劇場公開日 2020年12月11日

「若い頃と、年齢を重ねた五代友厚を見事に演じ分けていた」天外者(てんがらもん) まっちーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5若い頃と、年齢を重ねた五代友厚を見事に演じ分けていた

2020年12月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

本日鑑賞しました。当方、関西出身でもあり、大阪の財界の立て直しから日本経済の基盤を作り上げた歴史人を三浦春馬さんが演じていただいたこと、非常に嬉しく思います。
若い頃の、少し暑いがガムシャラでよく笑う五代、そして周りの変化や時代の変化を得て歳を重ねた落ち着きながらも、暑い情熱を内に秘めた五代友厚を、三浦春馬さんは見事に演じ分けているな、と思いました。
そして目線や手の動き、呼吸など細かい部分まで演技力が高く、魅了されてしまいました。仲間を想うときの目線使い、突然の訃報に涙を流すシーンの手の動きや肩の震えなどをみると、細部までこだわりの強い方なんだろうなと言うのが伺えます。
我が強いタイプではなく、何者にも染まれる役者さんだったのだなぁと。
この作品を見るまで、あまり五代友厚については恥ずかしながら詳しく存じ上げなかったのですが、この映画を観て、是非書物なども読んでみたいなと思えた作品です。
最後亡くなるところは現実とリンクして涙が止まらなかった。
関西の吉村知事や松井市長も出られていたと知り、関西人としても観ると熱くなる映画でした。
終わったら拍手をしようかと思いましたが、涙を押さえるのに必死でした。
もう新しい三浦春馬が見れないのは本当に悲しいですが、
きっと彼は、いろんな作品の中で、みんなの心でずっと生き続けているんだと思います。

まっちー