日本独立のレビュー・感想・評価
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真の意味での独立とは…
正直、戦後の憲法制定の経緯についてはあまり学校等で詳細を学ぶ機会がなく知識がなかったので初めて聞くことも多く非常にためになった。 世界史の教師が、戦争に負けることこそ真の悪だと言っていたがその意味がわかった気がする。 戦後75年を過ぎたが未だに日本は真の意味で独立していると本当に言えるのだろうか。考えさせられる。
名優たちの豪華共演
近年の映画は、人気若手アイドルを出演させてファンを呼び寄せるパターンが多いのですが、この映画に出演している方々は名俳優ばかりで、内容で勝負しているな、と思わせます。何より日本の俳優さんも、英語話す部分はきちんと英語話しています(しょーもない映画だと、外国語話している場面も日本語で話して外国人がそれを理解しているというご都合主義場面が出てきますが、本作品ではそのような場面はありません。)英語練習したんでしょうね。 本作品に出てくる戦後直後の内閣は、松本大臣のように気骨がある人いて、この内閣だったらコロナもうまく乗り越えられただろうなあ、と思いながら見ていました。
非常に期待したけど、内容が薄く、しりすぼみ、残念!
日本が誇る名優が多数出演、題字は往年の歴史大作(八甲田山や二百三高地など)を彷彿とさせる重厚な筆文字、非常にやる気を感じさせるテーマ、いやがおうにも期待が膨らんだのですが、いかんせん、内容が薄い。薄すぎる。しかも尻すぼみ・・・。新型コロナ蔓延の時期なのでやむを得ない、としても、もう少し何とかならなかったのでしょうか?また、日本の名優陣に比較し、外人俳優陣がどいついもこつも軽いし、へぼい。マッカーサーや民生局のホイットニー准将が出てくると、正直白けました。 映画のテーマとしては、いわば「日本のいちばん長い日」の次であり、日本人とって非常に大事な内容で、たくさんの人が観るべきものであると思いますので、(しかし僕が観た日は場内に僕を含め3人でした、平日の夜ですが)、是非、応援したいと思い、応援レビューを書こうと思ったですが・・・ごめんなさい。 僕の好きな小林薫さんは本当に吉田茂に見えました。過去の映画の中でも3本の指に入る、吉田茂でした。石橋蓮司さんの幣原 喜重郎も悪くはないかな、柄本明さんもまずまずでした。一方松重豊さんの近衛文麿、あれははちょっとないかな、浅野忠信さんの白洲次郎も微妙。 もういいや。
今の憲法に全く興味のない人におすすめ
正直、白洲次郎と吉田茂の描き方とか、近衛文麿とか、重要人物についての説明は雑なので、事前情報がないとよくわからないということが起こるようにも思う。 また、戦艦大和についての部分に関しては、憲法改正とは別のストーリーになるので、これも予備知識がないとちょっと難しい。 しかし、他のレビューでも読んだが、今の憲法がどうやってできたか、平和憲法と言いながら、実は全面的にアメリカの押し付けによるものだったという状況を 映画にしたのは初めて。ということを知って、全く興味がなく知らない人たちに知ってもらうためにはいいのかもしれない。 ただ、今の憲法には色々な矛盾をはらんでいるにせよ、このままでいいと思う人も多くいるということも事実だと思う。 たとえ、押し付けられたもので、独立国としての自衛権が脅かされているという内容であったとしても、 その部分をもやっとさせ、その時々で時流に合わせて都合よく解釈して今に至っていることもあるように思う。 もし、この憲法の内容でなく、日本政府が作成した内容だった場合、その後の朝鮮戦争、ベトナム戦争など、日本は参戦せずにいられたのだろうか。 日本は、外交下手だとよく言われる。この映画の中でもマッカーサーにドイツは45歳だが、日本は12歳だったということを言われている。 でも、現在、社会主義は崩壊し、民主主義の理念だけでは立ちゆかなくなっている状況で、 西洋的な何もかもをクリアにし、自分の権利を主張するということが、最後、正解に結び付かないことも起きるのではないか。 曖昧なままで、突き詰めないという、それを国の憲法とするのは正しくないのかもしれないけど、 押し付けられたものでさえも、それを完全に否定しなかったのは、その憲法の内容に共感できる部分もあるんじゃないかと感じる。 戦争に勝つ、負けるというのは、一時のことで、それで国自体が無くなってしまう訳じゃない。 吉田茂が、とにかく早く成立させて、早く独立に持っていくべきだと言っていたのは、一つの選択肢だったんだと思う。
上映館を増やして欲しい
伊藤監督は、かって助監督を務めたこともある、石井輝男監督作品特集のトークショーに出られていて、そこでこの映画の公開を知りました。 憲法草案作成にまつわるGHQとのやり取りを細かく描いていて、現行憲法のあり方を問うているように思います。 マッカーサーが、ドイツは45才、日本は12才、といったと言う。 短期間で、いわば強引に作られた平和憲法を、金科玉条のように崇めているので、本当に良いのか? 多くの人に考えて欲しいです。 ストーリーに変化をもたせようとしているが、散漫なところもあってそこが残念かな。 宮沢りえもそうだし、役者陣は豪華でさすがですね。 にしても、小林薫さん、顔が変わったかのようにそっくりでびっくりした。 ちなみに、石井輝男作品特集の時は、つげ義春原作の「ねじ式」を観たけど、主演が浅野忠信さんなのよね。 こうやって活躍されているのは嬉しいことです。
バディムービー@憲法制定
憲法改正担当の国務大臣である松本丞治が懐かしい。昔、NHKのドラマで、津川雅彦が演じていたのが良かった。 タイトルは日本独立とあるが、主に描かれているのは憲法制定のプロセスだ。 占領行政からソ連を排除して日本を影響下に置きたいGHQは、天皇を取り込もうとする。新憲法制定においても外国世論に対抗できる法律構成の下で天皇の地位を維持しようとする。旧体制の象徴である天皇制を維持するためには、戦争放棄条項が必要となる。そんな思惑の下で、自ら草案を創出して日本政府に提示したGHQ。 憲法は国家の骨組みである。いかに占領下にあるとはいえ、日本人による議論を尽くさないまま、短期間で制定すべきではない。そのように考える白州次郎と松本大臣は真っ向からGHQと闘う。 他方、早期独立を果たして、安全保障を米国に委ねることで復興を期す吉田茂は、マッカーサー主導の憲法制定を全面的に支持する。憲法制定が米国との決戦の場では無いということだ。 日本の独立という同じゴールを見つつも、プロセスが異なる二人の主人公。自分の主張を曲げず激しい議論をしたとしても、GHQ相手には協力できるバディ感がいい。 憲法を作るのは言葉だ。言葉は民族をかたちづくる重要な要素でもある。言葉や文章を否定するのは、民族や人格を否定することと同様である。これが理由で、吉田満、小林秀雄、松本大臣らは言葉をめぐってGHQと戦った。 ここで戦わなければ、次は戦場に立つことすらできない。本作ではそのような思いが描かれていたと思う。 自由民主党は自主憲法制定を党是に掲げながら未だ実現していない。当座の目標だった経済成長が、唯一の目標になったためなのか。本作はその理由を、エンタテインメントによって描いてみせた。映画制作には苦労が伴う現況で、このような企画が実現したことがある意味では凄い。
チョッと期待外れだったかな・・・
上映館少なく、わざわざ観に行ったのですけど、まぁ名優が出ているから何とか鑑賞に堪えられたものの、盛り上がりに欠けるというか、なんというか・・・ これ、主役って白洲次郎なんですよね?吉田茂と難局を乗り切って・・・なーんて場面を想像していたのですけど・・・ 何故日本国憲法ができたのか、日米安保条約があるのか、米軍が日本を守っているのか、この辺りは勉強になりました。 米国から押し付けられた憲法、米国の都合のいい憲法は変えるべきですね。もっと国民が改憲に対して興味を持つようになるといいなぁ・・と思いながら、トボトボと帰路につきました。
全体的に感情表現が乏しく、敗戦の無念や、押しつけ憲法の悔しさ、アメ...
全体的に感情表現が乏しく、敗戦の無念や、押しつけ憲法の悔しさ、アメリカへの対抗心などが弱々しく伝わってきました。 NHKドラマ「白洲次郎」(伊勢谷友介主演)の大ファンなので、どうしてもそれと比べてしまいました・・・。すみません。 講話演説を日本語でやろう、というシーン、なんであんな軽い感じにしちゃったんだろう。 全体的に弱々しい白洲次郎です。ぜひご覧ください。
あらゆる意味で中途半端な映画
あらゆる意味で中途半端な映画で、楽しめなかった。よく知られた史実と逸話(GHQダジャレ、ハバナ葉巻など)の羅列で、歴史好きには淡白すぎる。白洲次郎も吉田茂も決め手に欠き、誰の視点で見るか迷う、全員がサブのような脚本。アメリカの占領政策の矛盾と憲法押し付けを訴えているのだとしたら迫力不足。ベアテ・シロタは軽薄なお嬢さん、松本国務相は頑固オヤジにしか見えない。エンディングも、そんな終わり方でいいのかと思う肩すかし。小林薫を吉田茂にした特殊メイクや、憲法調査会での美濃部達吉の場面など、楽しめるディテールがないわけではないが、歴史に詳しい人が見て感動することはまずないだろう。名優を揃えているのに惜しい。
日本人なら観ておくべき作品。
憲法改正、日本史上初めての敗戦を味わい、外国の統治を強いられそうな時代にソビエト共産国の脅威が日本のいまを救ったと考える。焼野原にされた国家の再生の危機を救うべく奔走する骨太の政治家たちを描く物語。陣頭指揮取ったマッカーサーが母国議会「同じ敗戦国でも、ドイツは国民として成熟しているが日本は違う、日本は12歳の少年に過ぎない。」の台詞が響く。そうだろうか?今も日本人は欧米人よりも成熟している。壊滅的な戦後75年で世界約200か国のNo3の国家になった事実は否めない。映画は骨太豪華俳優の迫真の演技も光る。日本人なら観ておくべき作品。
日本女性の所作の美しさ
バリバリガリガリ音を立ててポップコーンを食う観客2人のために序盤は逆に集中しようと疲れかけたが、食い終わるのを辛抱強く待ち、静まってからはぐっと集中できた。 そもそもなんでポップコーンを映画館に持ち込めるのか理解できない。ガキのころから食う音を注意されたことないまま大人になったひとは音を立てて食う。それを無神経と呼んでもいまさら撲滅できるわけないので、さっさと食い物を持ち込み禁止にしてほしい。 私は映画館にひとたび入れば一挙一動足に音を立てないように細心の注意を払っている。 さて、レビュー。 シリアスになりすぎず、ライトとシリアスのバランスが絶妙だった。 白洲次郎という当時の日本では珍しい欧米文化に触れた日本人が主人公であったからかもしれないし、それを演じた浅野忠信のダンディーな感じがハマってキャスティングもすばらしい。メイクでは小林薫を当時の吉田首相に合わせたずんぐりな顔にして違和感ないのもさすがにプロの技。 伊藤俊也監督が高齢だからか、がんばりすぎず、淡々と引いた感じのカットが多いのは客観性があってストーリーも、この手の政治題材にわりにはわかりやすい。あとは、英語の通訳カットが出てくるので通訳に興味あるひとには少したのしめるかもしれない。 宮沢りえや梅宮万紗子演じた、日本家屋でのお茶くみや甲斐甲斐しい旦那のケアや言葉遣い、フェミニズムのお方たちを刺激しそうなことをあえていうけど、あの感じの所作ってほんとに女らしさが出ると思うし、美しさを際立てると思う。
ちょっと悲しい気分になった。
マッカーサーが母国上院で日本統治について語るシーンがある。その一節に 同じ敗戦国でも、ドイツは国家として成熟しており、我々アメリカ人と同じ45歳である。が、しかし、日本は違う、日本は12歳の少年に過ぎない。 要するに健康保険証の被保険者がアメリカで被扶養者が日本なのである。 そして、戦後75年たった今も何も変わりはしてないんじゃないかと思うとちょっと悲しい気分になりました。 古来よりこの国は一部の特権階級のみが国政を動かし、その他大勢はただ、ただそれに従っていれば生活が成り立つという自立心に欠ける国ができてしまったのも問題なのだが、もっと問題なのは現代日本はまだ12歳のままかもしれないということである。 菅義偉さんが12歳でないことを祈るしかない(笑)
終戦後の白洲次郎の物語だと思って観に行ったんだけど『戦艦大和の最期...
終戦後の白洲次郎の物語だと思って観に行ったんだけど『戦艦大和の最期』を執筆した吉田満も登場してりで焦点が少しぼやけてしまった感がある。 GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた白洲次郎にもっとフォーカスしてほしかったし、妻の正子や吉田茂、近衛文麿との馴れ初めなどにも触れても良かったのではと思った。 白洲次郎の痛快なエピソードのひとつである占領軍将校から流暢な英語を誉められた際に「あなたももう少し勉強すれば上手くなりますよ。」と返した場面は再現されていた。 でも昭和天皇からのクリスマスプレゼントをぞんざいに扱ったマッカーサー元帥に対し「天皇陛下からの贈り物を無碍に扱うとは何事か!」と怒鳴ったエピソードが盛り込まれていなかったのは甚だ残念。 そして『日本独立』と題したのなら、サンフランシスコ講和条約時の活躍までしっかりと描いてほしかったな。 長身で英語が堪能な白洲次郎を演じた浅野忠信さんも良かったが、吉田茂を演じた小林薫さんが素晴らしかった。 ・・・ってか最初は彼とは気付かないくらい吉田茂に激似。 吉田茂と並んで時の閣僚を演じた石橋蓮司さんや柄本明さん、伊武雅刀さんもさすがの一言。 反面GHQ側にも誰かひとりくらいは名のある俳優をキャスティングできなかったものか・・・。 映像はもう少し暗めの方が重厚な雰囲気が出たかも知れない。 BGMも場面にベストマッチとは言い難かったかな。 それでも今この時に、この題材の映画を作ったことは称賛したい。 全国的に上映館も少ないし、私が観た上映回の観客は5人だけ・・・。 『鬼滅』や『ドラえもん』に圧され公開期間も風前の灯火かも知れなかったので、この年末に鑑賞することが出来て良かった(´ー`)。
今を知る
日本が亡国の危機に直面したあの時、リーダー達がいかに立ち振る舞ったか、2020年に及んでも何も変えられない日本、日本の変革において、もはやアメリカは我々の前に立ち塞がってはいない、いったい何が、今、変わりゆこうとする日本の障壁なのか、アメリカが日本人の大和魂を骨抜きにした過去を今もなお、我々はひきずっているのか、某リーダーに代わり、日本をあるべき日本に変えるリーダーが、今の日本に必要だ、そんな思いになりました。We are proud of being Japanese who were told by Douglas MacArthur that we were like 12 years old. Even if he didn’t mean it, we are now 87 years old. We must change our country by ourselves.
怪演を楽しめばよいかな
伊藤俊也監督らしさ爆発。 『やくざ刑事』『女囚さそり』『ロストクライム』など、時代劇とヤクザ映画、ノアール映画を撮ってきた、「伊藤パターン」でGHQ対当時の日本政府ってネタを撮ってんのよ。 イデオロギーの偏りになろうがどうでもよく、意図的に対決構図を作っていた。 人物はどれも皆、ステレオタイプな薄っぺらさでしか描かず、わかりやすい人物の分類をして、一部が暴れて、一部が横暴で、一部が忍耐で納める。 んで、情緒に落とし込む。 こういうパターンしか作れなくて、潔いだけであって、史実がどうだったとか、内容や憲法成り立ちの是非なんか語る意味はない。 小林薫、柄本明、松重豊らの怪演を楽しめばいいのだ!
(ある意味で)見る前に予備知識が必要かな…。
====================================================== ★内容的にレビューが荒れやすい映画です。 どうしても映画の性質上、個人の思想が入り込むことは否定できませんが、それをここでどうこうするつもりはないことは「強く」断っておきます。 ====================================================== 今年61本目(12月20日)。25日の週も良い映画が多いですし今年は最後の最後まで楽しめそうですね(コロナには気を付ける必要がありますが)。 なお、私は理系卒で教員免許を持っているため、日本国憲法の単位を履修済みです。 さて、こちら。 多くの方が書かれている通り、現在の日本国憲法の成り立ちを描く内容です。多少は誇張が入っているのだとは思いますが、9割以上は史実通りになっているのでしょう。 戦後の日本でGHQの指示のもと、日本国憲法ができていきますが、GHQがこだわったのは、今の憲法でいえば1章(天皇/1条~8条)、2章(戦争放棄/9条)が大半であったことはよく知られています。これは特にGHQが強硬的だったため、最終的には日本側が折れた形で大半飲んだわけですが、中には基本的人権(10~40条)や憲法改正(86条)についてもGHQは多少なりとも介入しています。 特に後者(憲法改正条項)については結局今の形になったわけですが(衆議院参議院の2/3の賛成+国民投票の過半数の同意)、日本国憲法は質素な成り立ちになっており、だからこそ(憲法と比したとき)序列として下位になる法律制定などで補っている部分や、解釈で補っている部分(例えば、時々問題となる私学助成は89条に形式的に違反するように見えるが、「公の支配」を広くとり、公費濫用防止説に立つことで事実上広くとるというもの、などが最たる代表例)があり、だからこそこれまで(2020年まで)改正もなされておらず、その点は「あえて複雑怪奇にして何度も改正を要するような憲法にするより、質素な憲法にして解釈次第で柔軟に解釈していけばよいのでは」という考え方も成り立ちうるところです。 ※ 当時の日本や、そもそもGHQもそれを想定していたのかは確固たる証拠がなく不明。GHQは急がせていたし日本はGHQの言うことを聞かざるを得なかったので、「結果として」簡素な憲法になった、という考え方も成り立ちえます。そもそも、戦後の混乱期で焼け野原だというのに民法典なみの憲法を作る話になったら、それこそ何十年かかっても終わらないのはどうみても明らか。 内容的に非常にセンシティブな映画で、一歩間違えると炎上しかねない内容ではありますが(どのような立場によったとしても)、できるだけ炎上しないように史実を描写しきることで炎上しにくくし、かつ今の日本国憲法の成り立ち(厳密には、明治憲法の改正にあたる)についてまとめた点は良かったかな…と思います。 ただ惜しむべきは公開時期で、内容が内容だけに、憲法記念日などに合わせればよりよかったのかもしれませんが、そもそも今年はコロナ問題がありますし、来年に回すにしても内容がセンシティブで、あえて憲法記念日にあてると、これまた別の意味で「なんでその日を選んだの?」ということになりかねず、そこはまぁもう本当に難しいですね…(12月のこの末にひっそりと公開された、という点がどうしても否めない)。 減点対象は下記0.2のみですが、大きな傷ではないので5.0にしてあります。 --------------------------------------------------------------------------------------- 減点0.2 作内で何度か「行政(権)」という語が出ますが、「行政」という語は実は明確な定義が存在しにくい語句です(中学校の公民でもぼかして書いてあったりする)。実際、日本国憲法では「行政権は,内閣に属する」(65条)とするような程度であり、「行政とは何ぞや」ということについては明確に書いていなかったりします。 現在では行政(権)とは、「国家作用から司法と立法権を除いたすべてのもの」という引き算定義方式(控除説)でとらえられることが多く、ある意味「定義をあきらめた」状態に近いのです(逆に、積極的に行政とは何か、を定義しようとした学者も(戦後)いましたが(積極説/田中二郎説。行政法の有名な学者)、今ではこの「控除説」が一般的理解です)。 となると、日本国憲法の制定にあたってもこのように出てくる「行政」とは何ぞやという定義が制定当時、GHQや国内で議論されていたか否かという点は当然気になるところで、そのあたりの説明がまったくなかったのがちょっと残念に思いました。 ---------------------------------------------------------------------------------------
いろいろ意見はあると思いますが。
色々意見はあるだろう。押しつけ憲法論。戦力の不保持が行き過ぎという意見は確かに正論です。前の安部さんじゃ無いけどそろそろ多少の軌道修正が必要と思う人がいてもおかしくはない。 ただ、映画にも出ていたように当時の状況考えてください。大見栄切って喧嘩売っといて、壊滅的かつぶざまな大敗北。正直終戦の詔勅なくとも敗戦は必至だった。そう言う時に焦土と化した日本は意見言う立場にないでしょう。敗戦とはそう言うこと。属国にされても何一つ文句言う立場にない。実際、属国だし。 色々スクリーン上、憲法調査会?の大臣松本烝治や吉田茂、そして「ミルクボーイ」白洲次郎が少しでも自主性を持たせた憲法制定に折衝努力するが、当時の状況ではアメリカ製の憲法も致し方ないだろう。徹夜で作った憲法みたいだが、おかげで極東委員会でのソ連の言いがかり、そして北海道占領更に南への進出を阻止できた点は大きい。ソ連占領なんて地獄の悪夢だよ。 ただプログラムパンフレットもないこの映画、同じような背景の場面の連続、海戦の描写の貧弱さ等で少し寝てしまいました。それにしても吉田茂役の小林薫太ったし、老けてない?
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