総理の夫のレビュー・感想・評価
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この映画が退屈だと感じたなら
この映画が退屈だと感じたなら、それはきっと「他人事」だからだろうなと思う。
個人的には思うところがあり後半は泣きっぱなしになってしまった。
史上初の女性総理大臣。
途中でわかる妊娠。
個人的な話になるが、
いままで働いてきた職場の中で、多くの女性たちを見てきた。
・明らかに有能であるのに女性だからと出世できなかった人
・仕事が大好きだったのに、妊娠出産で仕事をやめ、そして戻ってこなかった人
・仕事をするために妊娠や結婚を諦めた人
いま、日本の意識も変わりつつあると思う。
すべての人間が当事者となって、「働くこと」「家庭のこと」を考えていかねばなるまいと改めて強く思った。それを考えさせる作品だった。
結末に「どうして?」と思った人は、「未来をあきらめない」という、劇中のメッセージを思い出してほしい。
未来をあきらめない、そのためになにができるのか。
すべての人が考えていかねばならないと思う。
😁田中圭さんが星野源ちゃんにダブル!不思議👏
今年は、原田マハさんの作品の映画化の年なのか?
はたまた、日本に、本当に女性総理大臣?
のタイムリーさ!もあり、
今日は、決めで"総理の夫"を見ました。
小説やアニメなどが原作の映画は、やっぱり
役者さんの演技にのめり込んで楽しめるのが、いいなぁー!👏👏👏
それにしても、主演の田中圭さん
一挙手一動が
星野源チャンに、ダブって🤣
星野源チャンの存在感を
改めて感じた映画でした。👏👏👏
【”もし私が総理になったら、不都合はある?”とニッコリ笑って彼女は言った。”コメディ要素を絡めながらも、男性社会の日本で頑張る全ての女性に「未来をあきらめない」というエールを贈る映画です。】
ー 前半は、予告編でも頻繁に流れていたコミカルシーンを主に物語は展開していく。
それにしても、今作は絶妙のタイミングで公開されたなあ・・。ー
◆感想
1.大きな家に住んでいる夫婦だなあ、と思っていたら、鳥類研究所に勤めるヒヨリ君(田中圭)は相馬グローバルの御曹司だった!
ー 彼が、楽しそうに出張に行った場所。それは北海道の電波も届かない僻地だった。そりゃ、奥さんの凛子さん(中谷美紀)が総理大臣に就任しても気が付かないよね!
作品設定が、とてもユニークである。
そして、相馬グローバルを仕切るヒヨリ君のオーラが半端ない母上(余貴美子:どんな役も、バッチリ決めます。)とヒヨリ君の”カメラの前では”笑顔の野心滾る兄(片岡愛之助:無茶苦茶作り笑いがお上手。オカシイ。)ー
2.で、呑気に帰ってきたら、イキナリのマスコミ取材。それを遮るドSのシングルマザーの内閣広報官(貫地谷しほり:ツンツンした感じが、とても良い)。
ー 前半は、ヒヨリ君のオロオロする姿が、オカシイ。相馬グローバルの人々も相当に可笑しい。ー
3.凛子さんが直進党を立ち上げた理由を語るシーンはジワリと沁みて、連立政権を組んだ、民心党のドン、ハラクロー(岸部一徳:目の下の涙袋が凄い。ついでに、ハラクロ―って、そのまんまジャン!と思っていたら・・。)が、ヒヨリ君の昔から苦労してきた伊藤さん(松井愛莉)を使ってハニートラップを仕掛けようとしたり、結局増税に関し、合わず決裂する2党。
凛子さんは、選挙で国民の信を問うことに・・。
ー なんか、どこぞの国でよく聞く”国民の信を問う!” 揶揄かな?ー
4.オロオロヒヨリ君、”夫”と言うタスキを掛けて、慣れない選挙カーに乗るも、凛子さん、マサカのご懐妊。
皆、オロオロ・・。
ー ニュージーランドの女性首相は、子供を産んで、産休もキチンと取っているんだよ!日本は民意が低いなあ・・、全く。総理と言っても、ハタラク人なの!人権があるの!ー
□白眉シーン
・ヒヨリ君が、総理を辞める決意をした凛子さんの演説会場に必死に向かい、凛子さんに述べた言葉。最初は笑っていたら、いつの間にか、目頭が・・。
(ついでにパパラッチ男も、凛子さんの言葉が切っ掛けで、改心している。)
凛子さんが、ヒヨリ君をパートナーに選んだ理由が良く分かるシーンである。
田中圭さん、長台詞をバッチリ決める。良い役者さんだなあ・・。
ついでに、ハラクロー、イチオウいい奴じゃん!
5.ええっ、で辞めちゃうの?と思ったら、
”もし私が又、総理になったら、不都合はある?”と言いながら、可愛い女の子を産んだ凛子さんは、ヒヨリ君に言った・・。
<前半は、コミカルトーンで描き、後半は男尊女卑思想が未だに蔓延る日本で頑張る、全ての女性に大きな大きなエールを贈る作品。
クスクス笑っていたら、いつの間にか、目頭(涙袋ではない!)に涙が滲んでいた作品。
現実は、もっと厳しい事は知っているつもりだけれど、制作陣の心意気を嬉しく思った作品でもある。>
紫は高貴で尊敬を表す色!中谷美紀さんにピッタリ
今は、原作者の原田マハさんが書かれた時と随分と日本の状況も変わっているのかも…(そう思いたい願望もある)「もしも私が総理大臣になったら何かあなたに不都合はある?」と女性初の総理大臣になった凛子が夫の日和に言うシーンはとても好きです。そして、各大臣達と並ぶ総理大臣の凛子は紫色のドレスで現れる。昔、紫は大変貴重な染料であり1gの染料をとるために数千匹の貝が必要となるため、非常に貴重で高価なものであり、日本の冠位十二階でも最高位の色である。そのドレスの色は凛子をより輝かせていた。
少しクスッとさせる映画かもしれないが、
奇しくも2021年は総裁選、衆議院選挙が行われる。候補者に女性がいる事は、少し前であれば考えもつかなかったであろうし、女性が総理大臣?なんて絵空事であったでしょう。しかしながら、もしかして⁇もしかするかも…。って観るとこの映画の封切りは何と素晴らしいタイミングなんでしょうか。
映画の中では、政治の世界観を語るより、女性がまだまだ日本においてトップに立つ事やその弊害、女性のワークライフバランスを考えさせられる。女性が仕事を続けるには何かを諦めたり、選択をしなくてはならないのだろうか?終盤の凛子の選択は、なぜ?と思うところや深く納得するところもある。(実際、映画と原作ではラストシーンは違っている)産休育休の女性達が職場復帰をしようとする時、子供がいない以前のような働き方をしたいし、しなきゃいけないと考え、でもなかなかそれは現実難しい。私自身を思い返してみるが、日和と凛子が選択した結果はジタバタしていた昔の自分にはできなかった結果であった。長い人生慌てず騒がずに最適な時が訪れる準備をする事の重要性を感じた。凛子がまたあのセリフを言って何を成し遂げるのかが、楽しみである。
映画館でキャリアと子育てに悩んだりガラスの天井を考えた時期が凛子と重なり、私は涙が自然と流れていたが、周りの方にも涙をふくような方がいて、なんだか同じ思いの方がいるのかもと嬉しかった。
コメディー系の作品だと思ってたけど予想外に泣ける映画だった。
本命の映画がほぼ満席。時間あれば鑑賞予定だった本作を選定。
今まで観た田中圭さんが出ている映画はどれも自分好みだったけど、本作は少し残念だった感じ。
少し大袈裟な感じの演技が馴染めなかった印象。
総理役の中谷美紀さんはなかなか良かった!
街頭演説や記者会見の時のトークがそれっぽい(笑)
っか説得力があって良い!
広報官役の貫地谷しほりさん。
今まで知らなかったけど印象に残る役者さん。
岸部一徳さんや嶋田久作さんはお似合いのキャラ。
原久郎(はらくろう)って役名が笑えた。
終盤の記者会見のシーン。
実際にあんな事になったら国民の支持率はかなり上がるかも(笑)
総理大臣に就任した時に凛子が書いた下手くそな漫画が後半に効いてて良かったです( ´∀`)
ブラボーと叫びたい演説
現実ではいまひとつ盛り上がらない政治ですがこの作品は良かった。
言っている公約も正しく福祉の充実や将来に負の遺産を先送りしないための消費増税はまさに今こそ取り組むべき課題。
政治家の皆さんには中谷美紀さんの説得力と未来をあきらめない姿勢を見習って頂きたいものです。
ラストの会見場の場面は特に良かった。
是非映画館で🎦
未来をあきらめない!
大好きなマハさん原作の映画とあって、とても楽しみにしていました!
もう、、何も言うことはありません。
ただ素晴らしい!
オープニングの優雅な朝。
お庭でのプロポーズ。
オウムの見事なタイミングでのセリフ。
相馬凛の説得力ある演説には、私も観衆として聞き入ってしまいました。
そして、それを支える夫や秘書、広報官たち。
夫の職場の人たち。
罠に陥れようとした人たちまで、鮮やかに味方につけていくところとか、とにかく中谷美紀がかっこよくて美しくて、素敵すぎました!
そして、最後の圭くんのセリフも泣かせてくれます。
未来をあきらめずに、こんなふうに生きたいですね。
文句の付け所もない、素晴らしい作品でした。
そ〜りん、ひよりー、好き!
こんなご夫婦いたら応援したくなりますね。
女性初の総理、ラストは涙
今のタイミングにこの映画!予言か⁉️
途中軽い中弛みもあったが、終始面白かった。
少しではあるが、総理の裏事情みたいなものも見れた気がした。また取り巻く周辺の方の大変さとか。
政策は別として、今の日本にこんな総理が誕生して欲しいと願った。
ラストの田中圭さん演じる日和の熱さ、中谷美紀さん演じる凛子の涙に感動して涙してしまいました。大衆向け映画だったが、予想よりずっと良かった。
付け加えて。
配役がかなり良かった!
中谷美紀、田中圭。彼等がまさに!!
余貴美子、岸部一徳、片岡愛之助、木下ほうか
かなり上手い、存在感ある名脇役。
不都合は、まったくございません‼️
ひと昔かふた昔前なら、ジョディ・フォスターとトム・ハンクスあたりで演じたら⁈
比較的新しいところでは、ナタリー・ポートマンと眼鏡をかけたインテリ系のマット・デイモンとか。
大御所シャーリーズ・セロンさまは既に大統領やってましたね。
そんな感じに置き換えてみると、アメリカ映画で感じることの多い〝小気味良さ〟とラスト近くに用意された、〝生死に関わるほど大袈裟ではないけれど、結構ホロリとさせられる感動シーン〟という定番要素が定番通りに機能して、十分に満足できる平均点の高い作品だと思います。日本映画だと、すぐ目の前の政治家センセイたちの顔が浮かんで、始めからドラマとして楽しめればいいかな、と思ってしまいがちですが、たまには政治に夢を見てもいいのかな、と思わせてくれます。
原作との違いもまったく気になりません(というか、もう詳細は忘れてしまっただけなのですが)。
大物政治家や企業グループの会長といった守旧派の代表みたいな人たちも、最後になって、実は彼女の作る新しい未来、新しい日本を見てみたい、という思いに突き動かされていることがわかります。その思いは映画を見終わり、席を立つ私にも少なからず芽生えていました。
あの元総理に応援されて喜んでいる同類の人ではなく、むしろあの手の人たちから疎まれて恐れられるような女性総理が見てみたい、と切に思いました。
それで、何か不都合はある?
いえ、まったくございません。
ストーリー、配役
全てが良いと思います。本当にこんなバックグラウンドのある女性首相なら応援したくなります。日和さんの記者会見での発言、その後の凛子首相の発言でウルウルしてしまいました。もう1回、見ようかな?
翻弄されるだけではない政治劇
予告から総理の夫・日和(田中圭)がただ翻弄されるだけの映画かと想定していたが、アート系文学作家の原田マハの原作だけに、考えさせられる難しい政治劇となっていた。護国寺の主人公夫妻の自宅で鳥類の大図鑑や貴重書籍が出てくるシーンではアート系の片鱗が出ていたね。
実際の総裁選で2人の女性候補が出ているのでタイムリーと思ったが、それと内容がカブるものは無かったように見受けられた。原作未読だが増税高福祉策を凛子(中谷美紀)が主張しているのは、原作の意向か。私は中程度の福祉と消費税減税を支持しているので気になった。また相馬グループ率いる日和の兄(片岡愛之助)が消費税増税に反対する大企業のステレオタイプとして描かれていたが、リアルでは財政規律派で消費税増税を支持する大企業が多く、実態に合っていないのでは。
さらに映画の設定とはいえ、日和の主体性の無さ(終盤では少し覚醒するが)は、私が真反対の性格なので、最初は笑って観ていたか、どうにかならないものかもどかしかった。
他方、凛子の身近な人を幸せにできなければ政治に携わる事はできないという姿勢は大いに共感できるポイントで、実際の政治にもあてはまる指標だと思う。(身近な人だけでは困るが)
気軽に楽しむエンタメ作品。
時流的にタイミングが良い作品だけど、ただただ笑って泣いて楽しめば良いのではないかと。お話はうまいようにしか転がらないから実際とは大違いだろうから。田中圭も中谷美紀も配役がだれもハマりすぎていて楽しい。気軽に楽しむべし。
こういう政治物の映画はオチが難しい
正直、自分は政治には全然興味がないのですが、予告編が比較的良かったのと、現実に女性総理誕生する可能性があるというホットでタイムリーな話であるので観ることにしました。
感想としてはやはりこういう政治物の映画は落ちが難しいと思いました。
最初はちょっとコメディチックで途中からシリアスになり、最後はやはり愛という駄作政治物映画にありがちなパターンでエンタメ度は低めでした。
その時代の社会を面白く風刺するのが映画の役目
新しいかたちの政治エンターテインメントが誕生した。しかしただの政界を舞台にした映画とも違う。
働く女性、事情があって働けない女性、働くことを選ばなかった女性、そしてそれを支える男性たちみんなを応援する映画になっている。
政治、経済、環境、福祉と現代の問題に軽やかに触れながら、子どもを生み育てていく社会を中心に描かれていく。
鳥類研究以外に何も取り柄のない男が、突然妻が総理大臣になったことで巻き込まれていき、世の中に目をむけ向き合っていく物語。
政治と鳥類研究がどう繋がってくるのかと思っていたら、そういう意図があったかと納得。
「鳥は向かい風に向かって飛んでいく」という言葉が重要な役割を担っていく。
この現実に総裁選が行われるタイミングに公開とはなんだか運命を感じる。
深くまでは語らないが政治の仕組みを分かりやすく盛り込むことによって、普段距離を感じている人も政治に興味を持ち、前向きに変えていきたいと感じさせてくれる内容になっていると思う。
こういった映画がきっかけになるのは素晴らしいことだし、それがエンターテインメントの力であり役割である。
別に性別で区別するつもりはないが、女性総理が誕生したら本当に何か変わりそうだなと思わせてくれる。
それぐらい中谷美紀はハマり役だったし、艶麗さと力強さを併せ持っているリーダーに相応しい存在。
また脚本が当て書きされたという通り、どこか頼りないけど優しさと熱い想いを持った夫も田中圭そのままのようだった。
ふたりともキャラが滲み出ていて、俳優とはやはり人間性が大切だと改めて感じた。
笑いあり涙ありで、じんわり温かくなってそっと背中を押してくれる作品。
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