
彼らに明確な悪意やイジワルが無いから余計にタチ悪い。
あのような夫はたくさんいるだろうし、あの感じの人と全然上手くやっている妻もたくさんいるだろう。
育ちも価値観も何もかもが違って、求める幸せの形も違って、ただひたすらに分かり合えない辛さ。
ネクタイのシーン、すごく嫌だったな。
「良かれと思って」が真反対の結果になってしまった時の居心地の悪さ、身に覚えがありすぎて心臓をすごく抉られた。
なかなかストレスの元に気付いてくれないハンターがもどかしかった。
その出生から、実の家族からもさりげなく疎外されてきたんだろう。
きっとずっと孤独で、「誰かに愛されないと」「間違えてはいけない」と、知らず知らずのうちにプレッシャーを抱えてきたんだろう。
小さな傷を負うことに慣れたのか知らぬふりをしていたのか、わりと天然というか、心配に対する反応が若干ズレているのが興味深い。
口元だけでにっこり笑って見せる顔が可愛らしくも痛々しい。
引き寄せられるように自分の根本を辿り、やっと一つ断ち切れたとき、やっと彼女の人生が始まるのかなと思った。
ポップコーンつまむみたいに土を食べるシーンが好き。お家でスナック食べるとき、あんなかんじじゃない?
夫とその家族に対しての負の蓄積が特に晴れないことや、終盤の謎の駆け足感と尻切れトンボ感に少しモヤモヤは残るけど、面白い作品だった。
リアルな「イヤ」が多くダークな話なのに、描き方もビジュアルもポップな抜け感がある。
氷がきしむ音って好きだな。
とんでもない物を飲み込もうとする怖い衝動の物語。
何処か刺激的かつ魅惑な感じなのと、ポスターのヘイリー・ベネットに目を奪われ、興味があって観賞しましたw
で、感想はと言うと、まあまあw
作品ジャンルがスリラーと書かれていましたが、スリラーと言うよりかはサスペンスドラマと言う感じ。スリラー作品として観ると結構スカされる感じです。
新婚のハンターはニューヨーク郊外の邸宅に夫と住んでいるが、完璧な夫と養父母はハンターを何処か蔑ろにする感じからハンターは虚無感を感じる生活を送っている。
ある時、妊娠が発覚し、待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母であったが、ハンターの孤独はますます深まっていく。ある日、ふとした事からガラス玉を呑み込みたいという衝動にかられるたハンターはガラス玉を口に入れ、呑み下すのだが、痛みとともに得も言われぬ充足感と快楽を得る。それが次第に様々な異物を「呑み込む」ことで多幸感に満ちていくがより危険な物を口にしたいという欲望に取り憑かれていく…
と言うのが大まかなあらすじ。
ハンターと夫家族との虚無感は何処か生い立ちからの劣等感にも感じるが、完璧過ぎると言うか、金持ちの相手を敬うと言いながら、何処かマウントを取る、振る舞いや言動・行動がなんか鼻につくと言うのはよく分かります。
本人はそういうつもりが無いにしても、側から見ていると行き詰まる感じのプレッシャーと言うか、他人にもそれを無言の圧力で強要してくる。自分だったら無理ですわw
そんなハンターの息苦しさは凄く分かるんですが、それでも異物を呑み込むと言う「異食症」と言うのはちょっと理解出来ない。
だが、小児と妊婦に多く見られる症候との事で、子供の時におもちゃとかを口にする感覚をなんとなく思い出した。
それでも飲み込もうとは思わなかったし、当時はストレスではなく好奇心の方が優っていたと思うがハンターの異食症は明らかにストレスからの物。
夫家族からの疎外感というか見下した様な感覚のストレスで異質物を飲み込む事での達成感や支配感にハンターは苛まれると同時に取り憑かれる訳ですが、これは無理だろ?と言う物を口にした時はさすが共感は出来ないけど、そんな物を飲み込む衝動に駆られ、自身を傷付けてしまうジレンマに陥る異食症の人の悩みは想像に絶します。
話のテンポが早くて、次々と明らかに危ない形の物を飲み込んでいきますが、個人的には止められないと分かりながらも治療を拒絶し、家を飛び出るハンターが結構ワガママにも映ります。
夫家族の悪意無き見下した感覚は分かりますが、もうこれは「相性が合わなかった」と言う所に落ち着けても良いのに、家を飛び出して、自身の出生の秘密となる父親を訪ねたり、結果堕胎を決意する迄落ち詰められていたと言うのは気の毒と言うしかないけど、そこに至る迄がやはり身勝手に移るんですよね。
夫とその義理の父母が大嫌いだったとしても、もう少し折り合いがつかなかったのか?とも思えるし、全くハンターに興味が無いと言う訳でも無い。悪気無いと言うか鈍感でもなんとか良くしようと言うのは分かるんですよね。薄っぺらいですがw
様々な物を異食し、逃げ出して飛び込んだモーテルで土を食べる程、心身ともに衰弱していたとしても、待望の子供を授かって、勝手に堕ろされたハンターの夫の気持ちも気の毒な感じ。
何よりも結婚して、夫婦二人が同意の元で妊娠したのに「私は実は子供なんて欲しくなかった。こんな夫と一緒には居たくもなかった」としても堕胎するのってどうなんだろう?
ただ、出産は女性に多分な影響を与えるだけに男が言う事は何処か他人事に感じるのかも知れませんがちょっと思ったりしました。
ラストの洗面所での様々な女性の化粧直しの様子がエンドロールとして流れるのを見るといろんなドラマがあって、ハンターの新たな旅たちと共にそれぞれの女性のドラマを紡ぎだす場とすると男が考える以上にいろんな思いがあると言うのを改めて実感します。
異食症をテーマに一人の女性の苦悩と葛藤、旅立ちが描かれていますが、どの立場で共感する事で感想は変わるかな。
ですが、ハンター役のヘイリー・ベネットが個人的には良いかなと。面倒臭そうですがw
色々と考えさせられる作品で、女性の方は多く共感出来るかもです。興味がありましたら、如何でしょうか?
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